経営に失敗する危険なリスク|5つの会社衰退リスクとリスクヘッジの方法

経営に失敗する危険なリスク

 

会社経営において失敗しないことは、成功することよりも重要だ。

 

なぜなら、資本力の小さな中小企業は、ほんの小さな失敗が原因で会社経営が大きく傾くからだ。

 

この記事では、経営に失敗する危険なリスク、並びに、5つの会社衰退リスクとリスクヘッジの方法について、詳しく解説する。

 

 

経営に失敗する最大のリスク

 

中小企業の失敗リスクは会社経営の至るところに潜んでいて、万が一、失敗リスクが顕在化(現実化)すると、即、経営の失敗に繋がる。

 

従って、会社に潜在している失敗リスクを如何に小さいうちに見つけ出し、如何に素早く失敗リスクの芽を摘み取るかが、会社経営に失敗しない秘訣になる。

 

経営が傾く最大の原因は失敗リスクの放置にあり、当然ながら、リスクを放置するほどリスクの芽は大きくなる。

 

そして、リスクの芽が大きくなるほど、リスクが顕在化した時の破壊力(ダメージ)が大きくなる。(大企業の倒産や飛行機事故などの原因は、殆どが失敗リスクの芽を放置したことに起因している)

 

失敗リスクの芽を放置しないことが、会社経営の失敗を防御する確実な方法になるが、特に注意すべき5つの失敗リスクとリスクヘッジの方法について、順を追って解説する。

 

 

経営の失敗リスク1「赤字経営」

 

経営の失敗リスク1は「赤字経営」である。

 

赤字経営は、最大の失敗リスクといっても過言ではない。

 

なぜなら、赤字経営の行く末に、成長発展という未来はないからだ。

 

中小企業の約7割が赤字経営に陥っていると云われているが、赤字経営であっても「一代限りで程々の生活費が出れば良い」、「節税のために意図的に赤字にしている」などの理由で赤字を容認しているのであれば特段問題はない。

 

しかし、従業員が10名以上いる、次世代に会社を承継したい、金融機関からの借入金が多額に残っている、など等の経営状況であれば赤字経営は大きな失敗リスクになる。

 

赤字経営は、成長投資の原資がない、外部環境の変化についていけない、経営者や社員の生活水準を上げられない、資金繰りが悪化する、など等、会社の成長発展を阻害する要因を際限なく生み出す。

 

しかも、それらの要因は、時間の経過と共に大きな失敗リスクになり、経営破たんのリスクを押し上げる。

 

赤字経営のリスク放置は会社経営に失敗する最たる原因になるので、経営者は、決して赤字経営を容認してはならない。

 

なお、赤字経営のリスクは、以下で解説する失敗リスクの管理が行き届いていれば、自ずと抑えられる。

 

 

経営の失敗リスク2「売上占有率」

 

経営の失敗リスク2は「売上占有率」である。

 

売上全体に対して売上占有率10%超の販売先(取引先)が1社でもあれば、大きな失敗リスクになる。

 

なぜなら、売上依存度が大きい取引先の業績が悪化すると、大きな被害を被るからだ。

 

大きな被害の代表例は「連鎖倒産」で、連鎖倒産を防ぐには、売上依存度の大きい取引先を減らすしかない。

 

売上依存度が大きな取引先がある場合は、速やかに販売先を分散して、失敗リスクの解消に努めることをお薦めする。

 

【関連記事】売上占有率の計算式と適正水準

 

 

経営の失敗リスク3「利益水準」

 

経営の失敗リスク3は「利益水準」である。

 

売上総利益高営業利益率(計算式:売上総利益÷営業利益×100)が10%以下の利益水準は、大きな失敗リスクになる。

 

なぜなら、程々の利益水準では、ほんの些細な外部環境の変化や販売先の消滅などで、簡単に赤字経営に転落するからだ。

 

赤字経営に転落してからの経営改善は打つ手が限られるので、すべてのリスクを打ち消すまでに相当な時間と労力がかかる。

 

然るべき利益水準を確保しながらの経営改善が、失敗リスクを限りなくゼロにする秘訣であり、そのためには、日頃から安全な利益水準を確保する必要があるのだ。

 

【関連記事】営業利益と営業利益率の計算式と適正水準

 

 

経営の失敗リスク4「現金残高」

 

経営の失敗リスク4は「現金残高」である。

 

会社は、お金がなくなると倒産するので、お金の残高が一定水準以下だと、大きな失敗リスクになる。

 

お金はあればあるほど良いというのは当然だが、一体、どの程度の現金残高があれば失敗リスクに備えることができるのか?

 

現金残高の安心水準は、会社の負債状況によって見解が変わるが、突発的な売上減少(最大20%減)が起きても、1年間、経営を続けられる水準がベストだ。

 

つまり、運転資金+(年間売上×売上総利益率×20%)で算出される現金残高が失敗リスクに負けない安心水準ということになる。

 

突発的な売上減少が起きても、1年間耐えることができれば、その間に経営改革を実行して平常経営に回復させることができる。

 

もしも、1年間耐えうる現金残高がなければ、経営改革に着手する前に会社のお金が底をつき倒産...ということにもなりかねない。

 

会社経営は一寸先は闇で、何が起こるか分からない。

 

資金調達手段に限りのある中小企業は、まさかの失敗リスクに備えた「まさかの資金」を用意した方が安全だ。

 

【関連記事】運転資金の計算方法と適正水準

 

 

経営の失敗リスク5「生産性」

 

経営の失敗リスク5は「生産性」である。

 

会社の生産性の低下は、大きな失敗リスクに繋がる。

 

例えば、働いている割に会社の利益が増加しない、働いている割に報酬が上がらない等々の症状は、生産性の低下を示している。

 

生産性の低下は、会社の利益水準が低下する、報酬が下がる、労働時間が長時間化する、サービス残業が常態化するなど等の悪影響を沢山生み出す。

 

そして、それらの悪影響は、人材流出等のリスクを生み出し、人不足や技術力の低下など等の、二次リスクを誘引する。

 

生産性は会社の将来性を決定づける大きな要素でもあるので、こうした失敗リスクを打ち消すために、常に利益最大化という意識を強く持ち、生産性の向上に取り組むことが大切だ。

 

経営の失敗リスク「その他の対策」

経営判断を誤らないこと、誤った経営判断を放置しないこと、経営課題を見落とさないこと、経営課題を放置しないこと、社員を大切にすること、社員に感謝すること、経営者の能力を磨くこと、経営者が2/3以上の株式を保有すること、管理会計を導入すること、など等の対策も会社経営の失敗リスクを解消する。

 

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