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  • 経営マネジメント原論1|七大資源「ヒト」の最適化
    経営マネジメント原論1|七大資源「ヒト」の最適化経営マネジメント原論1、本記事では、七大資源「ヒトの最適化(ヒトのマネジメント)」について、詳しく解説する。さて、早速本題に入るが、ヒトは最も重要な経営資源だ。なぜなら、すべての経済活動は、ヒトが生み出した商品を、ヒトが消費することで成立するからだ。様々な分野や領域にロボットやデジタルが介入したとしても、単独でロボット化やデジタル化が進むことはなく、その向こうには、必ず生身の人間がいる。ビジネスの起点と終点は、ヒトで始まり、ヒトで終わるのだ。さらに言えば、ビジネスは、ヒトの繋がりうえに成立する。社長と社員、社員とお客様、会社と株主・取引先・協力会社など、ヒトの繋がりがないビジネスは存在しない。そう考えると、この先の未来も、ヒトは最も重要な経営資源としてあり続けるだろう。ヒトのマネジメントの基本ヒトのマネジメントの基本について、解説する。ヒトの最適化は、相手の利益を優先することで得られる。社長は私利私欲ではなく、自利利他の精神で常に相手の利益を優先する。社員一人ひとりを、社会で広く活躍できる人財に育てる、誠実な姿勢でお客様にベストな仕事を提供する。取引先や協力会社と課題を共有し、共に繫栄できるよう知恵を出し合うなど、とにかく、お互いの心身に過度なストレスを与えることなく、一緒にいることで常に明るい未来を実感できる健全な関係性を創ることがとても肝要だ。健全なヒトの繋がりは、仕事の感動レベルを高め、成長のアイデアを豊かにする。結果、誰もが想像しない未来を次々と生み出し、事業活動の永続性を着実に高める。ヒトのマネジメントのお手本相手の利益を優先する経営スタイルは大阪商人が得意だった。大坂の町は秀吉が築き、家康がそのまま引き継いだが、江戸末期までビジネスの中心は大阪であり、大阪商人が主役だった。大坂商人と聞くと、商売っ気が旺盛で、ケチで利益に敏いイメージを持つかも知れないが、大阪商人の本質的気質は、相手の利益を優先するところにあった。利益を独り占めするようながめつさはなく、時には身銭をきって他人のビジネスを助けることも日常的にあったようだ。例えば、江戸時代の大阪の街には、現代以上に沢山の橋が架かっていたが、その9割は私設の橋、つまり、誰かが人々の生活や商売のために私財を投じて作った橋だった。(因みに東京の橋は殆どが官製)。このエピソードひとつとっても大阪商人の気質が伺えるが、江戸~明治時代までの商売人(ビジネスパーソン)には、こうした気質が大いに残っていた。相手の利益を優先することで得られるメリットは、大きな信頼が得られることだ。信頼の効果は絶大だ。信頼があれば、ライバルに勝てる。信頼がきっかけで、新しい注文が入る。苦境の時の助けの手の多寡も信頼で決まる。自分中心のビジネスは何れ破綻する。相手の目線になって物事を考え、常に相手の利益を想う誠実な姿勢がビジネスに関わる人々の心身に良い影響を与え、明るい未来を創る経営基盤を一層強くするのだ。ヒトのマネジメントの重要ポイントヒトのマネジメントの重要ポイントについて、解説する。ヒトへの利益は、経済と精神の両方が必要だ。人は、時おり非合理な判断を下すからだ。他方で安く売っていることを知っていながらあえて高く買う、給料が下がるのを承知で転職する、給料が上がるのに昇進を望まない、損得度返しで好条件より悪条件を選ぶなど、ヒトは経済的合理性に欠いた判断を平気でする。経済活動には、こうした非合理な反応が大量に混入しているので、相手に利益を与えたとしても、思い通りの結果にならないことが度々起こる。この先、AI(人工知能)の力で、人間の非合理な思考パターンは多少補正されるかも知れないが、完璧には至らないだろう。非合理な反応に左右されない環境を整えるには、お金などの経済的利益だけではなく、喜び、感動、愛情、信頼、安心、評価、励まし、拠り所、やり甲斐などの精神的利益をしっかり与えることが大切だ。社員の性格、お客様の嗜好、取引先の心情に寄り添って、精神的利益を与えるほど、非合理な反応が減り、想定と結果のギャップが小さくなる。想定外の社員の離職、お客様の離脱、取引先の離反も少なくなるので、事業の永続性も高まる。ヒトのマネジメントが未来を切り拓く世界人口のピークアウトが迫っていることを考えると、ビジネスにとっての希少資源は、資本(カネ)や設備(モノ)等からヒトにどんどんシフトする。今後、ヒトにそっぽを向かれる会社は生き残れない。明るい未来はヒトが握っている。だからこそ、未来が見えなくなった時ほど、相手の利益を優先してほしい。ビジネスは相手が有って初めて成り立つ。自分と相手の利益を天秤にかけて、少しでも相手の利益が大きくなるように心掛けてほしい。相手に与えた利益の大きさに比例して、ヒトのパフォーマンスはどんどん最適化される。ぜひとも、今いる社員のマンパワーを最適化し、事業活動の成果を一段と拡大してほしい。もし、やり方に迷ったり、悩んだりすることがあれば、いつでもご相談に来てほしい。懇切丁寧にアドバイスすることをお約束する。次ページでは、事業活動を支える七大資源「ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー」のうち、「モノの最適化」について、詳しく解説する。次ページ⇒7大資源「モノ」を最適化する(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 経営マネジメント原論2|七大資源「モノ」の最適化
    経営マネジメント原論2|七大資源「モノ」の最適化経営マネジメント原論2、本記事では、七大資源「モノの最適化(モノのマネジメント)」について、詳しく解説する。モノは、事業収益の源泉となる商品(有形無形は問わない)と、商品を生み出すための道具(土地、建物、工場、設備、機械、知財、特許、デジタル環境等)に分かれ、何れも事業活動を支える重要な経営資源になる。モノ(商品と道具)の最適化は、古いモノを新しくすることで得られる。さらに、古いモノを刷新し続けると、お客様の心を掴む強みが磨かれて未来が盤石になる。例えば、商品を通して新しい常識を社会に提供する。前例がない商品やサービスを生み出す。豊かな発想を持ち、会社の隠れた魅力を存分に引き出す。最先端の人財・情報・設備・技術・ノウハウ等を積極的に取り込む。収益のピークをキープするために設備を更新する。作業導線やアクセス環境を改善して生産性を高めるなど、日々新たに、古いモノを刷新する努力は、未来を切り拓く原動力になる。また、今後ますます、AI化、自動化、遠隔化、デジタル化、ロボット化が進むので、ヒトの仕事をモノに置き換える、あるいは、ヒトとモノ、モノとモノの連携を増やして、あらゆる事業分野の古い仕組みを新しくする取り組みも必要だ。モノが活躍する場が増えるほど、人手不足と人財不足が軽減されるので、すべての業種において、大きな効果が得られる。モノのマネジメントの基本モノのマネジメントの基本について、解説する。モノの最適化(モノのマネジメント)で重要なことは、商品は独自性を、道具は生産性を追求することだ。事業の永続性は、商品の独自性から生まれる。商品づくりは、先行して成功している他者の商品を複製(真似)することが有効だが、独自性が無ければ、同質化を早めるだけで、長期的な売上の確保には繋がらない。むしろ、競争が激化し、衰退リスクが高まる。他者の真似をする時は、なるべく早い段階で自社の経営環境に適したアレンジを加え、独自性を追求し、他社との同質化を遅らせる努力が欠かせない。道具の生産性は、すべてのモノを一から自社で用意するのではなく、委託・特約・分業・賃貸・リース等を活用することで改善できる。外部資源の強みを上手に取り込むことで、商品を生み出す道具の生産性を効果的に高めることができる。モノを持たざる経営のメリットは、初期投資・維持費用・設備更新コスト等を低く抑えながら、事業の付加価値を高める開発と販売に集中できることだ。この先、あらゆる技術ノウハウのオープン化とビジネスマッチングの利便性向上が進むので、コア部分以外に関しては、外部資源を活用するスタイルの方が事業の創造性と永続性は高まるだろう。モノのマネジメントの重要ポイントモノのマネジメントの重要ポイントについて、解説する。モノの最適化の過程で外部資源を活用する際は、提携先と課題を共有することが大切だ。提携先に犠牲を強いる関係性は早晩に破綻する。提携先と共に課題を共有し、共に繁栄する経営姿勢が、飛躍のチャンスとイノベーションをたくさん増やすのだ。厳しい市場競争の中で商品の独自性を追求することが難しくなることが出てくるかも知れないが、商品の独自性は、ヒトの力で高める方法もある。例えば、人間味あふれる接客、オーダーメイドの接客、機動力を活かした顧客接点の拡大、定形文ではなく自分の言葉で伝えるなど、ヒトの手間と手仕事を加える工夫ひとつで独自性を高めることができる。また、世界初・世界最速・世界最軽量等の優位的価値、一点モノ・一生モノ・限定品、あるいは、創業ヒストリーやオンリーワンエピソード等の心に響く価値、古いモノ(商品と道具)を逆手にとった世界最古・伝統文化・伝統製法・骨董的美術品・レトロやヴィンテージ、歴史的建造物等の古き良きキーワードをお客様に伝えることで商品の独自性を高める方法もある。モノのマネジメントが未来を切り拓くこの先、国内市場は縮小の一途を辿る。国際市場に活路を見出すためには、古いモノを新しくする、あるいは、商品の独自性と道具の生産性を追求して、モノの最適化を推し進める必要がある。小さな会社であっても、海外売上比率(外国人比率)を高めることが、生き抜く上での必須条件になる。国内外で通用するモノの価値を試行錯誤と創意工夫で磨くことが、企業の存続を大きく左右する要素になるのだ。サクラダ・ファミリア等の独創的な建築を数多く生み出したアントニ・ガウディは「人間は創造しない。人間は発見し、その発見から出発する」と言った。古いモノを新しくする過程で最も重要なことは、謙虚な姿勢で新しい発見を積み重ねることだ。新しい発見は独創性の源泉となり、事業耐性を強化するモノの最適化を後押しする。さらに、「あなたの会社から買いたい」といったオンリーワン要素が色濃くなるので、自分のペースとセンスでモノの価値を高めながら、楽しく豊かな心持ちで事業展開できるようになる。楽しさと豊かさは未来の悲壮感を払しょくする強力な武器になる。モノの最適化は、世界の人々を魅了する価値を生み出し、巡り巡って会社の未来を明るくするのだ。ぜひとも、今ある古いモノを新しいモノに刷新・最適化して、事業活動の成果を一段と拡大してほしい。もし、やり方に迷ったり、悩んだりすることがあれば、いつでもご相談に来てほしい。懇切丁寧にアドバイスすることをお約束する。次ページでは、事業活動を支える七大資源「ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー」のうち、「カネの最適化」について、詳しく解説する。次ページ⇒7大資源「カネ」を最適化する(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 経営マネジメント原論3|七大資源「カネ」の最適化
    経営マネジメント原論3|七大資源「カネ」の最適化経営マネジメント原論3、本記事では、七大資源「カネの最適化(カネのマネジメント)」について、詳しく解説する。カネの最適化は、稼ぐ力・貯める力・借りる力を強化することで得られる。お金を稼ぐ力、お金を貯める力、お金を借りる力、この三つを強化すると、お金の余力が大きくなる。お金の余力が大きくなると、事業の推進力が増すので、会社は自然と繁栄する。つまり、カネの最適化は、繁栄の基盤を盤石する。稼ぐ力は、事業活動を支える最重要の7つの経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー)を最適化することで強化できる。どれか一つでも劣っていると、そこが会社の弱点となり、衰退リスクが大きくなるので、確実かつバランスよく最適化を実践してほしい。カネのマネジメント|稼ぐ力を磨くお金を稼ぐ力を高めるマネジメントについて、解説する。お金を稼ぐ力を測定する指標は年計の経常利益がお薦めだ。会社は一年という期間でしか評価されないので、月単位ではなく、年単位(過去12カ月間の合計値)の経常利益を把握することが重要だ。年計の経常利益の推移を毎月モニタリングすると、会社が成長(利益拡大)しているのか、衰退(利益縮小)しているのかが良く分かる。経営戦略の修正可否を迅速に判別できるので、成長と挽回のチャンスも増える。稼ぐ力をより強化する先手必勝の経営姿勢も定着するので、未来がどんどん明るくなる。経常利益の目標水準は売上総利益(粗利)の20%が目安だ。粗利が100円あったら、利益を20円残すイメージだ。目標を下回っている場合は、毎年、1%ずつでも改善できるよう努力しよう。目標を上回っている場合は、周囲に無理を押し付けていないかチェックして、特段、周囲に無理がないのであれば、利益水準は高くても問題はない。特に、数年単位で多額の設備投資や開発投資を要する業種は利益水準が高い傾向にあるので、どんどん、高みを目指してほしい。なお、利益率が高水準であっても、利益金額が小さいと繁栄に支障が出るので、お金に一定のゆとりができるまでは、売上拡大もセットで運用しよう。カネのマネジメント|貯める力を磨くお金を貯める力を高めるマネジメントについて、解説する。お金を貯める力は、キャッシュフロー経営を実践することで強化できる。キャッシュフロー経営とは、現預金の増減に目を光らせる経営スタイルだ。入金の遅れや支払いのミスだけでなく、収益性低下、投資効率悪化、仕入や在庫過多、返済負担悪化、資産効率悪化、不良性資産増加など、深刻なキャッシュアウトを招く根本原因を未然に防ぎ、キャッシュが貯まりやすい経営環境を整える。キャッシュを貯める力は多くの中小企業が苦手としている領域だが、チェックポイントさえ抑えれば、簡単に強化することができる。見るべき指標は、貸借対照表の「現預金」と「純資産」の推移だ。この2つの数字が毎月増えていれば正常、毎月減っていれば異常だ。特に、経常利益が黒字であっても、マイナス傾向が続く場合は、深刻な事態が起きていると思ってほしい。速やかに原因を特定し、状況を改善しないと、挽回のチャンスはどんどん無くなる。傷口が小さな内に対処することが、回復を早める鉄則だ。貯める力は、自己資本比率(計算式:〔純資産÷総資本〕×100)で評価すると分かりやすい。目標は50%以上だ。小さな会社ほど、資金調達の手段が限られるので、自己資本比率は高いほど良い。目標を下回っている場合は、毎年、1%ずつでも改善できるよう努力しよう。なお、創業間もない時期や外部借入で大型投資を実行した直後は自己資本比率が著しく低下する。こういう時は、自己資本比率をあまり気にせず、創業時や投資の際に掲げた目標利益の獲得に全力を注いでほしい。目標利益を獲得するにつれて、自己資本比率は自然と回復する。カネのマネジメント|借りる力を磨くお金を借りる力を高めるマネジメントについて、解説する。お金を借りる力は、稼ぐ力と貯める力を鍛えるほど強化される。経常利益と自己資本比率の水準が高いほど、お金は借りやすくなるし、返しやすくもなる。お金の借りやすさと返しやすさは、事業の自由度を高め、飛躍のチャンスを格段に増やす。例えば、毎年、1千万円の利益を出している会社があったとする。借金をしないで1千万円の利益で成長投資を推進するケースと、1千万円の利益を担保に1億円の融資を引き出して成長投資を推進するケース、この二つを比べた場合、成長速度が速いのは後者だ。お金を借りることで、資金効率と投資効率は劇的に改善する。特に低金利時代は、この効果がより顕著に現れる。但し、注意も必要だ。借金は人様のお金なので、返済義務がある。返済原資をしっかり生み出すためには、一定水準の経常利益をキープすることと、キャッシュフロー経営を実践することが欠かせない。ココの詰めが甘くなると、借りる力が仇となって会社経営に失敗するので、くれぐれも注意してほしい。なお、多少の借金は常に抱えていた方が良い。銀行との取引(融資実績・返済実績)が全く無いと、新規融資の手続きに相当な時間がかかるからだ。必要な時に、必要な融資をサッと引き出すには、多少の借金を抱えて、常日頃から信頼関係を作っておくことが有効だ。この先、国家を超えたトークンエコノミー(代替通貨経済圏)が拡大するにつれて、銀行を介在しない金銭取引が増えると思うが、お金が絡む相手との信頼関係はいつの時代も必要だ。カネのマネジメントの重要ポイント最後に、お金の稼ぐうえで気を付けてほしいことをお伝えする。お金を稼ぐことは、とても大切なことだが、お金を稼ぐ手段や目的を間違えると、会社は、あっさり衰退する。例えば、お金を稼ぐためにヒトを犠牲にする、粗悪なモノを提供する、顧客を欺く情報を流す、安心安全にコストをかけない、モラルのない商売を始める、テクノロジーを悪用するなどの行動は、一時は稼げても、絶対に長続きしない。お金を稼ぐために経営資源を最適化すれば、お金は後からついてくる。稼ぎ方ひとつで、未来は明るくも暗くもなることを肝に銘じてほしい。まずは紹介した経営指標を活用して現状を分析し、おカネの最適化に取り組んでほしい。きっと業績拡大のヒントが見つかるはずだ。もし、やり方に迷ったり、悩んだりすることがあれば、いつでもご相談に来てほしい。懇切丁寧にアドバイスすることをお約束する。次回ページでは、事業活動を支える七大資源「ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー」のうち、「情報の最適化」について、詳しく解説する。次ページ⇒7大資源「情報」を最適化する(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 経営マネジメント原論4|七大資源「情報」の最適化
    経営マネジメント原論4|七大資源「情報」の最適化経営マネジメント原論4、本記事では、七大資源「情報の最適化(情報のマネジメント)」について、詳しく解説する。古くから情報を制する者が世界を制する、と言われているが、この理は、この先も変わらない。情報を支配する者が、経済を制し、世界を制し、未来を制する。例えば、人々の購買活動は、メディア等から流れてくる情報を元に形成されるので、自分の意志で購買しているようで、じつは情報に支配されている。最近は、IT(情報技術)とAI(人工知能)による行動履歴(ビックデータ)の分析が進み、個人単位にカスタマイズされた情報(広告・画像・動画・投稿等)が各々に提供されるようになったので、情報の支配力は強まる一方だ。企業の事業活動においても、誰よりも早く有益な情報を収集し、その情報を開発や販売に活用するほど、事業拡大のチャンスに恵まれる。また、事業活動のあらゆる情報を社内で上手に共有すれば、組織力が強化され、全方位の生産性が向上する。とにかく、情報は企業の盛衰を分かつ、重要な経営資源だ。情報のマネジメントの基本情報のマネジメントの基本について、解説する。情報の最適化は、発信力・収集力・共有力を磨くことで得られる。情報の発信力は、口コミとメディアが肝になる。口コミは、ヒトとヒトの接触によって生じる情報だ。個人の趣味嗜好・行動範囲、交友関係等によって情報量が決まるので、人によって情報量や情報の質に偏りは生じるが、古くから人々の経済活動に大きな影響を及ぼしている。メディアは、看板、チラシ、雑誌、新聞、ラジオ、テレビ、インターネット、SNS(ソーシャルネットワーク)等がある。技術革新やイノベーションの度に新しい情報媒体が生まれ、情報発信の精度もどんどん向上している。人々の日常生活のあらゆる角度から情報を発信してくるので、口コミ同様、経済活動に大きな影響を及ぼしている。情報のマネジメント|発信する力を磨く情報を発信する力を高めるマネジメント(口コミとメディア網の強化)について、解説する。良質な口コミは、お客様に提供する体験価値を高めると増加する。一人のお客様との接点は、業種業態によって様々だが、体験価値が生まれる顧客接点は多いほど良い。接点の作り方はヒトとヒト、ヒトとモノ、ヒトとデジタル、何れのパターンでも構わないが、顧客接点はお客様に喜びと感動を与える絶好のチャンスだ。その一瞬のチャンスをどれだけものにするかで、口コミの影響力が決まる。メディアの活用は、販売商品・ターゲット顧客・消費エリア等とメディアの相性を精査し、最も効果的なメディア網を構築することが有効だ。メディア全体の情報流通量は、IT(情報技術)の進化と共に爆発的に増え、直近20年間で6千倍にまで膨れ上がっている。情報過多の時代において、闇雲なメディアの選定は、情報が埋もれる失敗リスクを引き上げるだけだ。小さくトライアンドエラーを繰り返しながら、費用対効果の高いメディアを選定・構築し続けることが不可欠だ。また、自社メディアを充実させて、自分たちの言葉とセンスで、自分たちの会社・商品・魅力・風土・ビジョン等を伝えることも大切だ。情報を発信する力は、さほどの費用をかけずに強化することができる。熱意さえあれば、小さな会社であっても大きな発信力を手にすることができる。しかも、小さな会社ほど未来を切り拓く強力な武器になる。誰でも出来ることほど、後回しにしがちになるが、発信力の強化は早く取り組むほど、先行者利益が大きくなる。人がいない、時間がない、知識がないなど、できない理由を考えるのではなく、できる理由を見つけて、小さな行動を積み重ねることが明るい未来を引き寄せる原則だ。情報のマネジメント|収集する力を磨く情報を収集する力を高めるマネジメントについて、解説する。情報の収集力は、弛まぬ好奇心と現場巡りの実践で強化できる。好奇心は、情報収集の原動力となり、事業活動の進化を後押しする。好奇心を持って、自分の仕事に興味を持ち、仕事に関わる人々に興味を持ち、その仕事とそこに関わる人々の未来に興味を持てば、自ずと進化を加速する情報(新しい知見・感動・ヒント・アイデア等)に恵まれる。人間は、心が冷めると情報を遮断するので、好奇心を忘れず、主体的に仕事に関わる内外の情報に興味を持ち続けることが大切だ。情報のインプットが増えると、必然的にアウトプットも増えるので、行動量に圧倒的な差を生む。行動量が増えると仕事の質が高まるので、情報が起点となって、事業価値はどんどん磨かれる。現場巡りは、情報収集の大原則だ。情報を待つだけの人間に、有益な情報は集まらない。情報は自らの足で取りに行き、自らに活かしてこそ役に立つ。例えば、成長の源泉を見つけるために最先端・最前線の人々に会い、鮮度の良い情報や会社の至らぬ点を聞いて考える。そして、また聞き、考え抜く。この繰り返しに勝る学びはない。学歴や肩書はすぐに干からびるが、現場巡りの積み重ねで得た知見は自分と会社の成長に極めて役立つ。口は一つ、耳は二つだ。一つ喋ったら、二つ聞く。この繰り返しが、成長の源泉を豊かにする。また、直接、社員に会う、お客様に会う、取引先に会う、あるいは、直接、製造や営業の現場を見る等、現場に情報を取りに行くほど、真に迫る情報をキャッチできる。とかく、悪い情報や現場の最新情報は取りに行かないとキャッチアップできないものだ。当然、こうした情報に疎いと、間違った決断に直結するリスクを常に抱える。社員への声掛けや労り・現場巡りは社長の日課にして、時には同行営業や抜き打ち現場訪問など、会社の真実を知るための仕組みを社長自身が意識的に作ることが大切だ。優れた情報が手元にあれば、会社経営は必ずうまくいく。情報のマネジメント|共有する力を磨く情報を共有する力を高めるマネジメントについて、解説する。情報の共有力は、IT(情報技術・Information Technology)の活用で強化できる。IT(情報技術)等を活用して、社内の製造過程や営業過程の情報を共有(見える化)するほど、顧客サービスの品質と事業の生産性は向上する。受注から納品までのムダムラが減少する、顧客対応の品質とスピードが上がる、リモートワークの生産性が向上する、社内外のボトルネックが明らかになるなど、低コスト高パフォーマンスの経営体制がどんどん強化される。見える化システムは、アプリとクラウドを活用すれば少ない予算で構築することができる。しかも、アプリとクラウドは、提供会社のコスト負担でアップデートされるので、少ない運用コストで常に最新の状態をキープできる。お客様の属性・地域・要望・嗜好・購買履歴などをデータ化し、スマートフォンやPOSレジ等の業務端末で社内共有することも有効だ。多くの社員が特別な訓練なしで、一人ひとりの顧客に合わせたオンリーワンサービスを提供することができる。さらに、こうしたビックデータを保管・分析・共有するマーケティングプラットフォームが充実するほど、顧客サービスだけでなく、売る力も強化されるので、事業の永続性が一段と高まる。ライバルが真似しようと思っても、データを盗み見ることができないので、強みの源泉が薄まることもない。この先、ヒトによる「おもてなし」をIT(情報技術)でブラッシュアップする会社は、新しい未来を切り拓く急先鋒になるだろう。情報のマネジメントが未来を切り拓く古くから情報は売買の対象になっている。それほどに価値があるにも関わらず、社内外の情報に対して無頓着な会社は意外と多い。ほんの些細な情報が飛躍のチャンスに変わることはよくあることだ。どんな情報を発信し、どんな情報を収集し、どんな情報を共有するかによって、会社の未来は天と地ほどの差が開く。アップル創業者のスティーブ・ジョブス氏は、「未来のことを考えて点と点を結ぶことはできない。点と点は、振り返った時に後から繋がっているもの。今できることは、いつか繋がると信じて進むことだけだ。」と言った。目の前の情報にどんな意味があるのかを問う前に、いつか役立つと信じて、目の前の情報を発信・収集・共有し続けてほしい。5年後、10年後、ふと振り返った時に、予想を大きく超える成果を目の当たりにするはずだ。もし、やり方に迷ったり、悩んだりすることがあれば、いつでもご相談に来てほしい。懇切丁寧にアドバイスすることをお約束する。次回ページでは、事業活動を支える七大資源「ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー」のうち、「コストの最適化」について、詳しく解説する。次ページ⇒7大資源「コスト」を最適化する(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 経営マネジメント原論5|七大資源「コスト」の最適化
    経営マネジメント原論5|七大資源「コスト」の最適化経営マネジメント原論5、本記事では、七大資源「コストの最適化(コストマネジメント)」について、詳しく解説する。さて、厳しい市場競争を生き抜くのは難しくない。ライバル企業よりも少ないコストで、より良い商品やサービスを提供すれば良いだけだ。つまり、コストの最適化は、未来の競争優位性を高める。コストを最適化するうえで最も重要なのは、お金(コスト)の使い方だ。どんなに稼いでいても、お金の使い方を誤ると、会社は簡単に衰退する。お金の使い方を誤って人生を棒に振る人や会社経営に失敗する人が後を絶たないのは、お金の使い方を知らないからだ。いつの時代もお金の稼ぎ方・儲け方・増やし方に注目が集まるが、本当に大切なのはお金の使い方なのだ。まず抑えるべきは、徹底して生き金を使うことだ。お金は生き金を使うと巡りが良くなり、不思議とお金に苦労しなくなる。例えば、心から感謝してお金を使う。所有ではなく、一時の預かりものと考えて、お金を気持ちよく経済に還流する。社員にご馳走する時は自腹を切る。力量を上げるために身銭を自己投資に回す。買い支えや資金援助など、社会貢献に繋がるお金を使う。応援の気持ちを込めて、起業間もない会社やお気に入りのお店の商品を購入するなどのお金の使い方は生き金の典型だ。生き金と死に金の境目は、私利私欲か否かで判断すると分かりやすい。社長の私利私欲を満たすお金(コスト)は死に金だ。死に金はリターンがないので、衰退を引き寄せる。逆に、他者(社員・お客様・取引先等)の幸せを満たすお金(コスト)は生き金だ。生き金はリターンが大きく、繁栄を引き寄せる。お金の使い方は自分の意思で選ぶことができる。当然、よき使い方を選び続ければ、会社の未来はどんどん明るくなる。コストマネジメントの基本コストマネジメントの基本は、コストを真剣に使うことだ。コストは売上を作るために費やすお金だ。節約したり、散財したりするのではなく、なるべく、真剣に、ダイナミックに使うことが大切だ。事業に関わる経済領域にコストを強くぶつけるほど、売上拡大の余地は大きくなる。創業間もない頃はお金にゆとりがないので、いつも真剣にコストを使うものだが、殆どの会社は、会社が安定するにつれて、この意識が薄らぐ。当然、この状態が続くと、売上を押し上げるコストの力は確実に低下する。永続性のある売上を確立するには、コストを全く関係のない経済領域(節税・本業以外・私利私欲等)に流したり、成長の局面で出し渋ったりするのではなく、どんな時も真剣に、時には自分の報酬や会社の利益を犠牲にしてでもコストを使う姿勢が必要だ。ひとたびコストの費用対効果が悪化すると、売上はあっという間に減少傾向に傾く。そこから挽回するのは至難の業で、大概は、乾いた雑巾を絞るような苦しいコスト削減を強いられ、浮上のきっかけがつかめないまま衰退の一途を辿る。売上拡大に陰りが見えた時は、より真剣に、よりダイナミックにコストを使ってほしい。コストが売上の源泉になることを決して忘れないことだ。コストマネジメントの重要ポイントコストマネジメントの重要ポイントは、上位コストの使い方を極めることだ。上位コストには、会社と業界のクセが如実に表れる。殆どの会社は人件費が一位になるが、二位以下は業種業態によって変わる。上位コストの使い方が上手な会社、あるいは、上位コストがライバルよりも少ない会社は、市場競争に勝ち残り易くなる。また、上位コストの費用対効果を高める努力は様々なイノベーションを誘発するので、新しい未来を作るチャンスに恵まれる。なお、上位コストの費用対効果を高める方法は、総量規制やゼロベースでコストを削減する方法と、事業活動の生産性を高めてコストを抑える方法の二通りがあるが、お薦めは後者の方法だ。金額ベースのコスト削減は、小さな会社ほど早晩に行き詰る。一方、生産性の改善は、技術革新や社会インフラの進歩と共にずっと続けることができる。また、生産性の改善は、ヒト・モノ・カネ等の経営資源の最適化を後押しする。経営資源は、すべてが独立して存在せず、すべてが繋がっているので、種々の経営資源の最適化が進むほど、事業活動の生産性は高まり、コストも最適化される。コストマネジメントの注意点コストマネジメントの注意点について、解説する。コストを最適化する上での注意点は、生産性を上げるために、人を酷使しないことだ。社員の疲弊、社員の離職、社員の使い捨てを招き、加速度的に衰退するのがオチだ。生産性は、最新の設備・仕組み・ノウハウの導入で高めるのが正攻法だ。社員の業務負担やストレスが軽減されるだけでなく、顧客サービスの品質も一段とレベルアップするので一石二鳥の効果がある。社員からも、お客様からも支持される会社は、いつまでも愛され、未来に残る。コストのマネジメントが未来を切り拓く今の売上を作るコストだけでなく、未来の売上を作るコストを使うことも必須だ。未来投資が無ければ事業は先細りになるので、全体コストの一定量は未来の売上を作るためのコストに振り分ける必要がある。未来投資は、毎年見直す戦術的投資(市場調査・情報収集・広告宣伝等)、毎年続ける戦略的投資(人財育成・開発研究・生産性改善等)、大きな設備投資や先行投資を伴う中長期的投資の3つの領域に分かれるが、毎年投資効果を検証し、自社の経営環境に適したポートフォリオを組むことが大切だ。また、まさかの事態に備えた自己資本の蓄積(内部留保)も未来投資のひとつだ。成長投資には失敗がつきものなので、稼いだ利益を全て成長投資につぎ込むのは危険だ。利益の一部を自己資本の蓄積に回し、失敗を挽回できるだけの体力をキープすることが肝要だ。特に、資金調達の手段に限りのある小さな会社は注意が必要だ。利益は自由に処分できるお金ではなく、立派なコストだ。利益をコストだと思えば、利益の出し方や利益の使い方がよりシビアになる。結果、事業活動のムダムラが削ぎ落されて、最適なコスト構造が確立される。コストの最適化は永遠のテーマだ。時の流れと共に、事業活動に矛盾が生じ、課題が生じるからだ。この矛盾や課題を解決することが進化を加速させ、コスト構造の完成度を高める。しかし、完成度が高まったからと言って、安心するのは禁物だ。世の中の変化と共に、コスト構造の完成度は必ず低下するからだ。だからこそ、会社の中だけでなく、外に対してもアンテナを張り、最新の知見を把握することが大切だ。最新の情報・設備・ノウハウ等を誰よりも早くキャッチアップし、創意工夫で社内に取り込む。この繰り返しが、コスト構造の完成度をキープする秘訣だ。もし、やり方に迷ったり、悩んだりすることがあれば、いつでもご相談に来てほしい。懇切丁寧にアドバイスすることをお約束する。次回ページでは、事業活動を支える七大資源「ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー」のうち、「モラルの最適化」について、詳しく解説する。次ページ⇒7大資源「モラル」を最適化する(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 経営マネジメント原論6|七大資源「モラル」の最適化
    経営マネジメント原論6|七大資源「モラル」の最適化経営マネジメント原論6、本記事では、七大資源「モラルの最適化(モラルのマネジメント)」について、詳しく解説する。モラルとは、人が現実社会において守るべきとされる規範のことだ。モラルに法的な拘束力はないが、とても大切な経営資源だ。モラルなき経営に、明るい未来はなく、法律さえ守れば何をしても良いといったモラルに欠けた会社経営は長続きしない。一時は儲かっても、世間、社員、お客様、取引先、メディア等から非難を受け、必ず行き詰る。いつかは終わるモラルに欠けた経営をするよりも、いつまでも終わらないモラルありきの経営を実践した方が、楽に企業の寿命を延ばすことができる。モラルのマネジメントの重要性数字だけで企業の良し悪しが評価される時代はとっくに終った。これからは良い数字だけではなく、企業の品格・倫理・文化性等のモラルが大きく評価される時代だ。モラルに欠けた企業の言動はすぐに発覚する。発覚した時のダメージとデメリットも極めて大きい。情報発信のインフラが乏しかった頃は、多少のモラル違反をベースに売上を伸ばすスタイルが割に合っていたかも知れないが、今は違う。ほんの小さなモラル違反が、企業の衰退リスクを飛躍的に高める。この先も、モラル違反が割に合わない時代は続く。短期的な視点で経営するのではなく、長期的な視点を持って経営することが、とても重要だということだ。モラルのマネジメントの基本モラルのマネジメントの基本について、解説する。モラルの最適化は、上品な企業風土のうえに成立する。上品さとは、誠実な生き様、綺麗な言葉遣い、何事も筋を通す、自他を敬う、道徳を守る、分別を持つ、礼節を弁える、自利利他を実践する、TPOを意識する、前向きに生きる等の、自分を律する佇まいと他者を気遣う振る舞いだ。上品な企業風土が定着すると、後ろめたい仕事が無くなるので、働く環境が極めてクリーンになる。組織の風通しも、社員の仕事の質も格段に良くなる。結果、お客様からの信頼が厚くなるので、信頼が新しい仕事を引き寄せる繁栄のスパイラルが回る。不況や不調に陥ったとしても、助けの手が止まないので、ピンチがチャンスに変わる。とにかく、上品な企業風土は、未来を明るくする。モラルのマネジメントの重要ポイントモラルのマネジメントの重要ポイントについて、解説する。モラルは個人の感性によって善悪の判断に差異が生じるが、この差異を解消する手立ては難しくない。経営者が上品さを体現すれば良いだけだ。社員は、トップの一挙手一投足を見て育つので、トップが上品であれば、社員もそれに倣う。また、モラルに欠けた言動を見た時は、間髪入れずに指摘することも大切だ。まぁいっかと流すのは禁物だ。モラルを正すコミュニケーションが充実するほど、善悪の判断精度は高まる。くれぐれも社外研修やルールブックなどに頼らないことだ。モラルは目には見えない無形のものだが、お金、社員、お客様等の有形物を生み出す大きな力を持っている。つまり、モラルが最適化されるほど、売上や採用に困らない経営基盤が整うのだ。経営者は上品でなければならぬ、というのは私の持論だ。とにかく、言動が上品であれば、周囲の助けも、成功のチャンスも自ずと増える。また、経営者のモラルは、周囲(社員・お客様・取引先等)からの信頼を引き寄せる。モラル度返しの、拝金主義的な経営をしている会社から見れば、モラル第一のクリーンな会社経営は非合理に見えるかも知れないが、信頼に勝る武器はない。信頼があれば、社員やお客様からずっと選ばれる会社でいられる。長い目で見れば、非合理ではなく、極めて合理的だ。モラルのマネジメントが未来を切り拓く会社の未来は、儲かったかどうかではなく、ベストを尽くしたかどうかで決まる。売上の源泉となるお客様にベストを尽くすのは当たり前のことだ。しかし、創業時の苦難が過ぎ去り経営が安定してくると、どうすればお客様に対してベストを尽くせるか、ではなく、どうすればもっと儲かることができるかに、思考が偏りがちになる。こうなると、モラルに欠けた顧客軽視の言動が増え、知らぬ間にお客様からの信頼を失い、会社は衰退する。衰退企業には、必ずと言っていいほど儲かっていた時期があるが、殆どの会社は、当たり前の仕事が不十分になったことで、繁栄から衰退に転落している。ビジネスは、先見の明があるから成功するわけではない。不格好でも、非効率でも、結果に恵まれなくても、目の前の仕事・役割・お客様にベストを尽くすから、明るい未来が拓き、成功が近づくのだ。モラルは、当たり前のことを当たり前に行うための最後の砦になる。追い詰められた時ほど、モラルを大切にしてほしい。社長の人生も会社の未来も、きっと救われる。ぜひとも、モラルある事業活動を推進し、事業活動の成果を一段と拡大してほしい。もし、やり方に迷ったり、悩んだりすることがあれば、いつでもご相談に来てほしい。懇切丁寧にアドバイスすることをお約束する。次回ページでは、事業活動を支える七大資源「ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー」のうち、「テクノロジーの最適化」について、詳しく解説する。次ページ⇒7大資源「テクノロジー」を最適化する(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 経営マネジメント原論7|七大資源「テクノロジー」の最適化
    経営マネジメント原論7|七大資源「テクノロジー」の最適化経営マネジメント原論7、本記事では、七大資源「テクノロジーの最適化(テクノロジーのマネジメント)」について、詳しく解説する。二十一世紀に入り、テクノロジーを起点に、既存の戦略やビジネスモデルの付加価値を高める、あるいは、既存の仕組みを再構築する企業変革の手法が完全に定着した。これからの時代は、自社に取り込んだテクノロジーを常に最適化する企業が生き残る。テクノロジーは、限界コストをゼロにする。限界コストとは、事業活動の過程で発生する必要最低限のコストのことだが、テクノロジーの進化と共に、限界コストはゼロに向かう。例えば、ひと昔前は、画像や動画データのシェアに、記録媒体の購入コストと記録に費やす労働コストが発生していたが、今は、データをクラウドに保存すれば、限界コストゼロの状態でデータをシェアすることができる。また、会議をオンライン化すれば、移動費用や会議スペース等の限界コストがゼロになる。このように、事業活動に関わる様々な限界コストがゼロに近づけば、少ないコストで大きな売上を作ることができる。極端な話、まったく資金が無くても、ビジネスが成立する可能性すらある。日本の会社は、世界と比べてテクノロジーの活用が遅れていると言われている。そして、この傾向は、労働生産性が低い会社や業界ほど顕著だ。会社の意思決定を行う経営層がテクノロジーに疎いと、つい慣れているやり方に固執し、テクノロジーの活用を遠ざける傾向にあるが、これでは古いやり方はいつまでもアップデートされず、世界との差は広がるばかりだ。経営層が率先してテクノロジーに慣れ親しみ、活用する努力をすれば、会社の生産性は簡単に改善する。さらに、限界コストがゼロになる業務領域も拡大する。テクノロジーのマネジメントの基本テクノロジーを社内で一から構築する必要はない。商用化されたテクノロジーを素早く取り込んで、経営環境に応じて最適化する。この繰り返しをトップの責任で推進するだけで良い。現実と仮想をテクノロジーで繋ぐと、事業活動の生産性が驚くほど上がる。現実世界と全く同じ状況を仮想空間上に再現することをデジタルツインと言う。デジタルツインは、「現実データを取得」→「端末機器や仮想空間に再現・複製・視覚化」→「操作・分析・シミュレーション」→「現実世界へフィードバック」の基本サイクルをベースに、無人化・省人化・自動化・最適化・遠隔操作・教育訓練・情報処理・未来予測等を、高速、かつ高精度で実現するテクノロジーだ。製造業や建設業だけでなく、農業、小売、運輸、医療、製品開発、保守保全、ヘルスケア、カスタマーセンター等、幅広い分野での活用が進んでいる。世界最大の電気自動車メーカーのテスラ車両には、デジタルツインが標準装備されている。各車両の状況は常時クラウド上でAI(人工知能)が解析し、分析・シミュレーションが行われ、車両状態や気候条件に合わせて、自動でソフトウエアがアップデートされる仕組みだ。テスラ側は車両診断のコストが抑えられ、顧客側は車両診断に出向く時間と労力を省ける。テスラ創業者のイーロン・マスクは、車両を進化させるより、車両を作る工場、保守体制、開発現場を進化させた方が数十倍も効果が高いという考えで、積極的にテクノロジーを活用している。この先、世界人口は減少を迎える。現実世界にヒトが出向くことが難しくなる時代において、デジタルツインの活用はますます欠かせなくなるだろう。テクノロジーのマネジメントの重要ポイントテクノロジーに明るい人財を配置することも大切だ。多くの会社がテクノロジーを活用している中で、自分の会社だけがテクノロジーを使わないとなると、この先の未来を生きるのは難しくなる。検索エンジンにおいて四半世紀ほど一強時代を築いたグーグルですら、「本気で変わらなければ、新興テクノロジー企業に負ける」と考える時代だ。テクノロジーに明るい人財を一人でも多く配置できれば、テクノロジーと親和性の高い企業風土が定着し、新しいチャレンジやイノベーションが活発化する。今後、テクノロジーに明るい人財の市場価値は上がり続ける。初期段階は外注業者でも構わないが、なるべく早い段階で社員化(専属化)し、その社員を中心に組織のテックスキルを研鑽することが、テクノロジーの最適化を加速する秘訣だ。テクノロジーを活用すれば、どんな産業であっても、どんなに小さな会社であっても、どこからでも成長できる。習うより、慣れろの姿勢で、質より量を優先し、事業活動にどんどんテクノロジーを取り入れてほしい。効果が出なければもとに戻せばよいだけのことだ。生成AIのChatGPTは、米国の医療資格やペンシルベニア大学など、難関とされる試験で合格ラインに達する実力を持っている。今の時代は、これだけの頭脳を無料(有料でも月額数千円)で誰でも利用できる環境にある。価値ある情報や膨大な知見も広くオープンにされている。安価で有能なテクノロジーはたくさんある。日ごろから楽しく愉快に新しいテクノロジーに触れていれば、知らぬ間に、価値あるテクノロジーが社内に蓄積する。当然、最適化も適宜進む。テクノロジーのマネジメントの注意点テクノロジーのマネジメントの注意点として、テクノロジーの力を過信しないことが挙げられる。テクノロジーを使えば、人間の頭脳や臓器の代替品までも作ることができるが、人間の心だけは未だに作ることができない。事実、AI(人工知能)やビックデータを駆使して顧客心理を読んだとしても、独り勝ちした企業は未だに現れていない。深層心理のことを「心」と言う。ヒトの最適化の記事でも触れたが、心ほど非合理な存在はない。商品の中身は一緒でもブランドの見せ方ひとつで値段が高くても売れたり、今すぐ使わない商品を衝動買いしてみたりと、心は非合理の連続で動いている。現時点において、テクノロジーをもってしても、人間の心を完全解析することは不可能だ。この領域に関しては、相手の立場になって、その人の本音にアクセスする他ない。くれぐれも、テクノロジー一辺倒で生身の人間の心を分かろうとしないことだ。テクノロジーの限界を理解したうえで、上手に活用することが何よりも大切だ以上、事業活動を支える7つの経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー」を最適化する方法について解説した。何れの経営資源もバランスよく最適化することが欠かせないが、最初から百点を目指す必要はない。まずは50点を目指してほしい。七つの経営資源がそれぞれ50点を超えれば、未来を生き抜くのに十分な経営基盤が整う。その後は、社長の得意分野の経営資源を伸ばせば良い。一つでも秀でた経営資源が出てくると、そこが会社の強みとなって、他の経営資源の最適化を後押しするトリガーになる。7つの資源のどれか一つでも50点を下回ると、そこが弱点となって会社の衰退リスクが膨らむので、くれぐれも注意してほしい。マネジメントの肝は経営資源の最適化最後に、マネジメントの肝となる経営資源の最適化について、補足解説する。経営資源の最適化は、社長ひとりの力で推進する必要はない。社員や外部の協力者を巻き込んで、なるべく大人数で取り組んでほしい。また、経営資源の最適化は、一朝一夕にはいかない。想定外の事態が起きたり、周囲の変化に応じた紆余曲折があったり、社内外からのバッシングがあったり、様々な障害にぶつかる。ひとりの力では乗り越えられないことも、二人、三人と参画者が増えるにつれて、掛け算のごとく大きな力となり、大概の苦難は乗り越えられるようになる。どうにかなる、という考えで今の事業活動に満足するのではなく、どうなるか、どうするかを絶えず考え、経営資源を最適化することが企業繁栄の大原則だ。もし、やり方に迷ったり、悩んだりすることがあれば、いつでもご相談に来てほしい。懇切丁寧にアドバイスすることをお約束する。次回ページでは、七大資源「ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー」を最適化しつつ、更にそれらの「経営資源の価値を最大化するために必要な仕掛け」について、詳しく解説する。次ページ⇒「七大経営資源」を最大化する(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 経営マネジメント原論8|未来ビジョンで経営資源を最大化する
    経営マネジメント原論8|未来ビジョンで経営資源を最大化するマネジメントの本質は、保有している経営資源(リソース)を最大限活用することだ。重要な経営資源は「ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー」の七大資源で、それぞれの資源の最適化の方法論については、別記事で解説した通りだ。もちろん、お伝えした方法論は一例に過ぎないので、それぞれの経営環境に合わせたアレンジが必要だが、経営資源が最適化されていれば、明るい未来がキープできる。とはいえ、何の考えもなく、行き当たりばったりの行動で明るい未来がキープできるほど、世の中は甘くない。厳しい環境下で、ライバルに勝ち続けるには、どんな未来を創りたいのか、未来を具現化するビジョンを宿すことが大切だ。未来は、今をアップデートすることで変わる。当然、アップデートの方向性があやふやだと、未来もあやふやになる。どんな会社を創りたいのか、どんなお客様に幸せを届けたいのか、アップデートの方向性を示す明確な未来ビジョンを掲げることが、より良い未来を創るのだ。経営マネジメントの成果経営マネジメントの成果について、解説する。経営マネジメントの成果(経営資源の最適化・最大化)は、ビジョンで決まる。そもそも、人間は楽な方に流される生き物なので、未来ビジョンを掲げなければ、今を変えようとしない。例えば、何か新しいことを始めようとすると、組織は未来ではなく、過去と現在を見る。前例がない、今はできない等の理由をつけて、未来を見ようとしない。こういう時に役立つのが未来ビジョンだ。今に留まるよりもずっと良いと思わせる未来ビジョンを掲げると、組織のコンフォートゾーン(快適な空間)は、今ではなく、未来にシフトする。ひとたびコンフォートゾーンが未来に向くと、今の環境に留まることが不安、あるいは不快に感じるようになるので、組織の力(目標・理想・視点等を含む)は、一瞬で新しく掲げた未来に向かう。結果、未来創造の源泉となる経営改善(経営資源の最適化)の推進力が高まり、今をアップデートするスピードが加速する。さらに、アップデートの方向性も安定するので、明るい未来をキープし易くなる。経営マネジメントの実践未来ビジョンを組織に浸透させる方法は簡単だ。日ごろから、社長が社員に対してビジョンを語るだけで大丈夫だ。ビジョンを紙に書いて社内に貼る必要はない。手帳に印刷して社員に配る必要もない。どのみち未来はコロコロ変わるので、目指すべきビジョンは状況に応じて変化する。社長が率先して未来ビジョンを掲げ、ビジョンを浸透させるコミュニケーションを充実させることが何よりも大切で、コミュニケーションが充実するほど、未来は良くなる、良くしていけると考える企業風土が定着する。ソニー創業者の井深大は、人真似・猿真似を嫌い、新しい未来を創ることに人生をかけていた。創造と独創の精神を体現し、世界初、世界最小、世界最軽量などの製品を数多く生み出した。自身が掲げた「見本のない産業を創り出す」というビジョンも有言実行した。当時の部下でノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈は、「井深さんは温故知新ではなく、未来を考え、今を知る人だった」と語っている。社員に対しては「10年後ではなく、30年後や40年後にはどうなっているしどうなるべきだから、という考え方をしないといけない」とよく語っていたようだ。トップが率先して未来ビジョンを掲げ、明るい未来を創造した好例と言えるだろう。未来を切り拓く経営マネジメント新しい分野、誰もやらなかった領域に、次の時代の新しい常識やビジネスが控えている。新しいことにチャレンジする時は、決まって反対意見が出るものだが、皆が反対するから新しいのだ。チャレンジの壁が高いほど、得られる成果も大きくなる。だからこそ、怖がらずに最初の一歩を踏み出すことが大切だ。また、時代の先を行く者には必ず批判がついて回るが、批判を恐れないでほしい。人類史上、批判されたことがない人間は一人も存在しない。世界中から聖人と崇められているブッタやキリストでさえ批判の対象になった。批判されることは当たり前の自然現象であり、誰からも批判されない人間など、この先も現れないだろう。人間は影響力を持つほどに批判され易くなるので、もし誰かから批判されたら、自分、あるいは、自分の会社の影響力が大きくなったと思えばよい。その時は、くれぐれも批判と敵対して無駄なエネルギーを消耗しないことだ。腹を立てても構わないが、時間をかけてでも批判を受容し、自分の思考や度量を広げ、人間的な魅力や影響力をどんどん磨いてほしい。そして、批判を恐れず、自分が正しいと思う未来を実現することに全エネルギーを注いでほしい。未来が分かり切った会社経営ほどつまらないものはない。やはり、自分の想像を超える未来が現実のものとなるから会社経営が楽しいのであって、思いもよらないご縁や体験が社長自身の生きがいそのものに繋がるのだと思う。もちろん、会社経営は、楽しい事ばかりではないだろう。辛いこと、苦しいこと、逃げ出したいこともあると思う。それでも、マイナスはプラスの入り口だと思って、目の前の人・仕事・役割に全力を尽くせば、未来は必ず良い方向に拓かれる。経営マネジメントの精度を高める最後に、経営マネジメントの精度を高める施策について、解説する。未来ビジョンを掲げたら、好不調の兆しを素早くキャッチアップする仕組みを確立することも必要だ。好不調の兆しは、「数字・社員・顧客・社会・経済」の5つを観察すると分かる。観察方法や検証方法は多岐にわたるが、この5つの要素をしっかり観察するほど、事業活動の精度が高まる。好調時は、リスクヘッジしながら事業展開のスピードを加速することができるし、不調時は、異変・異常・リスクに素早く対処することで、不調から脱却することができる。先手必勝の経営改善(経営資源の最適化)が定着するので、事業活動を支える7つの経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー」の価値も拡大し、会社の未来はますます安泰になる。会社を取り巻く環境は絶えず変化する。顧客、市場、経済、世界情勢、ライバル、テクノロジー、社会インフラ、人々のマインドなど、世の中の変化は止まない。ぜひとも、機を見ながら、小さな変化の源泉となる経営改善(経営資源の最適化・最大化)を実践してほしい。周囲の変化に後れを取ることなく、機を見ながら、小さな変化を積み重ねれば、どんなに小さな会社であっても、大きな変化に耐えうる強い会社に生まれ変わる。日々の小さな変化の積み重ねが、あなたの想像をはるかに超える未来を形作るのだ。もし、やり方に迷ったり、悩んだりすることがあれば、いつでもご相談に来てほしい。懇切丁寧にアドバイスすることをお約束する。「経営マネジメント原論0|経営資源を最適化して明るい未来を創る」に戻る(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長業の鉄則1|企業の繁栄は人財で決まる
    社長業の鉄則1|企業の繁栄は人財で決まる企業の繁栄は、人財で決まる。なぜなら、人財は、史上最強の経営資源だからだ。お金は使えば無くなるし、情報、設備、テクノロジー等は時間の経過と共に古くなる。一方の人財には、無限の可能性がある。才能を伸ばそうと思えば、工夫ひとつでどこまでも伸ばすことができる。例えば、短所を直すのはものすごくエネルギーを使うが、長所を伸ばすのは簡単だ。社員に仕事を任せるほど、社員は育つ。無難な人事よりも、意外性のある人事の方が社員も組織も一段と強くなる。これらの原則にのっとった育て方を実践すれば、社員の才能はどんどん開花する。有能な人財が増えて、お客様からの信頼が一段と厚くなる。そして、お客様からの信頼が厚くなるほど、会社の底力は強くなる。信頼さえあれば、無一文になろうが、経営資源が尽きようが、ライバルに追い抜かれようが、どんな危機的状況下に陥ろうが、挽回のチャンスに恵まれる。商売は最初も最後も人、企業の盛衰を分かつのも結局は人だ。つまり、人財資源をしっかり磨くほど、会社の未来は明るくなるのだ。優れた人財を育てる正攻法優れた人財を育てる正攻法について、詳しく解説する。社員を素晴らしい人財に育て上げるには、社長が素晴らしい人間になる必要がある。子供が親の言動を真似るように、社員は上の人の言動を見て育つからだ。素直な社員ほど、社長や上司の一挙手一投足をよく観察し、良いも悪いもそっくり真似るものだ。川の流れが高い方から低い方に流れるように、社員の手本も、トップからボトムに向かって流れるのが自然の摂理だ。つまり、組織の最高位にいる社長の手本が見事であれば、社員もそれに倣って見事に育つ。社長の良き手本となる努力が、社員の成長を後押しし、人財資源の拡大を支えるのだ。社長の器磨きも重要だ。会社は、社長の器以上に大きくならないと言われるが、本当にその通りだ。たとえ急成長したとしても、社長の器から溢れたものは、すべてこぼれ落ち、会社は必ず衰退する。社長の器を磨くうえでとりわけ重要なのは、人間性と経営能力だ。人間性はモラルある言動を意識すれば磨かれ、経営能力は社長業の要となる決断力を強化すると磨かれる。決断力を強化する要素は様々あるが、とりわけ重要なのは責任感だ。自分の責任で決断するほど決断力に磨きがかかり、社長の風格や威厳までも高まる。結果、見事な社長が、見事な社員を育てる良好なスパイラルが回り続ける。皆さまもどうか、人財という最強の経営資源を最大限活用すると共に、経営能力を高める努力を続けて頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長業の鉄則2|社会の変化にフィットする経営スタイルを確立する
    社長業の鉄則2|社会の変化にフィットする経営スタイルを確立する社会の変化は一見して分からないが、過去を振り返ると、以前とは違う風景が目に入り、新しい現実が始まっていることに気が付くものだ。小さな変化、大きな変化、一周回って元通りなど、社会の変化の程度や過程は様々だが、いち早く変化に気が付き、その変化にフィットする経営スタイルを確立できる会社は強い。社会の変化は、会社経営の様々な領域に大きな影響を及ぼすからだ。例えば、人々の労働意識はここ30年ほどで大きく変わった。日本経済バブル全盛期の1988年、「24時間働けますか?」というキャッチコピーのCMが放映されたが、当時は私生活を犠牲にして働くことが常識として受け入れられていた。寝てない自慢、休んでない自慢、家に帰ってない自慢など、今、考えたらとても可笑しな会話が職場に飛び交っていた...。バブルが崩壊した後は、ワークライフバランス等の考え方が浸透し、仕事だけではなく、私生活の充実も追求する風潮が生まれた。労働者の主張や権利も、ずいぶん発言し易くなった。私生活を犠牲にして働くことが当たり前だった時代は、自己犠牲、休日出勤、長時間残業など、多くの社員が権利よりも義務を重んじて、献身的に会社に尽くしていたので、経営者からすれば、楽な一面もあったと思う。しかし、昔の社会は良かった、昔の社員の方がよく働いた等と過去を懐かしむのは無意味だ。どういう社会が良いか悪いかを問うことにも意味はない。重要なことは、今この瞬間の社会に馴染む経営スタイルを誰よりも早く見つけることだ。社会に合った経営スタイルの確立社会は絶え間なく変化する。その変化は、人財育成の方針、労働環境の整備、生産性改善の必要性など、あらゆる方面の経営采配に影響を及ぼす。当然、社会の変化に無頓着だと、時代に合わない経営スタイルが原因で、社員の離職や生産性の悪化を招き、会社は衰退する。逆に、社会の変化に敏感だと、時代にあった経営スタイルが確立されて、社員の定着率、顧客の純増数、事業活動の生産性、経営資源の最適化等、あらゆる成績が好転し、会社は繁栄する。社会の変化にフィットする経営スタイルは未来を明るくする。皆さまもどうか、社会の変化を的確に捉えて、時代に合った経営スタイルをしっかり確立頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長業の鉄則3|企業の永続性は動的平衡にある
    社長業の鉄則3|企業の永続性は動的平衡にある動的平衡とは、絶え間なく変化する状態でありながら、全体としては一定の状態を保つことを指す。例えば、次の二つのエピソードは動的平衡の本質を表している。「ギリシア神話に登場するアテナイの英雄テセウスの船がありました。この船を維持するために部品交換しながら修理を繰り返しているうちに、修理工はあることに気がつきました。船ができた当初あった部品がすべて入れ替わっている……」「食べることの本質的意味を探求した生物学者のルドルフ・シェーンハイマーは、人間の体内で食べ物が分子レベルで新たに置き換わっている事実を突き止めました。どうやら、人間の身体は一年も経てば、脳も心臓も骨も一切の例外なく、分子レベルで新たに置き換わっている……」すべての生命体は、生きるために変化し、流転している。この仕組みを「動的平衡」と言い、この流れ自体が「生きている」ということになる。言い換えれば、この流れが止まった瞬間に死が訪れる。そしてこれは、会社経営も同じだ。企業は、生きるために変化し、流転している。社員、顧客、取引先、商品、設備、仕事、方針、戦略など、事業活動に関わるあらゆるものは変化し、流転する。すべての企業は、生きるために無意識下で変化し、流転することで、動的平衡を保っている。企業の永続性を高めるには、変化を恐れず、絶えず流転し、動的平衡を保ち続けるしかないのだ。動的平衡の向こうに明るい未来が訪れる一時の安定に固執したり、変化を拒んだり、現状に甘んじたりすることは、動的平衡を崩す要因にしかならない。どんなに会社が安泰だと思っても、変化と流転を止めないことだ。規制緩和、技術革新、関税撤廃、補助金打ち切り、価値観の変化、テクノロジーの進化、海外勢やベンチャー企業の参入などをきっかけに、従来のビジネスが通用しなくなることは往々にある。どんな状況下でも変えてやる、変えられると思い続けてほしい。どうやって成長企業に変えるのか、どうやってオンリーワン企業に変えるのかを日々真剣に考えて、進んで変化を巻き起こしてほしい。常に前向きに変化を楽しみ、流転していくことが、企業の永続性を高める唯一の方法だ。変化と流転の取り組みは事業活動の最適化に繋がり、10年後、100年後の安定経営を確かなものにする。未来を見通し、その未来に先手を打つ、あるいは、理想の未来を掲げて、その未来を実現する一手をしっかり打てば、経営環境が目まぐるしい状況下においても、変化と流転のスパイラルが回り続ける。皆さまもどうか、どんな時も前向きに、ただただひたむきに、変化と流転の取り組みを続けて頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長業の鉄則4|原点に回帰すればすべての答えが見つかる
    社長業の鉄則4|原点に回帰すればすべての答えが見つかる原点に帰れば、すべての答えが見つかると、多くの先人達が言っている。例えば、千利休の茶道精神の心得を記した利休百首の中に「稽古とは一より習い十を知り、十より返るもとのその一」という和歌がある。稽古事は、一から順番に十まで習い、十に到達したら、最初の一に戻り、また順番に十まで習う、その繰り返しが真意、真髄、真理にたどり着く確かな方法で、一から十まで習ったからこれでもうよいと思った瞬間に成長が止まる、という意味だ。社長業の鉄則も同じだ。目の前の課題を一から順番に片づける。やるべきことを一から十まで繰り返しやり続ける。もうこれでよいと思わず一から学び直し、さらに上を目指す、など。日々、会社経営から何かを学び、その学びを実践に活かすことが、全ての成功の原点になる。会社経営は、思うような結果が出ないことが殆どだ。経営環境が目まぐるしく変わるので、過去に失敗したことが成功したり、過去に成功したことが失敗したりすることも頻繁に起こる。だからこそ、基礎の反復練習を疎かにせず、ひたむきに学び、働くことが大切だ。いつなんどきも原点を忘れないお金と時間に余裕が出てくると、学びと働きから遠のくことがあるが、その時は要注意だ。衰退リスクが膨らまない内に、社長業の原点に立ち返って、情熱と真摯さを取り戻そう。そうすれば会社はいつまでも繁栄し続ける。また、ピンチの時も、チャンスの時も、基本や初心等の原点に立ち返ることも大切だ。経営の基本、創業時の初心、誰のためのビジネスだったのか、誰の幸せを叶えたかったのか、何にためにガムシャラに働いてきたのか等、もとの原点に立ち返れば、ピンチの時は成功のヒントが見つかり、チャンスの時は失敗のリスクがゼロに近づく。社長になったら、どこかの誰かが助けてくれる、という他人任せの考えは捨てた方が良い。自分で自分を守るために、原点を忘れず、誰かのために、自分ができることを精一杯やることが大切だ。そうした行動の積み重ねが、社員、お客様、関係者等との信頼を深め、ピンチに負けない、たくさんのチャンスをものにする経営基盤を作る。皆さまもどうか、決断に迷った時、結果に恵まれない時、目の前の現実が壊れた時、何をすべきか自信を失った時は、原点に立ち帰って頂ければと思う。必要な答えがきっと見つかるはずだ。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長業の鉄則5|成功の前触れは失敗から来る
    社長業の鉄則5|成功の前触れは失敗から来る成功は自分たちの想像もつかないところからやってくる。ひとつの成功が次の成功の前触れになることは殆どなく、多くの場合、成功の前触れは失敗から来る。例えば、失敗しなければやってみようという気にならなかったことは、自分の人生や会社経営を振り返れば、誰しも経験があると思う。失敗がきっかけで新しいことを始め、それが成功を引き寄せることは珍しいことではなく、むしろ、成功の必然と言っても過言ではない。今いるどん底は成功の出発点になるかも知れない。最悪の事態は、最高の結果を招くきっかけになるかも知れない。どんな窮地に追い込まれても、成功の可能性はゼロにはならない。だからこそ、失敗を分析し、そこから成功のヒントを学ぶことが大切だ。成功者ほど失敗から貪欲に学ぶ成功者ほど、失敗から学ぶ姿勢を徹底している。グーグル創業者のラリー・ペイジは「早く失敗して成功に近づけ」が口癖だった。元ラグビー日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズは「失敗した時に必ず学ぶチャンスが訪れる。失敗して、前に進む。この繰り返しが勝つためのプロセスだ」と言った。また、成功者ほど、成功したと思った瞬間に、失敗が始まることをよく理解しているので、成功体験に執着がなく、いつも失敗に敏感だ。失敗は成功のチャンスだ。だから、失敗の分析を雑に終わらせたり、失敗の責任を誰かに押し付けて終わりにしたりするのは、とてももったいないことだ。業績の好不調を問わず、日常的に失敗に目を向けることは、未来の安定経営を確立するうえでとても効果的だ。皆さまもどうか、失敗を前向きにとらえて成功のヒントやチャンスを引き寄せて頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長業の鉄則6|不遇の時代が繁栄の基礎を築く
    社長業の鉄則6|不遇の時代が繁栄の基礎を築く哲学者のウイリアム・ジェームスは、水泳は冬の間に上達し、スケートは夏の間に上手になる、と語った。会社経営も同じで、景気悪化や業績低迷などの不遇の時代に何をしたかで、成長期や好調期の成績が決まる。不遇の時代に役立つ成功の知恵は沢山あるが、ひとつ抑えるとすると「損きり」のスキルだ。不況時は損失拡大のスピードが加速し易いので、損きりのタイミングを誤ると、壊滅的な業績悪化に陥るからだ。景気悪化や業績低迷時にもっとも注意すべき点は、損きりの対処になる。経済環境が悪化すると、平常時よりも利益を出すことが難しくなる。赤字転落や損失拡大に陥り易いだけでなく、損失を穴埋めする余力も小さくなりがちだ。こうした状況下で損失を出し続けるのは、衰退リスクを早めるだけだ。損失を見つけたら、即刻、損失解消に向けた経営改善に着手し、一年以内に損失が解消できない場合は、事業撤退や商品終売などの損きりを決断した方が良い。一年経過しても利益が出ないということは、やり方が間違っているか、商品化や事業化のタイミングが合っていない証拠だ。一度、損きりして、時期を改めて再出発するのが賢明だ。損きりの結果、会社の存続自体が危うくなるようなら、事業縮小を検討すれば良い。具体的には、最少人数で現状の顧客サービスを維持する方法を早急に考える。拡大志向に欠けるが、たとえ僅かでも利益がプラスに転じれば、会社の存続が叶う。損きりは最終手段と心得るとはいえ、損きりは最終手段だ。何よりも重要なことは、損きりの回避に全力を尽くすことだ。企業努力が不足した結果、損きりに迫られるケースは意外と多い。商品終売、事業撤退、あるいは、採算改善のための値上げを検討する前に、徹底したコスト削減、生産性改善、サービス改善、製造条件や納品条件の交渉、創意工夫や販売努力等、できることを徹底的にやり尽くすことが大切だ。損きりを回避する努力は、会社全体の収益改善に役立つだけでなく、未来の経営基盤を確実に強化する。また、事業活動の損失に敏感でいられるように、常日頃から計数管理と採算管理を徹底することも忘れないことだ。数字の根拠があると、絶対の自信を持って損きりできるようになる。また、損失が小さな内に対応できるので、業績悪化のリスクを払しょくできる。皆さまもどうか、不遇の時代こそ、そのうち儲かるという盲信を捨てて、損きりをベストなタイミングで断行し、繁栄の基盤を盤石にして頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長業の鉄則7|会社経営のセオリーを大切にする
    社長業の鉄則7|会社経営のセオリーを大切にするセオリーを大切にする会社は強い。事実、景気が悪かろうが、業界が衰退しようが、どんな状況に陥ろうが、成長し続ける会社がある。じつは、そういう会社ほど基本のセオリーをやり尽くしている。前向きなマインド、経営資源の最適化と最大化、人財育成の強化だけでなく、社員の挨拶や社長の言動に至るまで、見事なほどに会社経営のセオリーが徹底されている。調子の良し悪し関係なく、できないことをやる必要はない。できることをセオリー通りにやれば良いだけだ。楽をしようとして、横着するのはやめた方がよい。ほんの小さな手抜きが大きな失敗に繋がることがあるからだ。決して背伸びせず、地に足をつけて、基本に忠実に、一つひとつセオリーをやり尽くしていけば、自然と好調がキープできるようになる。基本の先に強いセオリーが生まれるセオリーから外れるのは、基本をやり尽くした後だ。基本をやり尽くした先に、強いセオリーが生まれるからだ。例えば、修行過程の進歩を表す「守破離」という言葉がある。まずは基本を忠実に守り、その基本が板についたら創意工夫を重ねて徐々に元の基本を破り、最後に独自性を追求し、元の基本を離れる、という意味だ。守破離の「守」は最も重要だ。しっかり基本を守ることが、創意工夫や独自性を活かす土台を盤石にし、企業繁栄のスピードを加速するからだ。この原則に徹していれば、好調から不調に転落することが殆ど無くなる。また、社長が生来持っている資質、才能、能力が最大限に活かされて、あなたらしい、あなただけの経営スタイルも確立される。自由で楽しい会社経営、あるいは、オリジナリティに溢れる商品やサービスの創出は、基本のセオリーを大切にすることで実現できるのだ。基本を大切に、常にセオリーから外れない基本をおざなりにして、セオリーから外れると、状況はなかなか好転しない。いつまで経っても会社経営に自信が持てないし、背伸びや浮足立った言動も多くなりがちだ。言葉が上滑りしたり、行動が空回りしたりして、いつも出たとこ勝負、いつも行き当たりバッタリの自己流の采配に終始する。言動に一貫性がなく、継続性もないので、ことあるごとに社員と顧客の信頼を失ったり、安易な独自性や創意工夫に走って失敗したりする。成功に近道はない。地道な基本の積み重ねが、とんでもない成功を引き寄せる確かな方法だ。皆さまもどうか、基本のセオリーを大切にして、他人よりも楽をしようとせずに、当たり前の仕事を当たり前にコツコツ積み上げて頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長業の鉄則8|やるべきことをいつまでも継続する
    社長業の鉄則|やるべきことをいつまでも継続する会社経営は、これだけやれば成功する、などという近道は一切ない。ピアノやゴルフを習い始めるのと同じで、日々学び、実践(練習)し続けることで、少しずつ社長業の精度が上がり、成功が見えてくる。当然、継続が途絶えると、社長業の質は低下し、業績が悪化する。逆に言えば、やるべきことさえきちんと続けていれば、業績は自然と好転する。会社経営において、やるべきことの代表格は、数字・社員・お客様をよく観察することだ。数字の良し悪し、社員の好不調、お客様の反応や要望など、数字・社員・お客様から何かを学び、新しい行動を取り続けていれば、会社の業績は自然と安定する。業績が安定するにつれて、やるべきことがおざなりになるケースがあるが、ひとたび継続が途絶えると、経営はあっという間に傾く。そこから挽回するのは至難の業で、全力で取り組んでも半年から一年程度、経営陣の力量によっては挽回できないまま悪化の一途を辿る場合もある。簡単なことほど継続する簡単なことほど誰もやらない。だからこそ、継続が思いもよらない成果を生み出す。数字・社員・お客様を観察することは、決して難しいことではない。事業を始めた頃を思い返せば分かるように、誰しもがごく当たり前にやれることだ。今月の売上はどうだったのか、コストは増えたのか減ったのか、利益はどれくらい残ったのか、社員の動きに異変はないか、お客様の反応はいつもと変わりないか。何れもルーティンのように、とても簡単に、ごく当たり前に継続できていたと思う。経営が軌道に乗り、会社が大きくなっても、簡単なことほど継続することが大切だ。とにかく、結果が出たからやめるのではなく、結果が出ようが出まいが、大切なことは何事も継続することだ。継続の先に、新たな発見や創意工夫が生まれ、革新のアイデアや飛躍のチャンスが巡ってくることを決して忘れないことだ。社長業の学びを続けることも大切日々の社長業から、何かを学び続けることも大切だ。社長の椅子にさえ座っていれば立派に会社経営ができると思ったら、それは大間違いだ。会社経営は生き物と同じで、実際に見て、実際にやってみないと分からないことだらけだ。たとえ名門校で経済学を修めた人間であっても、社長業の経験のない人間に、会社経営はできない。不測の事態が起こると、過去の事例や教科書との違いに戸惑い、あたふたするのがオチだ。日々、社長業を積み重ねている人は、経済学など知らなくても、立派に会社経営をする。あらゆる方面の知見や人脈からヒントを学ぶセンスもあり、応用力や突破力などのスキルも極めて高い。経験から学び続けるほど、経営の本質・真髄・原理原則に近づく。社長業を極めるには、とにかく経験から学ぶことが大切だ。経験に良し悪しはない。たくさんの失敗があれば、たくさんの成功の芽が出る。だから無駄な経験はひとつもない。経験して、無知を知り、知見を深め、どんどん経験に活かす。この繰り返しだ。経験して積み上げたことは、社長の力量に繋がるし、ピンチの時の助けにもなる。また、経験値が上がるほど、決断に迷いがなくなる。難しい岐路に立たされても、迷うことや自信を失うことが起きても、自分の経験を信じて前に進むことができる。皆さまもどうか、実際に働き、経験し、学び続けることに重きをおいて、社長業の成果をどんどん拡大頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 企業ミッションを貫徹にすれば売上はどこまでも伸びる
    企業ミッションを貫徹にすれば売上はどこまでも伸びる企業ミッションとは、商品やサービスを通してターゲット顧客へ与えるべき「価値創造」のことだ。具体的には、顧客に対して提供すべき価値、そのために社員と共有すべき使命等を明文化したもので、企業ミッションを貫徹するほど売上が伸びる。この記事では、企業ミッションの作り方、企業ミッションを貫徹することで売上が伸びる仕組みについて、詳しく解説する。企業ミッションとは企業ミッションとは、商品やサービスを通してターゲット顧客へ与えるべき「価値創造」のことだ。具体的には、顧客へ対して提供すべき価値、そのために社員と共有すべき使命等を明文化したもので、企業ミッションを貫徹するほど売上はどこまでも伸びる。顧客へ対して提供すべき価値を表す企業ミッションは、提供価値を創造するために取るべき具体的言動をソフト面(ビジョン、経営方針、企業風土等の無形資産)とハード面(人財、店舗、工場等の有形資産)に分けて考えると明快になり易い。顧客に対する企業ミッションの実現度を高めるために、全社員と共有すべき使命は、最も構成の大きな上位コストの費用対効果を高めることを絶対使命に掲げると、ミッションの貫徹度合いが高まり、売上拡大が加速し易くなる。何れにせよ、地域ナンバーワン、あるいは、業績が右肩上がりの好調会社ほど、企業ミッションが明快で、ミッション実現のために組織の力を一点集中させて、見事に企業ミッションを貫徹している。顧客に対する企業ミッション顧客に対する企業ミッションの作り方について、解説する。顧客へ対して提供すべき価値を表す企業ミッションは、提供価値を創造するために取るべき具体的言動をソフト面とハード面に分けて考えると分かりやすい。例えば、スターバックスジャパンは「一杯から広がる無限の可能性を、地域社会と共に育み、サードプレイスを提供する」という企業ミッションを掲げている。この企業ミッションを3つに分解すると、冒頭の「一杯から広がる無限の可能性を」はソフト面、「地域社会と共に育み」はハード面、最後の「サードプレイスを提供する」は顧客への価値創造を具体的に表している。一つ目のミッション「一杯から広がる無限の可能性を」実現するために、彼らはワンtoワンマーケティングを実践している。具体的には、オーダーメイドの接客、あらゆる品質の追求、居心地の良い空間デザイン、アプリ経由でのポイントやレコメンドの提供等、一人ひとりのお客様に対して特別な体験・印象・情報を提供している。二つ目のミッション「地域社会と共に育み」を実現するために、彼らは三年で閉店するような店舗出店はしない、というポリシーを掲げて、店舗を起点とした持続可能なコミュニティの確立に全力を尽くしている。地域性を尊重した店舗デザインを見れば分かるように、多様性の尊重と地域貢献がベースにあることも理解できる。三つ目のミッション「サードプレイスを提供する」は、自宅でも職場でもない第三のリラックスできる場所。おかえりとただいまが聞こえてくる居心地の良い場所を提供することを目指して、「一杯から広がる無限の可能性を、地域社会と共に育み、サードプレイスを提供する」という企業ミッションを貫徹している。このように、企業ミッションが明快なほど、やるべき事が明快になり、売上拡大に弾みがつく。加えて、ソフト面(ビジョン、経営方針、企業風土等の無形資産)とハード面(人財、店舗、工場等の有形資産)の付加価値強化の方向性が定まり、顧客への価値創造の実現度が増し、売上拡大が加速し易くなる。スターバックスの企業ミッションは秀逸なので、ぜひ参考にしてほしい。社員と共有すべき企業ミッション顧客に対する企業ミッションと同じくらい重要なのが、社員と共有すべき企業ミッションだ。社員と共有すべき企業ミッションは、上位コストとリンクさせると効果的だ。コストは売上を作るためのエネルギー源なので、大きなコストほど、事業活動の生命線になるからだ。例えば、上位コストトップ1位が人件費であれば、「ヒトを集め、ヒトを育てることが会社の生命線になる」という企業ミッションを掲げて社員と共有すれば、採用、育成、労働に至るすべてのヒトに関わるコストの使い方がシビアになり、ヒトに対して1円も無駄にしない企業風土が定着し易くなる。自分たちの働きだけでなく、採用し易い環境を整えることや社員が育ちやすい環境を整えることも重要なミッションとして意識せざる得なくなるので、技能スキルだけでなく、社会人としての常識や人間として成長に至るまで、個々の人財レベルの合格水準も上がる。結果、ライバル企業よりも優れた人財が定着し、売上の拡大スピードが一段と加速する。上位コストは業種業態によって変わるが、少なくともトップ3位のコストは企業ミッションとリンクさせて、組織全体に意識させることをお薦めする。コストの売上を作る力が高まり、コストを使うほど売上が増えるスパイラルが回るはずだ。(この記事は2025年3月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 新規販路を開拓して売上を拡大する方法
    新規販路を開拓して売上を拡大する方法新規販路を開拓すると、売上拡大に弾みがつく。また、ターゲット顧客にフィットする販路を新規開拓するほど、売上を増やしやすい環境が整う。ビジネスにおける販路は主に下図のような販売ルートがある。左端に最もBtoCの純度が高い実店舗があり、そこから右に移行するにつれてBtoBの純度が高くなる。中央には個人と法人、両方に向けた販売ルートがあり、BtoCとBtoBの境界が無くなる。会社の大小関わらず、基本的には販路が多いほど、顧客にフィットする商品の売り方や作り方が最適化されるので、事業活動のパフォーマンスは上がり易くなる。例えば、サントリーという大企業があるが、同社は上図の販売ルートをすべて保有している。法人直販は大手小売り・量販店等、法人向け卸売りは外食チェーン等、個人向け卸売りは酒屋等、個人・法人向けECはアマゾン、アスクル等、外部ECは楽天、カクヤス等、自社ECも保有し、工場に隣接する直営ショップ(実店舗)も保有している。なお、中央を起点に左右の両極に近づくにつれて、中間マージンが無くなり、獲得利益が大きくなる。(例外は下請け構造の取引)また、BtoCとBtoBの境界線がない個人・法人向けEC(アマゾン・アスクル・モノタロウ等)は、テストマーケティングに最適の販路になる。個人向けの商品が法人に売れたり、法人向けの商品が個人に売れたり、意外なターゲット顧客が見つかり、反応を見ながら商品をブラッシュアップすると思わぬヒットに恵まれることもある。新規販路を開拓して売上を拡大した事例新規販路を開拓して売上を拡大した事例について紹介する。個人向けの商材を扱っている会社だが、指導前の売上は6.5億円、個人販売70%:法人販売30%、個人会員5万人の成績だった。この会社の場合、販売できる商品数に限りがあった為、利幅の取れる個人向け販売の比率を高める新規販路開拓を推進した。(BtoC純度の高い実店舗と自社ECに販路集約)結果、僅かな期間で売上8億円、個人取引99%:法人1%、個人会員6.5万人という成績改善が実現できた。新規販路開拓を推進し、BtoCの純度を高めることで得られたメリットは沢山ある。例えば、自分たちのメッセージで商品の魅力を伝えられるようになった。商品の販売力と開発力が一段と磨かれて売上拡大が加速した。法人向け取引よりも利幅が改善されて、収益性が良くなった。さらに、自社ECに海外向けECを実装して海外売上比率を高めることにも成功した。口コミやメディアでの拡散力も強化され、競争優位性が高まり、経営が益々安定した。以上の例のほか、売り方を工夫して新規販路を開拓する手もある。例えば、スポーツジムはBtoCの純度の高い実店舗をベースにビジネスを展開しているが、オンライン向けのヨガやストレッチ商品を開発すれば、自社ECという新規の販路開拓ができる。さらに、ジムを福利厚生サービスの一環として大企業向けに売り込めば、法人直販という新規の販路開拓ができる。販路が最適化されているか否か、新規販路の開拓余地が無いか否か、折にふれてチェックすることをお薦めする。(この記事は2025年3月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長業は自分で自分を守る術を持たないと成功しない
    社長業は自分で自分を守る術を持たないと成功しない大人になるにつれて、自分を守ってくれる人はだんだんと減ってくる。社会に出て、会社に入り、階級が上がると、自分を守ってくれる人はさらに減る。そして、社長にまで上り詰めると、自分を守ってくれる人は居なくなり、自分で自分を守ることでしか、自分を守る術がなくなる。自分ひとりで、自分を守るには限界があるが、日々の在り方次第で、自分を守る術は広がる。例えば、よき人脈とよき信頼関係は、ピンチの時ほど心強い味方になる。人生も会社経営も、チャンスばかりが続くことはない。必ず、ピンチが訪れる。そういう時こそ、コツコツ築き上げたよき人脈と信頼関係が役立つ。ピンチの時ほど人脈と信頼が役立つよき人脈と信頼関係は、ピンチの時ほど役立つ。政治家や高級官僚は別として、普通は、ピンチの時に権力は役立たない。助けになるは、自分が築いた人脈と信頼関係だ。社長には日頃からお世話になっている、社長はいつも自分達のために頑張っている、自分たちが困った時に、いつも社長が助けてくれた、など。社長がよき人脈とよき信頼関係を築いていれば、陰徳陽報のごとく、陰で積んだ徳が、何かの拍子に明るい報いとして返ってくるものだ。だからこそ、日々の姿勢、言動、マインドなどの在り方がとても大切になる。社員やお客様との信頼関係を深める、あるいは、士業や参謀等、自分が信頼できる陣営を築く等、友達の多寡ではなく、立場や肩書を超えて自分を守ってくれる仲間を増やすことが、自分を守る確かな術になる。社長になったら、どこかの誰かが助けてくれるという他人任せの考えは捨てた方がいい。自分を守るために、誰かのために、自分ができること、自分がやられることを、精一杯やった方がいい。その姿勢は、巡り巡って必ず自分を守ってくれる。
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  • 経営リスクとは?社長のリスクマネジメントが企業の繁栄を築く
    経営リスクとは?社長のリスクマネジメントが企業の繁栄を築く経営リスクとは、企業の事業活動に支障をきたすリスクのことだ。経営リスクは、内部環境と外部環境の変化に伴い生じるが、リスクを放置するほど対処の難易度が上がり、企業の繁栄を阻む大きな障害になる。この記事では、経営リスクとは何か、社長の経営リスクマネジメントの要点について、詳しく解説する。経営リスクとは?経営リスクとは、企業の事業活動に支障をきたすリスクのことだ。なかでも、会社を取り巻く経済環境は、事業活動の成果に大きな影響を及ぼす。経済が好調であれば、追い風の中でビジネスが展開できるので、少しの企業努力で商品やサービスが売れたり、新しい社員や顧客が集まったり、経営資源の価値が拡大したり、さほどの苦労なく、ビジネスの成果を上げることができる。一方、経済が不調に陥ると、向かい風の中でのビジネスを強いられるので、商品やサービスを売るにも、新しい社員や顧客を集めるにも、経営資源の価値を上げるにも、相当な苦労が伴い、ビジネスの成果を出すことも容易ではなくなる。日々磨き上げた経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー等)の価値を守り続けるには、できる限り、経済不況を遠ざける工夫が必要だ。そのために必要なことは、経済に悪影響を及ぼす経営リスクをしっかり抑えることだ。特に抑えるべきは、公共投資、軍事衝突、環境問題、エネルギー問題の4つのリスクだ。それぞれの経営リスクについて、以下順番に詳しく解説する。経営リスク1|公的投資日本国内の人口は、減少の一途を辿る。公的投資は誰も使わなくなれば終わりなので、人口減少と共に縮小し続ける。役所の統廃合、行政再編、行政サービスの縮小が進み、国や地方自治体の管轄下にある公共事業や公益サービスも縮小する。と同時に、これらに付随する民間ビジネスも縮小する。国家予算の配分も減少するので、受託事業の単価はなかなか上がらない。補助金や助成金もどんどん無くなくなる。つまり、公的投資に頼っている会社ほど、構造的不況に陥る経営リスクがある。当然、販路開拓、外貨獲得、ビジネスモデルの転換など、ビジネスの仕組みを再構築しない限り、経営リスクを払しょくし、構造的不況から脱することはできない。経営リスク2|軍事衝突軍事衝突が少ない平和な時代は、世界各国の土地、資源、技術、労働力、マネー、テクノロジーなどがグローバルに展開されるので、経済はすごく安定する。しかし、ひとたびどこかで軍事衝突が勃発すると、この安定は一気に崩れ去る。地球の東西で分かれたり、民主国家と共産国家で分かれたり、資本主義と社会主義で分かれたり、同盟国と非同盟国で分かれたり、経済の安定を支える大本の繋がりに分断が生じ、経済活動に大きな影響を及ぼす。例えば、軍事衝突に伴う販路縮小、事業撤退、部品不足、為替乱高下、原材料高騰、輸出入規制、入出国規制などの弊害は典型だ。この先、外貨獲得や外国人労働者の活用など、諸外国との繋がりが一段と身近になるので、しっかり注視したい経営リスクだ。経営リスク3|環境問題地球の自然環境は極めて繊細な仕組みのうえに成り立っているが、今の資本主義経済はそれを完全に無視して突き進んでいる。人間中心の経済活動の範囲が拡大するほど、その経済活動のスピードが加速するほど、自然環境は破壊される。気候変動、自然災害、海洋汚染、生態系破壊、地球温暖化、化学物質や有害廃棄物の越境移動、宇宙ゴミの山積、生物多様性の減少、鉱物資源の減少、森林破壊に伴う酸性雨や砂漠化など、環境破壊の症状は様々だが、人々の生活や生命に脅威を与えるレベルまで環境破壊が進むと、その分野に関わる全てのビジネスは非難の対象になる。場合によっては、お客様の不買運動や取引先や協力会社のボイコットを招き、ビジネスが破綻することもあり得る。また、環境破壊が進むことで、ビジネスそのものが消滅することも起こり得る。生態系や生育環境が壊れることで、農作物や海産物の収穫量が激減するケースは典型だ。この先も、環境問題はビジネスの存続を大きく左右する経営リスクであり続けるだろう。経営リスク4|エネルギー問題エネルギーは経済成長の重要なピースだが、日本のエネルギー自給率はわずか10%程度だ。さらに、エネルギー源の8割を占める化石燃料は、ほぼ輸入に頼っている(2022年・経済産業省資源エネルギー庁調べ)。石炭、原油、天然ガス等の化石燃料はいずれ枯渇する資源であり、地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出するため、今後の使用量は世界全体で減少する見通しだ。当然、資源が希少になれば、電力コストは上昇し、その影響は全産業に及ぶ。また、化石燃料を主なエネルギー源としている発電業界、自動車業界、プラスチック業界等は、ビジネスの大転換を求められるだろう。昨今は、世界規模で化石燃料から電気へのエネルギーシフトが進んでいるが、日本国内においては、すべての電力需要を満たせるだけの発電を化石燃料なしで実現できるかは不明だ。再生エネルギーは国土が狭い日本では限界があるし、原子力発電は使用済み核燃料の処理に莫大な時間・国土・エネルギーを浪費するだけでなく、大地震のリスクもあるので、増設のハードルが高い。エネルギー源を電気に統一したとしても、電力不足という新たなエネルギー問題が生まれるだけで、根本解決には至らないのが現状だ。さらに、電力不足は、AI(人工知能)、ブロックチェーン、ビックデータのマイニング(データ採掘)等の先端テクノロジーにも影響を及ぼす。これらの技術は、稼働時に莫大な電力を消費するので、電力がひっ迫すると、機能不全に陥る可能性がある。世界各国のテック企業や有力投資家たちは、こうした状況を見越してか核融合発電に巨額の投資を行っている。核融合発電とは、ウランやプルトニウムなどの危険な放射性物質を使わずに、水素やヘリウムといった、地球上に広く存在する物質を利用した発電方法だ。資源枯渇の心配がなく、核分裂で起こる連鎖反応がないので、放射線事故のような深刻な事態が起こる可能性がないとされている。この他にも、地熱発電や蓄電技術と再生エネルギーを組み合わせた電力インフラも注目を集めているが、何れにしろ、エネルギー問題は、人々の日常生活だけでなく、経済の好不調に直結する極めて重大な経営リスクだ。リスクマネジメントが繁栄を築く以上、経済に悪影響を及ぼす経営リスクとして、公的投資、軍事衝突、環境問題、エネルギー問題について解説した。何れのリスクも放置するほど危険度が増す。また、ひとつのリスクが他のリスクに波及して、経済への悪影響が増幅することも起こり得る。リスクは、小さなうちに解消するのが正攻法だ。ひとたび経済不況に陥ると、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー等)の価値が加速度的に減少し、経営破綻の危険度が増すので、リスクを見つけたらすぐに行動しよう。なお、これらのリスクを避ける努力は、会社繁栄のチャンスを大きくする。例えば、公的投資に頼らない会社経営、公的投資の費用対効果を高める提案、軍事衝突のリスクを小さくするサプライチェーンマネジメント、環境問題やエネルギー問題を解決するソリューションの提供など、経済に悪影響を及ぼす経営リスクを回避する努力は、繁栄のチャンスを引き寄せ、事業の永続性を高める。また、ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー等の経営資源の最適化も、こうしたリスクを抑えながら推進すると、どんな時代にも耐えうる資源価値に磨きあがる。つまり、経済に悪影響を及ぼす経営リスクを解消する企業は、いつまでも経済をけん引する主役でいられる、ということだ。まずは経済に悪影響を及ぼす4つの経営リスク(公共投資、軍事衝突、環境問題、エネルギー問題)を、しっかり分析しよう。将来リスクが大きく、確実性の高いリスクが見つかった場合は、早急に対応しよう。将来リスクは小さいが、確実性が高い課題は、対策を用意しよう。課題やリスクをスピーディーに解決するほど、事業の永続性は高まる。また、経営資源の最大価値も守られる。なお、今の時代は、公共投資、軍事衝突、環境問題、エネルギー問題がマイナスリスクになっているが、経済環境が変われば、リスクそのものが無くなることもあり得る。経済を取り巻く環境は絶えず変化するので、経営リスクの分析は定期的に行うことをお薦めする。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 利益が残る会社の共通点|儲かる構造をつくる経営の原理原則
    利益が残る会社の共通点|儲かる構造をつくる経営の原理原則利益は企業存続に欠かせない重要なピースになる。事実、利益が縮小し衰退する企業は後を絶たない。その一方で、景気や環境の変化に関わらず、利益を出し続ける企業もいる。この記事では、利益が残る会社の共通点と題して、儲かる構造をつくる経営の原理原則について詳しく解説する。儲かる会社のビジネスモデルの特徴儲かる会社のビジネスモデルの特徴について解説する。儲かる会社、いわゆる事業の永続性が確立している会社は、企業存続を決定づける「顧客の創造・数字の拡大・強みの研鑽」の3つの取り組みが定着している。顧客の創造はピーター・F・ドラッカーが提唱したことでも有名だが、儲かる会社は今の顧客に対するサービスを充実させると同時に、未来の顧客を開拓する成長投資にも余念がない。数字の拡大は、具体的には売上・利益・現金の拡大になるが、儲かる会社は数字の拡大をしっかり実践している。とくに、成長投資の原資になる利益の拡大と事業の永続性を決定づける現金の拡大に余念がない。強みの研鑽は、顧客創造と数字拡大を後押しする重要な取り組みになるが、儲かる会社は商品やサービスの強みだけでなく、企業の重要な経営資源・リソース(ヒト・モノ・カネ・情報・コスト・モラル・テクノロジー等)の強みもしっかり研鑽している。業種業態やビジネスモデルを問わず儲かっている会社は共通して「顧客の創造・数字の拡大・強みの研鑽」をしっかり実践し、ライバルとの差を1歩1歩広げている。逆に、儲からないビジネスモデルに陥っている会社は「顧客の創造・数字の拡大・強みの研鑽」の実践が不十分、もしくは、実践できる余地がない斜陽産業に陥っている可能性が高い。とはいえ、ブレークスルーでビジネスモデルを再構築すれば、儲かる会社に生まれ変われるので諦める必要はない。詳しいやり方は、以下の関連記事で解説しているので、ご参考にしてほしい。【関連記事】業界の常識を疑え。そこにブレークスルーの突破口がある利益と生産性の黄金バランス利益と生産性の黄金バランスについて解説する。会社の利益・生産性の黄金バランスは「売上総利益高営業利益率20%超」がひとつの基準になる。売上総利益高営業利益率の計算式(営業利益÷売上総利益高)×100例えば、営業利益が2億円で、売上総利益高が10億円だった場合、売上総利益高営業利益率は〔(営業利益2億円÷売上総利益高10億円)×100〕=20%になる。この水準を超えてくると、あらゆる利益指標だけでなく、現預金水準や自己資本比率も良好になり、前章で解説した儲かる会社のビジネスモデルをキープし易くなる。当然、儲からなくなるリスクも小さくなり、会社経営に対する社長の心身的負担や社員にかかるストレス負荷も和らぐ。まさに、利益と生産性の黄金バランスである。利益が残らない典型パターン利益が残らない典型パターンについて解説する。売上は変わっていないのに、あるいは、売上が増えているのに利益が残らない会社が稀にある。こうした状況に陥る大きな原因は「杜撰なコスト管理」にある。例えば、顧客創造の過程で、新しい売上以上にコストがかかっている。数字拡大の過程で、売上至上主義に偏り、利益が軽視されている。強みの研鑽の過程で、費用対効果の低い取り組みが紛れ込んでいる、などの状況は失敗パターンの典型だ。コスト意識は、その瞬間に利益意識に直結するので、いかにして組織にコスト意識を浸透させるかが、利益を残すうえでの重要なポイントになる。利益体質への改善ステップ最後に、利益体質への改善ステップについて解説する。利益体質への改善で最初の重要なステップは「利益のモニタリング」だ。まずは、前章の売上総利益高営業利益率の年計推移を毎月確認することをルーティンにする。そのうえで、儲かる会社を創る「顧客の創造・数字の拡大・強みの研鑽」の自社の強みと弱みを分析する。あとは、強みを伸ばし、弱みを正す行動目標を組織全体で共有し、実践し、結果(売上総利益高営業利益率20%超)を追求する。結果を見て、言動を変え、新しい戦術・戦略を実践し、また結果を見る。この繰り返しが定着するほど、利益体質が改善され、売上拡大と共に、利益が沢山残る会社に変貌していく。なお、初期分析は過去1-2年分の利益推移を確認することをお薦めする。そうすると改善ポイント(行動目標)が明快になり、利益改善の成果が大きくなり易い。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長が知るべきコストの投資判断|削る費用と増やす費用の見極め方
    社長が知るべきコストの投資判断|削る費用と増やす費用の見極め方すべての事業活動にはコストがかかる。だから、コスト・費用の使い方は、企業の盛衰を決定づける重要な要素になる。この記事では、社長が知るべきコストの投資判断、並びに、削る費用と増やす費用の見極め方について、詳しく解説する。コストの分類(守りのコスト/攻めのコスト)コストの分類(守りのコスト/攻めのコスト) について解説する。コストは、既存事業の運営に使う費用は守りのコスト、未来の事業を創るための費用は攻めのコストに分類すると分かり易い。守りと攻めのコストの配分は、守りに8-9割、攻めに1-2割の配分で割り振ると、未来志向のある活動が充実し、企業の永続性が着実に高まる。守りのコストは、既存事業の運営に使う費用だが、常に最適化する心掛けが必要だ。特にムダムラの放置は、収益力を低下させるので気を付けてほしい。攻めのコストは、成長投資と言い換えることができるが、研究開発、人財育成、新規市場開拓、新商品や新事業の投入、新技術やテクノロジーの活用などが挙げられる。すべてのビジネスには新陳代謝の作用が働くので、攻めのコストを投下し続けないと、周囲の変化や進化についていけなくなり、少しのきっかけで衰退し易くなる。従って、時には利益を犠牲にしてでも投下し続ける意識が大切だ。削ると会社が弱る費用削ると会社が弱る費用について解説する。削ると会社が弱る費用の代表格は「人件費(全業種)」、「攻めのコスト(成長投資)」、「減価償却費(製造業)」の3つだ。人件費の削減は、生産性の改善を起点に行うのであれば問題ないが、単純な給与削減、賞与カット、昇給据え置き等はモチベーションの低下を招き、事業活動のパフォーマンスを著しく低下させる。人件費を使うほどに成果(売上・利益・現金等)が拡大するスパイラルを回すには、人件費を削るのではなく、常に増加傾向を目指すことが大切だ。攻めのコスト(成長投資)は前章で解説した通り、コスト全体の1-2割の配分で継続投下し続ける意識が必要だ。削るほどに未来の事業環境が厳しくなるので、計画的に運用することをお薦めする。減価償却費は主に製造業に不可欠なコストになるが、この費用を極端に削ると設備の老朽化や陳腐化を招くリスクが高まる。良好な設備環境(設備を起点に大きな売上・利益が稼げている状態)をキープするには、一定の減価償却費が必要だ。なお、一定の減価償却費は、資産効率を高める設備投資を計画的に推進するとキープできる。利益を増やす費用の使い方利益を増やす費用の使い方について解説する。利益を増やす費用の使い方は簡単だ。コストの費用対効果を徹底的に高めれば良いだけだ。コストは売上を作るために費やす性質のものなので、基本、削るものではなく、使うものだ。だから、自分の会社の経済領域にコストを強くダイナミックにぶつけるほど、獲得できる売上と利益は大きくなる。コストの費用対効果を高めるポイントは選択と集中だ。攻めのコスト、人件費、減価償却費(主に製造業)に加えて、守りのコストの中から上位コスト(トップ3程度)を抜き出し、これらの領域のコストの費用対効果を徹底して高めれば、利益は自然と増える。例えば、上位コストが人件費、売上原価、減価償却費の3つだとしたら、人財の教育と採用、仕入の低減と製造効率の向上、資産効率を高める設備投資の推進といった行動目標を掲げ、組織全体で実践するほど、上位コストの費用対効果が高まり、コストを使うほど売上と利益が増えるスパイラルが回る。上位コストは業界で同じ構造になり易いので、上位コストの使い方が上手な会社は、大抵は業界のリーディングカンパニーになる。コストを制する者が、業界を制し、未来を制するのだ。コストの投資対効果の測り方最後に、コストの投資対効果の測り方について解説する。コストの投資対効果(費用対効果)は、売上高経費率で測定できる。コストは売上を作るために費やすものだが、売上に占めるコストの割合は小さいほど良い。売上高経費率(総コスト÷売上高×100)は、売上に占めるコストの割合を示す経営指標なので、投資対効果(費用対効果)の測定にピッタリだ。例えば、売上が1,000万円、総コストが900万円であれば、900万円÷1,000万円×100=売上高経費率90%となる。売上の9割がコストで、残り1割は利益なので、良好な経営状態と言える。売上1,000万円に対して、総コストが1,100万円になると、1,100万円÷1,000万円×100=売上高経費率110%となり、売上よりも多くのコストを費やしている状態、つまり、赤字経営となる。売上高経費率が80~90%の範囲内に収まっている会社は、概ねコストの投資対効果(費用対効果)が高いと言える。売上高経費率が95%以上の会社はコストの投資対効果が低い状態にあるので、早急にコスト構造の最適化に取り組んだ方が良いだろう。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 成功社長はみんなシンプル思考|複雑化する社長ほど成果が出ない理由
    成功社長はみんなシンプル思考|複雑化する社長ほど成果が出ない理由ビジネスは本来、驚くほど単純な原理で動いている。だから、物事を複雑に考えるほど、本質を見誤り、決断を間違え、あいまいな言動が増え、結果、成果が出ないスパイラルに陥ってしまう。この記事では、成功社長がみんなやっているシンプル志向の実践法、並びに、複雑化する社長ほど成果が出ない理由について、詳しく解説する。ビジネスはシンプルに考えよ中小企業の経営環境は年々複雑になっている。物価高、人財難、競争激化、人口減少等、社長の頭を悩ます要因は増える一方だが、だからこそ経営者のシンプル思考が重要になる。ビジネスは本来、驚くほど単純な原理で動いている。需要と供給、消費者と事業者、同業種と他業種等、シンプルな構造の上に成り立っている。ビジネスで勝つ原理も同様に単純だ。例えば、飲食業であれば接客、美味しさ、コストパフォーマンスの3つの指標を追求するだけで簡単にライバルに勝てる。ビジネスをシンプルに考え、やるべき事を単純化するほど、事業活動の成果は大きくなる。逆に、ビジネスを複雑に考えるほど、本質を見誤り、間違った決断やあいまいな言動を招き、成果が出ないスパイラルに陥り易くなる。ちなみに、複雑に考えるのは能力不足ではない。複雑化は、社長の能力の問題ではなく、習慣の問題だ。つまり、思考のクセさえ修正すれば、誰でも改善できる。複雑に考える社長の3つの特徴複雑に考える社長の3つの特徴、並びに、思考の複雑化が招くよくある弊害について、詳しく解説する。1.情報過多会社経営において情報は超重要な経営資源だ。しかし、情報過多は社長の思考を停滞させる。もっと調査してから決めよう、と情報網を拡大し、色々と考えるほど、目の前の判断や決断が先延ばしになり、自ずとチャンスが遠のく。情報に翻弄されて社長業の精度が低下したり、経営のストレス負荷が高まったりするパターンも複雑化の弊害だ。2.決断が遅い当たり前だが、何事も複雑に考えるほど、選択肢が増える。選択肢が増えるほど、比較分析に時間がかかるので、結局どれも選べなくなる。決断の放棄は会社経営にとって致命傷になる。事業の繁栄は決断の連続で決まるからだ。失敗を怖がったり、不安が大きくなったりして重要な決断を避ける傾向も複雑化の弊害だ。3.優先順位が曖昧複雑に考えると、すべてが重要に見えてしまい、結果として優先順位が曖昧になる。優先順位が曖昧になるほど、社長の時間が分散し、最も重要な仕事に集中できなくなる。当然、社長業の精度も悪化し、事業活動のパフォーマンスも著しく低下する。また、ビジョンややることがコロコロ変わったり、社員への丸投げややりっぱなしが多発したりする弊害も招く。重要なことが分からなくなることは、成果を出すうえで一番の致命傷と言っても過言ではない。シンプルに考える社長は何が違うのかシンプルに考える社長は何が違うのか、代表的な3つの特徴とシンプル思考で成果が出る理由について、詳しく解説する。1.本質が分かる優れた経営者は、どんな問題や課題でも「結局のところ何なのか」、「根本原因はどこにあるのか」、「一番重要なことは何か」を一瞬で見つけ、シンプルに言い当てる。本質を掴む力は、複雑な情報を削ぎ落とすことで生まれるが、本質が分かると、重要なことに経営資源が集中するので、成果が出やすい環境がすぐに整う。また、社員やお客様の心を動かすビジョンやメッセージほど、本質的でシンプルなものが多い。2.やらないことが明快シンプル思考の社長は、やることよりやらないことを明確にする。ビジネスは自由競争の世界なのでやることを決め続けるのは現実的に無理がある。大概は、社長も社員も疲弊して事業活動のパフォーマンスが低下する。一方、やらないことは意外と少ない。社員とお客様を裏切らない、商品とサービスの品質を落とさない等、やらないことを決まれば、やるべきことが明快になり、社長の決断も組織の行動も素早くなる。当然、成果も出しやすくなる。3.判断基準と長期的視点を持っている大きな成果を出す経営者ほど、お客様は喜ぶか、数字に結びつくか、社員のためになるか、会社の方向性に合っているか等、シンプルな判断基準を持ち、スピーディーに決断し、ライバルよりも早く成果を出す。加えて、長期的な視点を大切にし、目先の利益や結果に翻弄されず、本当に大切なことを結果が出るまで誠実にコツコツ積み上げる。結果、周囲の信頼を勝ち取るので、ビジネスの協力者や繁栄のチャンスが絶えない。また、判断基準の精度を高めるために、社員・顧客・数字等の重要指標の理解を深める努力も欠かさない。ビジネスで成果を出すシンプル思考のススメビジネスを難しく考える必要はない。シンプルに、割り切って、時には開き直り、簡単に、単純に考えた方が、落ち着いた心で大胆な発想や行動が取れるものだ。今からやろうとしていることは一言で表現できるか。もし一言で表現できないのであれば、シンプルに考え直し、やる価値を見出す必要があるかも知れない。決断が感覚的になり過ぎてはいないか。決断後に不安や迷いが消えない時は、売上・利益・現金等の重要な数字を基準に据えるだけで、決断がシンプルになる。業務プロセスは放っておくと複雑化する。このプロセスは必要か、もっと簡単にできないか、こうした問いを続けると、自然とプロセスがシンプルになり少ないコストで大きな成果が出やすくなる。社長がすべてを抱えると思考も業務も複雑になる。社員でもできるシンプルなことはどんどん任せた方が良い。任せることで、社長は本当にやるべき仕事に集中できる。ビジネスは単純だ。社長が重要な仕事に集中するほど、会社経営の成果は着実に大きくなる。(この記事は2026年2月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 未来経営の実践が繁栄を引き寄せる|簡単・継続・効果バツグン
    未来経営の実践が繁栄を引き寄せる|簡単・継続・効果バツグン社長業の中で重要なのは、決断・現状改善・未来創造だ。とくに、新しい未来を創造する「未来経営」の実践は、決断や現状改善に大きな影響を及ぼす。この記事では、未来経営の重要性と具体的実践方法について、詳しく解説する。100年後の未来あなたは100年後の未来を想像したことがあるだろうか?技術革新は想像を超えるスピードで進み、社会は今とはずいぶん様変わりしているだろう。未来のテクノロジーは社会だけでなく、働き方や生き方にも大きな影響を与え、会社経営を取り巻く環境は激変しているかも知れない。労働の自動化や遠隔操作の範囲は今よりはるかに拡大し、人間の活躍の場はAIやロボットにどんどん置き換わるだろう。社会や経済の変容だけではない。数十年後には地球の人口がピークアウトし、世界経済は縮小の一途をたどる予測もある。厳しい財政負担、社会保障システムの限界、地球規模の環境破壊、予測不能な軍事衝突など、経済不安に直結するマイナスリスクも沢山ある。それでもわたしは、今よりも未来の方が希望に溢れていると思う。なぜなら、わたしたち自身の意志と行動で、未来を創ることができるからだ。日本企業の未来は?日本は世界一の長寿大国だ。しかも、人だけではなく、会社も世界一の長寿大国だ。創業百年を超える会社は全世界に8万社ほどあるが、その4割は日本の会社だ。二位の米国は2割程度、英国はわずか2%程度なので、いかに日本が突出しているかが分かるだろう。だからと言って、創業百年を超える老舗企業の経営理論を語るつもりはない。未来の経済トレンドやテクノロジーにフィットする百年後の企業像を語るつもりもない。経済やテクノロジーは日進月歩のごとく変化するし、創業百年といえども、公共投資や補助金投入、運転資金の借入、業界を守るための規制や関税のおかげで生きながらえている会社もあるからだ。こうした会社は、公共投資縮小、金融引き締め、規制緩和、関税撤廃などによって存続の危機にさらされる。長く続くことが、明るい未来を創る経営とは限らないのだ。未来経営の実践と実績明るい未来を創るには、今この瞬間の事業活動を最適化し続ける必要がある。事業活動を最適化するためのビジョンや判断基準を持って、一歩一歩、確かな実績を積み上げることが欠かせない。その小さな積み重ねの連続が、100年先の安定経営に繋がる。未来は良くなる、良くしていけると考えていれば、前向きな会社経営が定着し、成果に繋がりやすくなる。事実、未来は良くなると思い込んでいる人々ほど、世界を変えるようなイノベーションを生み出している。わたしの独立当初のクライアントはわずか2社、年間の合算業績は売上2.5億円、利益5百万円程度だった。どちらも小さな会社だったが、キラリと輝くものを持っている良い会社だった。そこから様々な業種業態の会社様との出会いがあり、今現在のサポート先の合算業績は、売上55億円、利益5億円を超えた。おかげさまで超優良な企業体を構成しているが、これから3年後、合算業績は100億円を超え、利益は15億円を超えることがほぼ確定している。未来が伸びる会社と落ちる会社未来の業績を拡大する秘訣は、とても簡単だ。未来は良くなる、良くしていけると考えて、今この瞬間の事業活動を最適化するだけだ。どんな状況下でも、どうやって成長企業に変えるのか、どうやってオンリーワン企業に変えるのかを日々真剣に考えて、進んで変化を巻き起こすのだ。会社が多少安定したり、少し苦しくなったりすると、殆どの方は現実から目を背け、楽な方に思考が流されがちになる。こうなると衰退するのは時間の問題だ。本来やるべき事は後回しになり、事業活動の質はどんどん低下する。そして、少しのきっかけで倒産の危機に瀕する。企業は自壊によって衰退する。災害や戦争などの天災を除き、殆どの会社は、景気悪化やライバルの台頭等の外部要因で衰退するのではなく、経営者の決断ミスや力量不足によって衰退する。だからこそ、経営者が確かなビジョンや判断基準を持って、事業活動を最適化し続けることが大切なのだ。世の中の進化や変化と共に、会社経営の難易度は上がる一方だ。それでも、未来を見通し、その未来に先手を打つ、あるいは、理想の未来を掲げて、その未来を実現する「未来経営」を実践すれば、着実に明るい未来が拓かれる。未来経営の成果は経営者が創る会社の未来をつくるのは、他の誰でもない。経営者自身の考え方と言葉と行動だ。つまり、自分の考え方と言葉と行動を磨く姿勢が、明るい未来を引き寄せるのだ。わたしのサポートスタイルはマンツーマンだ。コミュニティを作り、型にはめるような指導をするのではなく、一人ひとりの経営者と向き合い、より良い考え方と言葉と行動になるよう伴走している。決断はいつも経営者に委ねる。誰かに依存することなく、自分の力で自立していくので、その人本来の才能がどんどん開花する。誰にも真似できない自分だけの才能が身につくと、その人の魅力はますます輝きを放つ。お客様や社員を魅了するだけでなく、次世代の後継者にも良い影響を与える。だから、会社が未来に残る。誰かの真似をするのではなく、自分らしく、自分にしかできない会社経営を実践することが、明るい未来を引き寄せる確かな方法だ。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • V字回復の会社経営|業績回復・信頼回復の正しいステップと正攻法
    V字回復の会社経営|業績回復・信頼回復の正しいステップと正攻法会社経営には業績の波が必ずある。業績拡大の過程にも、必ずアップダウン(小さなV字回復の連続)があり、直線的に業績が拡大する会社はこの世に存在しない。この記事では、すべての会社が直面する下がった局面からV字回復(業績回復・信頼回復・再建再生)する正攻法について、詳しく解説する。業績回復の正しいステップ業績低迷を脱却する業績回復の正しいステップについて、解説する。業績回復の基本ステップは、現状分析⇒現実受容⇒行動変化の3つだ。以下、それぞれのポイントについて、詳しく解説する。現状分析業績をV字回復するうえで、現状分析は最も重要なステップになる。現状を正しく分析することができれば、改善点が明快になり、業績回復の効率とスピードが増すからだ。重要なのは、会社の数字だけでなく、社員面談等を通じて組織の問題を明らかにすることだ。組織力と業績は比例関係にあるので、組織の課題解決は、そのまま数字の改善に直結する。現状をどこまで正確に分析できるかが、その後の成功を決定づける。現実受容現状分析を経て明らかになった赤字状況、資金難、組織の課題等の現実を受け入れることも重要だ。すべては現実からしかスタートできず、現実を受け入れるか否かが、その後の成功を決定づけるからだ。例えば、赤字金額が分かれば、マイナス分を解消するための売り方、コストの使い方、人の動かし方が明快になる。会社の良い点と悪い点が分かれば、良い点を伸ばす、あるいは、悪い点を正す経営改善の具体的活動が明快になる。さらに、現実から逃げず、現実を受け入れると、やるべきことが明快になるだけでなく、前に向かう推進力も大きくなるので、うまくいかない環境からうまくいく環境に変貌を遂げることがより簡単になる。行動変化現状を分析し、目の前の現実を受け入れたら、あとは行動するのみだ。これまでと同じ行動をするのではなく、これまでとは違う行動を積み重ねることが大切で、進んで変化を巻き起こす経営姿勢が、小さなイノベーションを誘発し、業績回復のきっかけをたくさん創出する。行動することで失敗することもあるが、一定の成功を収めるまでは諦めずに、前へ、前へ、前へ、ひたむきに行動し続けることが重要だ。行動しなければ現実は何も変わらないが、裏を返せば、行動すればするほど、現実は確実に変わる。余命一年程度の瀕死の状況であっても、半年から一年間もあれば業績は回復する。信頼回復の正しいステップ信頼低迷を脱却する信頼回復の正しいステップについて、解説する。信用を高めるには途方もない労力と時間を要するが、信頼を失墜するのは一瞬だ。ほんの些細なきっかけであっても、ひとたび信頼を失墜すると、地位、肩書、仕事、収入等は一瞬で無くなる。場合によっては、左遷、非難、バッシング、融資停止、融資引き上げ等を招き、様々な苦難を受けることもある。信頼回復は、業績回復よりも労力も時間もかかるいばらの道とも言えるが、地に落ちた信頼を回復した後は、以前にも増して魅力や影響力が大きくなることが多い。信頼回復の基本は謝罪と内省だ。以下、それぞれのポイントについて、詳しく解説する。謝罪信頼失墜の過程で、誤る相手が存在する場合は、謝罪が必要になる。謝罪で大切なのは、相手を守ることだ。自分の立場、地位、プライドはどうでもよく、相手の立場、地位、プライドを守ることに全力を尽くすことが重要だ。とにかく、こちらの謝罪の気持ちが伝わるまではゴメンナサイと言い続け、言い訳がましい言動は避けた方が良い。内省信頼を失墜した時は、自分の言動のどこに原因があったのか、周囲からの非難やバッシングの源泉は何なのか、自分の無知、無能、無礼を省みて、自分の力量不足を明らかにすることが大切だ。自分の力量不足が明らかになれば、どうすれば良くなるのか、誰の助けが必要なのかが分かるので、信頼回復の道筋が自ずと見えてくる。内省は人間力の向上を後押しするので、折にふれてセルフワークすることをお薦めする。V字回復の成功を分かつポイント最後に、V字回復の成功を分かつポイントについて、解説する。V字回復の成功を分かつポイントは、失敗の分析、失敗の反省、失敗を活かす、の3つだ。以下、それぞれのポイントについて、詳しく解説する。失敗の分析事業活動において失敗はつきものだ。大成功を収めた社長であっても事業活動の9割は失敗と言い切るほど、失敗なしの会社経営はあり得ないし、失敗なしの成功(V字回復・再建・再生・信頼回復)もあり得ない。失敗はあって当たり前で、重要なのは、どこで躓いたのか、一つひとつの失敗を分析することだ。失敗の分析なしに、成功はあり得ないと思った方がよい。失敗の反省失敗を反省することも大切だ。会社経営の失敗において、反省すべき人間は、社長をおいて存在しない。すべての事業活動の結果責任は社長が負うものであり、社員や第三者への責任転嫁は絶対にやってはいけない。すべての失敗を我がこととして責任を負えるようになると、自然と失敗を分析するようになるし、成功や挽回の方法も考えられるようになる。当然、失敗の程度も軽く済むようになり、事業活動のパフォーマンスも一段と良くなる。失敗を活かす失敗を分析し、反省すれば、成功の道筋は自然と見えてくる。あとは、その失敗を成功の糧として活かすのみだ。大切なのは、自分の失敗だけでなく、他者の失敗をも活かす心掛けだ。人生は一度きりで、自分の一生だけで経験できる失敗はわずかな量に過ぎない。しかし、他者の失敗から何かを学び、自分に活かすことができれば、成功や成長ノウハウは無尽蔵に膨らむ。当然、どん底から這い上がる術も、ガラスの天井を打ち破る術も、自ずと充実する。以上が、V字回復の成功を分かつ3つのポイントだが、一番大切なのは失敗を活かすことだ。成功は自分たちの想像もつかないところからやってくる。ひとつの成功が次の成功の前触れになることは殆どなく、多くの場合、成功の前触れは失敗から来る。例えば、失敗しなければやってみようという気にならなかったことは、自分の人生や会社経営を振り返れば、誰しも経験があるだろう。失敗がきっかけで新しいことを始め、それが成功を引き寄せることは珍しいことではなく、むしろ、成功の必然と言っても過言ではない。今いるどん底は成功の出発点になるかも知れない。最悪の事態は、最高の結果を招くきっかけになるかも知れない。どんな窮地に追い込まれても、成功の可能性はゼロにはならない。だからこそ、失敗を分析し、失敗を受け入れ、そこから成功のヒントを学び、活かすことが大切なのだ。(この記事は2025年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」小さな会社のV字回復の教科書一度買ったら手放せない、成功社長の必読書!!!ひとつ、質問します。「V字回復」という言葉を聞いて、皆さまはどんなイメージを抱きますか?救世主、カッコいい、プロ経営者、新しい未来の幕開け、などの前向きなイメージを抱く方もいれば、なんか怖い、自分には関係ない、できれば避けて通りたい、などのマイナスイメージを抱く方もいるでしょう。わたしのイメージは、V字回復は当たり前の事象です。カッコよくも、関係なくもない。会社経営をするうえで、いたって普通の出来事であり、すべての会社で日常的に起こり得る事象です。なぜなら、業績が直線的に右肩上がりの会社は存在せず、どんなに業績好調な会社であっても、「下がっては上がる」の繰り返しで業績が拡大するからです。また、既存売上の一定量は常に減少し続けますが、ほとんどの会社は、無意識下で減少分を新規売上でカバーしながら現状維持、あるいは、業績を拡大しています。企業が生存するうえで、V字回復は絶対条件であり、経営者の必須スキルでもあるのです。例えば、好調企業は、高速かつ小さな振り幅のV字回復を連続的に実践し、日々、成長を遂げています。逆に、不調企業は、V字回復の局面を見逃しがちで、日を追うごとに衰退リスクを大きくしています。当然ながら、末期状態になると、深刻な衰退リスクが山積し、V字回復の難易度が著しく上昇します。V字回復の実践度が、そのまま企業の盛衰を決定付けるのです。本書は、V字回復の全ノウハウが一冊に凝縮された作品です。本書をご覧頂ければ、V字回復の原理原則、並びに、低迷から脱却するための社長の言動やマインドなど、飛躍のチャンスがきっと見つかります。V字回復は、成功社長の必須スキルです。日本航空を再建した京セラの稲盛和夫氏やM&A再建を軸に日本電産を一兆円企業に育て上げた同社創業者の永守重信氏などは典型ですが、とにかく、成功社長ほどこのスキルを活用しています。最近は個人が会社を買うM&A起業家も増えていますが、そうした起業家はもちろん、後継者や現役社長にも役立つ経営ノウハウが満載です。安定経営の要諦を知りたい!!100年、1000年にわたって繁栄し続ける会社を築きたい!!そんな経営者や経営者候補、次世代のリーダにとってまさに必読の一冊です!!今よりもさらに高みを目指したい方々に、自信を持って本書をお薦めします。受講料1万円の経営セミナー動画の特典もありますので、ぜひ、ご購入ください。一度買ったら手放せない、成功社長の必読書!!!全国各地で売れています!!!全国書店で大展開中日経新聞掲載広告北海道から沖縄まで、全国の本屋さんでもご購入頂けます。ご自分用だけでなく、新米社長や経営幹部へのプレゼントにもお薦めです。社長はもちろん、社長になりたい若い方や後継者にもお薦めします。【書店に在庫がない場合は書店に直接ご注文下さい】一度買ったら手放せない、成功社長の必読書!!!著者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月にビジネスコンサルティング・ジャパン(株)を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。あらゆる業種の事業最適化・事業再構築の実績も多く、営業利益20倍、現金残高60倍、キャッシュフロー1億円改善等の結果を出している。各業界団体の講演実績多数。経営コラムのメルマガ会員5,000名以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長業は経験がものを言う|100冊の書物より1回の経験から学ぶ
    社長業は経験がものを言う|100冊の書物より1回の経験から学ぶわたしは身体のメンテナンスのため、毎月、オステオパシーに通っている。聞きなれない方も多いと思うが、オステオパシーは欧米ではとても権威のある医療で、現地では医師免許が必要だ。最高位のドクター職になるには、医科大で11年間もの履修期間が必要で、私の専属医曰く、卒業までの教育、研究、臨床の日々は、相当にいばらの道とのことだ。学びを修めるまでに11年もの歳月がかかることにとても驚いたが、ふと、ある疑問が浮かんだ。皆、1年目に勉強したことを11年後も覚えていられるのか?わたしだったら、きっと忘れる。覚えていられる自信はほぼない。。。一年目にいったい何を学ぶのか、とても興味が湧いたが、答えを聞いて、ストンと腑に落ちた。一年目はひたすら解剖実習のみ。生身の人間(ご献体)を毎日毎日、解剖し、人体の構造と仕組みを徹底的に学ぶのだそうだ。解剖書を何百回読んでも、一回の解剖から得られる学びには敵わないらしく、一年目の解剖経験が、残り10年間の学びを深めるだけでなく、探求心とモチベーションの源泉にもなるとのことだ。百聞は一見に如かずとは、まさにこのことだが、これは社長業も同じだ。経験に勝る学びはない会社経営は生き物と同じだ。実際に見て、実際にやってみないと分からないことだらけである。たとえ名門校で経済学を修めた人間であっても、社長業の経験のない人間に会社経営はできない。不測の事態が起こると、過去の事例や教科書との違いに戸惑い、あたふたするのがオチだ。日々、社長業を積み重ねている人は、経済学など知らなくても、立派に会社経営をする。あらゆる方面の知見や人脈からヒントを学ぶセンスもあり、応用力や突破力などのスキルも極めて高い。社長業は、座学(書物・講義等)から何を学ぶかではなく、実際の経験から、何を学ぶのかが、とても重要だ。そして、経験を積み重ねるほど、経営の本質・真髄・原理原則に近づく。実際、私の講演等を聞いた経営者から、「今日のお話しを聞いて、自分の会社経営が間違っていないことが分かった」という感想を頂くことがあるが、経験から本質を学んでいる良い例である。経験に勝る学びはない。社長業を極めるには、とにかく経験を積むことだ。経験に良し悪しはない。たくさんの失敗があれば、たくさんの成功の芽が出る。だから無駄な経験はひとつもない。経験して、無知を知り、知見を深め、どんどん経験に活かす。この繰り返しだ。経験して積み上げたことは、社長の力量に繋がるし、ピンチの時の助けになる。また、経験値が上がるほど、決断に迷いがなくなる。難しい岐路に立たされても、迷うことや自信を失うことが起きても、自分の経験を信じて前に進むことができる。社長業のなかで極めて重要な経験は、決断すること、現実を見て、弱みを正し、強みを伸ばすこと、新しい未来を創造すること、この3つだ。よき経験を積み重ね、経営者としての力量を高めれば、事業活動の成果は自然と大きくなる。(この記事は2024年3月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 会社経営は続けることが一番難しい|続ける意識の強さが企業の盛衰を左右する
    会社経営は続けることが一番難しい|続ける意識の強さが企業の盛衰を左右する会社経営に関わるようになって20年以上が経過するが、分かったことがある。会社経営は、拡大するよりも、続けることの方が格段に難しい、ということだ。起業や業績拡大は、経営の専門知識や社長業の経験が浅くても、勢いやアイデアだけで何となく成功するパターンが多い。しかし、ひとたび業績が下降したり、当初の計画から逸れたりすると、そうした成功体験はあまり役に立たず、多くの会社は、一旦ピークアウトを迎えると、その後は赤字と黒字を行き来するトントン経営に終始する。当然、現金ポジションや資金繰りに余裕が生まれないので、大きな景気の変動やライバルの台頭があると、途端に競争についていけなくなり、さらに業績が悪化するスパイラルに陥る。私の経験からも言えるが、儲かっている時期がありながら業績低迷に苦しむ企業の殆どは、このパターンで衰退している。事業承継に関しても、後継者が「続ける」意識よりも拡大志向が強くなると、大概は失敗する。先代の経営の功績を食いつぶし、衰退を早めるケースは典型と言える。拡大ではなく、続ける意識が、会社の盛衰を決定づけるのだ。会社経営を続けるには何が必要か?会社経営を続ける上で大切なことは、拡大ではなく、続ける意識を強く持って、日々の会社経営に当たることだ。続ける意識があると、目の前のお客様にはより良いサービスを、まだお客様になっていない潜在顧客にはより丁寧で綿密な情報を発信できるようになる。社員や取引先に対しては、長く定着し、協力し合えるように、お互いWinWinの関係を築く仕組み作りや配慮ができるようになる。予算やコスト管理、キャッシュコントロールがシビアになり、次世代を考えた投資や貯蓄も自然とできるようになる。すべての決断を長期的な視点を持ってできるようになるので、流行や目先の利益に翻弄されない、周囲から信頼される会社経営を実践できる。続ける意識が薄れて、拡大志向が強くなると、真逆の作用が働きやすくなる。大切なお客様が見えなくなる、社員や取引先に犠牲を強いる、流行や目先の利益を追いかけて心身が疲弊する、などは典型だ。営みを経ける(続ける)と書いて経営と読む通り、崇高なビジョンよりも、続ける意識が会社経営にとっては大切で、その意識の強さが事業の永続性を高める。重要な決断、飛躍のチャンス、絶体絶命のピンチが目の前に迫った時ほど拡大意欲を捨てて、続けることを強く意識することをお薦めする。きっと、活路が拓けるはずだ。(この記事は2025年1月に執筆掲載しました)
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  • 横領されない管理体制の作り方|社員を横領や着服から守る術
    横領されない管理体制の作り方|社員を横領や着服から守る術横領は犯罪だ。加害者は処罰を受け、被害者は損失をこうむる。しかも、横領は、会社の大小関係なく、いつでも、どこでも起こり得る身近な犯罪だ。この記事では、横領されない管理体制の作り方、並びに、社員を横領や着服から守る術について、詳しく解説する。横領・着服とは横領とは、他人の占有物を自己の物として処分する犯罪だ。 刑法で罪に処され、5年以下の懲役という処罰もある。法律用語の横領に対して、一般用語の着服という表現もあるが、横領も着服も「他人の財物を自分のものにすること」を指し、基本的には同義だ。いつの時代も、個人も法人も、規模の大小関係なく、横領は絶えない。数千万円や数億円単位の事件だけが横領ではない。世間的には認知されていない少額の横領、あるいは、会社の商品・備品・燃料・備蓄財等を拝借したり、立替経費を少し上乗せ請求したり、会社のマイルやポイントを個人転用したりするのも、厳密に言えば横領だ。つまり、横領はどんな会社にも日常的に起こり得る、さらには、経営幹部や経理担当者だけではなく、多くの社員が加害者になり得る身近な犯罪と言えるのだ。横領はなぜ起こるのか?横領が絶えない理由は簡単だ。人間は欲に負ける生き物なので、目の前の財産を自由に処分できる立場にあれば、どんなに清廉潔白な人物であっても魔が差して横領することが起こり得る。つまり、人間の欲に対する抑止力が低下するほど、横領のリスクが高まるのだ。横領のリスクを抑えるには、人間の欲に対する抑止力を高める必要があるが、以下のような対策は有効だ。経営者自身が公私の分別を徹底する銀行ネット操作の承認は経営者が行う現預金の支払承認は必ず経営者が行う商品の棚卸や備品等の現物チェックを定期的に行う現預金の入出金や出納帳は経営者がWチェックする財務諸表(貸借対照表と損益計算書)を毎月チェックする入金用、出金用、積立用、給与支払用など、用途別に預金口座を分ける以上の対策は、物理的にも心理的にも抑止効果があるため、関係者が横領に手を染めるリスクを引き下げる。お金を目の前にすると、どんな信頼関係もぜい弱になる。信頼に頼るのではなく、信頼が壊れないように、お金の管理を徹底することが何よりも大切だ。とかくお金の管理に関しては、丸投げ、責任放棄は厳禁だ。経営者の仕事として、真剣にお金を守ることが、社員を守ることに繋がることを肝に銘じてほしい。横領する人の心理と末路最後に、横領する人の心理と末路について、解説する。横領するのは単にお金に困っている、遊ぶお金が欲しいだけでなく、給料への不満から横領するケースもある。例えば、仕事の知見・能力・スキル等が十分についてきて、一人前に仕事ができるようになったにも関わらず、長年、給与が上がらないと、横領に手を染めるリスクが高まる。仕事をさぼる、労働時間を私的に使う、経費を水増し請求する、商品・備品・備蓄品を拝借する等、給与以上に働いた分をどこかで取り返し、帳尻を合わせようとする行動は典型だ。こうした心理状態に陥ることはけっして珍しい事ではないが、なるべく早くやめた方が良い。次第に、自分の給与以上の働きができなくなり、まったく成長できなくなるからだ。当然、周囲からの評価も下がり、ますます給料が上がらなくなる。人生は等価交換だ。苦労した分だけ、豊かさが大きくなるように、プラスもマイナスも何れイーブンになる。横領すれば、その分だけ、将来のプラスは無くなる。金銭的なマイナスの制裁を受けるだけでなく、信頼が失墜し、再度浮上することが困難になることもあり得る。こう考えれば、横領することが如何に割に合わない事か分かるだろう。横領や着服は誰の為にもならない所業だ。会社側の対策も重要ではあるが、最後は自分のモラルが砦になることを忘れないでほしい。(この記事は2025年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 決断に迷った時に役立つ対処法|すべては三択で決められる
    決断に迷った時に役立つ対処法|すべては三択で決められる社長の仕事は決断することと言われる通り、社長は日々決断に追われている。社長が決断に迷い、決断を下すことができなくなると、途端に事業活動の動きが停滞するので、決断の迷いは企業の盛衰を決める重要なファクターと言って過言ではない。この記事では、決断に迷った時に役立つ対処法・考え方・マインドについて、詳しく解説する。決断に迷っても早く決める決断に迷いがあったとしても、決断は早いほど良い。決断の迷いから最終決断が遅れると、すべての進行がストップし、事業活動が停滞するからだ。私自身も瞬時に決断するよう心掛けているが、決断はやる・やらない、の二択だけではない。決断の保留も立派な決断だ。すべての決断は、大体、この三択で決められる。決断することに不安を抱えることもあると思うが、やってみて失敗と分かれば元に戻せば良いだけだ。一旦やらないと決めたことでも、やる気になったらやれば良く、決断を保留した時は、決断の迷いを無くすための情報を収集したり、周囲の助言に耳を傾けたりすれば良い。大切なことは、決断に迷ったとしても、やる・やらない・保留の三択を瞬時に下すスキルを磨くことだ。未来を予測できても、未来を当てることは誰にもできない。また、どんなに成功した経営者であっても決断の大半は失敗に終わると語っている。決断に失敗はつきもので、百発百中で決断が成功することはあり得ない。そう考えれば、失敗を気にし過ぎて決断に迷うことがいかに些細なことか分かるだろう。とにかく決断は早いほど良い。決断に迷うのであれば、やる・やらない・保留の三択を決めた後に悩めばよい。決断後の情報収集や検証作業で、大概の決断の失敗はリカバリーできるのだから。決断に迷ったら専門家に相談する決断に迷った際の専門家の活用法について、解説する。決断の迷いを払しょくする解決法は二つしかない。自分で専門性を高めて迷いを無くす方法と、専門家を活用して迷いを無くす方法だ。また、決断の誤りを正す方法も二つしかない。自分で誤りに気が付くか、専門家に誤りを正してもらうかだ。独学で自分の専門性を高めることは素晴らしいことだが、そもそも経営者に時間的余裕はない。誤りを正すにしても、社長に対して誤りを指摘する人間は稀なので、大概は失敗して初めて気がつくパターンが多い。決断の精度と効率を考えると、最初から専門家を活用した方が断然有利だ。特に、大きな決断ほど専門家を活用した方が良い。失敗の代償が大きいからだ。なお、専門家の得意分野は多岐にわたるが(弁護士は民事と刑事、税理士は法人と個人、経営コンサルは私のような社長業全般と部分コンサル等)、若い内から身銭を切って活用するほど、人選のセンスが磨かれてミスマッチが無くなる。士業やコンサルを上手に活用できるようになると、決断で迷うことが無くなるだけでなく、事業活動の精度が上がり、会社経営の成果が一段と大きくなる。とにかく決断に迷った時は、専門家への相談を躊躇しないことだ。決断に迷ったら他人の視点を入れる他人の視点を取り入れて、決断の迷いを払しょくする方法も有効だ。決断の迷いは、臆病な思考から端を発することが多い。失敗したくない、今の環境を壊したくない、今あるものを守りたい、余計な苦労をしたくない等の思考は典型だ。自分を守るために決断を先送りして、安定にしがみつくことは時には必要だが、不安定さを排除し続けても、人生は面白くはならないし、ビジネスの発展もそこで止まってしまう。こういう時に他人の視点を入れると、決断の迷いが小さくなる。例えば、「やってみたいけど、今は止めておくか。」という発想も、他人事であれば「やりたいなら、今すぐやりなよ。」という発想に変わるものだ。他人の視点が入ると、不安定さへの恐れが消え、何をすれば後悔しないのかがよく分かる。決断に迷った時ほど、他人の視点で決断することをお薦めする。きっと、後悔のない決断が増えて、自分の決断に自信を持てるようになるはずだ。(この記事は2025年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 儲かっている時ほど質素倹約を意識する
    儲かっている時ほど質素倹約を意識する儲かっている時ほど、質素倹約を意識することが大切だ。質素倹約が薄れると、油断・慢心・傲慢などの衰退リスクを引き寄せる言動を招くからだ。例えば、業績が良くなり、お金の巡りが良くなると、公私にわたりお金の使い方が派手になる社長がいる。お金の使い方が派手になると、たいていの人は態度が傲慢になる。傲慢さの弊害は枚挙にいとまがないが、周囲への感謝が不足する、言動が荒くなる、気が大きくなる、冷静さを失う、向上心を失う、無知を放置する、余計なコストが増える、公私の区別が曖昧になる、などは典型だ。当然、この状態が続くと、事業活動の精度が低下し、会社は少しのきっかけで衰退する。急成長している局面ほど質素倹約を意識するビジネスを長くやっていると、売上が急激に伸びたり、利益が倍増したりすることが稀にあるが、急成長している局面ほど質素倹約を意識し、お金の使い方を変えない努力が必要だ。お金の使い方が極端に変わらなければ、社長の人柄も大きく変わることはない。傲慢さも影を潜めるので、お金の源泉(社員・お客様・取引先等)に対する感謝もキープできる。社長という立場ほど、ビジネスを通じて人柄を試される職業はない。目の前に自由に使えるお金を見せられて、どこまで自制できるか。自分の器や実力に見合ったお金の使い方をどこまで実践できるか。大成功を収める人や大金持ちになる人の多くは、どれだけ儲かっていても質素倹約を意識している。それが、自制心や向上心、ひいては、持続的成長の源泉になることをよく知っているからだ。皆さまもどうか、いかなる時も質素倹約を意識し、事業活動のパフォーマンスをさらに高め、成功の起因を引き寄せて頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社会の変化を受容する力が企業の繁栄を盤石にする
    社会の変化を受容する力が企業の繁栄を盤石にする社会は絶え間なく変化する。その変化は、人財育成の方針、労働環境の整備、生産性改善の必要性など、あらゆる方面の経営采配に影響を及ぼす。当然、社会の変化を拒絶すると、時代に合わない経営スタイルが定着し、社員の離職や生産性の悪化を招き、会社は衰退する。逆に、社会の変化を受け入れると、時代にあった経営スタイルが確立され、社員の定着率、顧客の純増数、事業活動の生産性、経営資源の最適化等、あらゆる成績が好転し、会社は繁栄する。企業の永続性を高めようと思ったら、社会に抵抗する力より、社会を受容する力の方が大切だ。社会を変えてやる、といった社会の変化に抵抗する力は、新しい商品やサービスを生み出す原動力になるのである程度は必要だが、企業の永続性を高めるうえで必要になるのは、社会の変化を素直に受容する力だ。社会に変化が生じると、不安や不快な感情が出てくるものだが、そうした感情を抑えて、変化を素直に受け入れると、多様な社員・顧客・環境・ビジネス等に対応する力が養われて、必然的に繁栄のチャンスやアイデアを引き寄せる。抵抗力2:受容力8くらいの力配分で、社会の変化に対する抵抗は程々にして、変化を受容することにより多くのエネルギーを費やした方が、会社経営の障害は少なくなる。あるがままに変化を受容する恐れず、防御せず、自らがコントロールせず、あるがままに社会と向き合い、変化を受容する姿勢が、どんな時代も生き抜く強さを育み、会社の未来を明るくする。社会の正体は一人ひとりの人間だ。今の社会はどういう人々の価値観の上に成り立っているのか、絶えず観察し、見極め、現実を受け入れることが肝要で、社会の現実を正確にキャッチアップするほど、人々の意識の変化や新しい技術・ノウハウ・テクノロジー等の進化に敏感でいられる。結果、社会の状況に応じて、その時々のベストパフォーマンスを発揮できるので、会社経営の質は格段に上がる。世代間ギャップ(ジェネレーションギャップ)に悩むことも、経営戦略やテクノロジーの選定に悩むことも無くなるので、社会の進化と共に会社が進化する好循環が定着し、経営資源の価値は一段と拡大する。皆さまもどうか、社会の変化を冷静に分析し、変化を受容し、新しい習慣、領域、仕組み等をどんどん取り込んで、繁栄を加速して頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 人材を育て、人財を集めることの重要性
    人材を育て、人財を集めることの重要性人材を育て、人財を集めることは、全ての企業にとって重要なミッションになる。人に係るコストは殆どの企業で最大コストになり、そのコストの費用対効果が上がれば、自然と売上拡大のスピードが加速するからだ。例えば、人に係る経費は1円たりとも無駄にしない、人材を育てることと人財を集めることに社命を懸ける、社業に役立つスキルに加えて、社会人としての成長や人間力の育成にも力を注ぎ、全社一丸で組織のパフォーマンスを高める、などのミッションを全社レベルで共有し、尚且つ、その企業風土を社外に発信するほど、企業の人材育成力と人財採用力が強化されて、人を起点に売上を作る力が向上し、会社の繁栄に拍車がかかる。つまり、全力で人材を育て、人財を集める企業ミッションを共有し、組織に浸透させ、企業風土として定着させるほど、事業活動のパフォーマンスと企業の競争優位性が高まり、好業績をキープし易くなるのだ。物価上昇と共に人件費の高騰に頭を悩ます経営者も多いと思うが、人材を育て、人財を集めるミッションを愚直に貫徹し続ければ、人件費が増加するほど、売上・利益・現金が増えるので、そうした悩みは自ずと解消される。人材を育て、人財を集める基本理論人材を育て、人財を集める基本理論について、解説する。社員を育成し、社員の採用を加速するには、社員に対して経済的利益と精神的利益を徹底的に与えることが大切だ。社員の経済的利益は、報酬の拡大、種々のスキルや人間力の成長など、社員の精神的利益は、喜び、感動、愛情、信頼、安心、評価、励まし、拠り所、やり甲斐などが挙げられるが、社員に対して経済的利益と精神的利益を与えるほど、社員一人ひとりのパフォーマンスが高まり、組織力が一段と磨かれて、事業の永続性が高まる。世界人口のピークアウトが迫っていることを考えると、ビジネスにとっての希少資源は、資本(カネ)や設備(モノ)等からヒト(人財)にシフトする。今後、社員にそっぽを向かれる会社は生き残れない。明るい未来は社員が握っている。だからこそ、未来が見えなくなった時ほど、社員の利益を優先してほしい。もう一つ重要なことは、組織のトップに立つ社長自身が、謙虚に真摯に新しいことを学んだり、新しいことにチャレンジしたりする姿勢を社員に示すことだ。川の流れが高い方から低い方に流れるように、組織もトップから川下に向かって良い見本を示せば、その見本に倣って良き社員が育つ環境が整う。社員を育てることと同じように、自分自身(社長自身)を育てる意識を忘れず、自己研鑽に努める姿勢が、組織の成長、ひいては、会社の繁栄を盤石にするのだ。(この記事は2025年5月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 人材育成の目的は事業永続性の確立|社員を育てる意味・必要性・重要性
    人材育成の目的は事業永続性の確立|社員を育てる意味・必要性・重要性人材育成の目的は、事業永続性の確立にある。事業は人なり、という言葉の通り、人なくして事業は成り立たず、人なくして事業の永続性は確立できないからだ。この記事では、人材育成の目的、並びに、社員を育てる意味・必要性・重要性等について、詳しく解説する。社員を育てる意味人財育成の目的(社員を育てる意味)は、事業永続性の確立にある。なぜ、人が育つと、事業の永続性が確立されるかと言うと、事業活動を支える種々の経営資源(ヒト・モノ・カネ等)を高める起点になるのが人(社長、幹部、社員等)だからだ。しかも、人以外の経営資源(モノ・カネ等)は、伸ばそうと思っても限界があるが、人は伸ばそうと思ったら、どこまででも伸びる。さらに、人が伸びた分だけ、人以外の経営資源の価値が高まる。事業は人ではじまり、人で終わるが、人材育成の目的に則って、真摯に社員を育て続ける会社は、必ず繁栄し、未来に残る。逆に、人材育成の目的を見失い、社員育成を疎かにする会社は、必ず衰退する。社員を育てる必要性社員、幹部、社長は育てようと思ったら、どこまでも伸びる。しかも、伸びた分だけ会社は繁栄する。人を育てる環境はますます進化し、人事部がない小さな会社であっても、より安価に、より簡便に人を育てる状況にある。当然、人を育てない会社は、周囲との差が開く一方になり、衰退リスクがどんどん高まる。人材育成をするか否かで、企業の盛衰が決まると言って過言ではないのだ。人材育成に割く資金がなければ、まずは教育の時間を用意し、社内勉強会を充実させればよい。資金に余裕が出来たら、外部研修や語学や経営学のオンライン学習を活用し、学びの機会をさらに充実させればよい。人を育てる環境は工夫次第でいかようにも整えることができる。人材育成環境が向上し、社員が育つと、組織のパフォーマンスは格段に上がる。組織力と業績は比例関係にあるので、社員が育つほど、業績が拡大する。社員を育てる重要性社員を育てると、組織力が強化されるが、その強みは、外から見ても分からない。つまり、社員を育てるほど、誰からも真似されない強みが蓄積され、企業の繁栄を支える経営資源が盤石になるのだ。例えば、トヨタの生産方式、ユニクロの製造小売モデル、セブンイレブンの仮説検証、キーエンスのスピード開発等のノウハウは書籍やセミナーで広く明らかにされているが、同じ会社は現れない。理由は簡単で、会社の組織(社長・幹部・社員等)は、完璧に模倣できないからだ。だからこそ、人材育成の重要性は大きい。人材育成が充実すると、働き甲斐が生き甲斐になったり、生き甲斐が働き甲斐になったりする。当然、組織の活力が増すので、離職率が下がり、新規採用率が上がる効果も期待できる。
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  • 人事評価の効果的クリエイティブステップ|能力開発に役立つ評価基準3
    人事評価の効果的クリエイティブステップ|能力開発に役立つ評価基準3人事評価の効果的クリエイティブステップについて、解説する。社員のスキルアップを図るうえで重要視すべきは、ワーク・ビジネス・ヒューマンの各スキル、並びに、人望とモチベーションに加えて「創造力」がある。豊かな創造力があれば、仕事の成果を高めることも、チームの結束を高めることもできるからだ。下図は、社員の創造力のレベル測定、並びに、創造力を育成する際に活用できるクリエイティブステップだ。創造力のクリエイティブステップレベル5業界の常識を覆す大きな課題を立てて、答えを生み出せる。新しいブランドや業態を開発し、業界の繁栄に貢献するレベル4自ら課題を立てて、答えを生み出せる。新規事業や社内改革を成し遂げ会社の繁栄に貢献するレベル3日常業務や前提条件を疑い、自ら課題を立てられる。会社、職場の課題解決の方法を自ら提案するレベル2与えられた課題に対して、たくさんの答えを考えられる。会社、職場の課題を問われて方法を考えるレベル1命じられた仕事を、工夫してより良くこなせる。置かれた状況や立場に合わせて仕事を工夫するレベル0命じられた仕事を、きちんとこなせる。言われた通り、業務を遂行する段階(ステップ)が上がるにつれて、社員の創造力のレベルが高いことを示しているが、昇格タイミングの目安は以下の通りになる。初めてのリーダークラスの入り口は「レベル2」、部門の長や部課長クラスの入り口は「レベル3」、経営幹部や経営者クラスの入り口は「レベル4」、業界トップ企業の社長クラスの入り口は「レベル5」が、それぞれの階層で求められる創造力の目安になる。なお、創造力は、課題に対して答えを考えることから育ち始めるので、クリエイティブステップのレベル2に達したところからリーダークラスの役割を積極的に与えると、幹部候補が育ち易い環境が整う。人事評価のクリエイティブステップの運用と効果人事評価のクリエイティブステップの運用と効果について、解説する。創造力は学びと実践の繰り返しで鍛えられるので、知っていることを実践させることが何よりも大切になる。社員の知る意欲を高め、考える力(創造力)を強化するには、社員に対して、クリエイティブステップの現在地を客観的に評価し、目標を示すことが重要になる。例えば、新人に対してはレベル0からレベル1へのステップアップ、リーダー候補にはレベル1からレベル2へのステップアップ、幹部候補にはレベル2からレベル3以上へのステップアップを促せば、創造力の向上と共に考える力と仕事の成果が一段と大きくなる。創造力が鍛えられるほど、ワーク・ビジネス・ヒューマンの各スキル、並びに、人望とモチベーションが向上し易くなるので、個々の人財育成や能力開発の効率も飛躍的に高まる。さらに、創造力豊かな人財が増えるほど組織のパフォーマンスが向上するので、事業活動の成果もより大きくなる。加えて、創造力が起点となって、たくさんのイノベーションが誘発されるので、新しい商品やサービスを生み出す活気ある組織風土も育まれる。創造力を社員の人事評価と能力開発の基準に活用するだけで、組織力の向上と共に、会社経営の成果が一段と大きくなるのだ。
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  • 社員の責任感と主体性を育む方法|モチベーションとマンパワーを最大化する
    社員の責任感と主体性を育む方法|モチベーションとマンパワーを最大化する組織のマンパワーを最大限に活かすには、社員全員に責任とミッションを与えるとよい。組織の人数が増えるにつれて、他の社員に結果を委ねやすくなり、次第に、他の誰かがやってくれるだろうという心理が自然と働くからだ。一人ひとりに「手を抜いている」という自覚がなくても、無責任、かつミッションが曖昧な仕事は、他の誰かへの依存心を招き、能力やスキルを手加減する現象が起こる。余計な発言をすると、責任が生じる可能性があるからという理由で、自分の意見をうやむやにするケースも同様だ。マンパワーを最大限に活かすには、少数精鋭で臨むのがベストだが、大人数で取り掛かる場合は、必ず、一人ひとりの責任範囲とミッションを明確にすることだ。例えば、任せる以上、口出しはしない。但し、誰も手助けしない。このように個々に責任を割り振れば、誰が結果を出したかが明快になるので、一人ひとりが本来の力を発揮し易くなる。勿論、社員の責任感と主体性も育つ。タイミングをみて助言する。社員への助言はタイミングが大切だ。助言はタイミングを誤ると、相手の主体性、思考力、決断力を低下させる。例えば、すぐに正解を教えると、社員は思考が停止するだけでなく、自分で選択したような錯覚に陥る。一瞬、分かった気にはなるが、理解が浅いので、想定外のことが起こった時に、自分で何も決められなくなる。自分で考え、自分で動ける社員を育てるには、助言する前に、社員の考えを聞くことが大切だ。もし助言を求められたら、「逆に、どうしたらいいと思う?」など、尋ね返してみるのだ。その考えが、自分と同じであればそのまま肯定すれば良いだろうし、違ったのであれば、他の考えもあることを伝えて、どうすべきかを社員に選ばせればよい。答えを見つけるプロセスを社員自身に辿らせることで、似たようなシチュエーションや想定外の事態に直面した時の対処力や応用力が鍛えられる。先に教えるのではなく、まずは社員に答えを出させることによって、ことあるごとに世話を焼かなくても済むような人財が育つのだ。偉大な指導者ほど、助言のタイミングが絶妙だ。
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  • 仕事の本質を追求すれば、組織のパフォーマンスが上がる
    仕事の本質を追求すれば、組織のパフォーマンスが上がる働くことは大昔から連綿と続く人間の生業だ。はるか昔の人は、「働かないと生きていけない」という恐怖心から働いていた。すこし昔の人は、「働けば働くほど生活が豊かになる」という高揚感から働いていた。でも今はどうだろうか?昇進には興味がない。言われた仕事はやるが、それ以上は無理。責任は取りたくない。残業はやりたくない。休みはちゃんと取りたい。仕事よりプライベートが大事。恐怖心も高揚感もなく、将来の希望や使命も持たず、何となく働いている人々が増えた気がする。もし、あなたの会社にこのような社員が現れたどうするだろうか?ガムシャラに働こうとしない者を、無理やり働かすことに意味はあるのだろうか?残念ながら、働き手の多様性はこれからも拡大する。労働意欲の高低差もどんどん拡大するだろう。社会の変化はコントロールできないし、たとえコントロールしようとしても、自分が苦しむだけだ。何事もそうだが、変化に抵抗するより、変化を受け入れた方が障害は少なくなる。労働意欲に乏しい人財を排除するのではなく、そうした人財も受け入れ、どうやったら組織のパフォーマンスが上がるかを考えた方が繁栄のチャンスに恵まれるということだ。そもそも、日本人の勤勉な印象は明治以降のものだ。江戸時代は、自らの才覚で勝負をかける人がいる一方で、身の丈にあった幸せで満足して生きる人がたくさんいた。例えば、当時、職人の労働日数は年間80日程度で、週勤2日でした。役人ですら月番制度で一ヵ月働いたら、一ヵ月休むシフトがあった。ここまで休むのは極端かも知れないが、バブル崩壊後は、ほどほどの仕事量で、のんびり気楽に生きる人々が確実に増えている。大きな財産を形成したであろう団塊世代が平均寿命に達する2030年以降は、莫大な遺産相続の波が訪れるので、のんびりタイプがさらに増えるかも知れない。色々な価値観を持った、様々な働き手の力を最大化するには、仕事の本質を共有することが大切だ。仕事の本質を追求する仕事の本質は、言うまでもない。お客様のお役に立ち、対価を受け取ることだ。この仕事の本質を全うする難しさは、起業すると、身をもって知ることになる。自分の才覚で事業を立ち上げ、自分の商品に絶対の自信があってもなかなか売れない体験を嫌というほど味わい、お客様のお役に立ち、対価を受け取ることが、いかに難しいかを思い知らされる。当然、挫折する人もいるわけだが、起業経験のある人は、仕事の本質を抑えている。だから、失敗しても這い上がる術を持っている。でも、普通の会社員は違う。会社の中で自分が何をしているかも理解していないうちから決まった給料が毎月支払われると、次第に、何をしようとしまいと給料が支払われるのが当然という感覚になりがちだ。すると、社内の空気を乱さない、余計なリスクは取らないという処世術を身につけた、本当の意味での仕事をしない社員が現れる。本来的な仕事は会社に行くことでもなく、社長や上司のご機嫌を取ることでもない。お客様のお役に立ち、対価を受け取ることだ。自分のやっていることは仕事として成り立っているのか。お客様が喜んで対価を支払ってくれるようなお役立ちが出来ているか。将来にわたってお客様のお役に立つことができるか。今が不十分であれば、どうすれば仕事と言えるものができるようになるのか。全社一丸となって、仕事の本質を共有し、追求するほど、お客様の役に立つことが組織のモチベーションの源泉になり、自然とお客様から愛される会社になる。江戸時代の働き手は、休んでばかりの人々も多かったが、仕事の本質はよく心得ていた。仕事は手を抜かない。自分が納得できない仕事は御代を貰わない。技を磨き、心を磨き、自分の仕事に誇りを持つ。恐怖心でも、高揚感でもなく、あえて言えば「至誠心(まごころ)」のようなものが働く原動力になっていたのかも知れない。また、そうした働き方が日本の豊かさの源流にあったと思う。残業などしなくてもよい。責任は上司や社長が取ればよい。休みたければどんどん休めばよい。しかし、仕事の本質だけは全社一丸となって徹底的に追求する。一人ひとりの社員がそんな思いを持って働くようになると、みんなが豊かになる。本質を追求することは、とても大変だ。困難も沢山ある。それでも、その場しのぎに逃げることなく、本質を追求し続ければ、企業の永続性は着実に高まり、豊かさも拡大する。当然、会社が豊かになれば、社員やお客様の人生もずっと豊かになる。(この記事は2024年3月に執筆掲載しました)
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  • アメとムチを上手に使い社員のモチベーションを高める
    アメとムチを上手に使い社員のモチベーションを高めるほとんどの人間は、他人から認められたい、尊敬されたいと願っており、それらを承認することでモチベーションが高まることを、多くの研究者が明らかにしている。つまり、社員の承認欲求を満たすことができれば、いつまでもモチベーションを高め続けることができる。例えば、褒める、認める、尊敬する、感謝する、持ち上げる等、承認欲求を満たすアメを社員にたくさん与えるほど、社員のモチベーションは高まる。また、承認欲求を満たした上で、報酬やボーナスを支払えば、何倍もの価値になって、会社に戻ってくる。事実、絶大な信頼を得ている社長ほど承認欲求のコントロールが得意で、自分の承認欲求ではなく、社員の承認欲求を満たすことに全神経を注いでいる。アメを与えたらムチも与える承認欲求を満たす「アメ」を与える一方で、社員の成長を後押しする「ムチ」も必要だ。苦労が少なすぎる、すぐにフォローしてくれる、難しい課題や仕事が与えられない、ミスや失敗をしても全く怒られない、等成長の起因となるムチ(厳しさ等)が少なすぎると、優秀な社員ほど自分の成長と将来のキャリアに不安を抱き、モチベーションを保つのが難しくなる。また、甘えを許すメリハリのない職場環境は、慣れ合いや甘え合いを助長し、組織全体の仕事のパフォーマンスを著しく低下させる。こうなると、やる気のある社員ほどモチベーションが下がり、組織の成長は鈍化、あるいは、後退する。社員一人ひとりのストレス耐性の見極めは必要だが、厳しさ、期待、責任、叱られる機会等のムチは、社員のモチベーションを高める大切な仕掛けだ。皆さまもどうか、社員に対するアメとムチのバランスを塩梅良く采配し、組織のパフォーマンスを一段と高めて頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)
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  • 良い仕事を選ぶ基準を持てば社員のモチベーションが上がる
    良い仕事を選ぶ基準を持てば社員のモチベーションが上がる良い仕事を選べば、社員のモチベーションは自然と上がる。良い仕事を選ぶ基準は簡単で、単純に良いお客様を選ぶだけで良い。例えば、誠実に付き合える、対等に評価し合える、お互いに成長できる、双方の強みを発揮できる、社会に大きなインパクトを残せる、会社と社員のチャレンジの場となる、等尊敬できるお客様との仕事は、社員のモチベーションの源泉となり、仕事のたびに社員満足度と顧客満足度の両方が向上する。良いお客様を選び続けるには、全社員がプロフェッショナルの自覚を持って仕事を遂行し、会社の強みを一所懸命研鑽する必要があるが、社長が先頭に立って経営資源の最適化を推進すれば、自ずと環境は整う。そして、良いお客様とのご縁が深くなるほど、経済に翻弄されない経営基盤が整い、未来が安定する。良い仕事が選べない時の対処良い仕事が選べない時の対処について、解説する。何らかの理由があって、対等ではない下請け仕事、採算割れの赤字仕事、強みが発揮できない仕事など、マイナスの要素を含む仕事を引き受ける場合は、その理由を社員に伝えることが大切だ。政治的、交換条件、新規開拓、恩返し等、理由をちゃんと伝えれば、マイナスを理由に手を抜いたり、その仕事を後回しにしたりする社員は居なくなる。逆に、意味のないマイナスの仕事を惰性で受けているのであれば、その仕事は会社と社員の成長に貢献しないだけでなく、社員のモチベーションを低下させる原因になるので、縮小することをお薦めする。特に、採算割れの赤字仕事は、止めた途端に利益が拡大するので、一刻も早く手放すことを検討した方が良いだろう。社員がワクワクする仕事を増やす社員がワクワクする仕事を創ることも大切だ。社員のモチベーションは、ワクワクする仕事が増えれば自然と高まる。ワクワクしながらする仕事は楽しいものだ。社員の仕事人生が面白くなるだけではなく、お客様の喜びも大きくなる。企業の新陳代謝もどんどん進み、繁栄のスピードも加速する。社員に対して経営者目線や経営の心得を語るよりも、イノベーションの種になるワクワクするような仕事をたくさん創ることの方が大切だ。例えば、出る杭は伸ばす、欠点より長所を見る、とにかく、まずはやってみる、失敗を成功のプロセスと捉える、得意なことだけを一所懸命させる、商品やサービス、お客様のことを深掘りする、新しいノウハウやテクノロジーを楽しく取り入れる、等社員が驚き、感動し、ワクワク楽しめる仕事が増えれば、社員は高いモチベーションを持って日々の仕事に向き合い、大きな成果を出してくれる。皆さまもどうか、良い仕事とワクワクする仕事をたくさん増やして、よきチームワークで楽しく前向きに事業を拡大頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)
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  • 働き方の多様化が組織のパフォーマンスを高める
    働き方の多様化が組織のパフォーマンスを高める日本は1995年から生産年齢人口(15~65歳)が減少し続けている。一方で、就業者数は減少せず、むしろ微増傾向にある。女性、高齢者、外国人等の就業率が上昇しているからだ。この先もこの傾向は続くが、当然、働き手の多様性に合わせた働き方を提供できない会社は、人を集めることも、人を雇い続けることもできず、事業を継続することが大変難しくなる。場合によっては、慢性的な人手不足に陥り、組織のパフォーマンスが低下し、浮上のきっかけがつかめないまま衰退することもあり得る。組織のパフォーマンスをキープするには、多様な人財に合わせた受入れ環境の整備が必要なのだ。働き手だけではなく、働き方の多様性も拡大している。例えば、明治以降の日本は、勤労勤勉がひとつの取柄になっているが、人並み以上の努力をいとわず、自らの才覚で勝負をかける人がいる一方で、身の丈にあった幸せで満足して生きる人がいる。バブル崩壊後は後者のタイプが増加傾向にあり、実際、昇進・昇格を望まない社員は増え続けている。ちなみに、ほどほどの労働意欲と満ち足りた暮らしぶりは、江戸時代では当たり前だった。当時、職人の労働日数は年間80日程度で、週休2日どころか、週勤2日だった。役人ですら、月番制度で、一ヵ月働いたら、一ヵ月休むシフトがあった。大きな財産を形成したであろう団塊世代が平均寿命に達する2030年以降は、大きな資産相続の波が訪れるので、ほどほどの仕事量で、のんびり気楽に生きる人々が増えるかも知れない。時代の進化と共に働き方の多様化を追求する時代の進化と共に、働き方の多様化を追求することも大切だ。今後、技術革新や社会インフラの進化と共に、リモートワークやデジタルツインの領域はどんどん広がる。会社に行かずとも仕事ができる環境は飛躍的に充実し、遠隔操作の労働範囲も一層拡大するだろう。企業繁栄の鍵を握る高スキル人財ほど、多様な働き方を求める傾向にあるが、その実現可否は、間違いなく働き手のパフォーマンスに直結する。こうした多様な働き手や働き方に合わせた労働環境を整えるには、様々な工夫が必要だ。時短やフレックスだけではなく、週勤2日、月番制度、リモート、掛け持ち等の働き方、あるいは、女性、高齢者、外国人等が活躍できる環境整備など、極めて大胆、かつ柔軟な労働環境の構築が欠かせない。多様性を受け入れるキャパシティーの大きさは、今後50年は続くとみられる人材不足を解決するだけでなく、組織全体のパフォーマンスを高める強力な武器になる。皆さまも、どうか多様な人財を受け入れる環境を整えて、働き手と働き方の多様性を高めて頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 有能無能の基準を無くして組織のパフォーマンスを高める
    有能無能の基準を無くして組織のパフォーマンスを高める有能・無能の線引きを厳格に敷いて、成績やスキルが芳しくない社員を定期的に入れ替えて会社の収益を追求する会社が稀にあるが、この手法は小さな会社ほど通用しなくなる。日常的にかかる過度なプレッシャーで社員の心身が疲弊し、組織のパフォーマンスが低下するだけでなく、会社の採用コストが膨らみ続けるからだ。小さな会社は、有能・無能ではなく、仕事の得手不得手に注目することが大切だ。そもそも、有能な社員だけで組織を作ることはできない。例えば、会社を創業し軌道に乗せた社長、あるいは、良い仕事を連発する有能な社員と比較すれば、どんな社員であっても無能になる。名だたる大企業が採用時に有能だと思った社員が解雇や早期退職の対象になる事実を考えれば、有能な社員だけを採用し続けることも不可能だ。有能な社員だけを追い求めるのは止めた方が良い。有能・無能の線引きを取っ払い、社員一人ひとりの得手不得手に注目した方がよほど強い組織を作るのに役立つ。有能無能ではなく、社員の得手不得手に基準を置く有能・無能の基準を無くし、社員の得手不得手に注目すれば、適材適所と育成フォローが充実する。得意な分野がはっきりしている社員であれば、最初からその分野のスペシャリストとして育てる手もある。好きこそものの上手なれということわざがあるように、誰しも好きな分野の仕事には高いモチベーションで向き合い、スピーディーに成長するものだ。もちろん、社員が成長する上で、苦手な仕事を克服することは欠かせないが、時には切り替えも必要だ。また、仕事の得手不得手には、社員の性格・特性・生き様などの人間性が如実に表れるが、そういう部分をお互いにリスペクトする文化も大切だ。お互いの人間性を理解し、敬い、助け合う組織風土はとても強い。豊かな知見や技能、優れた人間性を持った人財がどんどん生まれる土壌が整い、会社が成長し続けるからだ。さらに、企業の組織風土は、会社の外からは見えず、模倣しようと思ってもできない唯一無二の強みになる。当然、ライバルが真似できない強みが増えるほど、企業の永続性は高まる。組織風土の強みは、社員が成長するほどに増幅する。社員の才能は最大限活用され、組織全体のパフォーマンスも常に最適化される。有能・無能の線引きを無くすために、仕事の本質を共有することも大切だ。仕事の本質は、言うまでもなく、顧客のお役に立ち、対価を受け取ることだが、組織全体が仕事の本質を共有し、追求するほど、有能・無能の線引きは重要ではなくなる。顧客に役立つことが組織全体のモチベーションの源泉になり、自然と顧客から末永く愛される会社になる。皆さまもどうか、有能・無能にこだわらず、社員の長所に重きを置き、仕事の本質を追求する組織風土を確立して頂ければと思う。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • チャレンジ精神の醸成が組織の課題を払しょくする
    チャレンジ精神の醸成が組織の課題を払しょくする組織に課題を抱えている会社はじつに多い。組織力と業績は比例関係にあるので、組織課題の放置は企業の盛衰に直結する由々しき問題と言える。とはいえ、組織の課題は簡単に解決できるものではなく、実際には殆どの会社が大なり小なり何らかの組織課題を抱えている。組織課題の弊害は様々あるが、集約すると、組織のモチベーション低下と組織のパフォーマンス低下に行きつく例が多い。そして、これらの弊害を解消する手立てとして有効なのは、チャレンジ精神の醸成だ。チャレンジ精神旺盛な組織は、高いモチベーションを持って、お客様に対して素晴らしいパフォーマンスを発揮するからだ。例えば、とある人事向けアンケート結果によると、以下のような組織課題がトップ3を占めているが、何れもチャレンジ精神を醸成すれば解消できる。・新しい価値創造やイノベーションが起こせていない・次世代の経営を担う人材が育っていない・難しい仕事に挑戦する人が減っている組織のチャレンジ精神を醸成すれば、新しいことや困難なことに積極的に挑む企業風土が定着する。個々の社員の困難に立ち向かい諦めずに成果を出す姿勢、物事への興味関心の強さ、変化を敏感に察知して行動に移せる能力等が高まるので、自ずと事業活動の精度が増して、大きな成果を生み出す組織に生まれ変わる。チャレンジ精神の醸成が組織の課題を払しょくし、大きな成果を生み出す組織、ひいては、繁栄を加速する経営基盤を作るのだ。組織のチャレンジ精神を醸成する方法チャレンジ精神を醸成する方法について、解説する。チャレンジ精神を醸成するうえで重要なのは「失敗」と「常識」に対する見方を変えることだ。ビジネスにおいて、成功の過程には必ず失敗が生じる。新しいことにチャレンジする過程に限れば、十中八九は失敗する。失敗は当たり前の事象なので、失敗した社員を責め立てたり、怒ったりするのではなく、失敗を受容、分析し、成功に活かす組織風土を作ることが大切だ。例えば、失敗は、能力不足と仕組み不足の二つに分類できる。能力不足は社員を育てて解消するか周りがフォローすれば解消できる。仕組み不足は、失敗しない仕組みを作るか工夫をすれば、すぐに解消できる。失敗は成功の燃料と思って組織全体で受容、分析、活用する組織風土が個々の社員の能力を引き上げ、ひいては、組織全体のパフォーマンスを引き上げるのだ。常識にとらわれないことも大切だ。常識は先行して成功した者や、その時々の影響者が作ったものに過ぎない。新常識、新定番、新感覚、新技術など、新しい常識を提供することが、新しい商品やサービスを生み出す源泉になるので、常識に固執せずに、自由な発想で事業活動をブラッシュアップすることが大切だ。以上のように、失敗と常識の見方を変えるだけで、組織のチャレンジ精神は数段向上する。結果、難しい仕事に挑戦する社員が増え、次世代の経営を担う人財が増え、新しい価値創造やイノベーションを起こす、組織課題の少ない経営基盤が整う。チャレンジ精神は組織課題だけでなく、企業存続を左右する重要な要素と言える。チャレンジ精神が下火になっていないか否か、折にふれてチェックすることをお薦めする。(この記事は2025年5月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社員の離職を防ぐ人財育成の秘訣|新人-中堅-幹部教育の基本スタンス
    社員の離職を防ぐ人財育成の秘訣|新人-中堅-幹部教育の基本スタンス会社の規模関係なく、いつの時代も社員の離職は一定数ある。社会全体の離職率は過去10年間15%前後で推移しているし、新卒離職率(入社3年以内の離職)も過去25年間30%前後で推移している。終身雇用が無くなり、雇用の流動性が高まったことで離職率が増えているような論調もあるが、じつは離職率は一定水準で推移しているのだ。一方で、会社という居場所に対する認識は年々変化している。転職が当たり前になっていることからも分かる通り、会社は終の棲家からキャリア形成の一つの場所と考える風潮が強まっている。このような背景の中で離職を防ぐには、社員に対して「不安」と「不満」の感情を抱かせないことが重要になる。社員が不安を抱くと、会社に居ても無駄と考えるようになり、離職のリスクが高まる。社員の不満が溜まると、会社に言っても無駄と考えるようになり、無気力、指示待ち社員の増殖と共に、離職のリスクが高まる。社員の不安と不満を解消する手立ては色々とあるが、例えば、社員の不安を解消するには、自分のキャリア上昇が実感できる仕組みやキャリアの目標となり得る社内外で活躍できる上司を増やすことが必要だ。(この会社に居ればキャリア形成に役立つと思わせることが重要)社員の不満を解消するには、社員のキャリアが活かせる適材適所や育成方針の打ちだし、意見を言い合える組織風土の醸成が必要だ。(この会社に居れば自分のキャリアが活かせると思わせることが重要)離職を防ぐ施策に重きを置くのではなく、シンプルに社会で広く活躍できる人財を育てる施策や仕組みをたくさん定着させることが重要ということだ。新人-中堅-幹部社員の育て方離職率が低下すると、社員一人ひとりのマンパワーが組織に還元され、事業活動のパフォーマンスが上がる。また、新人、中堅、幹部と、組織のどの階層にもレベルの高い人財が配置でき、社員育成の効率、ひいては、事業活動の効率も高まる。社員の離職を防ぐには、組織から不安と不満を取り除くことが不可欠になるが、もう一つ、コレクティブ・エフィカシーを定着させることも重要になる。コレクティブ・エフィカシーとは、ある集団で目標を達成するのに必要な一連の行動をコントロールし実行する能力があるという共有された信念のことだ。簡単に言えば、「自分ひとりではできないけど、この人達と一緒ならできそう。」「あの人もこの人もいるからきっと乗り越えられる、きっとチャレンジできる。」と思わせる雰囲気、あるいは、社内の誰かと一緒に行動することで、より多くを学ぶことができると思わせる企業風土のことだ。コレクティブ・エフィカシーは主に児童教育の現場で活用されている概念だが、昨今は会社の人財育成の現場においても活用されている。自走オンリーで社員を育てるのではなく、子供を育てるが如く、伴走と自走を繰り返しながら丁寧に育てることが、新人-中堅-幹部社員をバランスよく育てる秘訣であり、組織力強化の肝になる、ということだ。世界人口のピークアウトが迫っていることを考えると、ビジネスにとっての希少資源は、資本(カネ)や設備(モノ)等からヒトにどんどんシフトする。そういう意味でも、離職率を引き下げる企業努力や創意工夫は、厳しい競争社会を生き抜く上で今後ますます重要になるだろう。(この記事は2025年4月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社員のモチベーションを高める社長のコミュニケーション術
    社員のモチベーションを高める社長のコミュニケーション術社員のモチベーションを削ぐ最大の要因は、社長のコミュニケーションの落ち度にある。事前に説明がない、説明と違う、現場を見ていない、要望を聞いていない、経緯を覚えていない、社員の頑張りをすぐに認めない等は典型だが、とにかくコミュニケーションレスが起きると、その瞬間に社員のモチベーションは低下する。逆に言えば、日頃からコミュニケーションが充実していれば、社員は高いモチベーションをキープして仕事に取り組んでくれる。日頃のコミュニケーションで重要なことは、社員を守る姿勢を社長が徹底することだ。そうすれば、自然とコミュニケーションは充実する。例えば、社員同士で不和や諍いがあれば、社長が監督不足を詫び、双方の言い分をよく聞く。社員が失敗した時は、社長が責任を取り、一緒に再発防止の仕組みを考える。社員が言い訳した時は、すべて肯定し、受け入れる。公私関係なく、感心できること、立派なことをやった社員がいれば、社長が真っ先に褒める。社員の才能を伸ばすために、独立起業やリスキリング(学び直し)を応援するなど、社員の立場や人生を守る言動を社長が意識し、実践すれば、コミュニケーションが充実し、社員のモチベーションはどんどん高まる。つまり、自己防衛ではなく、他者防衛の実践度が、社員とのコミュニケーションの質と社員のモチベーションの高さを決定付けるのだ。社員の立場に立ったコミュニケーション術社員を守るために、社員の立場を理解することも大切だ。ひとつの事象を違う立場に立って眺めると、違った景色が見えるものだ。上図は、立場の違いで景色が変わるという例だ。下に立てば上り坂、上に立てば下り坂、同じ坂でも立場が変わると景色が変わる良い例と言える。社員を守るためのコミュニケーションは、社長の単一的な視点や近視眼的な視点で行うのではなく、社員の立場に立って、その社員の力量、性格、心情、育ち等を十分に理解したうえで行うことが重要だ。社員と同じ立場で物事を見れば、社員が招いた現実、結果、言動等に納得がいき、頭ごなしに怒ったり、上から目線で説教したりすることが無くなる。常に愛を持って社員と接することができるので、社員の側も、「この社長は自分のことを本当に理解してくれている」と心底思い、これまで以上に社長を信頼し、高いモチベーションで働くようになる。また、自身の至らない点を素直に受け入れ、自主的に能力開発に努めるようになる。社員の立場に立ったコミュニケーション術が社員のモチベーション、ひいては、仕事のパフォーマンスを引き上げるのだ。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 安定経営の作り方|業績安定・市場拡大・永続性確立の成功ポイント
    安定経営の作り方|業績安定・市場拡大・永続性確立の成功ポイント会社を創業し、業績が安定してくると、誰しも経営をさらに安定させたい願望に駆られると思う。経営を安定させるために、やるべきことはシンプルだ。安定とは真逆の不安定なことをどんどんやれば良いのだ。例えば、変化、挑戦、改革などの不安定要素をたくさん実践すれば、経営基盤が鍛えられ、企業の付加価値が向上するので、増収増益に拍車がかかり、経営が一段と安定する。ユニークなアイデアやイノベーションを創出することも不安定要素の典型で、こうした不安定さを楽しみ、何事にも果敢にチャレンジする企業風土は、間違いなく安定経営の礎を盤石にする。何でもそうだが、新しいことを始める時に集まるメンバーの視野、行動、発想等はじつに幅広く、面白い。だから、放っておいても不安定な要素が途絶えることがなく、会社の経営が安定し易い状態がキープされる。しかし、経営が安定してきて、起業・創業・設立当初を知らないメンバーが大半になると、次第に不安定さを避ける言動が多くなり、事業活動のパフォーマンスが徐々に落ちる。さらに、あえてはみ出さない、状況や雰囲気を乱さない、安定こそが一番と考える企業風土が根付いてしまうと、組織の硬直化を招き、衰退に拍車がかかる。こうなると、一度低迷した業績を安定させるのが、とても難しくなる。不安定要素なしの安定経営はあり得ない。安定経営を実現するには、高収益、人財豊富、業績拡大等の安定の兆候や要素があったとしても、不安定さ(変化、挑戦、改革等)を避けず、進んで不安定な状況を積み重ねることが大切だ。安定経営の成功ポイント安定経営の成功ポイントについて、解説する。安定経営には不安定な要素が不可欠だが、不安定(変化、挑戦、改革等)なことには必ず失敗がついて回る。当然、失敗を大前提として捉えないと、失敗への恐れから不安定さにブレーキがかかり、安定経営の成功は遠のいてしまう。また、失敗を失敗のままで終わらせず、失敗を成功に転換する仕組みや心掛けも安定経営の成功に欠かせない。例えば、失敗を前向きに受容、共有し、しっかり対策を打つ。失敗を分析し、成功ノウハウを蓄積する。他者の失敗事例に目を向けて、我がこととして教訓を得る。などの仕組みや心掛けは大変有効だ。なお、失敗の原因は、大きく二つに分類できる。ひとつは、個人の能力不足。もう一つは仕組みの欠陥だ。個人の能力不足に由来する失敗は、教育・育成と周囲のフォローでカバーするしかない。但し、人間には得手不得手が必ずあるので、失敗が繰り返されるようであれば適材適所(配置転換・業務変更等)を図る必要がある。仕組みの欠陥に由来する失敗は、仕組みの是正ですぐに解決できる。放置すれば、他の人にも失敗が広がるので、可及的速やかに対応しなければならない。失敗の対策が充実するほど、人が育ち、組織のパフォーマンスが上がるので、不安定(変化、挑戦、改革等)から安定を生み出す力が自然と高まる。つまり、失敗との向き合い方が、安定経営の盛衰を決定づけるのだ。安定経営の成果とメリットご参考まで、安定経営の成果とメリット等、並びに、拙著「安定経営の教科書」について、Q&A形式で以下に紹介する。安定経営とはどんな状態ですか。また、安定経営を実践するメリットを教えてください安定経営とは、企業の永続性が確立された状態のことです。具体的方法論は拙著“安定経営の教科書”をご覧頂ければお分かり頂けますが、安定経営を実践すると、繁栄の基盤が盤石になります。明るい未来を見通す力と、その未来を実現する力も格段に上がるので、社長自身だけではなく、家族や社員、さらには取引先や社会に至るまで、すべてのステークホルダーが幸せになります。安定経営の実践が自他の幸せの源泉になるわけですから、これほど尊いことはないと思います安定経営を知らないまま経営を続けると、どんなリスクがありますか?安定経営を知らないことは、車を目隠しで運転するのと同じくらい危険です。社長業における事故や生死をさまようリスクが格段に上がるので、代替わりの度に衰退リスクが高くなります。また、経済や社会等、周囲の変化に適応する力が低下するので、少しのきっかけで衰退リスクが表面化します。衰退リスクが表面化し、経営が不安定になると、社長業のストレス負荷が高まり、心身のダメージが大きくなります。危機的状況にまで陥ると、社長自身だけでなく、家族や社員、さらには取引先や社会に至るまで、すべてのステークホルダーが不幸になります実際に安定経営を実現した会社は、どんな成果を出していますか?安定経営を実現している会社は、健全な成長を実現しています。一年後に運転資金が尽きるような赤字会社であっても黒字経営に転換します。元々黒字経営の会社は、売上が2倍、3倍、利益と現金が10倍、20倍という会社も珍しくありません。会社経営の一大イベントと言える事業承継(社長交代)を成功させて、先代を超える経営成績を出している会社もあります実績例)・製造業の年間売上を2年で4億円増加・製造業の年間売上を3年で5億円増加・製造業の年間売上を7年で10億円増加・アパレル業の年間利益を1年で1億円増加・人材派遣業の年間利益を2年で5千万円増加・年商20億円の製造業の現金残高を1年で1.5億円増加・年商10億円の小売業の年間利益を1年で5千万円増加・年商25億円の小売業の年間利益を1年で1億円増加・年商40億円の小売業の年間利益を2年で5千万円増加安定経営の教科書は、どんな経営課題を抱える社長にお薦めですか?まずさほどの課題を抱えていない経営が安定している会社にお薦めします。経営が安定している本当の理由を理論的に体系付けられるので、さらなる経営基盤の強化、今後のリスクヘッジや事業承継の際にとても役立つと思います。あとは、売上拡大(顧客創造)、利益改善(付加価値研鑽)、売上・利益・現金増加(数字の拡大)、組織力強化(人材採用力と人財育成力)、管理会計の運用(数字の分析と活用)に課題を感じている経営者にお薦めします。何れの課題も安定経営を阻むリスクになるので、拙著“安定経営の教科書”をご参考に、早期に課題を解消し、安定経営を確立して頂ければと思います安定経営を実現するために、まず初めに取り組むべき事を教えてください安定経営を実現するには、「顧客創造・付加価値研鑽・数字の拡大」の3つの要素が絶対条件になります。この3つの要素を推進する活動を日常の経営に定着させることの重要性をしっかり理解したうえで、売上・利益・現金の具体的数字目標を掲げることが、最初にやるべき事です。目標数字が決まれば、その数字を達成するための顧客創造と付加価値研鑽の具体的行動が見えてきます。あとはトライアンドエラーを繰り返しながら実践するのみのフェーズに入るので、次第に経営が安定してきます。もしやり方に不安がある方、あるいは、最短距離で安定経営を実現したい方は、拙著“安定経営の教科書”をご参考にして頂ければと思いますQ.最後に、「安定経営の教科書」をご覧頂く社長へメッセージをお願いしますA.私のコンサルティングは社長業のサポートに特化しています。昨今のコンサル業界は仕事が細分化しているのが主流なので、珍しいタイプかと思います。キャリアは20年弱になり、前半10年は企業再生の仕事ばかり、後半10年は好不調問わず、流行に左右されない強く美しい会社を作ることに命を懸けています。“安定経営の教科書”のベースにあるのはこれまでの企業経営に関わった経験、なかでも企業再生の実務で培った原体験が土台になっています。本書では、社長業の肝、企業の盛衰を分かつ分岐点、安定経営をキープする方法など、どんな時代にも通用する経営の原理原則だけでなく、最新の事例もご紹介させて頂きました。皆さまの会社の100年先の安定経営に繋がればとても嬉しく思います。(この記事は2025年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」小さな会社の「安定経営」の教科書一度買ったら手放せない、成功社長の必読書!!!中小企業の失敗の法則とは何か?中小企業の成功を必然に近づける法則とは何か?本書は、中小企業の持続的成長に欠かせない「失敗を予見して先手を打つ盤石な経営システムの構築法」と「経営者の必須スキルとマインド」を分かりやすく解説する一冊です。本書の最大の特徴はリアルな失敗事例です。中小企業経営者が陥りやすい失敗を85の実話で解析し、それらの失敗を反面教師とする「成功のノウハウ」をわかりやすく解説しています。「同じ失敗をしなければよい」という切り口なので、何をすればよいのかが一目瞭然で、誰でもすぐに経営に役立てられます。・成長の一手が見出せない・会社の強みを見出したい・会社経営の不安が絶えない・赤字経営から抜け出す糸口が見つからない・経営努力をしているが、なかなか成果が出ない・経営書を読んで勉強しているが、会社経営に活かせない・後継者に経営の勉強をさせたいが、良い先生が見つからないこのような悩みは本書を読めばすべて解決します!!まさに経営感覚が身につく、血の通った実務書です。普通の本は一回読んだらお終いが常識ですが、本書は違います。教科書仕立てなので、定期的に繰り返し読み込むことで経営課題が発掘できたり、経営姿勢の修正が働いたり、時間の経過や経営環境の変化と共に必ず新しい発見ができます。わたし自身は、会社の課題や自身の至らない点を内省する自戒の書として、定期的に読み返しています。繰り返し読む習慣が会社の衰退予防になり、一度買ったら手放せないと云われる所以はココにあります。本書は、経営者や後継者だけでなく、ビジネスパーソンにもお薦めできます。経営感覚が身に付いているビジネスパーソンは高い確率で出世するからです。経営者のみならず、全ビジネスパーソン必読の一冊です。一度買ったら手放せない、成功社長の必読書!!!全国各地で売れています!!!全国書店で大展開中日経新聞掲載広告北海道から沖縄まで、全国の本屋さんでもご購入頂けます。ご自分用だけでなく、新米社長や経営幹部へのプレゼントにもお薦めです。社長はもちろん、社長になりたい若い方や後継者にもお薦めします。【書店に在庫がない場合は書店に直接ご注文下さい】一度買ったら手放せない、成功社長の必読書!!!読者感想中小企業経営に関する王道の教科書読者評価中小企業経営に関するいわゆる王道の教科書的な内容です。この手の本は「3C」や「7S」などありふれたフレームワークや「ネットを活用しましょう」などありふれた二番煎じ三番煎じの内容が多いですが、そういう内容は食傷気味です(笑)この本はそういうのとは違い、「衰退する会社の兆候」「ダメな社長の特徴」が著者自身がこれまでやってきたコンサルティング経験に基づいて非常に説得力ある独自の視点で書かれていました。印象的だったのは、ビジネスは経営力×商品力の掛け合わせで決まり、衰退企業のほとんどは商品の力が落ちるのではなく経営力の低下により決定づけられるというくだりです。景気悪化やライバルの台頭など外部環境の悪化により商品が売れなくなることで会社がダメになるのではなく、会社内部に衰退の原因があることがほとんどだということですね・・・(小規模ですが)私も会社経営をする身として耳が痛いところでもありますが、実践してみたいと思う色々な気付きがありました。中小企業向けにあるようで無かった本読者評価なかなか出会わなかった小さな会社向けに参考になる良い本でした。失敗実例など、リアルで納得しました。小さなほころびをいかに見逃さないか、自分の甘さなど在り方を振り返るきっかけになりました。雨が降ったら傘をさす読者評価経営の神様、松下幸之助さんの言葉に「雨が降ったら傘をさす」というものがあります。この言葉の言わんとすることは、「当たり前のことを当たり前のようにやる」ということ。当たり前のことをするのは意外と難しい。この本を読むと「当たり前のことを当たり前にやっていれば、会社経営はうまくいく」ということが良く分かります。できることから実践したいと思いました。一度買ったら手放せない、成功社長の必読書!!!著者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月にビジネスコンサルティング・ジャパン(株)を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。あらゆる業種の事業最適化・事業再構築の実績も多く、営業利益20倍、現金残高60倍、キャッシュフロー1億円改善等の結果を出している。各業界団体の講演実績多数。経営コラムのメルマガ会員5,000名以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • ビジネスで成功する12の考え方|成功者の思考・言動・捉え方
    ビジネスで成功する12の考え方|成功者の思考・言動・捉え方ビジネスは弱肉強食の世界だが、稀に、強いものが負け、弱いものが勝つことがある。他者と比べて経歴で劣っていようが、経営資源にハンデがあろうが、苦境からのスタートを強いられようが、ビジネスで成功を収める人間は数多にいる。この記事では、ビジネスで成功する12の考え方として成功者の思考・言動・捉え方について、詳しく解説する。成功のチャンスを掴むビジネスの成功にはチャンスが欠かせないが、その源泉は出会いにある。ビジネスで成功する社長は、どこかで飛躍のきっかけに出会っている。誰とも出会うことなく自分で自分に火をつけるタイプは稀で、その殆どが、良き上司や師匠との出会いなど、他人の影響で自分も燃えるタイプだ。かくいう私も他人の影響を受けて燃えるタイプだが、大企業の社長も例外ではない。ユニクロの柳井さんはピーター・F・ドラッカー氏との出会い、ニトリの似鳥さんは経営コンサルタントの渥美俊一氏との出会いがきっかけで経営者人生が一変したと語っている。他者よりもたくさんの良き師匠や良き知見と出会うことが、成功のチャンスを引き寄せる秘訣だ。出会いは平等に行き渡っているものだ。重要なのは、一期一会の心掛けで、日々の出会いから学びや成功のチャンスをつかみ取ることだ。良き先生から教わる誰から教わるかで、ビジネスの成果は大きく変わる。教わる内容の良し悪しが、そのまま成果を決定付けるからだ。誰を先生とするか、どの先生を尊敬するかで、ビジネスの成功が決まり、ひいては、社長人生の成功が決まるのだ。世界で初めて経営コンサルタントになったピーター・F・ドラッカーは「成功したければ付き合う人間を変えろ」と言った。1年前と比べて全く成功に近づいていなければ、付き合う人間を変えない限り、成功にはたどり着かないことを示唆した言葉だが、まさに金言である。ビジネスの現場において、先生はとても重要だ。先生を活用するほど成功の可能性は大きくなる。しかし、先生を選ぶときはくれぐれも慎重に進めることをお薦めする。決して、こちらのニーズを見失うことなく、先生の肩書や経歴に惑わされることなく、心眼を開いて選んでほしい。そして、社員にとっての先生は社長である。社員は、社長の一挙手一投足を見て育つ。だからこそ、社長は自己研鑽するための勉強が不可欠になるし、そのための先生選びが重要になる。誰を先生に選ぶか、どの先生から学ぶかで、会社の成功、ひいては、社長の成功や社員の成功が決まるのだ。無知の知を実践するビジネスで成功するためには、無知の知の実践が欠かせない。無知の知の実践とは、自分が知らないことを知っている、ということを自覚し、素直に教えを乞う姿勢を持つことだ。論語にも「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」という似た言葉がある。無知の知と同様、無知であることを自覚することで、新たな学びを促進し、その結果無知を克服し成長する、という意味を持っている。社長であっても驕ることなく素直な気持ちで無知の知を実践すると、物事を本質的に捉えることができるようになり、ブレない哲学や信念が身につく。また、ヒトの苦労やモノの価値も正確に理解できるようになるので、器量や度量も高まる。さらに、手足を動かして無知の知を実践すると、審美眼や芸術性(職人技)も高まり、人間力が盤石になる。人間力が大きくなるほど、人間の器も大きくなるので、自然と、有能な人財が社長の周りにたくさん集まるようになる。まさに、無知の知の実践は、ビジネス成功の源泉だ。何事も本気になる本気になると、目の前の世界は大きく変わる。絶体絶命のピンチであっても、本気で生きるだけで、活路が開けてピンチがチャンスに変わる。だから、今の結果や現実を変えて成功したければ、本気で生きれば良いだけだ。じつに簡単な理だが、本気の度合いや必死さは人によって違う。当然、必死さが足りないと、現実世界は大きく変わらない。それでは、必死で世界を変えるには、どの程度の必死さが必要なのか、ということだが、答えは簡単だ。死ぬ気で頑張れば良いだけだ。必死=“必ず死ぬ”だ。死んだつもりで、過去も未来も考えずに目の前の今この瞬間に全力を尽くせば、必ず目の前の世界が好転する。天台宗の尼僧だった瀬戸内寂聴さんの40代の頃の座右の銘は「激しく生きて、美しく死ぬ」だったそうだ。出家したのは50代なので、女性が社会で活躍することが難しかった時代に、一日一生の姿勢で、目の前の日々を死ぬ気で生きていたことが伝わってくる。そして、どんな苦難に見舞われたとしても、凛とした姿勢で、目の前のことに全身全霊で取り組む美しさも感じる。ビジネスで成功したければ、本気で生きることだ。たったそれだけのことで人生は大きく変わる。成功する為に腹を決める夢を宿し、腹を決めると、ビジネスの成功が近づく。夢は自分で創り出すものだが、常に新しい夢を描き、絶えず夢を心に宿すことはすごく大切なことだ。ビジネスが成功するイメージ、やりたい仕事やなりたい自分など、とにかく夢を心に宿し、夢に向かって一歩ふみだす姿勢は現実世界を大きく変える。夢を失うと不運の種が宿る。どんなに小さくても良いので夢を心に宿して行動することが開運の大原則だ。そして、その夢を実現するために「腹を決める」ことが、その後の結果を大きく左右する。会社経営を長くやっていると腹を決めるシーンが度々訪れる。腹を決めれば、現実から逃げることなく、誠実に試練と向き合うことが出来るので、大概の困難は乗り越えることができる。真剣度合いが増すほど、試練もより大きくなるが、腹を決めることで、その試練を楽しく乗り越えることもできる。大きな夢であっても簡単に実現できる。油断、慢心、自惚れ、中途半端など、夢の実現を阻むマインドも無くなるので、一貫性のある芯の強い生き方が定着する。ビジネスの成功は腹決めで決まると言っても過言ではない。成長の天敵を排除する成長を阻害する最大の天敵は愚痴である。愚痴は成長を阻害する。愚痴っぽくなった瞬間に、被害者意識が芽生え、あの人が悪い、この社会が悪い、周囲の環境が悪いと、他者を加害者に仕立てて、他者に責任を押し付けがちになるからだ。何をやっても責任逃れができるので、とても居心地が良いが、自分の非を認めないために、自分磨きがピタリと停滞する。また、当事者意識がなくなり、自らが状況を打開することを放棄する。さらには、大きな変化や危機が迫っても我がこととして動けなくなる。愚痴っぽくなると少しも成長することはなく、むしろ、周囲から後れを取る一方になる。大きな課題や苦境など、大きなピンチが目の前に迫ると、ついつい弱気になって、愚痴っぽくなるのが人間の性かと思うが、会社のトップに君臨する経営者だけは、愚痴とは無縁でいた方が良い。経営者自身と会社の両方の成長が止まるからだ。当然、ビジネスの成功も遠のく。何事も中庸を意識する儒教の開祖孔子やギリシャの哲学者アリストテレスは、中庸を幸福な生き方の中核として考えていた。事実、中庸が分かれば、相対的な生き方から絶対的な生き方に変わるので、どんな事象、どんな人も受け入れる、愛と優しさに満ち溢れた世界が広がる。戦国武将の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康はホトトギスの歌を、鳴かぬなら殺してしまえ、鳴かせてみせよう、鳴くまで待とうとそれぞれ謡ったが、何れも「ホトトギスは鳴くものだ」という固定概念(中庸ではなく相対的な価値観)が結論を導いている。この歌を全く別次元の境地で謡ったのが、経営の神さまと云われた松下幸之助氏だ。松下氏は「鳴かぬならそれもまたよしホトトギス」と謡った。鳴かないホトトギスもホトトギスとして認めようという中庸さがにじみ出ている。経営者に必要なマインドは、この中庸の価値観だ。ご承知の通り、松下幸之助さんは、世界的企業パナソニックを創りあげ、94歳で天寿を全うするまで事業家・随筆家・文化人として第一線で活躍した。不健康も結構と言うほど沢山の病気を経験しながら長寿を全うし、数多くの失敗にめげることなく事業家として大成功を収めた。何事も一からやり尽くし、振り子の原理で大きく飛躍し、両極を知ることで中庸的な生き方を実践し、大成功を収めた典型といえる。ビジネスの成功を支える健やかで強靭なマインドを保つには中庸が肝要だ。常にフラットな立ち位置で自分を律する。ニュートラルな思考で物事を観察する。悪平等に偏らず、公平な基準で物事を判断する。攻めと守りの行動量をバランスよく増やす。マイナスの事象からプラスを見出す、など。マインドが中庸を保っていれば、決断の精度が高まり、事業活動の成果が大きくなる。また、経営姿勢や経営指針の迫力も増すので、新しい社員や新しいお客様を引き寄せる企業の魅力が一段と輝く。常にセンタリングするビジネスで成功するためには、センタリングの機会を意識的に作る必要がある。人生は自己対峙の連続で形成される。誰も見ていないし、誰から何かを強要されるわけでもない。手を抜こうが、全力を尽くそうが、どこを合格基準に置くかは全て自分次第だ。自分の力量を上げるには、自己採点の合格基準を高め、なお且つ、合格基準に少しでも近づく努力が必要だ。しかし、人間は楽な方に流される習性を持っているので、一定の合格基準をキープするのは意外と難しい。しかも、社長業が長くなると、本気で怒ってくれる人が周りから居なくなるので、自分で自分を律することでしか、自分の誤りを正す手段が無くなる。現実的には、失敗して初めて誤りに気がつくパターンが殆どなので、そうならないためにも、センタリングの機会やツールを持つことが大切だ。伴侶やパートナーの助言、お師匠や専門家の知恵、道徳やモラルなども有効だし、自分のあるべき姿を明確にイメージすることも効果的だ。トップランカーに近づくほど、自分の力量を一段と磨き上げるために、センタリングの機会を意識的に作っている。また、センタリングが充実するほど、ハッと我に返る、あるいは、ハッと気付きを得る機会に恵まれますので、成功のチャンスが格段に増える。我以外皆我師という言葉があるように、センタリングの機会は日常に沢山ある。意識的にセンタリングしてみてほしい。きっと、ご自身の力量と魅力がどんどん開花するはずだ。たまには静かに坐る心にゆとりを持って、静かに坐ると、ビジネス成功の糸口が見つかることがよくある。人間はせわしなく動いているが、心にゆとりを持って坐ると、それまで耳に入らなかったものが耳に入り、目に入ってこなかったものが目に入り、本当に大切なことに気がつかされるものだ。日々、慌ただしく動いていると、つい目の前の景色や情報を見落としがちになる。例えば、自分の振る舞いの悪さや自社のサービスの落ち度など、他者(社員・お客様・取引先等)との信頼関係を築くうえで大切なものを見失うことは良くあることだ。当然、こうした大切なものを見失うと、知らぬ間に他者との間にある信頼関係にヒビが入る。本当は自分がヒビを入れているにも関わらず、相手のせいにして、一向に改善しないと、何れ信頼関係は破綻する。成功のヒントやチャンスは足元にある。自分にとって大切なものは目の前にある。自分の家族や友人、会社の社員やお客様は宝物そのもの。心にゆとりを持って坐ると、社員・お客様・取引先等の本音や真意が分かるものだ。自分の生き方を改めるきっかけも見つかる。社長自らが現場に足を運び、社員の声に耳を傾け、目の前の景色を正確にキャッチアップすれば、今恵まれていることに気がつき、社員・お客様・取引先の要望に応えるためのプロセスが最適化される。意思決定のトップに立つ人間になるほど、たまには心にゆとりを持って静かに坐る機会を意識的に作ることをお薦めする。ユーモアを忘れないビジネスで成功する過程には苦悩や葛藤がつきものだ。しかし、笑いとユーモアがあれば、どんな苦難も乗り越えられるものだ。幼少期から壮年期にかけて、親の離婚、母との死別、自身の離婚など、たくさんの苦悩を経験した宇多田ヒカルさんは「ユーモアさえあれば、いつでも絶望の対極に居られる。」と言った。平和と笑いを愛し、反戦を唱え続けた結果、米国から国外追放されたチャップリンは「人生をクローズアップで見ると、悲劇もあるかも知れない。でも、どんな悲劇もロングショットで見れば、必ず喜劇に変わる。」と言った。宇多田ヒカルさんとチャップリンは、生きた時代も年齢も大きく違うが、他人よりもたくさんの苦悩や葛藤を経験した点においては、共通点が多い。それでも、二人とも共通して、「今の苦悩は将来笑える。」という認識にたどり着いている。受け入れがたい体験は自分を本物にする要素でしかない。辛いこと、嫌なこと、厳しいことを乗り越えるから人間性が磨かれる。地獄も極楽も表裏一体。今の苦悩は将来笑えるじゃないか、いや笑い飛ばそう!!!そんな声が聞こえてくる...。一代で一兆円企業を作った日本電産の永守重信さんは、ピンチに追い込まれるたびにニコッと笑い、大声で「大丈夫」と三回唱えて、大きな苦難を何度も乗り越えたそうだ。会社経営を長くやっていると悲劇や絶望に直面することもあるだろう。そんな時こそ、笑いやユーモアを意識することを切にお薦めする。成功の土台をしっかり作るビジネスで大きな成功を収めるには、土台作りが大切だ。成果を出す土台作りで重要なポイントは「会社の収益性」と「組織の行動原理」だ。私の場合は、平常時は粗利の10%、好調時は粗利の20%以上の営業利益を出すことを収益目標に掲げる。利益は現金を生み、現金は成長投資を加速させる。まずは、この収益を実現するために、今何をすべきか、今何が出来ていないのかを真剣に考え、果敢に行動する。収益の土台が整ったら、組織の行動原理を定着させる。成果を出す上で大切な行動原理は「義理を通し、モラルを守る」ことだ。具体的には、目先の利益を考えず、社員・顧客・取引先等に義理を通し、モラルを持った事業活動を意識することだ。目先の利益を優先し、義理を欠いた行動をすると協力者が居なくなる。法律さえ守っていれば何をしても良いというモラルを欠いた行動をすると、周囲からバッシングを受け、事業拡大の推進力が失われる。収益をさらに拡大するには、義理とモラルが不可欠だ。義理とモラルに重きを置いた会社経営を実践すると、新しい仕事や役割に恵まれ、繁栄をキープし易くなる。特に、社員や業界の鑑(かがみ)になり得る社長や経営幹部ほど意識することをお薦めする。一隅を照らす生き方を実践する一隅(いちぐう)を照らす、これすなわち国宝なり。この一文は、真言宗開祖の空海(くうかい)と並んで平安仏教の二大巨頭と云われた天台宗開祖の最澄(さいちょう)の言葉だ。一人が輝けば、隣人も輝き、やがて、社会全体が輝く。ひとり一人の人間が背伸びすることなく身の回りの範囲でベストを尽くすことが自分の幸せ、強いては社会の幸せ(平和)に繋がり、そういう人間は国の宝であるといった意味だ。一隅を照らす姿勢が自分や周囲の幸せに繋がる理は至極もっともであり、ストンと腑に落ちる言葉だが、言うは易く行うは難しで、この言葉の真意は厳しさに満ちている。他力本願ではなく、自力本願こそが自分を助ける唯一の道ということだからだ。他人に頼ることなく自分のベストを尽くすことは、じつに難しいです。失敗すれば現実から逃げたくもなるし、しんどい状況に陥れば他人のせいにもしたくなる。ハードルが高くなれば挑戦する勇気が萎えるし、コントロールできない状況下に陥れば思考や行動が停滞しがちになる。現実を受け入れる。他人のせいにしない。挑戦する勇気を持つ。コントロールできない状況下であっても、目の前の出来ることを一所懸命やる。一隅を照らす生き方は厳しさに満ち溢れているが、常に進化を遂げて、社会に大きく貢献しうる人物ほど一隅を照らす姿勢を貫いている。また、成功社長や偉大なリーダーほど、一隅を照らす生き方が得意だ。
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  • 数字に振り回されないために抑えるべき大切なポイント
    数字に振り回されないために抑えるべき大切なポイント事業活動の結果はすべて数字に表れるため、数字を無視した会社経営は極めて危険だ。しかし、数字の本質を見失い、数字に振り回される、あるいは、数字を振り回す会社経営に陥り、衰退する会社も少なくない。この記事では、数字に振り回されないために抑えるべき大切なポイントについて、詳しく解説する。数字より人を大切にする数字は、社員やお客様の働きのうえに成り立つ。その事実を理解し、社員やお客様に感謝する気持ち持ち続けることが大切だ。数字は結果に過ぎない。くれぐれも、数字で社員をコントロールしたり、数字でお客様の価値を判断したりしないことだ。社長が数字を振り回すほど、社員は数字に振り回され、お客様ではなく、数字しか見ない、じつに無機質で打算的な会社経営に陥るものだ。数字のために働くのではなく、数字を見て(結果を見て)、お客様のための働き方をブラッシュアップし、お客様からの支持率を高めることが、本来の数字の活用法だ。この本質を忘れた時、数字が仇となって、会社経営は失敗に傾く。無理のない数字を探求する目標に数字を掲げることはじつに有益だ。何かしらの成果は目標に対して動くことで初めて生まれ、曖昧な目標よりも、明確な数字目標の方が得られる成果が大きくなるからだ。掲げた数字目標を達成することは素晴らしいことだが、数字に振り回されないためには、社員・顧客・取引先等に無理を押し付けていないかを時おりチェックすることが大切だ。例えば、社員や取引先に対して対価を十分に支払っていない、当初よりも品質を落としたり手抜きをしたりした商品やサービスをお客様に提供する等の無理は絶対に避けた方が良い。社員・顧客・取引先等に無理を押し付けて作った数字は早晩崩壊する。また、不正に手を染めて作った数字も長続きしない。安定経営を支える良い数字を作るには、無理のない数字を探求することが肝要だ。その意識無くして、社員・顧客・取引先等の信頼は得られないものだ。数字よりもプロセスを理解する数字は、今この瞬間の結果しか表していない。会社経営においては、断片的な数字に一喜一憂するのではなく、継続性を持って数字のプロセスをしっかり理解することが大切だ。貸借対照表は現預金と純資産の推移、損益計算書は年計の売上と経費と利益の推移を見ることが大切で、過去の数字のプロセスの理解が深まるほど、現状認識と将来予測の精度は高まる。役立つ数字と役立たない数字の取捨選択の精度も高まるし、些細な数字の変化もキャッチアップできるようになる。当然、会社経営の質も段違いに進化し、社長も社員も数字に振り回されることが無くなる。数字より人を大切にする、無理のない数字を探求する、数字よりもプロセスを理解する等、これらの数字の本質を見失わなければ、数字に振り回されたり、数字を振り回したりすることなく、会社を安定的に繁栄させることができる。会社経営に不調を感じた時ほど、数字の本質に立ち返ることを切にお薦めする。筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 失敗している社長ほど疑いの目を他者に向ける
    失敗している社長ほど疑いの目を他者に向ける権威の高い人間ほど、失敗や課題に直面した時に、疑いの目を他者に向けるものだ。社員や顧客のせいにする社長、患者や病気のせいにする医師、秘書や国民のせいにする政治家など、疑いの目を他者に向けて責任逃れする権威者は典型だ。今から300年ほど前に本当にあった話だ。18世紀中頃、欧米で妊婦を襲う伝染病が流行した。ある病院では妊婦の死亡率が70%に達する怖い伝染病だった。しかも、その状況は1世紀近く続く。当時は、科学やデータで根拠を証明する時代で、伝統や神秘主義を捨てる時代だ。当然、医師の権威は、とても高い時代だった。そんなある日、ひとりの医師が、多くの医師が手洗いと器具の消毒をしていない事実に気が付き、他の医師達に、こう指摘した。「問題は患者や病気ではない、“あなた達、医師が問題だ”」と。この指摘に医師たちは耳を貸さなかった。それどころか、指摘した医師を気違い扱いし、その後も手洗いを十分にしなかった。それから30年後、手洗いと器具の消毒をするだけで、この病気が無くなると気付く者が現れるまで。医師たちが手洗いと器具の消毒を始めると、この伝染病は消え去った…。成功している社長ほど疑いの目を自分に向ける自分の権威が高くなるほど、時には自分自身が問題になる、という非常に大切な視点を見落としがちになる。調子に乗らない、知ったかぶりしない、相手の意見が正しいという前提を片時も忘れない。わたし自身、先生と呼ばれる機会が多いので、こうした気持ちを強く意識している。本当に気をつけないと、どんな時も謙虚さを持ち続けないと、誰にでも起こり得ることだからだ。自分に疑いの目を向けるだけで、誰かが幸せになるかも知れない、誰かを救えるかも知れない、あるいは、自分の誤りを正せるかも知れないと考えれば、案外、簡単に自分を疑うことができるものだ。社会的ポジションが上がるほど、権威や権力が強まるほど、疑いの目を自分に向けることが難しくなるかも知れない。それでも、自分を疑う努力は、必ず自分を救ってくれるし、他者を幸せにする。すべてを知っている完璧な人間など、この世に存在しない。映画俳優のチャールズ・チャップリンは「人間は常に未完成」と言い、実業家のウォルト・ディズニーは「ディズニーランドは永遠に未完成」と言った。人間も会社も、完成したと思った瞬間に成長が止まる。すべては途中経過、すべては成長の過程を生きているに過ぎないと思い込むことが、自分を疑う謙虚さを取り戻すきっかけとなり、ひいては成長の原動力になるのだ。筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長の完全燃焼がすべての成功を引き寄せる
    社長の完全燃焼がすべての成功を引き寄せる稀代の芸術家、岡本太郎は「芸術は爆発だ」と言った。ぼくにとって芸術は人生そのもの。人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発させる生き方こそが芸術なのだ、と。芸術のみならず、社長業の本質をも表す、素晴らしい言葉だ。爆発=完全燃焼は、自分だけでなく、周囲の人々に対しても感動を与える何かを生み出すからだ。人間の成長も、イノベーションも、企業の付加価値拡大も、すべては完全燃焼の後に訪れる。中途半端な不完全燃焼ではなく、すべてをやるきる完全燃焼にのみ、新たな成功や感動が宿るのだ。社長の決断が完全燃焼を引き寄せる会社経営に完全燃焼をもたらすのは才能ではない。決断である。例えば、知識が豊富、仕事が早い、ビジネスセンスが良いなどの才能を持っていたとしても、その才能を活かす決断をしない限り、成功も感動も生まれない。どんなに優れた才能を持っていたとしても、その才能を活かす決断をしない限り、完全燃焼は訪れない。学業優秀でも社会で大成しない例、あるいは、学業がいま一つでも社会で大成する例が数多にあるように、才能の有無ではなく、自分の人生の中で、どれだけ完全燃焼を誘引する決断をしたかによって、その人の活躍の場や人生の豊かさが決まるのだ。あなたが使わなかった才能、あなたが見過ごしてきた可能性、あなたが行動に移さなかったアイデア、あなたが活用しなかった人財、知見、ご縁などは、どれほどあるだろうか。それらすべては、死ぬときに無駄になる。だからこそ、生きている今この瞬間に、あなたが持っているすべてのものを注ぎ込むことが大切だ。才能も可能性もアイデアも持っていないのであれば、それらを持っている人間を見つける決断をすれば良いだろう。ひとりで突き進む決断、誰かの助けを得る決断、新しい才能を見つける決断など、決断の余地は無限に広がる。とにかく、お客様、スタッフ、取引先等の期待に応えるためにも、多くの決断を積み重ねることだ。それが会社を預かる社長の責務だと、私は思う。あなたの決断が、あなたの成功を引き寄せる決断は、完全燃焼を後押しする。他人ではなく、本当の自分になる、近道でもある。そして、あなたを必要とする人々との出会いもたくさん引き寄せる。アメリカの詩人、メアリー・オリバーは、「人が最も恐れることは、自分が何か特別で、手応えのあることを成し得ないまま生涯を終えるのではないかということ。」と言った。まさにその通りで、つまるところ、社長の使命は、経営の専門家になることなんかではない。あなた自身の生来持っている資質を思う存分発揮し、あなたらしい商品、サービス、アイデアを世界に表現することだ。わたしのコンサルもこの一点にフォーカスしている。資質という導火線に火をつける決断が増えれば、完全燃焼と共に、あなただけの成長、成功、成果が必ず得られるからだ。筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 我利から自利利他へ|他人のためを想う言動が大成功を引き寄せる
    我利から自利利他へ|他人のためを想う言動が大成功を引き寄せるビジネスの成功の秘訣は自利利他にある、と多くの先人たちが言っている。社会人一年目から自利利他をやっている人間は稀(恐らく皆無)だが、確かに成功者は、自分が得た利益を他者へ分け与えることで自己利益をさらに大きくしている。この記事では、我利から自利利他へ、つまり、自分のためではなく、他人のためを想う言動が大成功を引き寄せる理について、詳しく解説する。自利利他とはまずは自利利他について、解説する。自利とは、自己の修行により得た功徳を自分だけが受けとることを言い、利他とは、自己の利益のためでなく、他の人々の救済のために尽くすことを言う。この両者を完全に両立させた状態に至ることを「自利利他」と言い、仏教の理想とされている。また、ビジネスの世界でも自利利他を推奨する経営者が多い。例えば、近江商人の売り手よし(自分)、買い手よし・世間よし(他者)の三方よしは、自利利他の精神がベースになっている。経営の神様といわれた松下幸之助は、商売は、売る方(自分)も買う方(他者)も双方が喜び、双方が適正な利益を交換するという形でやらないと長続きしない。自利利他が大切だと言った。京セラ創業者の稲盛和夫は、自利と利他とは、自分の利益が目的となる言動は、同時に他者の利益にも繋がっていないといけない。自分が儲かれば相手も儲かる、それが真のビジネスだと言った。我利我利とは自利利他の反対の我利について、解説する。自分さえよければ他人なんてどうなってもよいと考え、自分の利益ばかりを貪る言動を「我利我利(がりがり)」という。我利我利とまではいかずとも、自己の修行により得た功徳を自分だけが受けとる自利に偏る時期は誰しも経験があるはずだ。自利に偏ることはけっして悪い事ではない。むしろ、自分の知見、力量、影響力等が十分に身につくまでは、他者のことはあまり考えず、自身の力を高めることに集中した方が良い。自分に力が無ければ、他の人々の救済のために尽くす利他を、満足に実践できないからだ。特に、自分の失敗を周囲がフォローしてくれる平社員時代は、たくさんの失敗だけでなく、自己成長のための新しい挑戦の場を自利優先で掴み取ることが大切で、その経験値は、巡り巡って、将来の自分の為に、ひいては、他者のために必ずなる。我利から自利利他へ人生、あるいは、会社経営で大成功を収めようと思ったら、どこかのタイミングで、我利から自利利他へ、つまり、すべての言動を自分の為から他人の為へシフトチェンジする必要がある。シフトチェンジのタイミングは、他者に分け与えるだけの知見、力量、影響力等がついた時、あるいは、役職、責任、部下等がついた時がお薦めだ。(年齢にして30歳前後がひとつの目安になる)自利利他を実践し続ければ、次第に回転財が大きくなり、自分を慕う部下、お客様、協力者が確実に増えて、以前に増して、自分の利益を出しやすくなる。また、より大きな仕事や役割に恵まれて、結果、物心の豊かさが一段と大きくなる。多くの成功者は、他者(家族、社員、お客様等)の為じゃなかったら、ここまで頑張れなかった、努力できなかったと口を揃えて言っているが、皆一様に、我利から自利利他へのシフトチェンジの後に大きな成功が訪れている。また、ビジネスが上手な人ほど、相手(他者)の利益を最優先することが、自分の利益に繋がることを心得ている。ピンチの時も、チャンスの時も、成功の秘訣は自利利他にある。自利利他は、経営者にとって一番大切なマインドであり、我利我利(がりがり)ではなく、利他利他(りたりた)精神が、大きな成功を引き寄せるのだ。(この記事は2025年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 会社経営で数字が重要と言われる本当の理由|すべての成功は数字にある
    会社経営で数字が重要と言われる本当の理由|すべての成功は数字にある私の経験上、数字を無視した会社経営に成功はない。事業活動の結果が集約される数字を見ずして、より良い会社経営は実現できないからだ。会社経営が好調な時も、不調な時も、数字にはとても重要な役割がある。例えば、業績好調で、売上伸び率が20%を超えると、経営体制に綻びが出やすくなるが、数字を見ていれば、そうしたリスクに先手を打つことができる。業績が不調に転じ、赤字に陥ったとしても、数字を見ていれば、赤字の根本原因を簡単に特定することができるため、挽回の一手を打ちやすくなる。売上、経費、利益、現金残高など、会社経営にとって重要な数字を観察するほど、経営判断の精度が高まり、好不調の波が穏やかになり、次第に安定経営の基盤が盤石になる。簿記や経理の知識が無くても、売上、経費、利益、現金残高等の重要指標を追いかけることは誰にでもできる。事実、会社が軌道に乗るまでは、殆どの経営者は、必死で数字を追いかけていたはずだ。もちろん、会社の規模が大きくなり、数字の集計や財務諸表に複雑さが出てくると、数字に対して苦手意識を持つことがあるかも知れないが、その時は、数字に強い参謀を付ければ良いだけのことだ。すべての成功は数字の中にある。この意識を持ち続けるか否かで、会社経営の成果が天と地ほどに変わることを肝に銘じてほしい。数字は企業の盛衰を分かつ最後の砦会社経営で数字が重要と言われるもう一つの理由について、解説する。数字には事業活動の「結果」がすべて現れる。良くも悪くも数字は最後の結果なので、特に悪い数字を見逃すと、後で大変な目に合う。どういう事かと言うと、悪い数字(結果)が出るということは、その手前で顧客が去る、社員が去る、協力先が去る等の悪い原因があったことを意味する。つまり、悪い数字を見逃すことは、悪い事象や原因を見逃すことと同じなので、軌道修正や業績回復のチャンスをみすみす逃すことに繋がるのだ。数字に現れる頃には根本原因の状況が悪化、あるいは、深刻な状況に陥っていることも珍しくないので、数字が企業の盛衰を分かつ最後の砦と言っても過言ではなく、日頃から数字を見ることの重要性はココにある。数字の結果責任は経営者が背負うことになるが、我がこととして結果を受け入れ、反省すれば、自身の決断や言動のズレが修正され、良い数字が後からついてくるようになる。なお、数字は結果に過ぎないので、くれぐれも社内で数字を振り回したり、社員に押し付けたり、数字に翻弄されたりしないことが大切だ。会社経営においては、社長自身の日頃の言動がそのまま数字に現れる。社長の数字と向き合う姿勢が日頃の言動を研鑽し、社長業、ひいては事業活動のパフォーマンスを高めるのだ。(この記事は2025年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 拡大投資や設備投資で成功する考え方|設備過多や過大投資の防止策
    拡大投資や設備投資で成功する考え方|設備過多や過大投資の防止策企業が成長する手段として、拡大投資や設備投資がある。新しい商品やサービスを投入する拡大投資、あるいは、新しい設備を投入して生産高を引き上げる設備投資は典型だ。投資の世界では、少ない資金で大きな利益を獲得することをレバレッジが効いていると言うが、企業の拡大投資や設備投資も同じで、レバレッジを効かせることが重要になる。事業活動における拡大投資や設備投資のレバレッジの成否の判定に役立つ指標としてお薦めなのは「営業利益」だ。営業利益は、率と金額の両面でみることが必須になるが、投資前後と比較して、上昇・増加は成功、横ばいは成否保留、下降・減少は失敗と判断することができる。少ないコストで大きな利益を獲得することが投資の成功条件になるが、新規事業に限って言えば十中八九は失敗(計画未達)になるので、合格のラインは横ばい以上でも問題ない。上昇・増加以外はすべて失敗と判断してしまうと、組織のチャレンジ精神が失われ、新しい商品・常識・サービス・イノベーション等が生まれにくい組織風土が定着してしまうからだ。繁栄の基礎は、古いものを新しいものに上書きする過程で鍛えられる。期待した成果が上がらなくても、業績をキープした状態で、新しいモノや仕組みを増やすこと事態に価値があると思うことも投資を成功に導く上で大切なマインドになる。設備過多・投資過多・過大投資の防止策設備過多・投資過多・過大投資の防止策について、解説する。設備過多・投資過多・過大投資を防ぐうえで、みるべきポイントは「赤字か否か」と「返済余力の大きさ」だ。拡大投資や設備投資をした後に、赤字に転落、あるいは、赤字が拡大してしまっては元も子もない。事業拡大に伴うイニシャルコスト(初期投資経費)が膨らもうが、減価償却費の負担が大きくなろうが、黒字確保は健全投資の絶対条件になる。計画段階の黒字確定は必須(赤字計画の場合は練り直し必須)だ。万が一、実績段階で赤字に転落した場合は、1~2年以内に黒字化しないと、経営破綻のリスクが高まるのでくれぐれも気を付けてほしい。もう一つの「返済余力の大きさ」を見ることも大切だ。投資資金を外部からの借入で賄う場合は、返済と金利の負担に耐えうるフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金=当期純利益+減価償却費)を生み出す必要がある。当然、返済余力が小さい、あるいは、返済苦で収支がマイナスに陥ると、フリーキャッシュフローが減り、お金が尽きた瞬間に会社が倒産する。返済計画は余力を大きくすることが必須(余力がない場合は練り直し必須)だ。万が一、実績段階でマイナスに陥った場合は、速攻でプラス収支に持っていかないと、倒産リスクが高まるのでくれぐれも気を付けてほしい。なお、赤字計画や返済余力が乏しい場合は、最初からすべてを自前で用意せずに、外注等で拡大投資や設備投資を行い、段階的にステップアップさせる方法もある。投資の成功は、綿密な計画と背伸びをしない堅実性に加えて、大胆な決断や時流を見るセンスも必要だ。本記事で紹介した営業利益、赤字か否か、返済の余力大きさに日頃から着目し、経営采配していれば、自分なりの決断の基準やタイミングをみるセンスが磨かれるので、ぜひ意識してほしい。
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  • 人が育つ組織作りは幹部育成が肝になる
    人が育つ組織作りは幹部育成が肝になる人が育つ組織作りは、経営幹部が育つほどに加速する。経営幹部層が盤石だと、社長は経営に集中でき、幹部層は新人や一般社員の育成に集中できるからだ。また、組織力と業績は比例関係にあるが、幹部層が育つほど組織力が強化されるので、10億、100億の壁を突破することも容易になる。人が育つ組織作りの肝は幹部育成にあるわけだが、経営幹部は社長のワンマン経営、あるいは、ワンオペ経営の軽減を推進するほど育ち易くなる。社長ひとりの力で社員をまとめることができるのは、せいぜい20~30人程度までだ。この人数を超えると、社長の考えが組織に伝わらない、社員の心情を無視した指示命令が増える等の弊害を生み、社員の反発や離職を招きやすくなる。昨今は人財難の時代なので、社長が優秀だと思った社員は早めに幹部候補に抜擢して育て上げる意識が必要だ。幹部に仕事を任せるほど幹部が育つので、幹部候補者には積極的に責任が伴う役割やポストを与えた方が良い。相応の力量がつくまでは社長が結果責任を背負い、成長を丁寧にフォローすることが欠かせないが、社長が率先して幹部候補の才能を引き出す環境を整えれば、周囲も本人もその気になり、幹部育成の効率が高まる。万が一、与えた役割やポストに相応しい働きが出来なければ、一旦降格させて、然るべき力量がついてから再アタックさせれば良い。(降格判断は半年~一年は見た方がよい)人が育つ組織作りはスキル+アルファー人が育つ組織作りは、スキル+アルファーの要素が肝になる。例えば、幹部の育成は、ワークスキルよりビジネススキル、ビジネススキルよりヒューマンスキル(人間力)を重視し、尚且つ、スキルだけでなく、人望とモチベーションの高い人財を優先的に幹部に登用する意識が大切だ。仕事はできるが人望がない人材を幹部に登用すると、部下は大変な苦労を強いられる。人望がない人間ほど自分優先の言動をしがちなので、部下の承認欲求を満たしたり、上手に褒めたり、叱ったりできない。当然、この人と一緒に仕事がしたいという意欲も萎むので、離職リスクが高まり、結果として会社も苦労する。スキルに加えて、人望とモチベーションは人を育てる幹部の必須条件だ。たとえスキルが未熟でも人望とモチベーションの高い人財は相当なスピードでスキルを習得するので、そういう意味でも人を育てる組織作りのキーマンに最適と言える。早くいきたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け、というアフリカの諺があるが、言い換えれば、一人は早いが成功は小さい、集団は少し遅いが、大きな成功が得られる、ということだ。ひとりより集団、さらに烏合の衆より一致団結した集団は、最強の組織になる。しかも、組織は外から見えないため、容易には模倣されず、強力な競争優位性の源泉になる。人が育つ組織作りは、幹部育成が起点になる。将来の幹部候補が社内に埋もれていないか否か、折にふれてチェックすることをお薦めする。(この記事は2023年9月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 視点を変えると未来が変わる|リフレーミングの実践例
    視点を変えると未来が変わる|リフレーミングの実践例普段何気なく見ている視点は、じつは未来に大きな影響を及ぼしている。人は、自分の視点の範囲内の情報を元に決断を繰り返し、未来を形作るからだ。この記事では、未来を変える3つの視点とリフレーミングの実践例について、詳しく解説する。他人の視点|リフレーミング例1他人の視点で、自分にアドバイスする。人は、自分のことになると、臆病な安定志向になる。今の環境を壊したくない、今あるものを守りたい、余計な苦労をしたくない等の防衛本能が働くからだ。自分の安定を守るために自分の行動を抑制し、不安定さを排除することは大事なことだが、不安定さを排除し続けても、人生は面白くはならない。ビジネスの発展もそこで止まってしまう。他人の視点を入れると、行動の幅は広がる。例えば、「やってみたいけど、今は止めておくか。」という発想も、他人事であれば「やりたいなら、今すぐやりなよ。」という発想に変わるものだ。他人の視点が入ると、不安定さへの恐れが消え、何をすれば後悔しないのかがよく分かる。決断に迷った時ほど、他人の視点で自分にアドバイスすることをお薦めする。きっと、後悔のない決断が増えて、未来がどんどん豊かになるはずだ。得失の視点|リフレーミング例2得失の視点から決断する。すべての売上を失う危機に直面した場合、「売上の30%が救えるプラン」と「すべての売上が救える確率は30%だが、すべての売上を失う確率は70%のプラン」があった場合、殆どの経営者は前者のプランを選択する。逆に、「売上の70%を失うプラン」と「すべての売上を失う確率は70%だが、すべての売上が救える確率は30%のプラン」があった場合、殆どの経営者は後者を選択する。このように、「得るもの」か「失うもの」か、話の順番によって、決断は変わるものだ。「得るもの」にフォーカスを当てると、リスクのある選択を避ける傾向が強くなる。「失うもの」にフォーカスを当てると、損失を回避するために、多少のリスクを取る傾向が強くなる。どちらが正解というのはないが、一番大切にしてほしいのは、自分の本心だ。これまでの苦労や仕事への誇りが無駄になるのであれば、多少のリスクをとってでも、売上を失う決断をするのもアリだろうし、過去を捨てて、規模を縮小し、再出発する決断もアリだろう。危機に面した時は、その時、一番大切にしている本心を見極め、得失の両面から決断を下すことが肝要だ。コンフォートゾーン|リフレーミング例3組織のコンフォートゾーンを未来に向ける。コンフォートゾーンとは、快適な空間という意味だ。新しいことを始める時、面倒なことが起きた時、現状を改善する必要性が生じた時、殆どの人のコンフォートゾーンは過去と現在に向く。前もできなかった、今は忙しいからできない、どうしてこうなったのか、なぜこんなことをやるのか、などの反応は典型だが、過去や現在に留まることに快適さを求めると、より良い未来を創るために「今何をすべきか」、「どうすれば解決に向かうのか」という思考や行動が完全に停止する。組織の思考を未来へシフトさせるには、コンフォートゾーンを未来に向ける必要がある。例えば、これをやれば今よりずっと成績が良くなる、これを解決すれば今よりずっと働きやすくなる、今よりも給料が安定する、報酬が上がる等、今よりも未来が良くなると思わせれば、組織のコンフォートゾーンは未来に向く。新しい未来を創るための行動が活発になり、前に向かう推進力が高まる。当然、企業の永続性も向上する。
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  • 会社経営の成功原理その1|創業~成長~永続性の確立へ
    会社経営の成功原理その1|創業~成長~永続性の確立へ会社経営に成功し続けることは至難の業だが、抑えるべき要点を抑えればそのハードルは下がる。また、会社経営には上下の波が必ずあるが、上がった時に油断せず、成功の原理を抑え続けることも大切だ。この記事では、創業期、成長期、永続性の確立に向けて抑えるべき会社経営の成功原理について、詳しく解説する。創業期は誇りが大切仕事への誇りが、豊かさの源流になる。そこまでやらんでええやろう。と、周囲に思わせる仕事への誇りやプライド、あるいは、熱意やこだわりは、仕事の感動レベルを非凡の域に引き上げる。この人の仕事は一流、この人の仕事に触れると感動する、という領域にひとたび達すれば、ひとつの仕事が新しい仕事を呼ぶ、好スパイラルが回り始める。仕事に対する誇りが、繁栄を引き寄せるのだ。仕事に誇りを持ち、誰かの評価を求めることなく、ただ淡々と、過去の自分を超える努力を積み重ねる姿勢はとても美しい。一つひとつの仕事に、ただならぬ迫力を帯び、社員やお客様をどんどん虜にする。真摯に仕事と向き合う矜持は、会社の豊かさの源流になるのだ。成長期は体験志向が大切体験志向は、企業の成長を加速させる。成果だけを追い求めると、結果に翻弄され、心身が壊れやすくなる。仕事ができる人ほど、この傾向が顕著になる。一方、新しい人生体験や仕事の経験に喜びを見出し、日々を生きている人は、成功や失敗に一喜一憂することなく、すべての体験から成長の起因を見つけ、心健やかに、過去の自分を乗り超えていく。ビジネスは簡単に成果が出ないことの方が圧倒的に多い。成果を追い求める、あるいは、成果を押し付けることで良い結果を出し続けることは難しく、むしろ、成果を失うリスクの方が高い。成果に陰りが出た時ほど、体験志向に舵を切ると良い。そうすれば、組織の活力が湧き、長期的な成果に恵まれる経営基盤が整う。企業の永続性は競争相手が重要自分との競争に勝つ者が、最後に勝つ。ビジネスにおいて競争は不可欠だ。競争があるからこそ、商品やサービスが進化し、経済が活性化する。大切なのは競争相手を自分に置くことだ。他者との競争は、勝者と敗者を生む。人は結果を分析する性質を持っているので、大概の人は、勝てば「強く、優れている」と結論付け、負ければ「弱く、劣っている」と結論付ける。当然、勝ち続けるとその思いはより強くなり、勝者には過信が生まれる。負け続けると、勝つための意欲が薄れ、努力と工夫が停滞する。結果、商品やサービスの進化が鈍化し、競争に敗れる。組織内においては、活躍できる人と活躍できない人が固定化し、組織が弱体化する。競争相手を自分に置けば、過信は生まれない。昨日より今日、今日より明日と、意欲を持って商品やサービスの付加価値を高める努力ができる。組織内においては、競争心ではなく、「あなたならできる」と向上心をあおれば、誰かを超える努力ではなく、過去の自分を超える努力にシフトし、本来の才能やスキルがどんどん開化する。自分との競争に勝つ者が、最後まで生き残るのだ。
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  • 会社経営の成功原理その2|成功を引き寄せるマインドと行動原理
    会社経営の成功原理その2|成功を引き寄せるマインドと行動原理会社経営の成功はマインドと行動原理で決まる。マインドが行動を支配し、行動が現実を作るからだ。この記事では、会社経営の成功を引き寄せるマインドと行動原理について、詳しく解説する。他者のために生きる社長業は、気配り・心配り業。社長は、誰よりも気配りと心配りに気を遣う必要がある。自分の承認欲求を滅し、社員やお客様の承認欲求を満たすことに全神経を集中する必要がある。ただ淡々と他者の物心を満たすことを積み重ねると、それは次第に、絶大な信頼に繋がる。この人を支えたい、この人に貢献したい、この人と一緒に仕事がしたい、この人だけは分かってくれる、と思わせる全幅の信頼感は、日頃の気配り・心配りの積み重ねで決まる。社長業は、気配り・心配り業と言うが、本当にその通りで、気配り・心配りの数ほど、会社経営はうまく運ぶ。気配り・心配りの原点は、自分を優先しないことだ。相手を優先し、相手の立場に立って、相手が欲する言動を実践し、相手の物心を満たすことだ。金銭等で物欲を満たすもよし、褒める、認める、励ます等の声がけで心を満たすもよし、今できることを精一杯やれば、次第に目の前の成果が大きくなり、巡り巡って、社長の心が満たされる。苦しさよりも楽しさを選ぶ苦楽は自分で選べる。会社経営を長くやっていると、苦しいことも楽しいこともあるが、人生の苦楽は、自分で選べる。やろうと思えば、苦をゼロにすることだってできる。例えば、苦労の先に成功があると思う、思い通りにしようとしない、失敗はそもそも縁が無かったと腑に落とす、恐れず、防御せず、自らがコントロールせず、あるがままに現実を受け入れるなどの姿勢は苦を楽にする。もっと欲しい、もっと認められたい等の渇愛を止めれば、苦は無くなる。散った花びらが元に戻らないように、過去の失敗や苦悩は変えられない。過去を悲観するのではなく、現実を受け入れて、今できることを一所懸命やれば、また次の花が咲くものだ。過去は変えられないが、今の心持ちは一瞬で変えられる。苦が少なくなれば、何事も前向きになれる。今を楽しく生きることが生き甲斐となり、会社も人生も、どんどん豊かになる。ベストパフォーマンスを追求する一生、一所懸命に生きる。幼年、若年、中年、老年、どれも一生で一回きり、二度と同じ時代を生きることはない。中年になってから、若いときに出来ることをするのではなく、その時々で、今できる事に集中することが大切だが、これは会社経営も同じだ。創業期、安定期、後退期、再生期、成長期、その時代や状況に応じて、あらゆるフェーズが訪れる。その時々で、今できる事は変わり、ベストな動きも変わる。当然、フェーズに合っていない動きが増えると、会社経営はアンバランスになり、衰退リスクが高まる。事業活動のパフォーマンスを高め続けるには、その時々のフェーズに合わせた会社経営を展開する必要がある。過去の行いが報われたり、昔のご縁に救われたり、世の中の変化と共に繁栄したりする会社ほど、その時々で、今できることに集中している。二度ない今この瞬間をどれほど大切に扱うかで、会社の未来が決まるのだ。
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  • 会社経営の成功原理その3|社長の決断力を高める3つのポイント
    会社経営の成功原理その3|社長の決断力を高める3つのポイント社長の決断力は会社経営の成功を決定づける重要な要素だ。社長の決断の連続で会社の盛衰が決まり、事業活動のスピードも決断ひとつで決まるからだ。この記事では、会社経営の成功に欠かせない社長の決断力を高める3つのポイントについて、詳しく解説する。情報量を増やす情報の偏りを正すと、決断の精度が上がる。情報に偏りがあると、こうだろう、こうに違いない、という決めつけを招き、決断を誤ることがある。社員、お客様、世間様、生きた時代や立場が違えば、価値観、道徳観、倫理観、趣味趣向、好き嫌い、大切にすべきこと、何れもさまざまだ。真実は人の数だけあるので、一人の意見だけでなく、多くの意見に耳を傾けないと、納得のいく答えは見つからない。諍いがあれば被害者と加害者。商売を始める時は、作る人と売る人と買う人。会社であれば、社員と社長、一般職と管理職、新人と中堅と幹部など、立場の違うたくさんの人々の意見に耳を傾けるほど、情報の偏りが正され、決断の精度が上がる。もちろん、たくさんの意見を聞き過ぎて、どれもが正しく、どれもが正解に思えてくることもあるだろう。そういう時は焦って答えを出したり、決断したりするのではなく、納得のいく答えが見つかるまで待てば良い。何事も決めつけない、他人の意見を自分の主観でジャッチしない、時には納得できるまで待つことが、良き決断を引き寄せる秘訣だ。直観力を鍛える自分の直観を信じる。社長の仕事は決断することと言われるように、日々、膨大な数の決断に迫られる。考える時間と有益な情報がたっぷりあれば決断に困らないが、時には、時間も情報もない中で、決断を迫られる時がある。どうしても勘に頼らざる得ない時は、自分の直観を信じて即座に決断を下すしかない。当然、直観に頼った結果、失敗することもあるだろうが、責任を自分に帰結し、失敗を分析し、次に活かせば、直観力は確実に鍛えられる。また、本物と言われるものをたくさん見るほど、直観力は鍛えられる。本物に触れる機会はいかようにも作れる。例えば、美術館などはお手頃でお薦めだ。わずかな費用と時間で、たくさんの本物に出会える。本物を知るほどに、直観が分析に勝るようになるので、日々の決断疲れも相当軽減される。大変な方を選ぶ迷いが生じたら、あえて大変な方を選ぶ。人の幸せは、苦労をした分だけ大きくなる。初めてだったけど、大変だったけど、一時はどうなるかと思ったけど、といった、多くの苦難を乗り越えるほど、苦労はしたけど、今にして思えば本当に良かった、自分は幸せだったと思えるものだ。確かに、大変さを避けて、毎日、楽な方を選び続けることで、幸せを得る方法もある。しかし、変化、挑戦、困難、苦悩、ストレスなどの大変さを避けていると、次第に「楽だったけど、もっと何かできたのではないか?」という苦しさにじわじわと追いかけられることになる。やはり、日々を楽に暮らす幸せを求めるよりも、あとで振り返った時に「あの時は大変だったけど、良い経験だった」と思える少し大変な体験をたくさん積み重ねた方が、幸せは大きくなるし、幸せの持続性も増す。毎日、無難に生きるのではなく、少し大変な体験を求めることが、結果として後悔のない決断に繋がり、巡り巡って、会社人生に充実をもたらすのだ。
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  • 社長・経営者に必要なスキル、求められる能力とは何か
    社長・経営者に必要なスキル、求められる能力とは何か社長・経営者に必要なスキル、求められる能力とは何か?四半世紀にわたり会社経営に関わり、ようやく分かってきたが、社長に必要なスキルは「決断力」と「求心力」の二つだけで十分に思える。ちなみに、社長に必要なスキルをAIに尋ねると、先見性、ビジョン構築力、戦略的思考力、問題解決能力、リーダーシップ、マネジメント力、コミュニケーション能力、行動力、精神力、実行力、レジリエンス力、マーケティング力、財務法務知識、自己変革能力、高い倫理観、ポジティブマインドなど、枚挙にいとまがないが、実際にこれだけのスキルがひとりの社長に備わっているケースは稀で、現実的には居ないに等しい。さらに言えば、これらのスキルがすべて備わっていなくても、会社経営に成功する社長は数多にいる。現実の社長業にたくさん関わってきた身から言えることは、本当に必要な社長の必須スキルはさほど多くない。冒頭で述べた通り、決断力と求心力の二つさえあれば、会社経営は上々の出来になる。社長・経営者に必要な決断力社長・経営者に必要な決断力について、解説する。決断力とは、あらゆる選択肢の中から自分の意思で一つの答えを決定し、実行に移す能力のことだ。決める覚悟、選んだ答えをやりきる覚悟、決断の結果責任を背負う覚悟も決断力に入るが、社長の決断力が高いほど、事業活動の成果が大きくなり易い。なお、決断の権限は社長ひとりに集中した方が都合よい。責任の所在が明快になるし、やる・やらない・元に戻す等の決断のスピードが早まり、事業活動のPDCAサイクルが高速で回るからだ。当然、決断の力が分散する会長社長の二頭体制やチーム経営の合議制はあまり宜しくない。決断力の低下を招き、少しのきっかけで衰退リスクが膨らみ、会社経営が長続きしないからだ。社長の責任で決断し、その決断の結果責任をすべて背負い、成功からも失敗からも何かを学び次の決断に活かす。この繰り返しが、決断のスキルを高め、会社経営の成果を拡大する秘訣になる。社長・経営者に必要な求心力社長・経営者に必要な求心力について、解説する。求心力とは、人を惹きつけ、その人を中心に集まろうとさせる力のことだ。経営は人なり、と言われるように、人を惹きつける求心力無くして会社経営は成り立たない。求心力は、謙虚さと客観性があれば上手に花開く。謙虚に自分の弱みを受け入れれば、その弱みを補ってくれる人間を探すきっかけに恵まれるし、客観的に自他の才能や能力を見抜くことができれば、その才能等を活かす発想やアイデアに恵まれる。新しい仕事とのご縁も、決断の精度を高める専門家とのご縁も、社員や幹部とのご縁も、言ってみれば求心力に他ならない。極端な話、社長本人にさほどの才能やスキルが無くても、求心力さえあれば、会社経営のパフォーマンスはいかようにも高めることができる。(この記事は2025年12月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 中小企業の成長と衰退の法則|なぜ儲かっている会社が衰退するのか?
    中小企業の成長と衰退の法則|なぜ儲かっている会社が衰退するのか?わたしは再建実務を通して衰退企業を数多く目にしてきたが、衰退する会社には共通の原因があった。いかに調子の良い会社であっても、その衰退原因に触れると高確率で業績が悪化し、逆に、衰退原因と縁遠い会社は着実に成長していた。この記事では、会社の成長と衰退を分かつ重要なポイント、並びに、中小企業の成長と衰退の法則について、詳しく解説する。会社が衰退する根本原因中小企業が衰退する原因は「経営課題の見落とし・見過ごし・見誤り」に尽きる。経営課題とは、企業の成長を阻害する要因のことだが、会社の経営課題と真剣に向き合い、克服に努めている会社は間違いなく成長している。逆に、日常的に経営課題を見落としたり、見過ごしたり、見誤ったりしている会社は、高確率で衰退する。つまり、会社の成長と衰退は、経営課題と向き合う姿勢ひとつで決まるのだ。なぜ会社の経営課題を見落とすのかというと、会社のお金が回っていると、それなりの状態で会社経営が続いてしまうからだ。日頃の運転資金が銀行融資頼みの中小企業も少なくないが、銀行借入や身銭の補てん等々で資金不足を解消したとしても、それは一時的な回避策にしかならない。このような経営状況に陥っている会社は、お金を回すことばかりに気を取られて、本来考えなければならない「お金が回らなくなってしまった」という経営課題の根本を見過ごしがちになる。これはギリギリの少ない利益で回している中小企業にも同様のことが言える。経営課題を見落としていては、更なる会社の成長、或いは、赤字から黒字経営への挽回ができないどころか、もっと悪い方へ衰退する可能性が高くなる。衰退する会社の共通点とは?会社が衰退する根本原因は「経営課題の見落とし」になるが、もう一つ、衰退企業に共通していることがある。それは「衰退する前に、とても儲かった時代(成長期・繁栄期)がある」ことだ。☑儲かっている会社は大抵、他人の忠告に耳を貸さない☑また、自らの劣っている点を見直す謙虚さもなくなる☑お金の不安もないので、会社の数字も軽視するようになるこのような経営者の油断や傲慢さが「経営課題の見落とし・見過ごし・見誤り」を招き、会社衰退の元凶を作る。会社が儲かっていようが、儲かっていまいが、経営課題の見落とし等は経営者の心の緩みひとつで表面化する。つまり、会社の衰退を防ぐには、経営課題を見落とさないための経営改善を、しっかり定着させることが何よりも大切なのだ。会社の業績が成長から横ばい傾向に転じた瞬間を見逃した時点から会社の経営状態はみるみる衰退の一途を辿る。そして、会社のお金が回っているという漠然とした安心感を担保に、会社の衰退を見逃し続けると何れ会社は潰れる。潰れるまでの期間が1年、或いは10年かも知れないが、衰退の結末は同じである。生活習慣病である癌は10年の潜伏期間を経て自覚症状が出てくると云われているが、会社も同様である。危機に陥ってからあたふたするよりも、日頃から経営課題を見逃さず、問題が小さいうちに経営改善を推進していれば、倒産の危機に陥ることはなく健全な経営状態でいられるというものだ。優れた経営資源を保有していながら、衰退の一途を辿る中小企業は少なくない。優秀な社員、優れた技術やサービス、素晴らしい施設や設備等、、、。如何に優れた経営資源を保有していたとしても、経営課題を見落とし続けてしまっては会社が成長することはない。事実、過去に再建に関わった中小企業の殆どは優れた経営資源を持っていながら経営課題を見落とし続けた末に、会社が衰退の一途を辿っていた。中小企業の成長を支える条件とは?経営者が会社を成長させるために考えなければならないことは多岐に亘る。安定経営・業績拡大・成長投資・資金繰り・組織掌握・人材育成など、挙げたらキリがないが、何れにしろ、会社を成長させるには、日々の経営改善を推進する優れた経営技術が必要だ。しかし、過去に私が接してきた多くの中小企業の経営者は「今より会社を成長させたいがどこから手をつけていいか分からない」、あるいは「様々な手は尽くしているが効果を実感できない」など、皆、漠然とした不安を抱えていた。なぜ不安が漠然としているかというと、会社経営を成長させるうえで核となる「経営スキルとマインド」が経営者に身についていないからだ。なかでも、管理会計・マネジメント・リーダーシップは最重要スキルになる。管理会計とは会社の数字を、有益な情報に変換、管理、運用し、企業の経営力を高める会計手法のことである。管理会計は、会社の数字を良質な情報に変換させるフィルターのようなものなので、経営者に確かな経営判断の根拠となり得る優れた情報を与える。経営者のマネジメント力とリーダーシップは、会社の数字を作る顧客・社員・取引先等の生産性を高める上で、最も重要なスキルになる。経営者のマネジメント力とリーダーシップ力が素晴らしければ、顧客・社員・取引先は、自然と社長に尽くし、大きな成果を上げてくれる。この3つのスキルが経営者に備われば、会社の現状に対して何をすべきかが明快になるので、自ずと経営課題の見落しが解消されて、企業繁栄の土台が盤石になる。逆に言えば、この3つの経営スキルが身についていない状況で、他のことをしていても、繁栄のスパイラルはなかなかうまく回らないのだ。会社の盛衰を分かつ経営スキルの習得法企業の成長と衰退を決定づける経営スキルは「管理会計・マネジメント・リーダーシップ」だ。このたった3つの経営スキルであっても、本来、一朝一夕では身につかないほどの膨大な知識と経験を要すことは想像に難くないだろう。しかし、多くの重要タスクを抱えている中小企業の経営者に、十分な時間を与えてくれるはずもない。本サイトでは、その膨大な経営技術を誰でも習得・実践できるように厳選して公開している。しかも、私が実際に経営指導企業にのみ提供してきた独自の経営ノウハウなので、効果は実証済みである。シンプルかつ分かり易く徹底解説しているので、簿記や会計の知識も不要である。本サイトを上手に活用して、重要スキルとマインドの研鑽に役立ててほしい。会社を衰退から守り、成長に導くには経営者の責任で「管理会計スキル」を習得・運用し、経営者自身の「マネジメント力とリーダーシップ力」をしっかり研鑽しなければならない。これらのスキルは、社長ひとりの力ですべてをカバーする必要はない。誰しも得手不得手があり、社長の時間は有限だ。苦手分野は誰かにフォローしてもらえば良いし、時間に余裕がなければ誰かに任せればよい。大切なことは、重要なスキルとマインドをしっかり抑えた会社経営を実践することだ。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 経営トップの本当の仕事とは|トップの責務を果たせば繁栄が加速する
    経営トップの本当の仕事とは|トップの責務を果たせば繁栄が加速するトップの最たる仕事は、社長にしかできない仕事を、社長の責任で着実に片づけることだ。とはいえ、トップにしかできない仕事を明確にイメージすることや、限られた時間の中で必要な仕事を効率よく片づけることは意外と難しいものだ。しかも、好調をキープする、あるいは、業績を拡大するフェーズになると、その難易度は格段に上がる。業績が安定するほど、日頃の問題意識が希薄になり、明るい未来を創る発想や行動が鈍くなるからだ。わたしは、創業から10年弱は企業再生の仕事に没頭していた。この期間に社長業の原理原則をみっちり学んだわけだが、企業再生はやるべき仕事が明快なので、覚悟さえ決まれば、案外、楽である。やるべき仕事を片付けるたびに業績が改善し、ひとたび赤字から黒字へ転換すれば、わずかな期間で業績が安定する。トップの仕事として難しいのは、ココからだ。明るい未来を阻害する課題やリスクを捉え、今やるべき仕事をどこまで提示できるか?やるべき仕事に優先順位をつけて、限られた時間の中でいかに効率よく仕事を片付けられるか?これらの仕事の実践度、並びに、現状認識と未来予測の精度が、企業の盛衰を分かつ。成長し続けるには、社長業の原理原則を忘れず、社長としての視野と見聞を広め、明確なビジョンを持って、明るい未来を創る仕事を丹念に片づける必要がある。もちろん、やるべき仕事は時代や状況と共に変化する。すぐには結果が出ない仕事も格段に増える。それでも、仕事に優先順位をつけて、常に上位2割の仕事に集中し続ければ、ある日突然、結果が花開くものだ。トップの仕事が繁栄を引き寄せるやっただけ結果が出る企業再生の仕事も面白いが、可能性が無限に広がる業績拡大(好調維持)の仕事も、とても面白い。トップの仕事は、案外キツイものだが、面白さを見出し、生きがいにすれば、成功も喜びも倍増する。独りが大変だったら、社長の想いに共感する社員や私のようなコンサルを活用して社長業の負担を軽減する手もある。何と言っても、トップの仕事は、社員の仕事とは違う。トップの仕事は、トップ自らが考えなければならない。トップの仕事を、トップの責任で実践するほど、企業は繁栄する。繁栄の一手を打ち続けることは、時には困難を伴う。それでも、繁栄を目指すことはトップの使命であり、決して放棄してはいけない大切な仕事だ。業績が安定した時や少し気が抜けた瞬間ほど、トップの仕事を思い出してほしいと思う。何をやるも人生、何もやらぬも人生だが、トップは、常に、やる、やる、やる、という選択が続けられるかどうかだ。社長業は「やる」選択を増やすとうまくいく。やらない、にストレスを結びつけ、「やる」に快感を結びつけるとうまくいく。求められていないことをあえて自分の決断で「やる」とうまくいく。心身を「やる」姿勢に向けるとうまくいく。しんどいときも、楽しいときも、殆どの場合において、“やる気がある”状態でいられるようになると、会社経営は本当にうまくいく。やる気を満たして、トップの仕事に邁進するほど、会社の繁栄が加速するのだ。(この記事は2024年4月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 黒字経営は社長の社会的責任。決断を恐れず前に進め
    黒字経営は社長の社会的責任。決断を恐れず前に進め黒字経営は社長の社会的責任だ。赤字経営では、会社に関わるすべてのステークホルダー(社員、お客様、取引先、それらの家族等)を幸せにできないからだ。ちなみに、黒字と赤字、経営の成果の差は「決断の精度」で決まる。だから、社長は決断の精度を高めるために一所懸命学び、決断を恐れず、果敢に決断し続けることが求められる。もちろん、決断には失敗がついて回るが、失敗から謙虚に学び、次の決断の成功に繋げる意識を持てば、徐々に決断の精度が上がり、会社経営の成果が大きくなる。決断し、決断の責任を取ることは、社長にしかできない重要な仕事だ。だからこそ決して手を抜かず、人任せにせず、決断を恐れず前に進むことが必要だ。なお、決断は、会社に関わるすべてのステークホルダー(社員、お客様、取引先、それらの家族等)を幸せにすることを念頭に下すと、良い結果に恵まれるようになる。誰かを幸せにする会社は、間違いなく周囲から愛され、末永く続く企業になる。自分の欲徳を満たすために会社経営をするのではなく、他者の欲得を満たすために会社経営をすることが何よりも大切ということだ。黒字経営をキープするために大切なこと黒字経営をキープするために大切なことは、変化することだ。時代の変化に適応できない会社は自然淘汰される。常に学び、変化し続ける会社が生き残るのだ。例えば、仕事の仕組みを工夫する、企業の魅力や商品の付加価値を磨く、新しい商品やサービスを開発する、人財育成を充実させて新しい能力を開花させる、時代の先端ノウハウやテクノロジーを取り込むなど、自らが進んで変化を起こし、変化の量をコツコツ蓄積する会社は、顧客や人財に恵まれ、巡り巡って会社の業績が安定し、黒字経営がキープし易くなる。今現在、赤字経営に陥っている、資金繰りに追われている、忙しいが口癖になっている会社は、変化の量が不足している可能性が高く、さらに言えば、真の経営が定着していない可能性が高い。変化は、企業の生命線になる。変化することを前向きに捉え、変化を恐れず、むしろ変化を楽しむ組織風土を作ることが繁栄の経営基盤を盤石にする。なお、変化の起点は、前章の決断と同じで、会社に関わるすべてのステークホルダー(社員、お客様、取引先、それらの家族等)を幸せにすることを念頭に下すと、良い結果に恵まれるようになる。(この記事は2025年12月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • キャッシュは会社の血液。ではキャッシュの量はどれくらい必要か?
    キャッシュは会社の血液。ではキャッシュの量はどれくらい必要か?キャッシュは会社の血液だ。人間の生命が血液によって生かされているように、会社はキャッシュによって生かされるからだ。会社の血液とは、事業活動に不可欠なお金の量とお金の流れ(キャッシュフロー)を表す比喩表現だが、お金の量に余裕があり、お金の流れがスムーズであれば会社経営はうまくいく。だから、人間の血液を健康に管理するのと同じように、キャッシュの量が正常か否か、キャッシュの流れに滞りはないか否かを日頃からチェックし、健康な状態を保つことは会社経営の肝と言える。キャッシュの量と流れが健康であれば、たとえ、一時的に赤字経営に陥ったとしても、多額の借金があったとしても、会社経営は順調に推移する。逆に、キャッシュの量と流れに異常があると、黒字経営や無借金経営であっても衰退リスクが膨らみ、場合によっては倒産することもあり得る。(黒字倒産は典型例)キャッシュは会社の血液と言われる所以はココにあり、キャッシュの量と流れが企業の盛衰を決定付けるといっても過言ではない。キャッシュの量はどれくらい必要か?では、会社にとって十分な血液量、キャッシュの量はどれくらいなのか?業種業態によって例外はあるが、一般的には月商の2倍が標準、3倍以上が健康といえる。普通の会社は、月商の殆どがコストで、利益は10%以下の場合が多い。この場合、月商と同額のキャッシュ量だと、入金と支払のタイミングによってはキャッシュが枯渇するリスク(入金が遅れると支払えないリスク)が高まる。月商の2倍のキャッシュ量があると、キャッシュの枯渇リスクは無くなる。しかし、未来投資(人財育成、設備投資、商品開発等)に使えるキャッシュに余裕がないので、やはり、健全な会社経営を確立するのであれば月商3倍以上のキャッシュ量がベスト水準になる。会社の血液(キャッシュ)を増やすためには、利益を拡大すると同時に、キャッシュの流れをスムーズにする必要がある。例えば、売掛回収を早める、資産効率を高める、過度在庫や不良在庫を持たない、コストを真剣に使いコスト以上の売上を獲得する、キャッシュフロー経営を実践する等の取り組みは効果的だ。また、中小企業は資金調達の手段に限りがあるので、キャッシュの量を潤沢に増やし、自己資本比率を高める意識が大切だ。(この記事は2025年12月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • ライバルを意識し過ぎるな。競争より自社の強みに集中すべき理由
    ライバルを意識し過ぎるな。競争より自社の強みに集中すべき理由ライバルを意識し過ぎる必要なない。それよりも自社の数字・社員・顧客を見つめることの方が何倍も重要だ。なぜなら、ライバルを意識し過ぎると、後追いマインドが根付いて、ライバルに追い付くことはできても、追い抜くことがなかなか出来ないからだ。ライバルを意識するのではなく、自社の数字・社員・顧客をより良くしたい、という意識を持つと、自分を追い越すマインドが根付くので、柔軟な発想が出やすくなり、ライバルに圧倒的な差をつけ易くなる。ライバルではなく、自分を競争相手にすることが、着実に実力を付け、他者に差をつける正攻法になるのだ。数字・社員・顧客には、良くも悪くも結果がストレートに現れる。また、会社の課題やリスクも、数字・社員・顧客にストレートに現れる。ライバルではなく、自社の数字・社員・顧客を見つめることが、繁栄のきっかけやチャンスを引き寄せる確かな方法であり、経営基盤を磨く効率的な方法だ。自社の数字・社員・顧客をどう見れば良いのか事業活動の結果、あるいは、経営課題やリスクは数字・社員・顧客に必ず現れる。重要なのは、数字・社員・顧客に現れた好不調の兆候を素早くキャッチアップし、経営采配に活かすことだ。例えば、数字は、現金・純資産の減少、売上・経常利益の減少など、重要な数字の悪化が不調のサインになる。社員のパフォーマンスは、ハキハキ・イキイキ・ニコニコ・キビキビといった動きが鈍くなると不調のサインになる。顧客の反応は、リピート低下、離脱加速、新規流入減少、購入単価低下等の兆候が不調のサインになる。数字・社員・顧客の何れかに上記のような不調の兆候が現れたら、必ず原因を特定する癖をつけると良い。逆に、好調な時は、今の経営采配が合っている証拠なので、積極的に今の采配を拡大、あるいは加速すれば良い。とにかく、会社の繁栄にライバルは関係ない。自社の数字・社員・顧客をより良くしたいという強烈な姿勢が、繁栄のきっかけやチャンスを引き寄せ、経営基盤を盤石にする。ライバルではなく、自分との勝負に勝つ会社が生き残るのだ。(この記事は2025年12月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 数字は嘘をつかない。感情ではなく事実に基づいた決断を忘れるな
    数字は嘘をつかない。感情ではなく事実に基づいた決断を忘れるな事業活動の結果は、すべて数字に現れる。正直な数字は客観的事実として決断の根拠になり得るし、嘘の数字(粉飾等)は事業活動の嘘を見破る客観的証拠となる。数字には感情も嘘もない。あるのは事実のみで、いつも会社の過去と現在を客観的に映し出す。言ってみれば、数字は、未来のリスクや可能性を示す有益な言語だ。数字を活用すれば、社長業の中で最も難易度の高い決断という仕事はずいぶん楽になる。まだ大丈夫、なんとかなるだろう、また次のチャンスが訪れるだろう等のあやふやな感情に流されることなく、事実に基づいた冷静な決断ができるようになるからだ。社長の主観的な感情(願望、憶測、忖度等)に流された決断が増えると、会社の成長や繁栄は必ず停滞する。停滞するだけならまだしも、数字を見ているようで見ていないと、場合によっては取り返しのつかない事態に陥ることもあり得る。例えば、売上は見ているが利益を見ていない、利益は見ているが利益率は見ていない、売上と利益は見ているが現預金(キャッシュフロー)は見ていない等は良くあるパターンだ。数字を見ているようで見ていないと、感情に流される決断が増え、徐々に衰退リスクが膨らみ、少しのきっかけで危機的な状況に陥る。社会がどんなに複雑になろうが、周囲の環境がどれほど変化しようが、数字は確かな決断の拠り所になる。成長の壁にぶつかった時、あるいは、衰退の足音が聞こえた時ほど、感情ではなく、数字に基づいた決断が重要になる。数字は嘘をつかないが、数字を読む人間が間違えることがある前章で解説した通り、数字は嘘をつかない。しかし、数字を読む人間が、数字の意味を間違えることがある。財務諸表を眺めて、その数字の良し悪しの判定に個人差が生まれるように、数字を読む力は決断の精度に大きな影響を及ぼす。数字が示す事実、あるいは、数字の背景に対する理解が浅いと、数字の意味を間違えて、結局は感情(願望、憶測、忖度等)に流される事態に陥る。数字が示す事実を冷静に受け止め、数字の背景にある状況を的確に捉え、成長の打ち手を論理的に組み立てることができて、初めて感情ではなく、数字に基づいた決断になる。例えば、売上が落ちたのであれば、どの商品で、担当は誰で、どんな営業戦略だったのかを深掘りし、原因を考え、地に足のついた計画に練り直し、事業活動をアップデートし、数字(結果)を待ち、次の決断を下す。売上が上がったのであれば、一過性なのか、そうではないのか、どの商品、担当、顧客、エリアなのか、ライバルとの差は何だったのかを深掘りし、原因を考え、今の計画をブラッシュアップし、数字(結果)を待ち、次の決断を下す。数字に基づいた決断が定着するほど、社長の決断が感情に流されなくなり、決断の先送りや打ち手の失敗が少なくなる。当然、数字を読み間違えることなく、正しい決断を下せるようになる。社長も人間なので感情に流されるのは自然のことだ。しかし、感情だけで会社を守れるほど会社経営は甘くない。数字という武器を上手に活用することで、会社の衰退リスクは小さくなり、繁栄の可能性は大きくなる。それは結果として、社員、顧客、取引先等を守ることにも繋がる。数字を味方につけるか否かが、企業の盛衰を決定づけるのだ。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • コスト削減の落とし穴。未来への投資を削ると会社は必ず弱くなる
    コスト削減の落とし穴。未来への投資を削ると会社は必ず弱くなるコスト削減は企業にとって欠かせない重要な取り組みだ。より良い商品やサービスをライバルよりも安い価格で提供するところに競争優位性が生まれるからだ。会社の業績、あるいは、景気の良し悪しに関係なく、業務効率化や固定費圧縮等のコスト削減を進めることは、会社が生き残るための絶対条件と言える。しかし、コスト削減を闇雲に推進することは危険だ。未来の成長の種になる成長投資の削減は典型だが、コスト削減が仇となって衰退リスクが膨らむ企業は少なくない。短期的な利益を出すためのコスト削減には、長期的な利益を損なうリスクがあることを常に認識しなければならない。だから、コスト削減を推進し、長期・短期の利益を両方最大化するには、未来投資の削減を慎重に進める必要がある。例えば、生産性改善、業務効率化、固定費圧縮、ムダムラ排除、最新設備やノウハウ導入等のコスト削減と並行し、人財育成、研究開発、ブランド強化等の未来投資の推進は欠かせない。守りの経営と攻めの経営を同時に成立させる視点を持ち、上記のような取り組みを継続すると、コスト削減を起点に企業の付加価値が一段と高まり、短期的な利益も、中長期的な利益も良好に出るようになる。未来への成長投資が未来の会社を創る未来投資を抑制する中小企業は多い。しかし、未来への成長投資なくして、未来に残る会社は創れない。未来への成長投資を渋ることは、会社の未来を閉ざすことになりかねない。だからできる範囲から、最初は年間10万円からでも、徐々に50万円、100万円、1000万円と成長投資の金額を残しながら、コスト削減に取り組んでほしい。なお、未来投資の領域は様々あるが、経営者が身銭で勉強し続けることは必須だ。そのうえで、人財育成(社員有能化、採用力強化)、付加価値研鑽(強みを伸ばし、弱みを正す)、情報発信(集客力、ブランド力強化)は殆どの業種業態で不可欠といえる。成長投資は、工夫次第で安価に運用することができる。例えば、最新の技術やノウハウは商業化されれば安価に取り込めるので、そうした仕組みを活用し、成長投資のポートフォリオを最適化すれば、費用対効果が高まる。また、成長投資の効果が少しでも花開けば、全体コストが下がる効果が期待できるので、細く長くでも継続することが肝要だ。もちろん、無制限に成長投資を続ければよいわけではない。重要なのは選択と集中だ。自社の強みと市場の変化を見極め、未来の利益に直結する領域に資源を振り向けることが重要で、そのために経営者自身が理想の未来を描き、必要な成長投資を取捨選択することが欠かせない。コスト削減の効果は、より良い商品やサービスをライバルよりも安い価格で提供するだけに止まらない。環境の変化に極めて強い経営基盤が整い、景気の良し悪しや業界の盛衰に翻弄されない強い会社に生まれ変わる効果も得られる。未来投資はリスクではなく、成功の必然といっても過言ではない。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 基本×基本=安定経営。経営の基本を極めることが成功の最短ルート
    基本×基本=安定経営。経営の基本を極めることが成功の最短ルート基本×基本=安定経営、基本なくして会社経営の成功なし。これが会社経営を成功に導く公式だ。この記事では、会社経営における基本の重要性から習得すべき基本スキルに至るまで、詳しく解説する。なぜ基本が大切なのか?すべての応用問題は「基本×基本」で答えが明らかになるが、会社経営も例外ではない。会社経営の基本が社長に身についていなければ、様々な経営課題を解決する能力が低下し、ほんの少しの環境変化と共に会社が衰退するからだ。基本を疎かにした会社経営は極めて危険で、失敗リスクが膨らむ一方になる。会社経営の基本なくして成功はないといっても過言ではない。例えば、世間で突出した才能を発揮する人の事を型破りと形容するが、基本の型があるからこそ型破りが成功するのであって、基本の型がなければ、ただの型なし人間であり、成功も長くは続かない。修行過程の進歩を表す言葉の「守破離」もスタートは基本になる。最初は基本を守り、その基本を進化させて破り、基本を最適化し最初の基本から離れる、そして最初の基本の厚みが更に増し、一段と成長する。どんな分野、どんな領域、どんな境遇においても、基本がすべての成長、あるいは、成功の原動力になるのだ。まずは基本の習得が大切会社経営に成功するには基本の習得が不可欠だが、基本を疎かにした自己流の会社経営に陥っている中小企業は少なくない。基本が定着していない会社であっても、好調がキープできていれば問題ないが、大半の会社は業績に波があり、さらに言えば、中小企業の約7割は赤字経営と云われている。赤字経営を健全化し、安定経営を確立するには、自己流の会社経営に走るのではなく、会社経営の基本を一つひとつ着実に習得するほかない。顧客創造、利益拡大、資金拡大、顧客満足、社員満足、付加価値研鑽など、安定経営を支える経営の基本要素はたくさんある。経営者が基本を習得し、自社の会社経営の采配なり仕組みなりに基本を定着させることが安定経営を作る正攻法であり、成功の秘訣になる。会社経営の基本とは?会社経営の基本は様々あるが、最低限身につけておきたい基本を紹介する。それは経営者の「マインド・分析力・人間力」の基本スキルだ。この3つの基本スキルが身についていれば会社経営の成功率が自ずと上がる。マインドは、責任感、感謝力、モラル等をなるべく早い時期に自覚・実践することが大切で、分析力は、客観的思考や財務分析等のスキルを磨くことが大切になる。人間力は、信念、理念、哲学、熱意、根性、器量、度量、審美眼、芸術性等、その人間のあり様を表す要素を人並み外れたレベルで発揮することが大切になる。とにかく、マインド・分析力・人間力、この3つの基本スキルを社長が磨くほど、成果が出しやすい経営基盤が整い、好調をキープし易くなる。すべてを独りで磨く必要はない。得意な社員や専門家の力を借りて、3つの基本スキルの総合力を高める努力をするだけで十分に結果が出る。基本×基本=安定経営未来を100%当てることは誰にもできない。つまり、経営者のすべての決断には失敗のリスクがあり、日常的に前例のない決断を迫られることになる。こうした状況下であっても、基本の引き出しが沢山あれば決断に失敗するリスクは小さくなる。大概の経営課題は基本×基本で解決できるし、たとえ難題であっても、基本×何乗かの掛け合わせで解決できるからだ。当サイトには、会社経営の基本ノウハウを沢山公開している。成功したければ、とにかく、基本を習得することに尽きる。隅々までご覧頂き、一つでも多くの基本を習得してほしい。会社経営を成功に導く公式「基本×基本=安定経営」を体得することが、企業の永続性確立を担う経営者の使命といっても過言ではない。(この記事は2020年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 会社経営とは何か|経営の目的・成功条件・失敗リスクを徹底解説
    会社経営とは何か|経営の目的・成功条件・失敗リスクを徹底解説会社経営(かいしゃけいえい)とは、経営学上は組織の運営とされている。組織運営とひと言にいっても、会社組織の形態は様々ある...。果たして、会社経営とは何なのか。この記事では、会社経営とは何か、並びに、会社経営の目的、社長業の基本、成功条件、失敗リスクに至るまで、詳しく解説する。会社経営とは何か?会社経営とは何か?考えたことがあるだろうか?経営者が10人いれば、その答えは十人十色かも知れないが、会社経営とは、ひと言でいうと、営みを経ける(続ける)、ことだ。つまり、会社経営とは会社経営を永遠に継続させることで、企業の永続性を確立する仕事こそが、経営者の最たる仕事になる。三日坊主ということわざがあるように、継続することが如何に難しいことか、容易に想像がつくだろう。ましてや、会社を永遠に継続させるとは...、考えるだけでも途方に暮れてしまうが、会社経営の継続を支える絶対条件は、たった一つである。それは「新しい顧客を創造し、なお且つ、利益と現金を増やし続ける」ことだ。会社はお金が無くなった瞬間に倒産する。資金調達の手段に限りがある中小企業にとって、会社のお金の源泉は利益がメインになる。当然ながら、十分な利益(お金)がなければ、経営が行き詰り、何れ会社は倒産する。つまり、利益の拡大なしに、会社経営を続けることはできないのだ。言うまでもないが、会社の利益拡大に欠かせない必須条件は黒字経営である。黒字経営を持続し、なお且つ、利益拡大を推進することが、会社経営を永遠に継続させる大原則になる。【お薦めカテゴリー】経営を学ぶ|社長・起業家・後継者のための実践経営学会社が儲かる実践経営ノウハウ|経営コンサルが教える成功の経営実学黒字経営が破綻するとどうなる?黒字経営が破たんし、赤字経営に転落すると会社のお金が減少し始める。当然、赤字経営を容認し続けると、何れ会社のお金が底をつき、会社の命が途絶える。会社が倒産すると、経営者だけでなく、社員の生活基盤も一瞬で失われる。長年、会社を支えてくれた取引先に対してもマイナスの影響を与える。つまり、会社の倒産は、経営者だけでなく、すべての関係者を不幸にする、実に罪深いことなのだ。起業(創業)して間もない頃から倒産を考える経営者はいないだろうが、会社経営を継続することの難しさは実績でも判明している。下表は起業後(創業後)の会社生存率を表したグラフだ。ご覧の通り、10年後の会社生存率は約5%といわれている。更に、50年後の会社生存率は2%といわれている。生存できない理由は、破綻や倒産、清算のほか、休眠等、様々あるが、何れにしても、黒字経営を継続することができなかったということだ。このことからも、会社経営を続けることが如何に難しいことか、理解できるだろう。赤字経営でも倒産しない理由は?中小企業のじつに7割の会社が赤字経営に苦しんでいると云われている。不思議なことに赤字経営でありながら、倒産しない中小企業が沢山あるのも事実だ。会社が赤字経営でも倒産しない理由は様々あるが、例えば、次のような経営状況であれば、会社のお金は減らない。☑赤字金額が減価償却費よりも少ない☑銀行借入で運転資金を補てんしている☑身銭をきって運転資金を補てんしているしかし、赤字金額が減価償却費よりも多くなる、銀行や身銭から運転資金が補てんできなくなる、等の事態に陥ると、たちまち会社のお金が減り始め、倒産リスクが飛躍的に高まる。また、たとえ黒字経営であっても、ギリギリの資金繰りや、ギリギリの利益水準では、経済環境や市場動向の外因によって簡単に経営が行き詰ることがある。事実、ある年の総倒産件数のうち約半数は、黒字倒産だったというデータがある。会社経営を続けるために黒字経営と利益拡大を推進することがいかに大切か、お分かりになるだろう。会社経営が失敗に終わる根本原因とは?会社経営が失敗に終わる根本原因について、詳しく解説する。会社経営が破綻する根本原因は「自社にマッチした経営ノウハウが蓄積されていない」ことが大きな原因だ。会社によって経営資源や経営環境がまちまちの中小企業の成功ノウハウは企業の数ほどあり、もはや、共通の成功ノウハウなど存在しないといっても過言ではない。会社経営を成功に導くには、現状抱えている経営課題を一つひとつ解消し、独自の成功ノウハウを蓄積するほかない。当然、経営課題を見落とし続ければ、いつまで経っても独自の成功ノウハウは蓄積されず、衰退リスクは膨らむ一方になる。(経営課題の見誤りや見過ごしも同様の結果を招く)会社衰退の根本原因は、経営課題の見落としに集約される。裏を返せば、経営課題を見落とすことなく、その経営課題を丹念に解消している限り、会社経営は永遠に続くのだ。会社経営を成功に導くには?会社経営を成功に導くには、経営課題を解消し続けなければならない。そのために必要なことは、確固たる根拠や基準を持って決断・実行することだ。経営課題の発掘や経営課題のベストな解消法を、勘だけでうまく的中させることは不可能だ。勘や経験に頼った行き当たりバッタリの会社経営は何れ行き詰る。また、資本力に乏しい中小企業ほど、ほんの小さな判断ミスが原因で会社が傾くことがある。重要な局面で判断ミスを犯さないために必要なことは、良質な情報を手元に集めることだ。正しい情報が手元にあれば正しい経営判断を下すことができるが、誤った情報しか手元になければ、どんな優秀な経営者であっても経営判断を誤る。手元の情報量や情報の質が会社経営の成果を大きく左右するわけだが、良質な情報の代表格は、経営実態を如実に表す「会社の数字」である。会社の数字には、事業活動の結果が全て表れている。会社の数字を見れば、経営者の成績はもちろん、経営の良し悪しもすべて分かる。黒字経営を持続し、なお且つ、利益を拡大し続けるためには、良質な情報である会社の数字を深く理解することが欠かせないのだ。【お薦めカテゴリー】中小企業の経営指標と経営分析手法|管理会計(計数管理)ノウハウ会社経営とは「経営者にとって人生そのもの」会社経営とは、「経営者にとって人生そのもの」というのが、わたしの経営観である。どういうことかというと、会社経営が成功すれば人生も成功するが、逆もまた然りで、会社経営が行き詰れば人生も行き詰る、つまり、会社経営の結果が、そのまま人生の幸不幸に直結するということだ。わたしは、コンサル会社創業前は一部上場企業に勤めていた。残念ながら、この会社は度重なる不祥事により、グループ解体という危機的状況に陥った。大企業であっても、あっけなく経営危機に陥る様は、今でも鮮明に心の中に残っている。また、コンサル会社創業後は中小・中堅企業の企業再建の仕事を数多く経験した。その過程で見た光景は、経営者の悲惨で惨めな末路や経営者に対する周囲の冷たい目だった。「会社経営とは、経営者にとって人生そのもの」という経営観は、このような原体験があって自然と私の中に根付いていった。それからというもの、会社を潰さないためには何をすべきなのか?企業経営を成功に導くためには何をすべきなのか?という問いを自分自身に投げかけ、会社経営という仕事の在り方と体系的方法論を、10年以上の歳月をかけて、真剣に考えてきた。その結果、分かったことが二つある。一つは、中小企業の経営環境や企業文化は様々なので「成功の手段は企業の数ほどある」ということ。もう一つは、成功の手段は違えど、成功するための道筋は「全ての企業に共通する法則がある」ということだ。会社経営の成功の手段については本サイトで広く公開しているので上手に活用してほしい。会社経営の成功の道筋については無料PDF冊子「100年経営を実現する繁栄企業の原理原則で詳しく解説しているので、ご興味のある方はダウンロードすることをお薦めする。会社経営を学ぶ|経営マネジメントの成功ポイント会社経営を成功させて、豊かな社長ライフを確立するには相応の知見が必要だ。経営に関する知見が豊かであれば、経験値の習得スピードが加速し、いち早く成功にたどり着くからだ。以下、会社経営、並びに、経営マネジメントを学ぶうえで大切な基本ノウハウを、当サイト内のお薦め記事から紹介する。社長業の心得と鉄則|初めての会社経営で大切なこと社長業は、会社の中でたった一人しか経験できない特別な仕事だ。私の経験上、どんなに頭が良くても、どんなに家柄が良くても社長になれるわけではなく、まさに選ばれし者だけがなれるのが社長という業種だ。この記事では、社長業の心得と鉄則、並びに、初めての会社経営で大切なことについて、詳しく解説している。この記事を見る企業経営で大切なこと|事業を成功に導く3つの原理原則社長が抑えるべき企業経営で大切なことは山ほどある。小さな会社ほど、企業経営のかじ取りが社長に集中するので、成功と失敗を分かつ大切なことを見落とすと、少しのきっかけで会社が衰退することがある。この記事では、企業経営で大切なこと、並びに、事業を成功に導く3つの原理原則について、詳しく解説している。この記事を見る会社経営に必要なこと|成功を分かつ経営資源と経営スキル会社経営を成功させるために必要なことは沢山ある。なかでも、独自の商品やサービスを生み出し、ライバルを上回る売上を作るための「経営資源」と「経営スキル」は会社経営の成功を分かつ重要な要素と言える。この記事では、会社経営を成功に導くために必要なこと、並びに、会社経営の成功を分かつ経営資源と経営スキルについて、詳しく解説している。この記事を見る会社を経営するには何が必要か?|商売の原則と社長の成功哲学を学ぶ起業や事業承継の際、或いは、起業後に何気なく会社経営している際に、会社を経営するには何が必要か、という根源的な問いかけがふと頭をよぎることは珍しくないと思う。会社を設立することは誰にでもできるが、起業した後に、会社経営を10年、20年と継続することができる幸せな社長は、じつは決して多くないからだ。この記事では、会社を経営するには何が必要か、並びに、商売の原則と社長の成功哲学について、詳しく解説している。この記事を見る会社経営はなぜ難しいのか?|事業失敗と企業盛衰の原因を辿る会社経営は難しいと思っている未来の起業家や会社経営は難しいと思っている現役社長は沢山いると思う。実際、起業後、順風満帆に会社経営がうまくいく会社はごくわずかで、ほとんどの会社は、会社経営に何かしらの課題や衰退リスクを抱えている。この記事では、会社経営はなぜ難しいのか、並びに、事業失敗と企業盛衰の原因について、詳しく解説している。この記事を見る(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 会社経営者に不可欠なモラルとは|倫理観なき会社に成功はない
    会社経営者に不可欠なモラルとは|倫理観なき会社に成功はない経営者のモラルは会社経営の成功に不可欠な要素といえる。なぜなら、世間に迷惑をかけない、地元に迷惑をかけない、取引先や社員に迷惑をかけない、など等、経営者のモラルある会社経営が成功を大きく左右するからだ。例えば、法律の範囲内なら世間や地元、或いは、取引先や社員に迷惑をかけようが何をしてもオッケーというモラルなき会社経営は、早晩に行き詰まる。このようなモラルのない会社経営を続けていると、必ずといっていいほど、世間やマスコミ、或いは、取引先や社員に足を引っぱられて会社経営がガタガタになる。それが、1年先か10年先かは分からないが、モラルなき会社経営の行く末は、会社衰退という残念な結果しかない。法律を守るのは当たり前のことだ。大切なのは、法律に頼らずとも真っ当な会社経営を実現するために、経営者がモラルを持つことだ。もちろん、会社経営は綺麗ごとだけでうまくいくほど甘くはない。しかし、法律とモラル違反のグレーゾーンを渡らざる得ない機会(局面)は、経営者人生で1回か2回程度に収める努力が必要だ。法律を盾にモラルを軽視するのではなく、基本は「モラルある会社経営」を実現することであり、これが会社経営の成功条件といって過言ではない。経営者のモラルが気品を生み出す経営者は上品でなければならぬ、というのが私の持論である。なぜなら、モラルなき下品な会社経営の先に成長発展はなく、モラルある上品な会社経営の先にこそ、企業の成長発展があるからだ。例えば、経営者がモラルある会社経営を続けていると、世間や地元、或いは、取引先や社員からの信頼が厚くなり、「経営者のモラルが信頼を生み出し、信頼が新しい仕事を生み出す」という成長発展のスパイラルが創り出される。逆に、経営者がモラルなき会社経営を続けていると、周囲からの信頼が徐々になくなり、仕事が先細りになり、会社衰退という負のスパイラルに陥りやすくなる。つまり、経営者のモラルが、企業の盛衰を決定付けるといっても過言ではないのだ。また、経営者の上品な佇まいも、モラルなくして身につくものではない。いつなんどき、どこの誰から見られても表裏なく自然体でいられる謙虚な佇まいは、モラルなくして身につかない。さらに、経営者の威厳や風格も、モラルがあるかないかでずいぶんと変わってくる。一流と二流の経営者の違いは、モラルがあるか、ないかで決まる。自身の正当性を主張する前に、自身のモラルが低下していないか否か、経営者は常に自分の足元を客観視し、自分を正す努力を忘れないことが大切だ。(この記事は2019年3月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 起業の心得|起業を成功させる準備・マインド・タイミング
    起業の心得|起業を成功させる準備・マインド・タイミング起業はビジネスシーンにおいて当たり前の手段として定着している。しかも、技術革新が起こるたびに起業家の若年化が進行し、一昔前に比べると、起業のハードルはずいぶん下がっている。この記事では、起業の心得、並びに、起業を成功させる準備・マインド・タイミングについて、詳しく解説する。起業を成功させる心得起業を成功させる心得として一番大切なことは起業の想いを発信することである。起業の想いを大勢の人と分ち合うほどに協力者の存在力が増し、ビジネスの成功確率が格段に上がるからだ。起業するビジネスに対する思い入れが強いほどに発信力が高まり、また、ビジネスモデルも明快になる。この心得が起業後の成功を決定づけるといっても過言ではない。完璧を求めないことも重要な心得になる。どんなビジネスも最初から成功することなど殆どない。また、数千万~億単位の出資金を手にして起業できる人間も極めて限られている。最初から完璧を求めるよりも、まずはスモールビジネスを5割程度の完成度に育てて、それから次の拡大ステージに移行するサイクルを回す手法の方が起業の成功率はグッと高まる。初期投資も必要最低限度に抑えて、起業した事業を育てながら、分相応な範囲内で成長投資を積み重ねる心得も大切になる。また、顧客が定着するまで1年はかかると思って、その期間を耐え忍ぶだけの資金や覚悟を起業前に持つことも極めて大切な心得になる。起業を成功させるマインド起業時のマインドセットはとても重要な心得になる。起業のマインドが決まっていれば、多少の障害があっても起業の推進力が失われないからだ。起業を成功させるために持つべきマインドは「情熱・執念・責任感」の3つである。目の前の準備や課題等に一所懸命に取り組む情熱、起業が軌道に乗るまで絶対に諦めない執念、起業の結果責任を全て背負う責任感があれば、起業の成功率は格段に上がる。また、情熱があれば仕事の精度やビジネスの迫力が増し、執念があれば困難を乗り越えるたびに力量が増し、責任感があれば自身の能力不足を補う人財がどんどん集まる。情熱・執念・責任感の3つの心得が、起業の成功を大きく左右するのだ。この心得のどれか一つでも劣ると、起業の成功率が著しく低下するので、しっかりマインドセットすることをお薦めする。起業を成功させるタイミング運は動より生ず、と言うように、起業は考えるより先に動くことが大切だ。起業を思い立ったらすぐに準備に取り掛かる、準備が整ったら今すぐに起業するなど、とにかく動くことが良きタイミングを引き寄せる心得になる。条件を付けて動きを止めたり、失敗に躓いて動きを止めたりするのではなく、条件が整っていなくても今すぐ動く、失敗に躓いても前を向いて動くことが、起業を成功させる上で何よりも大切という事だ。起業のチャンスやタイミングを逃す人は得てして動きが鈍い。逆に、起業のチャンスやタイミングの巡りが良い人は決まって動きが素早い。
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  • 起業に失敗しないために必要なもの大公開|起業アイデアから資金調達まで徹底解説
    起業に失敗しないために必要なもの大公開|起業アイデアから資金調達まで徹底解説起業とは、自らが代表者となって事業を起こすこと、つまり、会社を創業することである。起業するには、ヒト、モノ、カネ、情報、信用等の経営資源のほか、人脈、時流、運等の目に見えない要素も重要になり、一つひとつの要素の仕上がりの精度が、起業の成功確率を決定付ける。この記事では、これから起業する方や新規事業を計画している中小企業経営者、或いは、すでに起業している起業家のために、起業に失敗しないために必要なものをくわしく紹介する。日本は起業大国日本は起業大国といってよいほど、個人事業主や中小企業で溢れている。コンビニの店舗数をはるかに上回る美容サロンや飲食店は起業家(個人オーナー)が数多くいるし、商店街などは起業家の集合体のようなものである。昨今は、会社法改正(2006年)による1円起業の容認、起業家向けの助成金や補助金の充実、ネット社会や仮想ビジネス到来による初期費用の低下、など等の背景もあり、起業のハードルが一段と下がっている。その証拠に、脱サラ起業家や学生起業家は年々数多く生まれており、起業への注目度も確実に高まっている。ある意味、本人のやる気次第で、誰でも起業できる環境下にあるが、起業は、起業して終わりではない。起業後の事業経営こそが、本来の目的であり、起業の成功は、起業後の事業経営にかかっている。当たり前だが、起業後の事業経営に失敗すれば、世にも恐ろしい残念な結果が待っている。例えば、財産を失う、職を失う、場合によっては借金を背負い、家族や交友関係が破綻する場合もあり得る。起業とは?起業するには?起業とは、自らが代表者となって事業を起こすこと、つまり、会社を創業することをいう。会社の形態が個人事業主だろうが、法人だろうが、ゼロから有を生み出す会社の創業こそが、起業であり、起業家たる所以である。当然ながら、起業=創業、起業家=創業者であり、雇われ社長や、事業承継で会社を引き継いだ社長などは、起業家ではない。起業するには、ヒト、モノ、カネ、情報、信用の、事業を成立させる五大要素が必須だが、この他にも、人脈、時流、運など、目に見えない無形資産も起業の成功要素として挙げられる。起業の成功を左右する一つひとつの要素の仕上がりの精度が、起業後の事業経営の成功を決定付けるといっても過言ではない。なかでも、事業経営に必須の「カネ」と、商品やサービスの元になる「モノ」は、相当に高い精度で計画やノウハウを仕上げる必要がある。また、人脈、時流、運などの目に見えない無形資産は、日頃の行いがものをいうので、起業家を目指している方は、日頃から自分の言動には気を付けておきたい。起業の方法&個人事業主と法人の違い起業する方法は、二通りある。ひとつは、個人事業主として起業する方法、もう一つは、法人として起業する方法である。事業経営という観点から見ると、個人事業主だろうが法人だろうが、どちらもやるべき事は変わらない。一定の顧客と利益を生み出し続け、事業を拡大継続することに尽きる。個人事業主と法人で大きな違いがあるのは、税金の観点で、例えば、税金の計算根拠となる法律は、所得税と法人税に分別されていて、税金の計算方法もそれぞれに違いがある。下表は、個人事業主と法人の税金計算の主な違いを示した表である。比較項目個人事業主法人利益計算収入-経費収益-費用代表者報酬経費にならない費用になる申告調整なしあり(交際費、寄附金など)所得控除あり(基礎控除、扶養控除など)なし実効税率累進課税(5~45%)※2017年以降約40%※事業税等含むこのように、個人事業主と法人では、税額の計算に大きな違いがある。たとえ、ひとり家業的な起業であっても、所得(利益)の状況によって、個人事業主が有利(税金負担が軽い)なケースと法人が有利なケースがあるので、起業する前にしっかりと利益計画を立てて起業の方法を決めるのが良いだろう。起業に必要な費用(資本金)は?起業に必要な費用(資本金)はビジネスモデルによって大きく変わってくる。例えば、資本投下型の代表格である製造業を起業する場合は相当な費用(資本金)を要するが、知識や情報投下型の代表格であるIT業は比較的少ない費用(資本金)で起業することができる。とはいっても、昨今はファブレス経営という選択肢もあるため、起業しようと思えば、どんな業種であっても少ない費用(資本金)で起業することができる。(ファブレス経営については「中小企業に適したファブレス経営戦略」の記事を参照してほしい)それでは一体、起業するために必要な費用(資本金)は具体的にどのくらい準備したらよいのだろうか?前記した通り、起業に必要な費用(資本金)は業種によって変わってくるが、最低限準備しておきたい起業資金は、「創業に要する費用(創業費、設立費、設備費、敷金等の初回家賃、什器一式など等)」と「1年間売上ゼロでも持ち堪えられるだけの運転資金」のふたつの資金である。いかに綿密に作られた事業計画であっても、起業後の事業経営が計画通りに推移することは稀で、大概は、計画を下回り、場合によっては、売上ゼロの月が数カ月続くこともあり得る。繰り返すが、起業は、起業して終わりではない。起業後の事業経営こそが、本来の目的であり、起業の成功は、起業後の事業経営にかかっている。会社はお金がなくなると倒産(経営破綻)するので、お金の準備と計画だけは入念に準備しておきたい。起業の資金調達方法と種類起業するには一定の資金(資本金)が必要だが、資金調達方法と種類は多岐にわたる。代表的な方法と種類を挙げると、自己資金、補助金・助成金、出資(他人資本)、出資(クラウドファンディング)、金融機関からの借入(連帯保証)などがあるが、一般的には、自己資金と出資(他人資本)の二種類の資金調達方法が多い。それぞれの資金調達方法には一長一短あり、どのような手段で資金調達するかによって起業の成功率や起業後の事業経営の自由度が変わってくる。資金調達方法と種類について、さらに詳しく個別解説する。自己資金自己資金は、最も一般的な起業資金の調達方法である。自己資金は返す必要のない資本なので資金使途の自由度が高く、さらに、株主(資本金出資者)=起業した本人となるため、事業経営の自由度も高い。たとえ、起業後の事業経営に失敗したとしても、自分のお金がなくなるだけなので、他人への迷惑も最小限に抑えることができる。起業を思い立ったら計画的に貯蓄し、自己資金をしっかり準備することが資金調達成功の秘訣になる。補助金・助成金起業資金を調達する方法として国や地方自治体からの補助金・助成金の活用がある。国や地方自治体からの補助金・助成金は、金融機関等からの借入とは違い、原則、返済義務がないため、起業のスタートアップ時に積極的に活用したい調達方法である。起業に関わる補助金・助成金は国であれば経済産業省と厚生労働省があり、それぞれの地方自治体にも、さまざまな補助金・助成金のプランが用意されている。補助金・助成金には一定の受給審査を要するものと、受給要件を満たしてさえいれば誰でも受給できるものがあるので、こまめな情報収集が資金調達成功の秘訣になる。但し、補助金・助成金は原則後払いなので、活用のタイミングは、起業後に限定されることが多い。出資(他人資本)他人から出資を受けて、起業資金を調達する方法もある。出資者は家族や友人知人、ベンチャーキャピタルや企業などがあり、出資の方法は二種類ある。ひとつは株式を対価とする資本金への出資、もう一つは、利息を対価とする貸付金という出資である。前者の資本金(株式)への出資は株主権利が発生するので、出資者の株式比率によっては事業経営の自由度が阻害される恐れがある。但し、万が一、事業経営が失敗に終わっても、株式価値がゼロになるだけなので、調達資金の返済義務は生じない。一方、後者の貸付金への出資は、利息の支払いが生じるので、金利負担が事業経営を圧迫する恐れがある。しかも、万が一、事業経営が失敗に終わっても、連帯保証がない場合を除き、調達資金の返済義務がなくならない。出資(クラウドファンディング)他人資本の資金調達よりも自由度の高い、クラウドファンディングという資金調達方法もある。クラウドファンディング(crowdfunding)とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、不特定多数の人がインターネット経由で他人や組織に財源提供や協力などを行うことをいい、ソーシャルファンディングとも呼ばれている。クラウドファンディング最大の特徴は、出資の対価を起業後の商品やサービスで返すことができる点である。簡単に言えば、前払いで商品やサービスの対価を貰い、その資金を元手に起業するイメージである。なかには、出資の対価(金銭的リターン)が不要な寄付型のクラウドファンディングもあるので、上手に活用すれば、自己資金に頼ることなく起業資金を調達することができる。但し、よほど卓越した事業スキームや人を魅了する新商品やサービスがなければ、身内だけで盛り上がって資金調達に失敗する自己満足自爆パターンに陥るので、冷静かつ客観的な視点が欠かせない。金融機関からの借入前提として、実績もないもない状態から、大手銀行や地方銀行などの金融機関から起業資金を調達することは容易ではない。個人として銀行から融資を引き出すことができるかも知れないが、連帯保証や持ち家を担保に差し出すなど、相当なリスクがあるので現実的ではない。金融機関を活用した起業資金の調達方法で現実的なのは、日本政策金融公庫か地元の信用金庫からの借入である。なかでも、信用金庫の制度融資は、信用金庫、地方公共団体、信用保証協会の三者が協調して行う融資で、起業前であっても起業資金の融資に応じてくれる。但し、支払利息とは別に保証料の負担が生じるので、返済計画は入念にシミュレーションしなければならない。地元の信用金庫のほか、行政の融資窓口や商工会議所などでも起業家向けの融資相談を受け付けているので、こまめに情報収集してほしい。起業に必要な基本知識起業に必要な基本知識は、起業の流れ・手順・手続きといった事務的な知識のほか、起業の事業計画作り、そして、起業リスクの3つの知識は、最低限抑えておきたい。また、起業後の事業経営で失敗しないためには、経営の基本知識と税金の基本知識を勉強することも不可欠だ。なぜなら、経営の知識に疎い経営者や税金に無頓着な経営者は、例外なく、高確率で会社経営に失敗しているからだ。お粗末な事業経営が原因で残念な結果を招いてしまっては、すべての努力が水の泡になる。経営の基本知識と税金の基本知識の勉強に役立つノウハウは「超速で事業を拡大する実践ノウハウ」と「経営者が知っておくべき税金の知識」で紹介しているので、是非、参考にしてほしい。この章では、冒頭で述べた「起業の流れ・手順・手続き」、「起業の事業計画作り」、「起業のリスク」の3つの知識について、さらに詳しく解説する。起業の流れ・手順・手続き起業の流れ・手順・手続きは下表の通り(株式会社の場合)である。起業の流れ補足1.起業を決意する2.発起人を募り会社概要を決めるひとりでも良い3.発起人会を開き基本事項を決めて、発起人会議事録を作成する商号、事業目的、事業年度、本店所在地、発起人総代など4.会社の代表者印を作る代表者の個人印で代用できる5.定款を作成する自分で作成できなければ司法書士に代理作成を依頼する6.公証人役場で定款の認証を受ける認証手数料(5万円)と一定金額の印紙税が必要(電子申請は0円、紙申請は4万円)7.金融機関に出資金を払い込む一般的には現金を金融機関に払い込むのが原則8.取締役による調査を行い、調査報告書を作成する調査内容は出資金払込と株式引受の実態調査9.登記申請書類を用意し、登記所に設立登記の申請をする(後日補正が必要な場合は補正を行う)登記申請に必要な主な書類は次の通り:株式会社設立登記申請書、定款、出資金の払込を証する書面、資本金の額の計上に関する証明書、取締役・代表取締役・その他役員の就任承諾書、取締役の印鑑証明書、代表取締役の印鑑届書、登録免許税納付用台紙、委任状などそのほかの書類10.登記が完了したら登記事項証明書などの交付を受ける登記事項証明書のほか、印鑑証明書の交付、株主名簿なども作成する11.諸官庁へ届出する税務署、都道府県税事務所、市町村役場、年金事務所、労働基準監督署など12.起業完了以上が起業の流れ・手順・手続きの概要になる。起業の流れ・手順・手続きについては、司法書士のサイトや会社設立に関する参考書を見れば、さらに理解を深めることができる。専門知識ゼロであっても、すべての作業をひとりで行うこともできるので、初期費用を抑えたい起業家は、勉強もかねて是非トライしてみてほしい。起業の事業計画作り起業の事務的手続きと共に進めておきたいのが、起業の事業計画作りである。事業計画の精度は、起業後の事業経営の成功を左右する重要なツールになるので、しっかりポイントを抑えて作成してほしい。この章では、事業計画作りに役立つ3つのポイントを詳しく解説する。起業するビジネスモデルを明かにする起業するビジネスモデルを明かにするうえでの必須要素は「Who(誰と?)」、「What(何を?)」、「How(どのように?)」の2W+1Hをベースに、「顧客便益」、「獲得利益」、「プロセス」を定義づけることである。例えば、顧客便益は、顧客は誰か?顧客の要望に応える提案は?顧客にアピールできる競合との違いは?というように、獲得利益は、誰から利益を取るのか?何で利益を上げるのか?どのような時間軸で利益を上げるのか?というように、プロセスは、誰と組むのか?強みは何か?どのようにビジネスを構築するのか?というように、それぞれの問いに答えていくと、イメージしているビジネスモデルがより明確に浮き彫りになる。この9つの問いの答えにストーリー性があり、なお且つ、高い整合性があればあるほど、そのビジネスモデルの成功確率は高いといえる。逆に、ストーリー性も整合性も脆弱だと、そのビジネスモデルでの起業は失敗する可能性が高いと思った方がよい。起業から2ヵ年分の損益計画と資金計画を作成する起業から2ヵ年分の損益計画と資金計画はスリーステップで作成すると簡単に作成することができる。ステップ1は経費の算定、ステップ2は売上の算定、ステップ3は一過性経費の算定と全体の整合性検証・微修正である。ステップ1の経費の算定は、第一にランニングコストを落とし込む作業になる。ランニングコストは固定費と変動費に分かれる。固定費は人件費や家賃など、売上に関係なく出費される経費のこと、変動費は運賃や手数料など、売上の変動に応じて出費される経費のことである。固定費を算定した後に、売上に応じた変動費を算定すると、経費の算定が完了する。ステップ2の売上の算定は、第一に営業計画(店舗計画)を作り、そこから、想定される販売計画を立て、売上の見込み数字に落とし込む作業になる。売上計画は、想定よりも下回ることが多いので、最もシビアに算定する必要がある。また、最善、普通、最悪のスリーパターンで売上を算定すると、最悪の事態が想定できるので効果的だ。なお、仕入商品等がある場合は、売上に応じた売上原価を算定する必要がある。ステップ3の一過性経費の算定と全体の整合性検証・微修正は、最後の仕上げ作業になる。一過性経費とは、継続性のない経費でイニシャルコストともいう。起業までの一連の費用である創業費や特別な販促費用や開発費用が該当する。一過性経費の算定と共に、営業利益の算定が済んだら、全体の整合性を検証し、微修正があれば修正し、損益計画と資金計画が完成する。損益計画と資金計画に連動したタイムスケジュール管理表を作成するタイムスケジュール管理表とは、やるべき事を推進・管理するツールである。やるべき事、期日、責任者、サブ担当者、進捗状況などの項目をすべて書き出し、その一つひとつの項目に対して進捗をアップデート(一週間単位)していくと、やるべき事をスムーズに推進・管理することができ、起業の成功確率を上げることができる。起業まもない段階は、やるべき事がどんどん出てくるので、当初の販売計画を達成するまでは運用した方がよい。起業のリスク起業自体は30万円ほどのお金があれば、誰でもできる。例えば、コンサル業であれば、資本投下ゼロで会社を設立することも可能だ。代表取締役社長(CEO)という肩書は、意外にも僅かなお金で誰でも手に入れることができるのだ。しかし、起業したからといって幸せが待っているわけではない。むしろ、不幸な結末の方が多いかも知れない。一説では、起業してから10年後の会社生存率は5%と云われている。更に、50年後の会社生存率は2%と云われている。つまり、起業後の事業経営に成功する確率は5/100程度、ということだ。会社経営に失敗すると、待っているのは残酷な結果で、例えば、財産を失う、職を失う、場合によっては借金を背負い、家族や交友関係が破綻する場合もあり得る。会社経営の失敗、これが、起業リスクの最たるものといってよいだろう。起業後の会社経営の失敗を回避するには、起業する前から経営の勉強をしっかりして、起業リスクを減らす努力をすると共に、経営者としての力量を磨くことが大切だ。起業のヒント・アイデア・方法起業をするからには相応のビジネスモデルを構想する必要があるが、前提として、ビジネスモデルの元になる起業アイデアを発掘する必要がある。どのように起業アイデアを発掘するかによって、その後のビジネスモデルの構想が決まってくるが、アイデア発掘のアプローチ方法は大別して二通りある。ひとつは、既に消費者が求めているニーズにアプローチする方法、もう一つは、現時点で消費者は求めていないが将来求められると思われるシーズにアプローチする方法である。ニーズにアプローチして起業アイデアを発掘する方法は、難易度が低い。なぜなら、消費者のウォンツ(欲しい)がすでに顕在化しているからだ。基本的には、いま現在市場に流通している商品やサービスよりも付加価値の高いモノを同一価格かより低価格で提供することができればビジネスが成功する。但し、ニーズへのアプローチは、市場競争が熾烈なレッドオーシャン市場への参入を意味するので、気を緩めるとすぐに新興企業に追いつかれ、市場からはじき出されるリスクがある。一方、シーズにアプローチして起業アイデアを発掘する方法は、難易度が高い。なぜなら、消費者のウォンツ(欲しい)がまったく顕在化されていないからだ。成功例としては、外で音楽を楽しむ文化を作ったソニーのウォークマン、ネットを介して同じ時間に同じ映像を共有する楽しみを創出したカメラ付き携帯電話、日常生活のなかに検索という文化を定着させたグーグルなどが挙げられる。起業アイデアをビジネス化するまでの難易度は極めて高いが、起業に成功すれば、競争の少ないブルーオーシャン市場を一定期間独占することができ、莫大な先行者利益を獲得することができる。起業に失敗しない起業家の条件とは?わたしは中小企業専門の経営コンサルタントとして数多くの中小企業の経営者にお会いしてきた。再建事案も多く、起業した後の会社経営に失敗する社長の特徴がどこにあるのか、など等、起業後の会社経営に失敗する社長の実例も数多く知っている。経営の専門家の立場から、起業に失敗しない起業家の条件をチェックリスト形式で作成している。自身の能力とチェック項目を照らし合わせて、起業に失敗しない起業家の条件を持ち合わせているか否か、自己診断してみてほしい。起業家の条件チェックリスト☑謙虚である☑臆病である☑意思が強い☑向上心がある☑モラルがある☑行動力がある☑人間力がある☑忍耐力がある☑運があり、勝負強い☑情報の価値を知っている☑自分の能力を弁えている☑人に任せられる度量がある☑主観と客観のバランス感覚がある☑起業前から経営の勉強に取り組んでいる☑上場をゴールにせず、長期ビジョンを持っている自己診断の結果は如何だっただろうか?ひとつでも当てはまる項目があれば、そこが弱点となり、起業に失敗するリスクを生み出しかねない。起業に失敗しないためには、謙虚に、真摯に、起業家としての条件(心構え)を研鑽することが大切だ。起業するメリット・起業家としての成功とは?起業するメリットは人によって十人十色、感じ方が色々あると思うが、一番のメリットは、自分の才能と裁量でビジネスを自由に展開できるという点ではないかと思う。そのビジネスが自分の得意分野、或いは、昔からやりたかった仕事であれば、起業家の喜びはなおさら大きいものになるだろう。自分の才能と裁量でビジネスを展開できる喜びは、組織の一員であるサラリーマンには、一生、味わえない、起業家ならではの精神的快楽である。起業のメリットは精神面だけではない。やはり、お金の豊かさも大きなメリットといえる。例えば、少しの成功でもサラリーマン時代を凌ぐ報酬を簡単に生み出すことが出来るし、上場まで持っていくことが出来れば、一生使いきれないほどの大金が懐に入ってくる。生みの苦しみという言葉がある通り、起業を成功させることは決して簡単ではないが、豊かな人生を実現する方法として、起業は誰にでも実現可能な選択肢であり、チャンスでもある。起業ができるかできないかで悩んでいるうちは一歩も前に進むことはできない。大切なのは、起業するかしないか、強い決意を持って未来を創造することだ。時間は有限で人生は一度きりだ。次はないのが時間であり人生である。
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  • 起業家になるには|起業家精神から資質診断まで徹底解説
    起業家になるには|起業家精神から資質診断まで徹底解説起業家とは、自らのひらめきやアイデア、或いは、情熱や努力をもとに新しい事業を起こす人のことだ。起業する会社形態が個人事業主だろうが、法人だろうが、ゼロから有を生み出す会社の創業こそが、起業であり、起業家たる所以である。当然ながら、起業家=創業者であり、雇われ社長や、事業承継で会社を引き継いだ社長などは、起業家ではない。また、企業経営を得意とする企業家、事業運営を得意とする事業家、生産・流通・販売といった実業分野の事業運営を得意する実業家なども、起業家ではない。この記事では、起業家になるためにすべきこと、起業家精神や起業家の資質診断に至るまで、起業家になるために理解すべき事について、詳しく解説する。起業家になるには何をすべきなのか?起業家になるには何をすべきなのか?起業家になるには、年齢も学歴も関係ない。起業家になるために必要なことは、興味を持ったことに対して、真摯さと情熱を持って全力で取り組む姿勢である。例えば、どんな人間、どんな事であっても、人は好きなものであれば熱心に努力するので上達が早いということを表した「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるが、このことわざほど、起業家になるために必要な資質を表したものはない。子供であれ、大人であれ、「好きこそ物の上手なれ」のことわざ通りに好きなことに熱中していれば、周囲の状況関係なく、その人独自の哲学や世界感が形成され、何れその分野でトップになることも夢ではなくなる。世界を大きく変えるようなビジネスを数多に生み出した、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、アップル創業者のスティーブ・ジョブス氏、フェイスブック創業者のマーク・ザッカ―バーグ氏などは、大学在学中に自らが思い描いたビジネスに熱中し、全員、大学を中退し、起業家として大成功を収めているが、これなどは「好きこそ物の上手なれ」の典型的な成功例である。また、起業家としての成功を掴むには、会社経営について事前に勉強しておくことも大切だ。なぜなら、起業家としての成功は、起業した後の事業経営にかかっているからだ。起業のスタートアップと起業後の事業経営に関しては「起業に失敗しないために必要なもの|起業アイデアから資金調達まで一挙大公開」で徹底解説しているので、具体的な起業プランが仕上がっている起業家はこちらの記事を合わせてご覧になることをお薦めする。起業家精神とは?起業家精神とは、アントレプレナーシップ(entrepreneurship)の訳語であり、自らが新しい分野で事業を起こす精神、或いは、新しい事業分野を開拓する精神といわれている。起業家精神で最も重要な要素は、ビジネスを構築する卓越した思考と、そのビジネスに取り組む熱意である。なぜなら、起業したビジネスの成功と失敗は、経営者の能力と思考と熱意で決まるからだ。起業家にとって、自身の経営能力は周囲のサポートでいかようにも補うことができるが、思考と熱意は自分のセンスとヤル気だけが頼りになる。例えば、素直で柔軟な思考を持っているか否か、すべての責任を自分に帰結できる思考を持っているか否か、或いは、成功するまで諦めない熱意を持っているか否か、などの要素は、起業家精神を形成するうえで不可欠で、起業家に必要な思考と熱意が、強靭な起業家精神を形成するのだ。また、起業家精神は、起業後の会社経営にも大きな影響を及ぼすので、起業家精神を持ち続けることも大切だ。当然ながら、起業家精神が弱まると、その会社の成長スピードが減速し、衰退の一途を辿ることもあり得る。起業家精神をいかにキープし続けるかが、起業家人生の幸と不幸を分かつのだ。起業家に必要な資質と精神が分かる適正診断最後に、起業家に必要な資質と精神について自己診断してみてほしい。経営の専門家の立場から、起業家に必要な資質と精神が分かる適正診断チェックリストを作成している。自身の能力とチェック項目を照らし合わせて、起業家に必要な資質と精神を持ち合わせているか否か、自己診断してみてほしい。起業家に必要な資質と精神の適正診断☑素直で謙虚である☑運があり、勝負強い☑自分の能力を弁えている☑人に任せられる度量がある☑主観と客観のバランス感覚がある☑最後まであきらめない意志の強さがある☑世間一般の価値観に疑問を持ったことがある☑熱中できる得意分野がある(あったでも良い)☑好きなこと、興味のあることは徹底的に極める☑貴重な情報はお金を払ってでも仕入れる(勉強するでも良い)☑かなりの無理を言っても許される間柄の家族や知人友人がいる自己診断の結果は如何だっただろうか?ひとつでも多く当てはまる項目があれば、起業家に必要な資質と精神を持ち合わせていて、起業家に向いているといえる。逆に、当てはまる項目が少ない場合は、そこが弱点となり、起業家としての失敗リスクが高くなる。起業家として失敗しないためには、謙虚に、真摯に、起業家としての資質と精神を研鑽することが大切だ。
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  • 起業前に勉強しておきたいこと全公開|起業の成功スキルとは
    起業前に勉強しておきたいこと全公開|起業の成功スキルとは起業家になる前に勉強しておきたいことは「事業経営の基本」だ。なぜなら、起業後の事業経営の正否が、起業家としての成功を大きく左右するからだ。この記事では、起業家になる前に最低限勉強しておきたいことについて、詳しく解説する。起業家になる前に勉強しておきたいこと起業家としての成功は、起業後の事業経営の成否によって分かれる。従って、事業経営の基本は、起業家になる前に、何よりも優先して勉強しておきたい。例えば、いかに優れたビジネスアイデアであっても経営の基本を勉強していなければ、起業まもない段階から経営が悪化することがある。起業前に経営の勉強をしっかり行うことが起業後の失敗リスクを減らし、強いては、起業家としての成功を収める秘訣にもなるのだ。事業経営の範囲は膨大だが、起業前に最低限勉強しておきたい「ビジネスモデル・顧客創造・会社経営」の基本について、以下に解説する。起業の勉強その1:ビジネスモデル起業の勉強その1は「ビジネスモデル」についてである。起業するにはビジネスモデルが必要だが、最も重要な事は30秒以内で自分のビジネスモデルの説明が出来ることである。加えて、曖昧な説明ではなく、どんなメリットの商品を誰にいくらで提供するのか、というところまで具体的に説明ができないと、そのビジネスモデルでの起業は失敗する可能性が高い。また、起業段階のビジネスモデルは、売上に比例して経費が発生する変動費中心型(ローリスクローリターン)で運営した方が良い。売上ゼロでも大きな経費が発生する固定費中心型(ハイリスクハイリターン)は、計画が下回った途端に経営が破綻するので、お薦めしない。そして、ビジネスモデルは便乗型よりも補完型の方が起業の成功率が高まる。便乗型とは、新しくできるお店の集客力に期待して、その近くに駐車場や飲食店を構えるビジネスモデルで、おおもとの集客力次第で、経営があっさり破綻してしまう。一方の補完型は、既に世の中にあるビジネスでは対応しきれていない弱点を補う商品やサービスを提供するビジネスモデルで、補完型は、起業しやすく、息の長いビジネスを作りやすい。起業の勉強その2:顧客創造起業の勉強その2は「顧客創造」についてである。起業、そして、起業後の事業運営は顧客なくして成り立たない。つまり、顧客創造が起業の成功条件であり、事業運営の成功条件なのだ。顧客を創造するには、顧客の声を聞くことが不可欠だ。開発であれば消費者の現場に行けば声が聞けるし、接客の現場に行けばリアルな顧客の声が聞ける。顧客の声を経営に活用できるか否かで、起業の成功が決まるといっても過言ではない。また、顧客創造において企業の信用も大切だ。企業の信頼を高めるには、悪いものを一つも世に出さないことが求められる。例えば、不良率0.01%は不良率100%と変わらない。なぜなら、0.01%の不満足が、99.99%の満足をゼロに変えるインパクトを持っているからだ。100%の満足を実現して、はじめて顧客からの信頼が得られるのだ。そして、顧客に対して、どんなメリットのものを提供できるのかを明確にすることも重要だ。なぜなら、企業の提供価値(強み)が曖昧だと、思うように顧客の創造ができなくなるからだ。企業の提供価値(強み)が明確であるほど、顧客創造が容易になり、起業の成功確率が上がる。起業の勉強その3:会社経営起業の勉強その3は「会社経営」についてである。会社経営は商品を売って初めて成り立つ。卓越した技術やノウハウがあっても、商品にして売ることができなければ起業は成功しない。また、商品価格が、時間の経過と共にどんどん下がっていっては顧客の信頼を得ることはできない。本当に良い商品は適正な価格をつけて値崩れをさせない取り組みが大切であり、その努力が顧客の信用に繋がり、安定経営の礎になる。モノを売る仕事ほど難易度の高い仕事はなく、販売センスが起業の成功を左右するといって過言ではない。また、会社はお金がなくなると潰れる。赤字経営だから会社が潰れるわけではなく、現に、7割の会社が赤字経営でも潰れていない。一方、会社は黒字経営であっても、お金がなくなると潰れる。2008年のリーマンショック時に上場企業が40数社倒産したが、その半数は黒字経営だった。お金の切れ目が会社経営の終わりということを強く意識して、起業の計画を立てることをお薦めする。そして、起業するからには、起業家(経営者)としてライバルに勝ち続ける気迫を持つことも必要だ。資本主義経済(自由経済)のなかでは、ライバルとの勝負に勝たなければ意味がなく、勝負に勝たなければ、会社経営を続けることができない。起業家になる前に勉強しておきたいことのまとめ起業は、いかに優れたビジネスアイデアであっても、事業経営の基本を勉強していなければ失敗リスクがつきまとう。なぜなら、起業後の事業経営がうまくいかなければ、起業が失敗に終わるからだ。起業前に経営の勉強をしっかり行うことが起業後の失敗リスクを減らし、強いては、起業家としての成功を収める秘訣にもなる。この記事では、起業家として勉強すべきことを「ビジネスモデル・顧客創造・会社経営」の3つに絞り解説したが、このほかにも起業前に勉強すべき領域は数多にある。当サイトは、起業家になる前に勉強しておきたいことを全公開しているので、できれば、起業に備えて、すべての記事をご覧いただき、勉強に勉強を重ねてほしいと思う。とはいっても、起業はタイミングが命なので、勉強不足だからといって起業を躊躇する必要はない。心配せずとも、起業後も経営の勉強は一生続くのだから。
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  • 学歴なしでも起業できる|起業家にとって大切なこと
    学歴なしでも起業できる|起業家にとって大切なこと学歴なしでも起業できることは、過去を振り返れば明白だ。世界的企業であるGMの創業者は中卒、シャネルの創業者は小卒、松下電機の創業者は小学校中退である。この他にも、学歴がなくても自分の思い描いたビジネスで起業し、一代で大会社へと成長させた起業家は枚挙に暇がない。社会を見渡しても分かる通り、学歴がある人間が、必ずしも社会で活躍しているわけではなく、むしろ、学歴がない、或いは、学業に多少の問題を抱えていた人間の方が社会で活躍しているケースが多い。だからといって、学歴がなくても誰でも起業ができて、大会社の社長になれると飛躍した考えを持ってはならない。学歴なしでも起業を成功させるには、人生をかけて目の前のことに全力で取り組む姿勢が不可欠だ。真摯さと情熱を持って目の前のことに全力で取り組む姿勢が、自分の人生を切り開き、起業やビジネスの世界で成功する礎を作る。周囲を気にすることなく自分を向上させ続けている人間ほど恐ろしい競争相手はいないし、この境地までくると、もはや学歴は関係なくなる。学歴なしでも起業できる人間と、そうでない人間の差はココにあるのだ。起業家にとって学歴よりも大切なこと起業家にとって大切なことは「学歴」ではない。起業家にとって大切なことは「○○大学出身です」などという自己アピールではなく、起業するために真摯な姿勢で○○を勉強し、○○に打ち込んできた、といった具体的経験と体験だ。例えば、世界を大きく変えるようなビジネスを数多に生み出した、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、アップル創業者のスティーブ・ジョブス氏、フェイスブック創業者のマーク・ザッカ―バーグ氏などは、大学在学中に自らが思い描いたビジネスに熱中し、全員、大学を中退し、起業家として大成功を収めている。わたし自身の経験からもいえるが、学者になりたければ大学での勉強は役立つが、起業家として成功を収めたいのであれば大学ではなく、そのビジネスに関する知識をその道のプロから教わり、自分の手足を動かしながら成功ノウハウを体得する勉強法が最も効果的だ。経済は絶え間なく動いているので、起業のタイミングが早すぎても遅すぎてもうまくいかないことが往々にしてある。例えば、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、アップル創業者のスティーブ・ジョブス氏、フェイスブック創業者のマーク・ザッカ―バーグ氏は、結果として全員成功を収めているが、成功のタイミング(時間軸)は三者三様だ。大切なことは、真摯さと情熱を持って、成功するまで目の前のことに全力で取り組み続けることである。それが、起業家にとって大切なことであり、学歴なしで起業に成功する秘訣になる。
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  • 事業に失敗しない秘訣|会社経営や起業に失敗しない手法とマインド
    事業に失敗しない秘訣|会社経営や起業に失敗しない手法とマインド始めた事業がうまく行かない。起業した事業が軌道に乗ったが、時間の経過と共に会社経営が苦しくなるなど等、事業に失敗する経営者は少なくない。この記事では、事業に失敗しない秘訣として、会社経営や起業に失敗しない手法とマインドについて詳しく解説する。事業に失敗した社長の末路事業や起業に失敗した社長の末路はじつに厳しいものがある。事業の失敗に伴い多額の負債を抱えれば周囲の仕事関係者に迷惑をかけ、借金で起業していれば多額の借金を背負い家族に迷惑をかける。公私ともに信用が失墜し、悲惨な末路を辿る失敗社長も少なくない。また、事業に失敗した後に無一文になるならまだしも、場合によっては、借金を背負い、信用も失うので、マイナスの状態からの再起を余儀なくされる。当然ながら、復活までの道のりは大変厳しくなる。失敗しながら成功に近づくのが起業や事業運営の本質ではあるが、取り返しのつかない大きな失敗をすると悲惨な末路が待っている。小さな失敗に止める、或いは、失敗を交わすスキルが、事業の失敗と成功を分かつのだ。事業に失敗しないマインド事業に失敗しないために持つべきマインドは「責任感」である。どんなに小さな失敗であっても、全ての責任を自分に帰結させるマインドがあれば、自然と失敗を反省し、その失敗を緻密に分析するので、失敗が成功に活かされる。失敗がきっかけで現状が修正されるほど、その事業が最適化されるので、どんどん成功に近づく。とにかく、業績好調・不調を問わず、日常的に失敗に目を向けて、全ての責任をかぶることが事業に失敗しないための絶対条件になる。失敗を他人のせいにした瞬間に、自分の人生ではなく、他人に依存した人生になる。そういう人間は失敗しても、その失敗体験を成功に活かすことができない。事業に失敗したくなければ、全ての責任を背負うことをお薦めする。事業に失敗しないポイント事業に失敗しないために抑えるべきポイントは「損失額」である。例えば、始めた事業が失敗したと分かった時の方向修正は、大きな失敗を回避する損失額を正しく設定することでうまくいく。起業した事業が最初からうまく行くことなど殆どなく、失敗しながら成功に近づくのが自然である。最初から、事業を見切る損失額を決めていれば、その損失額に達するまでは目の前のビジネスに熱中することができる。損失額に達するまで諦めずに事業に取り組むことが大切で、万が一、損失が限界に達したら、一旦止めて、再出発すればよいだけのこと。見切り千両という言葉があるように、これがなかなかできない社長が多い。事業に失敗しない経営手法事業に失敗しないために定着させるべき経営手法は「内外の補強」である。例えば、起業した事業がうまくいくように付加価値を磨き、顧客サービスを上げる取組み、並びに、脆弱な経営分野や社長の苦手分野を補強する仕組み作りは欠かせない。事業の成功を握っている顧客とライバルは流動的な動きをするので、成功は長続きしないし、必ず壊れる。成功社長は、成功したと思った瞬間に衰退することをよく知っている。調子に乗らずに、謙虚に更に上を目指す経営姿勢が事業に失敗しない絶対条件といっても過言ではない。事業に失敗しない確かな方法事業に失敗しない確かな方法は、会社の成長を阻害する経営課題を見落とさないことに尽きる。経営課題に先手を打つことでしか企業の永続性は保てないので、経営課題の見落としは、事業の失敗を早める結果を招く。また、経営課題は見落とすだけではなく、見誤る・見過ごすパターンも失敗を早める。専門性や客観性が欠如した途端にこの失敗パターンにハマるので注意してほしい。事業に失敗したくなかったら、経営の専門性と客観性を常に高める仕組みを定着させることが欠かせない。
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  • 起業アイデアの考え方をマスターする|失敗しない起業アイデアとは
    起業アイデアの考え方をマスターする|失敗しない起業アイデアとは起業するにはビジネスのもとになるアイデアが必要だ。昨今は、多くの人がゴミだと思っているものでも、必要とする人にはゴミすら売れる時代なので、世の中には起業アイデアがたくさん転がっていて、起業家の考え方ひとつで、優れた起業アイデアを生み出すことができる。この記事では起業に失敗しないために身につけたい起業アイデアの考え方を詳しく解説する。起業アイデアの考え方起業するにはビジネスのもとになるアイデアが必要になるが、安易な起業アイデアは失敗リスクを高めるので注意が必要だ。せっかく起業したとしても、起業後の会社経営がうまくいかなければ、会社倒産や個人破産という残念な結果を招く恐れがある。起業の失敗リスクを減らすには、起業アイデアの考え方をマスターすることが大切で、起業アイデアが緻密であるほど、その起業アイデアの成功確率が高まる。起業アイデアの考え方をマスターする上で最低限抑えるべき「ビジネスの着眼点・ビジネスモデル・営業販売」について、以下に解説する。起業アイデアの考え方その1「ビジネスの着眼点」起業アイデアの考え方その1は「ビジネスの着眼点」について解説する。起業アイデアを考えるうえで、まず初めに、どんなビジネスに着眼したら良いのかを考える必要がある。ビジネスには「便乗型・補完型・創造型」の3種類の型があり、それぞれの型によって起業アイデアの考え方がガラリと変わる。便乗型とは、自国でのオリンピック開催が決まった後に、そのオリンピック需要に便乗するようなビジネスのことだ。起業のアイデア例を挙げると、競技場近くに飲食店、駐車場、ホテル等々を開業するといったアイデアがある。便乗型の起業アイデアは、おおもとの集客力がなくなると、途端に経営が苦しくなるので、起業アイデアとしては失敗リスクが非常に高い。補完型とは、既に世の中にあるビジネスでは対応しきれていない弱点を補う商品やサービスを提供するビジネスのことだ。起業のアイデア例を挙げると、大手の手が回っていない分野、或いは、品質改良の余地のある分野に対して商品やサービスを提供するといったアイデアがある。補完型の起業アイデアは、素人目線の方が起業しやすく、世の中の起業アイデアの大部分は、この補完型ビジネスに該当する。創造型とは、いまだ世の中に登場していない商品やサービスを提供するビジネスのことだ。起業のアイデア例を挙げると、マイクロソフト社、グーグル社、アップル社などが手掛けているような先端商品やサービスを提供するといったアイデアがある。創造型ビジネスは、旧来のビジネスを一掃し、先行者利益をすべて独り占めできるので莫大な富を得ることができる。起業アイデアの考え方その2「ビジネスモデル」起業アイデアの考え方その2は「ビジネスモデル」について解説する。起業アイデアをいかに現実のビジネス世界で実現するかはビジネスモデルによって決まる。ビジネスモデルを構築するうえで不可欠な要素は「顧客は誰か・商品やサービスの強みは何か・どうやって売るのか」の3点である。この3点を明確にしながらビジネスモデルを構築すると、起業アイデアの実現度が一段と高まる。逆に、この3点が不明瞭だと、せっかくの起業アイデアが現実世界で通用しないものになる。また、起業アイデアを事業化する際は、一定の軌道に乗るまでの間は、売上と共に経費が発生する変動費型(ローリスクローリターン)のビジネスモデルを優先することをおススメする。いわゆる、ファブレス経営というビジネスモデルだ。(ファブレス経営については「中小企業に適したファブレス経営戦略」の記事で解説しているので参考にしてほしい)売上がゼロでも経費が発生する固定費型(ハイリスクハイリターン)のビジネスモデルは、計画が下振れた途端に経営が苦しくなるので、起業アイデアを事業化する初期段階には、あまりお薦めしない。そして、ビジネスの進出分野の選択も起業アイデアの考え方に大きな影響を及ぼす。ビジネスは1次産業(農業等の自然資源産業)、2次産業(製造加工業)、3次産業(小売・サービス・情報産業)、6次産業(1次+2次+3次)に分かれている。最も儲かる分野は3次産業で、1次、2次、6次産業は付加価値の大きさで勝負が分かれる。起業アイデアが、どの産業に適しているのかをしっかり見極めることも大切だ。起業アイデアの考え方その3「営業販売」起業アイデアの考え方その3は「営業販売」について解説する。どんなに優れた起業アイデアであっても、その商品なりサービスを顧客に売らない限り、ビジネスは成立しない。ビジネスのなかで最も難易度の高い仕事が「モノを売る(売上を作る)」という仕事なので、いかにして営業し、販売するかが明確に定まっていないと、起業アイデアは絶対にモノにならない。営業販売を軌道に乗せるには集客することが欠かせないが、起業時の集客方法は大きく2つある。ひとつは、ブランド(会社の強みや話題性でも良い)を立ち上げ、あらゆる人脈を駆使してメディアで情報を拡散し集客する方法、もう一つは、集客装置になるメディア(ポータルサイト、SNS等)を自ら作って情報を拡散し集客する方法である。ビジネスの行く末は、営業販売が握っているといっても過言ではないので、起業アイデアは営業販売の具体的手法に至るまで考える必要がある。【関連記事】営業力を強化する7つの効果的方法起業アイデアの考え方をマスターするのまとめ起業アイデアは、素人目線、素直な心、柔軟な姿勢で考えることが大切だ。そして、優れた起業アイデアは、起業家の考え方ひとつで、いかようにも生み出すことができる。ただし、安易な起業アイデアは失敗リスクを高めるので、起業の失敗リスクを減らすための起業アイデアの考え方をマスターすることも忘れてはならない。この記事では起業アイデアを考えるうえで重要な要素になり得る「ビジネスの着眼点・ビジネスモデル・営業販売」の3点について解説した。実現性の高い起業アイデアを考えるうえで抑えるべき要素はこの他にも数多にあるが、起業アイデアは事業を通して完成度を高める方法もある。何といっても、起業は早い者勝ちなので、アイデアを練っている暇があったら、起業アイデアを小さな規模で事業化して、修正を繰り返しながら、大きく育てた方が良いケースもある。
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  • 売上拡大の方法|起業・マーケティング・シェア拡大の3つの基本戦略
    売上拡大の方法|起業・マーケティング・シェア拡大の3つの基本戦略起業した事業を軌道に乗せて、更に安定成長の基盤を整えるには売上の拡大が欠かせない。売上がなければ事業は成立せず、更に、成長投資の原資もままならなくなるため、売上拡大を推進するマーケティングが起業後の盛衰を決定付ける。この記事では、売上拡大の方法として有効な起業・マーケティング・シェア拡大の3つの基本戦略について、詳しく解説する。売上拡大1「変化に対応」一つ目の売上拡大の方法は「変化に対応する」ことである。事業を取り巻く環境が変化すると、既存の商売が通用しなくなること、或いは、事業価値が陳腐化することは良くあることである。こうした変化を小さな内に捉えて、しっかり対応し、顧客サービスを進化(フィット)させることが、顧客に選ばれる存在になる基本原則であり、売上拡大の最初のステップになる。顧客の嗜好や求める要望は常に変わり、ライバルは常に存在する。変化が止むことはないので、常に変化に目を配り、謙虚に対応する経営姿勢が売上を拡大する確かな方法になる。売上拡大2「変化し続ける」二つ目の売上拡大の方法は「変化し続ける」ことである。モノを売るのは難しいが、モノを売り続けることはもっと難しい。持続的な売上拡大を実現するには、変化し続けて、顧客に選ばれ続ける存在になることが欠かせない。売上を拡大するための変化の方法は無限にある。今ある商品を新しいお客様に売る。今いるお客様に新しい商品を売ることも変化である。変化すれば、新しい売上が確実に増える。また、提供サービスの付加価値を高めるために、一切の満足することなく、謙虚に上を目指す改善活動を定着させることも売上拡大の必須条件になる。売上拡大3「顧客に尽くす」三つ目の売上拡大の方法は「目の前の顧客に尽くす」ことである。たった一人のお客様であっても感謝し、心からお尽くしする。こうした経営姿勢は、顧客との信頼関係を厚くする。信頼は新しい売上を生み出す無形資産になるので、どんな時も前向きに、苦しい時ほどニコッと笑い、目の前のお客様に尽くすことが売上を拡大する確かな方法になる。目の前の顧客から目を背ける、或いは、目の前の顧客をないがしろにすると、途端に顧客の信頼を失い、売上が下がるので、いつ何時も全力で顧客に尽くす経営姿勢が売上拡大の絶対条件といっても過言ではない。
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  • 成長企業の特徴と法則|中小企業・ベンチャー編
    成長企業の特徴と法則|中小企業・ベンチャー編成長企業とは、持続的成長を遂げている企業のことである。企業は成長が止まった瞬間から衰退が始まるので、如何にして持続的成長を支える経営基盤を定着させるかが企業の生命線になる。この記事では、成長企業の測定指標、並びに、成長企業の特徴や作り方に至るまで、詳しく解説する。成長企業とは?成長企業とは、持続的成長を遂げている企業のことである。企業の存続を左右する市場、顧客、ライバルなど等は絶えず成長しているので、企業の成長が鈍化すると、たちまち衰退リスクが高まる。具体的には、市場からはじかれる、顧客から選ばれない、ライバルに置いていかれる等といった衰退リスクが噴出し、企業成長が鈍化した瞬間に、企業の衰退が始まる。また、資金調達の手段に限りのある中小企業は、大企業に比べて成長投資の規模とスピードが劣るため、成長基盤がぜい弱だと、ほんの些細な経営環境の悪化で衰退に転じることがある。つまり、如何にして持続的成長を支える経営基盤を定着させるかが、企業の生命線になる。成長企業の測定指標成長企業を測定する指標は、売上や利益の成長率が分かりやすく、それぞれの計算式は下記の通りになる。企業成長率の計算式売上成長率=〔(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高〕×100利益成長率=〔(当期利益高-前期利益高)÷前期売上高〕×100売上成長率と利益成長率が共にプラスをキープしていることが成長企業の第一条件になる。もし、売上成長率がマイナスであれば、その企業の市場規模と販売力が低下していることが分かる。利益成長率がマイナスであれば、その企業の付加価値とコスト競争力が低下していることが分かる。(利益率自体がマイナスの場合は完全に成長がストップしていることになる)成長企業には例外もある売上と利益、双方のプラス成長が成長企業の条件になるが、中小企業においては例外もある。例えば、売上等の成長率が著しく低い水準にあったとしても、創業から長い期間にわたり健全経営を持続している老舗企業などは例外の典型になる。じつは、厳しい経営環境下に置かれている中小企業の場合、売上を構成する顧客が絶えず2割ほどが離脱しているというデータがある。このような環境下においても、離脱顧客を穴埋めするための事業活動や成長投資をしっかり行っている企業は、前年並みの売上と利益であっても、企業の強みや独自性が一段と磨かれるため、長期的に健全経営がキープできているケースが多い。売上や利益が横ばい、或いは、微増の老舗企業などはそうした成長企業の典型例で、中小企業においては、売上等の成長率が横ばいであっても、持続的成長を遂げている成長企業といえる余地があるのだ。成長企業の特徴とは成長企業の最たる特徴は、売上と利益が共にプラスの成長率をキープしていることが絶対条件として挙げられるが、目に見える数字だけでは成長企業の特徴を正確に捉えることはできない。なぜなら、目に見えない経営方針や経営戦略といった要素が事業活動を推進し、結果として、売上や利益を形成するからだ。例えば、経営方針や経営戦略が曖昧な為に行き当たりバッタリの会社経営に陥っている企業が成長しないであろうことは容易に想像ができるだろう。下記のチェックリストは、わたしの経験から成長企業の実現に不可欠な主な項目を挙げている。該当項目が多いほど、成長企業の実現度が高いといえるので、是非、自己診断してみてほしい。成長企業のチェックリスト☑経営計画を持っている☑社員教育を行っている☑新しい顧客を常に創造している☑会社の本業が明快で、競合と差別化されている☑会社の強みを自覚し、その強みを活かしきっている☑会社の強みを磨くために、新技術やノウハウを積極的に導入している☑利益の一部を毎期成長投資に充てている☑経営者に私欲がなく、向上欲が旺盛である☑経営者が常に次世代の経営を見据えて動いている☑顧客満足度だけでなく、社員満足度も追求している成長企業を作る法則成長企業を作る法則は、前章「成長企業の特徴とは」で解説した成長企業のチェックリストのすべて項目を高い精度で実現することに尽きる。なかでも、経営計画、成長投資、社員教育、会社の強みの研鑽、次世代経営の意識、社員満足度の追求などは、成長企業を作る上で欠かせない要素といって過言ではない。成長が鈍化している中小企業や衰退している中小企業は、何れかの取り組みが弱い、或いは、取り組み方を誤っている可能性が高い。例えば、わたしの経験上、中小企業において正しい経営計画を持っている会社は10社に2~3社程度しかない。それ以外の中小企業は、計画があっても内容が妥当でない、そもそも計画がない会社も珍しくない。計画の有り無しで、その後の収入に10倍もの差が開いたという研究データもあるほど、成長企業のロードマップになり得る経営計画ほど重要なものはない。成長企業を作るために何をすべきか、足元を見つめ直して、確実に成長の階段を歩んでほしい。
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  • 起業に成功した事業を飛躍させる次の一手|うまく行っている時の成功ステップ
    起業に成功した事業を飛躍させる次の一手|うまく行っている時の成功ステップ起業した事業が成功する確率は極めて低い。たとえ、ファーストステップに成功したとしても、創業10年後の生存率は5%と云われている通り、厳しい競争を勝ち抜かなければならない。この記事では、起業に成功した事業を飛躍させる次の一手、並びに、うまく行っている時の成功ステップについて、詳しく解説する。起業の成功を盤石にする「付加価値」起業に成功した事業を飛躍させる次の一手として欠かせないのは「付加価値の研鑽」である。起業した事業のファーストステップがうまく行ったということは、顧客サービス(商品)が顧客の支持を得ていることになるが、大切なことは、長期的かつ継続的に、顧客の支持を獲得し続けることだ。そのためには、起業した事業がうまく行っているからといって手を抜くことなく、他の追従を許さないように付加価値を磨き続け、顧客サービスを上げることが重要になる。提供する商品やサービスの選択権は常に顧客が握っているということを強く意識し、顧客メリットを高める付加価値を磨き続けることが飛躍の原則である。起業の成功を盤石にする「経営基盤」起業に成功した事業を飛躍させる次の一手として欠かせないのは「経営基盤の強化」である。起業した事業のファーストステップがうまく行った要因は様々あると思うが、大切なことは、その成功を持続するための経営基盤を強化することである。そのためには、起業した事業がうまく行っているからといって手を抜くことなく、脆弱な経営分野や社長の苦手分野を補強する仕組み作りを徹底的に行うことが重要になる。成功社長ほど、次の飛躍のイメージを明確にして、そこから脆弱な経営分野や社長の苦手分野を逆算し、しっかり補強する仕組み作りを先手先手で行っている。企業の永続性は課題に先手を打つことでしか保たれないので、この先手の意識が、企業の盛衰を決定付けるといっても過言ではない。起業の成功を盤石にする「経営姿勢」成功社長は、成功したと思った瞬間に衰退することを、よく知っている。従って、起業した事業のファーストステップがうまく行ったからといって、決して調子に乗らずに、謙虚に更に上を目指すことが大切になる。また、失敗は必然の結果、成功は偶然の結果と云われるように、成功に固執せず、小さな失敗を反省・分析し、コツコツと成功に活かす経営姿勢も重要になる。実るほど頭が下がる稲穂かな、の言葉の通り、成功体験に捉われず、常に謙虚に、顧客のために付加価値を磨き、顧客のために経営基盤を強化する日頃の経営姿勢が起業の成功を盤石にする確かな一手になる。
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  • チャンスを掴む人はココが違う|成功者の7つの習慣
    チャンスを掴む人はココが違う|成功者の7つの習慣人として、会社として成功するには何かしらのチャンスを掴む必要がある。そして、成功のチャンスを掴むには、成功に近づく習慣を身につけ、成功するための努力を継続することが欠かせない。この記事では、チャンスをつかむ人が心掛けている習慣について、詳しく解説する。チャンスを掴む人は努力家チャンスを掴むには努力が必要だ。ふいに訪れるチャンスに呼応する下地(能力、人脈、センス、専門性等)を作る努力なくして、チャンスはつかめないからだ。他人よりも勉強し、他人よりも経験を積み、他人よりも熱意を持って成功したい分野で努力し続けている人間に巡ってくるチャンスの量は自ずと他人を上回るし、チャンスを掴み、そのチャンスをものにする成功率も上がる。時間は平等だが、チャンスは平等に巡ってこない。チャンスをつかむには、時間を有意義に使い、正しい努力に費やす習慣を実践しなければならない。チャンスが来てから努力するのではなく、チャンスの前の努力が成功を左右するのだ。チャンスを掴む人は真似がうまいスキーは上手な人の後ろを滑ると上達が早いらしい。正しいフォームが身に付き、自ずと滑りがうまくなるという理屈らしいが、言いかえれば、うまく真似れば成功が早いということだ。チャンスを掴む人は総じて真似がうまく、先行して成功している人の習慣なりセオリーを真似て、自分の能力を引き上げるスキルに長けている。成功者を真似れば、たとえ小さなチャンスであっても、大きな成功を生み出す可能性が高まる。良いと思ったことはとりあえず真似る。チャンスを活かすか否かは真似で決まるといっても過言ではない。チャンスを掴む人は責任感があるチャンスをつかむには日頃から責任あるマインドを持つことが大切だ。何事も他人のせいにして生きていると、周囲の信頼を失い、チャンスが遠のくからだ。失敗、境遇、結果など、すべての現実を自分の責任として受け入れられる人は、現状を分析し、その現状を打破する力に長けている。また、周囲の信頼も得られやすく、自ずとチャンスの機会も増える。すべては自分の責任とし、さらに、他人事であっても何かしらの教訓を得ようとする責任ある姿勢は必ずチャンスを引き寄せる。チャンスを掴む人はモラルがあるチャンスをつかむにはモラルが欠かせない。周囲の迷惑を顧みないモラルのない下品な生き方をしていると、たとえチャンスに恵まれても、周囲に足を引っぱられるからだ。モラルのある人は周囲からの信頼が厚いだけでなく、何より人に好かれやすく、沢山のチャンスが巡ってくる。また、モラルのある行動をしていると、成功者特有の素直さや謙虚さも自然と身につく。モラルある言動が新たなチャンスを生み出し、そうしたチャンスが成功を生み出す。モラルは成功スパイラルの起点といっても過言ではない。チャンスを掴む人は出会いに積極的成功者は最初から成功者だったわけではない。どこかで飛躍のチャンスになり得る出会いにめぐり合っている。チャンスをつかみ、そのチャンスをものにするには相応の熱意が必要だが、誰とも出会うことなく自分で自分に火をつける成功者は稀だ。殆どの成功者は、良き上司や師匠との出会いなど、他人の影響で燃えるタイプだ。かくいう私も他人の影響を受けて燃えるタイプだが、大企業の社長も例外ではない。例えば、世界的経営コンサルタントのピーター・F・ドラッカー氏との出会いがきっかけで経営者人生が一変したと語っている大企業の社長は意外と多い。よき出会いはチャンスをつかむ執念、熱意など、確実に着火のきっかけを与えてくれる。また、一人の力はたかが知れているが、他者と繋がることで成果が何倍にも大きくなることは良くあることだ。そうした出会いを積極的に求め、良き師匠や良きメソッドと出会うか否かで飛躍のチャンスは大きく変わるのだ。チャンスを掴む人は情熱家好きこそ物の上手なれ、という故事がある。どんなことであっても、人は好きなものに対しては熱心に努力するので上達が早いということだが、チャンスをつかむ人ほど、好きなものに情熱を傾ける傾向が強い。例えば、世界を大きく変えるようなビジネスを数多に生み出したマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏やアップル創業者のスティーブ・ジョブス氏は、大学在学中に自らが思い描いたビジネスに熱中し、何れも大学を中退し、大成功を収めている。情熱を持って目の前のことに全力で取り組む姿勢は、チャンスを引き寄せ、チャンスを成功に変える原動力になる。気がついたら成功していたというパターンは、情熱家特有のチャンスの掴み方といえる。チャンスを掴む人は逆境に強いチャンスを掴む人は逆境に強い。例えば、国も言葉も財産も没収されたにも関わらず、世界の中枢で活躍しているユダヤ人ほど逆境に強い人種はいない。ユダヤ人はどんな逆境に置かれても、優れた思考や対話技術をベースに沢山のチャンスを捉え、成功を積み重ねている。ユダヤ人に限らず、成功者は総じて逆境に強い。変化を受け入れ、積極的に行動し、チャンスが訪れるまでの努力を決して怠らない。どんな境遇であってもピンチをチャンスと捉えて、小さなチャンスを決して逃さない。逆境に強い人ほど、チャンスの引き寄せ方、掴み方、活かし方を熟知している。成功者の7つの習慣最期に、チャンスを掴みチャンスをものにする成功者の7つの習慣をおさらいする。チャンスを掴む人の特徴として「努力家・真似がうまい・責任感がある・モラルがある・出会いに積極的・情熱家・逆境に強い」、以上7つの習慣を解説した。当てはまる成功要素がひとつでも多いほどチャンスに恵まれ、チャンスを掴む素質があるといえる。逆に、チャンスを掴みたい人は、一つでも多くの成功要素を習慣化し、実践することが大切になる。成功者は最初から成功者だったわけではない。チャンスを掴み、チャンスをものにしたからこそ成功者になれたのだ。チャンスは平等にやってこない。チャンスを掴む習慣が、チャンスを引き寄せるのだ。
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  • 運命を変える方法|会社・社長・社員の運命は変えられる
    運命を変える方法|会社・社長・社員の運命は変えられる運命は誰にでも変えられる。しかも、いつからでも一瞬で変わる。会社においては、社長の運命が変われば、業績が変わり、巡り巡って社員の運命を動かす。運命一つで、会社の命運や自分の人生が決まるということだ。この記事では、運命の基本概念、並びに、運命を変える方法について、詳しく解説する。運命は変えられる人生は、宿命と運命で決まる。宿命とは不変のものだ。生まれる日、場所、環境などは先天的に決まっており、変えようがなく、個々の宿命は、あるがままに受け入れるしかない。一方の運命は不変ではない。運命は、生まれ落ちたその日から、その人自身の決断の連続によって形成されるので、生き方・在り方次第で、誰にでも変えることができる。しかも、いつからでも、一瞬で変えることができる。東洋哲学などを紐解くと、人生の25%は宿命で決まり、残りの75%は運命で決まると云われている。どんなに厳しい宿命であっても、運命を動かすことができれば、宿命を乗り越えることができ、更には、予想を大きく超える飛躍も可能だということだ。運命を変える方法運命を変える方法を2つ紹介する。ひとつは「今を生きる」こと、もう一つは「想いを共有する」ことである。今を生きるとは、いま目の前のことに全力を尽くすということだ。悩みや不安の種は、過去を振り返ったり、有りもしない未来を想像したり、今から目を背けることで生まれるが、過去や未来に惑わされることなく、とにかく、今を生きることに集中するということである。目の前の人や目の前の仕事に尽くして尽くして、尽くし続ければ、運命が好転し、運命がどんどん変わる。今、この瞬間を大切に生きることで、運命は大きく変わるのだ。想いを共有するとは、自分の実現したい夢、なりたい自分、会いたい人、やりたい仕事など、とにかく自己実現の種があるのであれば、他人と想いを共有し、他人を巻き込むことである。わたしの想いは、すべての中小企業の経営力を底上げすることと、更なる高みを目指す経営者を全力でサポートすることだが、折にふれて、想いを発信している。そうすると、まったく思いもよらないご縁から私の想いが実現することがある。やりたいことがあることは素晴らしいことだが、想いを共有しなければ、その想いは実現しない。1回や2回で諦めるのではなく、百回、千回と想いを共有すれば、想いは必ず実現する。運命が変われば人生が好転する人生は儚く、じつに短い。わたしも、バリバリ仕事できるのも、せいぜい残り数十年だ。宿命は凡人以下だと思うが、三十代前半には自分が大好きな分野で起業し、四十代前半には念願の商業出版を実現し、二十歳の頃には想像もできなかった今を生きていることを考えると、自分の運命が大きく変わっていることを実感する。運命が変われば、間違いなく人生が好転し、飛躍のチャンスに恵まれる。残り僅かな“今この瞬間”を、一所懸命に生きたいと思う。皆様にも“今を生きること”を衷心からお薦めする。
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  • 法人化のベストなタイミング|個人事業主の法人成りメリット
    法人化のベストなタイミング|個人事業主の法人成りメリット起業の形態は、個人事業主と法人(株式会社・合資会社等)の二つのパターンがある。起業した事業を個人事業主からスタートした場合、法人化することで節税メリットや信用メリットを享受することが出来るが、果たして法人化のベストタイミングとは如何に。この記事では、法人化のベストなタイミング、並びに、個人事業主の法人成りメリットについて、詳しく解説する。法人化のベストタイミング個人事業主の法人化のベストタイミングは様々な基準で考えることができるが、お薦めの基準は「所得・信用・消費税」の3つである。法人化のタイミングを検討する際に活用できる夫々の基準について、順を追って詳しく解説する。法人化のタイミング1「所得」法人化のタイミングを検討する際に活用できる一つ目の基準は「所得」である。所得を基準に法人化のタイミングを検討する場合は、個人事業主としての課税所得(収入-費用)が500~600万円を超えた時点が一つの基準になる。このラインを越えると、法人よりも税負担が重くなるため、節税のために法人化するケースが多い。法人化のタイミング2「信用」法人化のタイミングを検討する際に活用できる二つ目の基準は「信用」である。美容室や整体などの個人向け商売であれば法人化することでの信用メリットは殆どないが、法人取引がメインの商売は法人化することでの信用メリットが得られる。従って、個人顧客よりも法人顧客が多い場合は、信用メリットを得るために法人化するケースが多い。法人化のタイミング3「消費税」法人化のタイミングを検討する際に活用できる三つ目の基準は「消費税」である。個人事業主・法人共に原則2年前の売上が1,000万円以下であれば消費税が免除される。つまり、個人・法人、何れも創業から2年間は消費税が免除される。仮に、個人事業主でスタートしたビジネスの売上が2年目で1,000万円を超えた場合、3年目で法人化すれば、通算4年間は消費税が免除される。消費税10%の負担はキャッシュフローに大きな影響を及ぼすため、消費税を基準に法人化のタイミングを検討するケースも多い。個人事業主の法人成りメリット個人事業主の法人成りのメリットは、節税、信用、消費税の他にもある。例えば、代表者報酬の経費化、福利厚生の経費化、厚生年金加入などは、法人化メリットの代表例になる。夫々の法人成りメリットについて、順を追って詳しく解説する。法人成りメリット1「代表者報酬」個人事業主の場合、代表者報酬は経費として認められないが、法人成りすることで役員報酬として経費化することができる。事業収益を役員報酬で圧縮(経費化)することができるので、所得税(役員報酬)と法人税(当期利益)の二つの軸で納税額を調整・最適化できる。法人成りメリット2「福利厚生費」個人事業主の場合、代表者や専従者(代表者の家族)の福利厚生は認められていないが、法人成りすることで、一定の福利厚生費を経費化することができる。例えば、個人事業主は、健康促進のための施設利用料や人間ドック等の検診費用は自己負担になるが、法人化することで経費化することができる。法人成りメリット3「厚生年金」個人事業主は代表者も従業員も国民年金に自己負担で加入する事になる。法人成りすると、厚生年金に加入することが可能になり、しかも、掛け金の半分を経費化できる。更に、厚生年金の方が受給金額が多いため、役員家族や従業員のメリットも大きくなる。(本記事は2020年9月に執筆掲載しました)
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  • 損益分岐点の捉え方と分かりやすい計算方法|商売の成功は損益分岐で決まる
    損益分岐点の捉え方と分かりやすい計算方法|商売の成功は損益分岐で決まる損益分岐点とは、利益と損失の分かれ目を示す分岐点のことである。商売の成功は、利益を出す事で成立するので、損益分岐点を把握することは安定経営の絶対条件といっても過言ではない。この記事では、損益分岐点の捉え方と分かりやすい計算方法について、詳しく解説する。損益分岐点の捉え方損益分岐点とは、利益と損失の分かれ目を示す分岐点のことで、会社経営を成功に導く重要指標として広く活用されている。損益分岐点が分かると、絶対に必要な売上高が分かるので、売上目標が明快になり、会社経営の失敗リスクが低下する。損益分岐点は「損益分岐点売上高=固定費÷(1-売上高変動費率)」の公式で計算することができる。例えば、売上1,000万円、固定費500万円、売上高変動費率40%の損益構造の場合の損益分岐点は「500万円÷(1-0.4)=833.3万円」になる。【関連記事】損益分岐点の計算方法と適正水準損益分岐点の計算方法1損益分岐点を計算する上で、固定費や変動費率の計算が面倒という場合は、もっとシンプルな捉え方をしても差し支えない。例えば、売上から経常利益を引くと最低限消費されるコストが分かるが、それを損益分岐点と捉えても良い。売上が1,000万円、経常利益が100万円の損益構造の場合の損益分岐点は「1,000万円-100万円)=900万円」になる。また、損益計算書上(帳簿上)ではなく、正確なキャッシュフローの損益分岐点を知りたければ、運転資金「売上-経常利益-減価償却費」を計算すれば、キャッシュアウトする金額が分かるので、それを損益分岐点と捉えても良い損益分岐点の計算方法2損益分岐点のシンプルな計算方法はまだある。例えば、小さな会社やひとり社長の場合は、不要不急の経費を使わずに2~3ヶ月程度会社を運営すると、ひと月に必要な最低コストが大よそ分かる。このひと月に必要な最低コストは絶対に稼がなければならない売上の金額でもあるので、その金額を損益分岐点と捉えても良い。損益分岐点は、プラスとマイナス収支の境目、つまり、現金が入るか消えるかの分岐点を表すので、どんなビジネスであっても把握しなければならない。会社は現金がなくなると倒産するので、損益分岐点は、企業の盛衰(デット・オア・アライブ)を分かつ最重要指標といっても過言ではない。
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  • 儲かっている会社と儲かっていない会社の差
    儲かっている会社と儲かっていない会社の差儲かっている会社と儲かっていない会社の差はどこに表れるのか。一般的には、儲かっている会社は黒字経営と云われ、儲かっていない会社は赤字経営と云われるが、黒字倒産という言葉がある通り、黒字経営であっても経営破たんすることは決して、珍しいことではない。この記事では、儲かっている会社と儲かっていない会社の差について、詳しく解説する。儲かっている会社「営業利益」儲かっている会社を示す指標として「営業利益」がある。営業利益は、本業の儲けを示す利益指標であり、プラスであれば黒字経営、マイナスであれば赤字経営になる。黒字経営は儲かっている証拠、赤字経営は儲かっていない証拠になるが、黒字倒産という言葉がある通り、たとえ黒字経営であっても倒産する場合がある。一般的には売上総利益高営業利益率「(営業利益÷売上総利益高×100)が20%を越えていれば儲かっている優良な会社といえるが、儲けを示す絶対的な指標とは言い切れない側面がある。儲かっている会社「現金水準」儲かっている会社を示す指標として「現金水準」がある。たとえ営業利益がプラスでも、資金繰りに失敗し、現金が一時的に枯渇すると会社はあっさり倒産する。いわゆる黒字倒産でる。従って、儲けの基準を営業利益だけに着目するのではなく、現金水準に余裕があるか否か、或いは、毎年、現金水準が増えているか否かに着目することが、儲かっている会社を見極める重要な視点になる。中小企業においては、運転資金「売上-(減価償却費+経常利益)」の3倍以上の現金があれば、儲かっている会社といえる。儲かっている会社「成長率」儲かっている会社を示す指標として「成長率」がある。一般的には、売上、営業利益、現金水準等の重要指標が年率5~20%の範囲で成長していれば、儲かっている会社といえる。また、売上、営業利益、現金水準等の成長率が横ばい~微増であっても、設備投資(成長投資)の大きさを示す減価償却費が常に前年を上回っていれば、同様に、儲かっている会社といえる。なお、上記重要指標の成長率が20%を越えると危険リスクが高まる。例えば、注文や発送対応が追いつかない、商品製造や品質管理がキャパオーバー、人員不足で業務効率が著しく低下する、など等、経営や組織の管理体制に綻びが出始めて、会社のサービス低下と共に、客離れを引き起こすことがある。企業の成長率は下がっても問題だが、伸びすぎても問題が生じる。また、20%を超える急激な成長は、特需や流行等に乗った一時的なものかも知れない。このような急成長の最中に投資を加速すると、成長が鈍化した途端に人員が溢れたり、経費が賄えなかったり、操業度が落ちたり、等々、至る所に衰退リスクが噴出する。会社が急成長した後に倒産するケースは稀にあるので、くれぐれも注意してほしい。
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  • 経営者マインドの作り方|社長の思考を成功モードに切り替える方法
    経営者マインドの作り方|社長の思考を成功モードに切り替える方法わたしは経営コンサルタントとして数多くの経営者と接してきたが、経営者マインドがしっかり確立されている社長は間違いなく成功する。従って、経営者マインドを確立するために、経営者マインドを自覚(セット)・意識・育成することは会社繁栄の必須条件になる。この記事では、経営者マインドとは何かという基本的概要からマインドセットのための意識付けや育成方法に至るまで詳しく解説する。経営者マインドとは何か?マインドとは、心、精神、意識などと訳される。つまり、経営者マインドとは、経営者が会社経営に臨むうえで必要な、心持ち、精神、意識のことである。経営者マインドは、心持ちや精神など、目に見えない要素ではあるが、会社を成長発展させるうえで、非常に重要な意味を持つ。とりわけ「全責任を持つ」という経営者マインドは、わたしが最も重要視するマインドだ。例えば、すべての結果責任を一身に背負うという経営者マインドを持って経営を采配している社長の下では会社の成長が加速するが、責任も経営者マインドも脆弱な社長の下では会社が成長することはなく、むしろ衰退が加速する。全責任を持つ、というたったひとつの経営者マインドは、間違いなく会社の盛衰を決定づける。経営者マインドが会社の成長を加速させる経営者の仕事は決断することと云われるように、会社経営者は決断に追われるのが常である。当然、決断のスピードや質、或いは、決断の検証力を高める努力をしなければ、精度の高い決断を下すことはできず、会社の衰退リスクは高まるばかりとなる。じつは、決断の精度を上げるうえで、経営者マインドを意識することはとても有効だ。例えば、すべての責任を経営者自身に帰結させる経営者マインドは、決断の精度を格段に高める働きがある。たとえ自分の決断が周囲の環境や二次的要因によって失敗したとしても、全ての結果を自分の責任として受け入れるので、同じ失敗の轍を踏まない。会社の業績だけでなく、社員の能力や自分の人生等、すべての現実を自分の責任として受け入れる経営者マインドを持って決断を繰り返すと、確実に決断の精度が高まる。また、このような経営者マインドを持って決断していると、社長と社員の信頼関係が強固になり、組織のチャレンジ精神が旺盛になるので、会社の成長が一段と加速する。経営者マインドが繁栄の源泉になるのだ。経営者がマインドセットしなければならない理由経営者がマインドセットしなければならない理由は簡単だ。副社長以下は自分の責任を誰かに委ねることができるが、社長には責任を委ねる相手がおらず、すべての結果責任を、自分の責任として受け止めなければならないからだ。つまり、責任ある立場を自覚し、すべての責任を受け止める覚悟を持つために、しっかりとした経営者マインドを確立しなければならないのだ。繰り返すが、責任も経営者マインドも脆弱な社長の下では、会社は衰退する一方となる。衰退企業によっては、社長ひとりの経営者マインドが脆弱なゆえに、会社が倒産の危機に瀕するケースも多々ある。会社経営は経営者の決断の連続で業績が形作られていくが、日々の決断を上手に下すには確固たる経営者マインドが欠かせない。とりわけ、「責任を持つ」という経営者マインドは企業の盛衰を決定づけるので、時には自身を客観視して、自己分析してみることをお薦めする。(この記事は2019年2月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長の数字力が会社の儲かる力を高める|数字で経営するための基礎力
    社長の数字力が会社の儲かる力を高める|数字で経営するための基礎力中小企業の業績は数字力で決まる。全ての事業結果が表れている数字を起点に経営采配する、或いは、数字を活用することで失敗リスクを抑える事ができるからだ。この記事では、経営者の数字力の重要性、並びに、数字力のチェックシートに至るまで、詳しく解説する。経営者の数字力と業績の関係性中小企業の経営成績、つまり会社の業績は、経営者の能力に比例する。なぜなら、中小企業の多くはトップダウン構造にあり、経営者の意志ひとつで事業活動が決定するからだ。経営者の意志決定を覆す仕組みは殆どの中小企業にないことからも、経営者の能力が会社の業績を左右する最も大きい要素といえる。経営者の能力を測定する尺度は様々だが、最も端的に業績と直結している経営能力は何かと問われれば、それは「数字に強いか弱いか」だ。つまり、中小企業の業績は、経営者の数字力が生命線を握っている。このセオリーに則れば、中小企業は、経営者の数字力が優れていれば業績が伸び、経営者の数字力が劣ると業績が低迷する、ということになる。言い換えれば、経営者の数字力さえ高めることができれば業績が伸びる、ということだ。元々数字力が高い人はほんの一握りだが、他の人はもう駄目なのかというとそんなことはない。諦める必要はなく、これから数字力を高めればよいのだ。経営者の数字力チェックシート次の数字力チェックシートで一つでも該当する項目があれば、あなたの数字力は低い可能性がある。また、その部分が会社の経営課題や衰退リスクにに直結している可能性がある。経営者の数字力チェックポイント☑ 損益計算書が読めない☑ 貸借対照表が読めない☑ 月次決算書を毎月見ていない☑ 具体的な数値目標が導入されていない☑ 会社の数字よりも勘や経験を優先している☑ 会社の数字と経営課題を関連付けて考えていない☑ 会社の数字管理を経理担当者や税理士に任せている☑ 人件費や経費の適正水準や適正なバランスが分らない。☑ 会社全体が赤字経営なのはわかるが深刻度合が分らない。☑ 現金収支(キャッシュフロー)がプラスかマイナスか分らない☑ この先、会社の利益がどのように推移していくのかが予測できない。☑ 大口の販売先に依存しているが会社の業績に与えるリスク度合が分らない。☑ 売上の増減くらいは把握できても、会社のどこの事業が黒字経営で、どこの事業が赤字経営なのか分らない。経営者の数字力の低下が衰退リスクを生み出す会社の数字には事業活動の結果が全て表れる。当然ながら、経営者の数字力が劣っていると、会社の数字が把握できないという事になる。会社の数字が把握できなければ、正しい現状分析は不可能だ。更に現状を正しく認識することができないので、会社の未来像と現状の間にある正しいギャップがつかめず、経営課題も見誤ってしまう。間違った経営課題にどんなに一生懸命取り組んでも、思ったような結果にならないであろうことは一目瞭然だろう。何より、経営課題の見誤りや見落としは、中小企業の最たる倒産原因だ。例えば、医者に健康診断の結果をきちんと読み解く能力がなければ、病気の予兆がそこに現れていたとしても見落としてしまう。誤診の結果、まったく見当違いの治療をしたがために本来治せる病気が重症化してしまうこともあり得る。経営者の数字力が自己診断力を高める医者の低い診断力が災いして病気を更に悪化させる原理は、会社経営も同じだ。例えば、経営者の数字力が優れていれば、会社の健康状態を自己診断できるので、会社の大病(経営悪化や倒産危機等)を未然に防ぐことができる。また、ヒトが病気をした場合は、数値基準を設けて日常生活復帰のためのリハビリを行い、復帰後もさらに高い健康レベルを目指すために数値目標を掲げて、より具体的なトレーニングを行い、心身ともに健康で魅力的な人を目指す。会社もそうありたいはずだ。経営者の数字力が優れていれば、現状認識と目標設定を誤るリスクがグッと下がる。そして、正しい現状認識は正しい未来を予測する。また、理想の未来像に対してどう取り組むかも正しい現状認識ありきで、それらの繰り返しが会社の成長発展を後押しする「良いスパイラル」を生み出す。良いスパイラルに入る為にも、まず経営者の数字力を高めることが先決だということがお分かり頂けただろうか。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 図解でわかる財務諸表の読み方|経営者が押さえるべき数字の本質
    図解でわかる財務諸表の読み方|経営者が押さえるべき数字の本質財務諸表とは、会社の資産状況や損益状況等、事業活動の成績が集計された経営資料のことだ。財務諸表は、社長の決断を支える根拠資料になるので、中小企業経営者にとって財務諸表の理解は必須スキルといっても過言ではない。この記事では、財務諸表の見方や読み解き方に至るまで、簡単に理解できるように図解で分かりやすく解説する。財務諸表とは?中小企業の財務諸表は、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書の3つで構成されている。このうち、中小企業の経営実務で大いに活用できる財務諸表は「貸借対照表」と「損益計算書」になる。財務諸表に対してアレルギー反応を抱き、あまり経営に活用していない経営者を稀に見かけるが、財務諸表の活用なくして、正しい会社経営はできない。なぜなら、財務諸表には、事業活動のすべての結果(正否)が集約されているからだ。自らの行動の結果(正否)を確認することなく前に突き進んでいては、何れ失敗することは容易に想像できるだろう。財務諸表を理解するコツは?財務諸表を会計の知識ゼロから理解するには、それなりのコツがある。例えば、最初から財務諸表の難しい理論や専門家の説明を頭に入れようとしても、なかなか理解できるものではない。逆に、財務諸表に対する拒絶反応が大きく育ってしまい、ますます理解が遠のくかも知れない。複雑化した事柄や難しい物事は、図解で理解するのが手っ取り早く、財務諸表も同じである。図解で財務諸表の仕組みを整理すると本質がスッキリ分かり、物事の本質が分かると理解のハードルはグッと下がる。財務諸表(貸借対照表・損益計算書)の見方と読み解き方について、順を追って図解で分かりやすく解説する。図解で分かる貸借対照表の見方貸借対照表とは、会社の資産状況を表す財務諸表のことである。貸借対照表は「資産の部=(負債の部+資本の部)」のバランスが均等にとれることから、バランスシート(Balance sheet)、略してB/S(ビーエス)とも呼ばれている。貸借対照表の構成は下図の通りだが、見方と仕組みもさることながら、どこが重要なポイントで、どこが日頃からチェックすべきポイントなのか分からない、といった中小企業経営者も多いのではないかと思う。この貸借対照表の構成を極限までシンプルに分かり易く図解すると、下図の通りとなる。このように、貸借対照表は「資産の部」と「負債の部」と「純資産の部」の3つの構成に図解すると分かり易い。それぞれの構成を以下に解説する。資産の部資産の部は「資産の保有形態」を表すエリアになる。例えば、現金、預金、商品、土地建物などの資産である。資産の購入原資が、負債(他人のお金=借金)なのか、はたまた純資産(自分のお金=利益)なのかは分からないが、原則、会社が保有している全ての資産が表示される。資産の部のチェックすべき重要ポイントは1つだ。それは「現預金の増減」である。現預金が増加傾向にあれば問題ないが、現預金が減少傾向にあるようなら様々な経営課題が内在している証拠になる。例えば、赤字経営、現金回収の遅延、不良在庫の増加など等だ。負債の部負債の部は「資本の調達手段」を表すエリアになる。例えば、売掛金、未払金、借入金などである。負債の部に表示される項目は、すべて他人のお金、つまり、借金(必ず返すべきお金)のことだ。負債の部は、資産の部よりも少ないに越したことはないし、できれば純資産よりも少ない方が安全だ。純資産の部純資産の部は「利益の累積」を表すエリアになる。つまり、自由に使える自分の貯金のようなものである。純資産の部のチェックすべき重要ポイントは1つである。それは「純資産の増減」だ。純資産が増加傾向にあれば問題ないが、純資産が減少傾向にあるようなら赤字経営に転落しているということだ。貸借対照表は「現預金の増減」と「純資産の増減」の2点を常にチェックしていれば、経営リスクの早期発見ができるので、毎月のチェックを習慣化することをお薦めする。【関連記事】貸借対照表の重要なチェックポイント図解で分かる損益計算書の見方損益計算書とは、会社の業績状況を表す財務諸表のことである。損益計算書は、プロフィットアンドロス(Profit and loss statement)、略してP/L(ピーエル)とも呼ばれている。損益計算書の構成は下図の通りだが、これだけで収支のイメージを捉えることは困難だ。損益計算書の収支イメージを分かり易く図解すると、下図の通りとなる。このように、損益計算書は「3つの収入」と「2つの支出」に図解すると分かり易い。それぞれの収入と支出を以下に解説する。3つの収入3つの収入は「売上・売上総利益・営業利益」の3つの収入で構成されている。売上総利益のことを粗利(あらり)というが、売上と粗利まではチェックしているという経営者は多いのではないかと思う。しかし、粗利から販売管理費を差し引いた営業利益までチェックしないと正しい会社経営はできない。なぜなら、営業利益までチェックしないと正しい経費コントロールができず、まともな会社経営ができないからだ。例えば、売上と粗利が増加している一方で、販売管理費が大幅に増加し、赤字経営に転落してしまったらどうなるだろうか。当然、利益を生み出さない事業の寿命はそう長くない。全ての費用を差し引いた後の収入の正否をチェックするには「営業利益」のモニタリングが欠かせないのだ。2つの支出2つの支出は「売上原価・販売管理費」の2つの支出で構成されている。売上原価は、売上に対応する仕入、或いは、製造原価のことである。販売管理費は、売上を作るための事業活動に関わる費用のことである。事業発展の秘訣は、売上最大化と経費最小化を同時に進めることだが、売上や売上総利益に占める経費の構成が小さければ小さいほど、その事業の付加価値は高いといえる。付加価値の高い事業とは、利益率の高い事業ということだ。当然、下図のような赤字経営の損益では、付加価値の低い事業ということになる。2つの支出を収入(売上)よりも小さくすることが経営の鉄則になる。【関連記事】損益計算書の重要なチェックポイント図解で分かるBSとPLの関係性財務諸表を構成する貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)は、常に連動している。連動している領域は2つに大別することができ、ひとつは「損益計算書の営業取引」と「貸借対照表の資産の部と負債の部」、もう一つは「損益計算書の営業利益」と「貸借対照表の純資産の部」である。貸借対照表と損益計算書の連動のイメージは下図の通りとなる。※貸借対照表の純資産の部と連動しているのは、本来、損益計算書の当期純利益だが、便宜上、営業利益としている「営業取引」と「資産の部と負債の部」損益計算書の営業取引と貸借対照表の資産の部と負債の部の連動事例は下表の通りである。損益計算書貸借対照表売上が発生売上が計上される現金が増加、或いは、売掛金、受取手形等の売上債権が計上される売上原価(仕入)が発生売上原価(仕入)が計上される現金が減少、或いは、買掛金、支払手形等の仕入債務が計上される販売管理費が発生水道光熱費、家賃などの経費が計上される現金が減少、或いは、未払金、未払経費等の支払債務が計上される「営業利益」と「純資産の部」純資産の源泉は、会社の利益である。つまり、営業利益がプラスであれば純資産も増加、営業利益がマイナスであれば純資産も減少、というように純資産と営業利益は常に連動している。なお、純資産はすべて自分のお金なので、増えれば増えるほど会社の経営が安定する。
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  • 超わかりやすい減価償却の仕組み|経営者が理解すべき会計の基礎
    超わかりやすい減価償却の仕組み|経営者が理解すべき会計の基礎中小企業経営者にとって、減価償却ほどややこしく分かりづらい会計制度はないのではないかと思う。わたしも会計知識を習得するまでは、減価償却はチンプンカンプンだったが、減価償却は会計上だけではなく、会社の投資戦略やキャッシュフローにも大きく関わっているので、理解が浅いと会社経営の失敗リスクが高まる。この記事では、減価償却制度の仕組みについて、事例を紹介しながら超分かりやすく解説する。減価償却とは?減価償却とは、資産性の高い設備等の減価償却資産を耐用年数に応じて費用化する制度のことである。減価償却の対象資産や耐用年数等は税法で全て取り決めされているが、この記事では、難しい理論や決め事はひとまず置いておいて、減価償却の仕組みを理解することに焦点を絞って解説を続ける。減価償却の仕組みは「会計の仕組み」と「費用の仕組み」、このふたつを理解すると見えてくる。この二つの仕組みさえ分かれば、減価償却の仕組みが分かる下地が整う。順を追って、減価償却制度の基本を支える二つの仕組みについて解説する。会計の仕組みを理解する減価償却は、会計の仕組みが分かると簡単に理解できる。会社の会計には絶対的なルールがある。それは、会計期間だ。会計期間は創業期を除いて「1年間」と定められている。なぜ、3年や10年ではダメなのか?それは、1年間という会計期間ごとに会社の税金が確定しないと、国の予算管理に支障をきたすからだ。会社の税金は、国の収入になる。国にも会社同様に1年間の会計期間があり、会計期間に合わせて予算を作成し、予算を消化する仕組みがある。当然、収入(税収)が確定しないと、予算自体が実効性の低いものになる。国の予算管理に合わせるために、会社の会計期間が1年間と決まっているわけだ。この会計期間が1年というルールが、減価償却を簡単に理解する上で抑えるべき重要なポイントになる。【関連記事】「会社の決算とは?決算の仕組み」費用の仕組みを理解する減価償却は、費用の仕組みが分かると簡単に理解できる。前章で解説した通り、会社は1年間という会計期間ごとに税金が確定する。中小企業の税金の計算方法は実にシンプルだ。会社の税金は、売上から「費用」を差し引いた利益に対して課税される。当然、利益が0円であれば、原則、税金(均等割りや消費税除く)は発生しない。この会社の利益は、前記した通り会社の売上から費用(経費)を差し引いた金額になるが、会社の売上とは一切関係のない経営者の生活費や娯楽費等を経費化して、課税対象になる利益を減額(利益圧縮)する会計行為は認められない。このような行為は、脱税に当たり、重い罰則が課せられる。つまり、売上に対応する費用だけが経費として認められる、というルールが会計の大原則になる。この売上に対応する費用だけが経費化されるというルールが、減価償却を簡単に理解する上で抑えるべき重要なポイントになる。減価償却の仕組みを理解する減価償却の仕組みについて、詳しく解説する。会計期間が1年間と決まっていること、そして、売上に対応する費用のみが経費として認められること。この二つが理解できれば、減価償却の仕組みを簡単に理解する下地がほぼ整う。減価償却の対象となる資産は、資産性の高いものに限定されている。例えば、文房具やコピー紙のような1年以内に消費される消費財、何年利用しても一切価値が目減りしない土地などは、減価償却の対象資産にはならない。減価償却の対象資産は、3年経過しても会社の売上に貢献する機械、20年経過してもガタが来ない建物など、1年間という会計期間に収まらずに長期間にわたって会社の売上に貢献する資産が対象になる。この減価償却資産を耐用年数に応じて費用化する制度が、減価償却の仕組みになる。例えば、耐用年数3年の機械を300万円で購入した場合、購入時に一度その機械を資産計上し、その資産を、年間100万円のペースで減価償却費として経費化する仕組みが、減価償却の基本になる。減価償却の仕組みが分かる会計例最後に、減価償却の仕組みがわかる簡単な会計例を解説する。例えば、耐用年数3年の機械(減価償却資産)を300万円で購入したとする。この製造ラインの年間の売上は1,000万円、機械費用以外の年間の一般経費は800万円とする。まずは、減価償却を加味しない会計処理の例である。1年目:売上1,000万円-(一般経費800万円+機械購入経費300万円)=▲100万円の損失2年目:売上1,000万円-一般経費800万円のみ=200万円の利益3年目:売上1,000万円-一般経費800万円のみ=200万円の利益次に、減価償却を加味した会計処理の例である。機械費用300万円は耐用年数の3年間で均等に減価償却費として費用化する。(この場合、貸借対照表の資産欄に300万円の機械資産が計上されるが、3年目で資産価値が0円になる)1年目:売上1,000万円-(一般経費800万円+減価償却費100万円)=100万円の利益2年目:売上1,000万円-(一般経費800万円+減価償却費100万円)=100万円の利益3年目:売上1,000万円-(一般経費800万円+減価償却費100万円)=100万円の利益いかがだろうか?減価償却の有り無しによって、それぞれの会計期間内の利益金額に違いが生じることが分かったと思う。また、売上に対応していない経費計上を認めると、適正な利益計算ができないということも分かったと思う。減価償却資産を耐用年数に応じて費用化する理由はここにあり、この仕組みこそが減価償却制度の基本になる。
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  • 経営者の成功を支える六方心とは|成果と人徳を生む心の使い方
    経営者の成功を支える六方心とは|成果と人徳を生む心の使い方経営者が成功したければ、優れた決断力と人徳を身につける必要があり、そのためには「六方心」の姿勢が欠かせない。六方心とは「前後左右」に加えて「上下」に対しても心して対峙する姿勢を表した言葉だが、経営者が六方心を実践すると、優れた決断力と人徳が醸成される環境が自然と整う。この記事では、優れた決断力と人徳形成に役立つ六方心の実践法について詳しく解説する。六方心は決断力を高める六方心は、社長の決断力をグッと高める。例えば、副社長以下の人間は、自分の決断をチェックしてくれる人間が常に後ろにいるので、誤った決断をしたとしても、正常な組織体制にあれば軌道修正が働き、会社全体が失敗に傾くことはない。一方、会社のトップに君臨する経営者の決断をチェックする人間はいないので、経営者が誤った決断を下してしまうと、会社全体が失敗に傾く。事実、わたしが事業再生に関わった中小企業の殆どは、経営者ひとりの決断力不足で倒産の危機に陥っていた。会社の未来を100%当てることは誰にもできないので、全ての決断には失敗リスクがあり、少しでも油断すると、どんなに有能な経営者であっても決断を誤りかねない。従って、経営者は前後に注意を払うだけでは物足りない。さらに、前後に左右を加えて注意を払うだけでも物足りない。やはり、六方心の姿勢のごとく、前後左右に上下を加えて、常に六方に注意を払う姿勢が必要だ。六方心の注意を怠ることなく経営を采配していれば、自ずと優れた決断力が身につき、経営者としての成功がグッと近づく。六方心は社長の人徳を高める六方心は、経営者の人徳を着実に高める。例えば、「自分だけ良ければすべて良い」という前提で物事を考える経営者には、優れた人徳は身につかない。このような、☑自己中心(自分中心の考え方)☑自己独善(自分ひとりが正しい)☑自善他悪(自分が正しく相手が間違っている)というような近視眼的な思考法は、優れた人徳形成を阻害する最たる要因になる。会社経営に関わる人間は数多にいる。作る者、売る者、使う者、株主、社員、お客様、取引先、下請け、孫請け、家族、両親、子供...など等、挙げたらキリがない。経営者には、正面の相手だけでなく、周囲を見渡して六方の相手に対して、丁寧に心を配る思いやりが必要だ。例えば、会社の取引相手にとって都合の悪い事実が少しでも含まれていれば、その取引は何れ破綻を迎える可能性が高い。長期的、且つ、安定的な取引を求めるのであれば、六方心の思いやりで関係者全員の立場になって相手を気遣う姿勢が欠かせない。下の図は、坂の下と上に立つ、立場の違いを表したものである。同じ坂でも、下に立てば「上り坂」、上に立てば「下り坂」、立場の違いで見解が変わる良い例である。先に述べた通り、中小企業の経営者は会社のトップとして様々な人と対峙している。社員や取引先、お客様...など等、相手の立場になって考えられる六方心の思いやりが身についている経営者に対しては、社員や取引先はストレスなく会社に協力してくれるだろうし、お客様も快く商品やサービスを購入してくれるだろう。逆に、自分の立場しか考えない自己中心的な経営者に対しては、社員や取引先はストレスを抱え、お客様も商品やサービスを通じて嫌な気持ちになることがあるかも知れない。成功する経営者の心の使い方相手の立場に立つことは簡単そうで簡単ではなく、実に難しい。例えば、人間の長所と短所は、相手の受け取り方ひとつで、その性質が逆転することがある。気の利く性格の人に対して「あの人は気が利く」とプラスに思う人と、「あの人はお節介だ」とマイナスに思う人がいる。相手の立場に立つというのは、相手の気持ちをどこまで理解できるか、ということだ。経営者であれば、過去に自分の言動で相手を傷つけたり、取引先と揉めたりしたことが少なからずあると思うが、考えていてもなかなかうまくいかないのが「相手の立場に立つ」ということだ。こればかりは経験と体験で体得するしかない。だからこそ、六方心を持って、相手の立場や目線に合わせる謙虚さと、意見の相違や性格の相違を受け入れる度量が大切になる。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 経営者とは何か|使命・役割・成功条件を徹底解説
    経営者とは何か|使命・役割・成功条件を徹底解説経営者(けいえいしゃ)とは、経営学上は組織の経営に責任を持つ者とされている。経営者の呼称は、会社法上は代表取締役、役職上は社長などがあるが、果たして、経営者とは何者なのか。この記事では、経営者とは何か、経営者の使命から責任の範囲に至るまで、詳しく解説する。経営者の概念経営者の概念は幅広く、呼称も様々ある。例えば、経営者の呼称は、会社法上は「代表取締役」、労働法上は「使用者」、会社組織上は「社長」、自営業上は「個人事業主」など等、様々ある。経営者の概念に関しても、株主が社長を務めると「オーナー経営者」、株主以外が社長を務めると「サラリーマン経営者」、企業のトップを渡り歩く、或いは、再建請負人を表す「プロ経営者」など、様々な概念がある。更に、法人、個人事業主問わず、ひとり経営者という形態も珍しくなく、事業家だけでなく、様々なフリーランスや研究者等も経営者の範囲に入る。従って、経営者として事業、或いは、組織の経営に責任を持つ立場にいる者は意外と多くいる。【関連記事】会社経営とは何か?経営者とは何か?経営者とは何か?考えたことがあるだろうか?経営者は、会社の頂点に君臨している。副社長以下は自分の決断を委ねる相手がいるが、経営者は意思決定の最後の砦であり、全て自分の責任で決断しなければならない。そう考えると、「経営者=意思決定の最高責任者」という表現が最もしっくりくる。会社の最高責任者である経営者は、会社の業績を他人事にできない唯一無二の立場にいる。さらに、会社の業績は経営者の意思決定の連続で決まっていくので、業績に対する経営者の責任は非常に重いものになる。また、トップダウン構造にある多くの中小企業は、会社の業績が経営者の能力に比例する。つまり、経営者の能力次第で業績が決まり、言い換えれば、黒字経営も赤字経営も経営者次第ということになる。当然ながら、黒字経営は幸せを呼ぶが、赤字経営は不幸を呼ぶ。経営者が関係者全員の幸せを叶えるには、会社の最高責任者という自覚を胸に、自分の使命に向かって全力を注ぐ覚悟が欠かせないのだ。経営者の使命とは何か?経営者の使命は、黒字経営を持続し、なお且つ、利益を拡大し続けるところにある。万が一、経営者の使命を忘れて赤字経営に転落すると、行きつく先は会社の倒産である。当然ながら、会社が倒産すると、関係者全員が一瞬で不幸になる。会社の業績は経営者の能力に比例するので、次のような論理も成り立つ。▶従業員の幸も不幸も経営者次第▶関係者の幸も不幸も経営者次第▶取引先の幸も不幸も経営者次第家族や従業員に進んで不幸を運びたいと思っている経営者はいないと思うが、中小企業の実に70%(※1)が赤字経営に陥っているといわれている。下表は中小企業の黒字経営に必須の管理会計(※2)導入率と赤字経営の比率を表したグラフである。ご覧の通り、70%以上の中小企業が赤字経営に苦しんでいる。なぜ、こんなにも赤字経営が多いのだろうか?赤字経営の理由はさまざまあるが、中小企業においては「勘と経験に頼った行き当たりバッタリの経営に陥っている」という状況がもっとも多い理由として考えられる。なかには、勘と経験だけで会社経営に成功している経営者もいるが、そうした才能を持っている経営者は100人や1,000人にひとりといった世界だ。例えると、100m走か10,000m走か分らずにスタートを切っても一等賞をとれるような才能の持ち主である。こんな才能を持ち合わせている経営者は、そうそういない。※1:国税庁が2014年3月に発表した「平成24年度分法人企業の実態」で、赤字法人は調査法人全体(約254万社)の70.3%となっている※2:管理会計とは会社経理部や会計事務所(税理士事務所)が作成する決算書の数値を有益な情報に変換、管理、運用し経営力を高める会計手法のことである経営者を助ける情報とは?経営者の勘や経験に確かな根拠を与える情報の代表例は「会社の数字」である。会社の数字の理解が深まれば深まるほど、間違いなく経営者の経営力は向上する。事実、会社経営で成功している経営者は数字に強く、会社経営で失敗する経営者は数字に弱い。経営者にとって、儲からない赤字経営は苦痛以外の何物でもない。しかし、ひとたび会社が儲かり始めると、会社経営の楽しさはどんどん広がる。中小企業は経営者ひとりが強くなれば、業績が伸びるケースが多い。そのためには、経営者の最低限の務めとして、会社の数字を深く理解することが欠かせないのだ。経営者の本当の姿とは?経営者は、関係者全員の幸せを一心に背負う覚悟が必要だ。関係者全員を幸せにするには、黒字経営を持続し、なお且つ、利益を拡大し続けなければならないが、注意も必要だ。それは、利益を拡大するうえで、世間に迷惑をかけるような経営判断は極力避けるということだ。法律の範囲内なら何でもOKという下品な考え方は、健全な会社経営を目指す経営者の考え方ではない。経営者は、法律に頼らずとも正しい経営ができるような倫理観(モラル)を持つことが何よりも大切だ。また、しっかりとした倫理観を保つには、周囲に流されない胆力と精神力も欠かせない。そればかりではない。経営者は孤独とも戦わなければいけない。社内はもちろん、家族であっても経営者の気持ちは理解できないものだ。会社の最高責任者として全責任を背負い、孤独な立場に立たされる、、、それが経営者の本当の姿だ。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 社長が最低限やるべき5つの仕事|会社の成長は社長の仕事で決まる
    社長が最低限やるべき5つの仕事|会社の成長は社長の仕事で決まる中小企業の会社経営において、社長の仕事ほど重要なものはない。なぜなら、社長が本来すべき仕事をすれば、そう簡単に会社は衰退しないからだ。この記事では、中小企業の社長が最低限すべき5つの仕事について、詳しく解説する。企業の盛衰は社長の仕事で決まる中小企業の成長は社長の仕事で決まる。例えば、社長の最たる仕事は決断する事だが、決断力のある経営者の会社は間違いなく成長する。決断の精度は社長の能力で決まり、経営者の能力は日々の仕事の精度で決まるため、社長の仕事の精度は業績を大きく左右する。わたしは職業上、業績の良い会社の社長と業績の悪い会社の社長の両方のタイプの社長の仕事を数多く見てきたが、会社の業績の優劣は、間違いなく社長の仕事で決まる。社長本来の仕事をしていない会社は例外なく衰退しており、会社によっては、社長ひとりの能力不足で会社を潰したケースもあった。一度は成長軌道に乗った会社であっても、後継者として会社を引き継いだ社長が、本来すべき社長の仕事をしていないために倒産の危機に瀕した会社も数多にあった。つまり、社長の仕事の質が、そのまま会社の盛衰を決定づけるのだ。社長の仕事の基本は何か?中小企業の社長の仕事は多岐にわたるが、最も重要な仕事は経営(マネジメント)だ。経営とは、営みを経ける(いとなみをつづける)ということだが、言い換えれば、企業の永続性を確立する仕事こそが、経営者たる「社長の仕事」である。例えば、「あなたの事業は将来どうあるべきか?」という、たった一つの問いかけの答えを真剣に考えるだけで企業の永続性を確立するためのアイデアや経営課題が無尽蔵に出てくると思うが、それらすべてのアイデアを具現化する、或いは、経営課題を解決に導くのが経営者の役割であり、社長の重要な仕事になる。それでは、然るべき目標やゴールを示して、企業の永続性を確立するには、社長としてどのような仕事に重点を置けばよいのか?企業の永続性を確立する上で欠かせない中小企業の社長が最低限すべき5つの仕事について、順を追って詳しく解説する。社長の仕事1「数字を理解する」社長の仕事1は「数字を理解する」ことだ。会社の数字の理解は最も重要な社長の仕事になる。なぜなら、会社の業績の良し悪しを判断するには、会社の数字の理解が不可欠だからだ。会社の数字には事業活動の全ての結果が集約されている。会社の規模関係なく、会社の数字は正しい会社経営に欠かせない情報であり、会社の数字なしに満足な会社経営など出来るものではない。例えば、会社の数字が良好であれば会社経営がうまくいっているということが分かるし、会社の数字が悪ければ会社経営の戦術なり戦略の修正点が明らかになる。また、会社の数字は、現在の状況だけを把握していればよいというものではなく、常に、決算時点や1年先を見通すことも大切になる。先行きが分かれば、正しく先手を打つことができるからだ。経営者は、社長の仕事として誰よりも会社の数字を理解する努力をしなければならない。社長が数字に弱いと衰退リスクが高まる。例えば、社長が会社の数字に疎くなると、社員も数字に疎くなる。数字に疎い集団に、まともな会社経営など出来るものではなく、失敗しか道がないという状態に陥ることもあり得る。会社の数字の理解なしに、正しい経営力は身につかない。また、社長の仕事の代表格である資金繰りも、数字の理解なしにはうまくいかない。会社の数字を理解することは、社長の仕事の第一歩なのだ。【関連記事】中小企業の経営指標百科事典|管理会計(計数管理)完全ガイド社長の仕事2「数字の精度を上げる」社長の仕事2は「数字の精度を上げる」だ。会社の数字の精度を上げることも社長の欠かせない仕事になる。なぜなら、数字の精度が低いと、社長の最たる仕事である決断の精度が低下するからだ。会社の数字は、会計処理を通して財務諸表(貸借対照表・損益計算書)と呼ばれる会計資料に集約される。あらゆる事業活動(取引)は、どんなに小さな活動(取引)であっても、会計資料に記録される。例えば、1円の売上や1円の経費といった小さな活動(取引)であっても会計処理の対象になる。そして、会計資料は、一定の会計期間に区切られて作成される。1年間という会計期間で作成される決算書(確定申告書)や1カ月という会計期間で作成される月次決算書(月次試算表)など、会計期間によって会計資料の内容は変わるが、会計期間内の事業活動と会計資料の整合性が高いほど、優れた会計資料になる。例えば、1ヵ月分の売上に対して、経費が半月分しか集計されていない杜撰な会計処理を経て作られた会計資料の出来はどうなるだろうか?1ヵ月分の事業活動の実態も、儲けの実態も、全く分からない会計資料になることは容易に想像できるだろう。事業活動や儲けの実態が正確に反映されていない会計資料は、経営に役立つことはなく、ゴミ同然といっても過言ではない。いい加減な会計資料であれば無い方がマシで、正しい数字が認識できないばかりか、経営判断を誤る元凶にもなりかねない。事業活動の実態が正しく反映された会計資料なくして、まともな会社経営などできるものではなく、会社の数字の精度を上げることは、数字の理解と同様、重要な社長の仕事になる。【関連記事】よく分かる財務諸表のミカタ社長の仕事3「会社の目標を設定する」社長の仕事3は「会社の目標を設定する」だ。会社の目標設定は成功するうえで欠かせない社長の仕事といえる。なぜなら、会社の成長は「目標に対して動く」ことから始まるからだ。当然ながら、目標がなければ行き当たりバッタリの会社経営に陥ってしまい、成長しないならまだしも、会社の衰退リスクが高まるばかりとなる。また、仮に目標があったとしても、そもそも目標設定が誤っていれば、いとも簡単に会社は衰退する。中小企業の成長を実現するためには正しい目標設定が欠かせないが、正しい目標設定をするにも、何を基準にすれば良いのか、或いは、何を頼りにしたらよいのか分からないといった経営者もいるかも知れないので、必須目標をひとつ紹介する。会社の成長に欠かせない目標は「利益」になる。利益は会社の成長に不可欠で、利益がなければ成長投資が鈍化し、働く社員の生活水準も上げることができなくなる。また、売れば売るほど儲かる、働けば働くほど豊かになる、時間が経てば経つほど企業規模が大きくなるといった成功の法則を手にするには一定の利益がなければならない。利益目標は様々あるが、本業の利益目標になる「売上総利益高営業利益率(計算式は下記参照)」は必須になる。売上総利益高営業利益率=(営業利益高÷売上総利益高)×100目標水準=売上総利益高営業利益率20%売上拡大と共に利益の絶対目標がセットされると、組織全体の利益意識が高まるので、会社が加速度的に成長する。会社の成長を後押しする目標は利益以外にもビジョンや行動指針など様々あるが、何れにしても、会社の目標設定は、決して他人任せにはできない重要な社長の仕事になる。【関連記事】会社を拡大する正しい利益目標の立て方社長の仕事4「目標達成の計画を作り実行する」社長の仕事4は「目標達成の計画を作り実行する」だ。目標が定まったら計画と実行である。計画作りと実行推進は、最も重要な経営者の仕事といって過言ではない。なぜなら、確かな計画と実行なくして、中小企業の成長発展はあり得ないからだ。実効性のある計画を作るうえで欠かせないのは、現状と目標の間にある経営課題を正確に捉えることで、経営課題を正確に捉えるには、正しい目標設定をした上で、現状と目標の間にある経営課題を徹底的に発掘する必要がある。例えば、現状の利益が目標利益(売上総利益高営業利益率20%)に達していないのであれば、利益体質を改善するために解消すべき経営課題が何なのかを徹底して洗い出す必要がある。利益体質を改善するために解消すべき経営課題の一例低価格、価格設定のミス、赤字取引、過剰サービス、過剰値引き、付加価値の低下、売上減少、高コスト体質、生産性の低下、仕入力・調達力の低下、ムダムラの放置、など等経営課題を洗い出したら、経営課題を解消する具体的経営改善手法と経営課題を解消した後の効果測定、マイナスリスクの検証、優先順位の検討など等を綿密に行い、具体的実行案を計画に落とし込む作業に移行する。そして、計画が完成したら、後は淡々と実行に移し、効果検証と計画修正を繰り返しながら、利益体質を改善する。売上拡大と共に目標利益に向かって経営改善を継続すると、売れば売るほど儲かる、働けば働くほど豊かになる、時間が経てば経つほど企業規模が大きくなるといった法則が正常に機能するようになる。会社の最良の未来予想図を示す経営改善計画書の作成と計画実行の推進は、社長の胆力がモノをいう、終わりなき社長の仕事になる。【関連記事】経営改善計画書の目的・効果・機能・作り方社長の仕事5「企業の永続性を確立する」社長の仕事5は「企業の永続性を確立する」だ。企業の永続性を確立するための、衰退を予見し先手を打つ経営システムの構築は、最も重要な社長の仕事になる。中小企業においては、社長以下の社員は目の前の仕事に精一杯で、未来の会社の姿を冷静に予見する機会に殆ど恵まれない。従って、社長は自分の重要な仕事として、1年先、3年先という未来を見つめて、事業の持続的成長の限界点、はたまた、企業の永続性を阻害する課題を予見し、先手を打たなければならない。また、経済環境や社会情勢、或いは、テクノロジーの変化がもたらす事業価値の変化を先取りすることも忘れてはならない。万が一、経営課題を見逃す、或いは、事業価値が陳腐化すると会社はあっさり衰退する。社長の年齢によっては、経営を後継者にバトンタッチした後の会社経営のことも視野に入れる必要がある。(ちなみに事業承継の後に衰退する中小企業は沢山あるので事業承継を甘く見てはいけない)未来を見通し、今を考える。今、行動して、未来を変える。企業の永続性を確立するには、社長が未来を予見し先手を打つ仕事を常に創造し、その仕事を社長の責任として遂行することが不可欠になる。【関連記事】事業拡大の方法|経営健全化から成長戦略まで徹底公開中小企業の社長が最低限すべき5つの仕事のまとめ中小企業の社長が最低限すべき仕事として、数字を理解する・数字の精度を上げる・目標を設定する・計画を作り実行する・企業の永続性を確立する、の5つの仕事を詳しく解説した。この5つの社長の仕事のどれが欠けても会社経営はうまく続かないし、会社衰退のリスクを払しょくすることも出来ない。大きな成功を勝ち取るために、最低限の社長の仕事として、真剣に取り組んでほしい。なお、本記事では、中小企業の社長が最低限すべき仕事について詳しく解説したが、この他にも中小企業の社長がすべき仕事は沢山ある。例えば、顧客創造、経営力研鑽、付加価値研鑽、幹部・後継者・社員教育、会社方針決定、投資戦略決定など等、社長がすべき仕事は挙げたらキリがない。社長の仕事の精度を上げるのに役立つ方法論を無料PDF冊子「100年経営を実現する繁栄企業の原理原則で詳しく解説しているので、興味のある方はダウンロードすることをお薦めする。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • PDCAで会社の成長を加速する|中小企業の実践的PDCA活用法
    PDCAで会社の成長を加速する|中小企業の実践的PDCA活用法PDCAサイクルは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の4段階で構成されている経営マネジメント手法である。PDCAの順でサイクルを回転させることで継続的業績改善が推進され、会社の成長が一段と加速するので、会社経営に必須の経営マネジメント手法といっても過言ではない。会社経営の成功に欠かせないPDCAサイクルだが、じつは、正しく運用できている中小企業は決して多くない。計画はあっても実行が伴っていない、実行しても評価や改善を行っていない、計画が誤っている、そもそも計画すらない、という中小企業も珍しくない。PDCAサイクルは、会社経営の安定と拡大を支える優れたツールだ。例えば、Plan(計画)がなければ、行き当たりバッタリの会社経営に陥り、業績悪化のリスクが高まる。Do(実行)がなければ、業績改善はおろか、良くて現状維持、普通は、衰退する一方になる。Check(評価)がなければ、計画と実行の正否を判定する機会が失われ、誤った会社経営を修正することが出来なくなる。Act(改善)がなければ、評価の意味がなくなり、安定経営に向けたPDCAサイクルの効果が得られなくなる。つまり、PDCAサイクルなくして、会社経営の安定も拡大も不可能といって過言ではなく、むしろ、業績悪化リスクが高まる一方になるのだ。また、PDCAサイクルは、どこかひとつの要素の精度が落ちると、全体の精度が一緒に落ちるので、常に全体の精度を最適化する努力が欠かせない。繰り返すが、会社経営の出発点になるPDCAサイクルの本質を理解し、正しく運用できている中小企業は決して多くない。現状のPDCAサイクルの精度と運用方法が正しいか否か、一度、点検してみてほしい。PDCAサイクルの正しい運用方法会社経営を安定させるには、PDCAサイクルの本質を理解し、高い精度で、正しく運用することが欠かせない。そして、正しい運用のもとで、高い精度のPDCAサイクルが高回転で回り始めると、事業の拡大スピードが一段と加速する。PDCAサイクルを正しく運用するには、各要素の基本を抑える必要がある。例えば、Plan(計画)は、経営計画、販売計画、製造計画、投資計画、育成計画、など等、会社経営の運営に関わるすべての計画が対象になる。Do(実行)は、計画に基づいて実行すること、Check(評価)は、実行の結果を評価・検証すること、最後のAct(改善)は、結果の良し悪しを分析し、より良い計画に改善することが基本になる。この基本サイクルを回していれば、自ずと効果的かつ効率的な事業展開が実現でき、会社経営の安定と拡大の道筋が見えてくる。PDCAサイクルの正しい運用方法と共に各要素の重要ポイントを以下詳細解説する。Plan(計画)計画の対象は事業に関わる全ての活動が対象になる。効果的な計画を作るには、数字(売上だけではなく営業利益に至るまで)、期日や目標のほか、担当者や責任者、など等、なるべく内容を具体的に仕上げなければならない。また、計画の期間は、一年、ひと月、一日というように短縮するほど、計画達成のスピードが加速する。Do(実行)計画を作って終わりでは会社は成長しない。計画を作ったらスピーディーに実行に移すことが欠かせない。中小企業の場合は、経営者が先頭に立って実行を指揮しないと、期待する結果が出ないことが往々にしてある。Check(評価)結果検証はPDCAサイクルの中でも重要なプロセスだ。なぜなら、検証精度が低下すると、計画と実行の誤りを正すことが出来なくなるからだ。当然ながら、誤った計画と実行を推し進めていては、成長するどころか、衰退まっしぐらということもあり得る。検証の精度を高めるには、数字や経験だけでなく、時には客観的な視点を利用することも大切だ。Act(改善)改善も結果検証と同様、PDCAサイクルの中でも重要なプロセスだ。なぜなら、改善なくして、成功はあり得ないからだ。計画には不確定要素が沢山入り込んでいるので、失敗リスクがついて回る。失敗リスクを小さな段階で捉えて、正しく改善することが、計画と実行の精度を上げる確かな方法になる。(この記事は2018年7月に執筆掲載しました)
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  • OODAループで意思決定を高速化|変化に強い会社をつくる方法
    OODAループで意思決定を高速化|変化に強い会社をつくる方法OODAループとは、元々は米国空軍が開発した軍事理論である。OODAループは、Observe(観察・感知)、Orient(情勢判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)で構成された意思決定プロセスで、幅広いシーンで活用されている。この記事では、OODAループ(サイクル)の概要、並びに、OODAループの活用法に至るまで、詳しく解説する。OODAループ(サイクル)とは?OODAループ(サイクル)とは、米国空軍が開発した軍事理論で、Observe(観察・感知)、Orient(情勢判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)で構成された意思決定プロセスである。もともと軍事シーンで活用されていたOODAループ(※注)だが、現在では企業経営や組織運営など、幅広いシーンで活用されている。例えば、企業経営においては、環境の変化や想定外の事象に素早く対応するために、OODAループが活用されている。組織運営に関しても、社会への感度を高めるため、或いは、社員の自主性を高めるために、OODAループが活用されている。中小企業の経営環境は不確実性が高まる一方なので、想定外の事態や環境の変化に素早く対応するためのOODAループは、会社経営に欠かせない必須ツールといって過言ではない。実際、わたしがコンサル指導をする際に最も重視しているのは、OODAループの実践である。導き出した答えが、情勢判断を経て、真逆の答えになることは良くあることだ。また、何事も白黒をつけて思考をストップするのではなく、周囲の状況に応じて最適解を導き出すOODAループの実践は、知的イノベーションの源泉になる。世の中の変化や対立、或いは、複数の原理を共生させる優れた対話技術や思考技術を持って最適解を求めるOODAループ(知的イノベーション)の実践は、会社の成長を加速させる優れたツールなのだ。※OODAループ(サイクル)は米国空軍が開発した軍事理論で、朝鮮戦争(1950-1953)の空中戦において、米国の戦闘機が中国よりも劣っているにも関わらずに善戦できたのは、米国機の方がコックピットからの視界が良好であり、操縦士が周囲の状況を正しく把握し、素早く判断し対応できたから、という体験から生まれた理論である。OODAループは会社経営の必須ツールOODAループは、優れた経営システムの構築に欠かせない必須ツールといえる。例えば、人間の尊厳を支える国土、言語、財産を奪われたユダヤ人が、いまだに世界各地の中枢で活躍できるのは、OODAループの実践によるところが大きい。世の中の成長発展に貢献しているユダヤ人は、何事も白黒をつけて思考をストップさせることがない。また、常に世の中の変化や対立、或いは、複数の原理を共生させる優れた対話技術や思考技術を持って最適解を求めるOODAループを実践している。ご存知の通り、ユダヤ人のノーベル賞受賞者数は群を抜いている。経済学賞に至っては受賞者の50%弱がユダヤ人である。ユダヤ人は世界人口の0.2%以下なので、この受賞率は異常だが、常に最適解を求めるOODAループの実践がユダヤ人の活躍を支えているのだ。過去を振り返ってみてほしい。ひとつの原理に固執した原理主義が必ず破綻することは、歴史が証明していないだろうか?例えば、武力一辺倒の国(強者)はクーデターで破綻し、法治一辺倒の国(賢者)は侵略や裏切りで破綻している。会社経営も同じで、そもそも、ひとつの原理で会社経営がうまくいくのであれば誰も苦労しない。時には強者の原理を立て、時には賢者の原理を立てる。経営環境の変化に応じて様々な原理を共生させるOODAループの実践が、持続的成長基盤を支える優れた経営システムを作り出すのだ。OODAループとPDCAサイクル不確実性が高まる経営環境において、従来の経営マネジメント手法であるPDCAサイクルは、最早通用しないという論調を見かけるが、そんなことはない。OODAループの効果を支えるベースがPDCAサイクルであり、PDCAサイクルとOODAループの併用こそが、不確実性を乗り切る秘訣であり、優れた経営システムを構築する確かな方法である。確かに、現実(今)は、常に新しい未来でアップデートされるので未来を予見することは難しいことだが、未来を予見することを放棄してしまっては、現実(今)への対応が疎かになる。正しい現状認識のもとに計画を作り、その計画の精度を高めるPDCAサイクルの経営マネジメント手法は、会社経営の成功を支える必須ツールであり、OODAループとは別の重要な役割を担っている。PDCAサイクルとOODAループの両輪を意識した経営采配が、会社経営を成功に導く秘訣であり、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)の各PDCAサイクルにOODAループを併用することが、PDCAサイクルの精度を高め、会社の成長を一段と加速する確かな方法なのだ。(この記事は2018年7月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • QPSA活動で競争優位をつくる|中小企業が競争に勝つための実践法
    QPSA活動で競争優位をつくる|中小企業が競争に勝つための実践法QPSA活動とは、競争の優位性を決定付ける4つの要素〔Quality(品質)、Price(価格)、Service(サービス)、Access(アクセス)〕の向上を推進する経営マネジメント手法である。QPSAが向上すると競争の優位性が高まり、会社の成長が一段と加速するので、会社経営に必須の経営マネジメント手法といっても過言ではない。会社経営の成功に欠かせないQPSA活動だが、じつは、しっかり実践できている中小企業は決して多くない。品質と価格のバランス、サービスの質、アクセスの良さ、何れの要素も高いレベルを保持している会社は少なく、そもそも、QPSA活動の計画そのものがない中小企業も珍しくない。QPSA活動は、会社の安定と拡大を支える優れた経営マネジメント手法で、QPSAが低下すると競争の優位性が失われ、あっという間に市場競争からはじき出される。また、QPSAがひとたび低下すると、業績悪化のスパイラルにハマりやすくなり、挽回するのに、数倍の手間と時間がかかる。つまり、QPSA活動なくして、会社の安定も拡大も不可能といって過言ではなく、むしろ、業績悪化リスクが高まる一方になるのだ。繰り返すが、会社経営の成功に欠かせないQPSA活動の本質を理解し、正しく実践できている中小企業は決して多くない。現状のQPSA活動の実践方法が正しいか否か、一度、点検してみてほしい。QPSA向上活動の正しい実践方法会社経営を安定させ、持続的に拡大させるにはQPSA活動の本質を理解し、高い精度で、正しく実践することが欠かせない。そして、高い精度のQPSA活動が推進されると、競争の優位性が高まり、事業の拡大スピードが一段と加速する。QPSA活動を正しく実践するには、各要素の基本をしっかり抑える必要がある。各要素の基本を抑えたうえでQPSA活動を実践していれば、自ずと競争の優位性が高まり、会社経営の安定と拡大の道筋が見えてくる。QPSA活動の正しい実践方法と共に各要素の基本ポイントを以下詳しく解説する。Quality(品質)Quality(品質)は、商品の品質に限らず、接客から配送に至るまで、顧客との接点に関わるすべての部分の品質が含まれる。たとえ高品質な商品であっても、接客や配送が低品質であれば、顧客の評価は「低品質」となってしまう。品質低下を招く課題を徹底的に解消することが基本になる。Price(価格)Price(価格)は、競合との価格バランスだけではなく、価格に見合う品質か否か、価格に見合う情報提供が十分か、価格に見合うブランド価値があるか、或いは、価格で勝負できるコスト構造を構築しているか、など等、価格を構成する全ての部分を顧客目線で点検し、改善することが基本になる。Service(サービス)Service(サービス)は、商品の購入前後、及び、購入時のサービスが万全か否かを顧客目線で点検し、改善することが基本になる。特にリピーターは初回購入者の数倍の利益を会社にもたらす存在になるので、リピーター育成に繋がるサービスは充実させた方が良い。Access(アクセス)Access(アクセス)は、立地、或いは、検索順位で競合に勝っているか否かを常に点検・改善することが基本になる。品質、価格、サービスの3つの要素がライバルと横並びになった場合、最後の勝負はアクセスで決まる。例えば、たった一代で世界的コンピューターメーカーを創り上げたデルなどは、アクセスで競争の優位性を築いた典型例だ。このほかにも、営業や配送ルート、工場の導線や機械の配置等のアクセス環境の改善も有効だ。QPSA活動のまとめQPSA活動とは、競争の優位性を決定付ける4つの要素であるQuality(品質)、Price(価格)、Service(サービス)、Access(アクセス)の向上を推進する経営マネジメント手法である。QPSAが向上すると競争の優位性が高まり、会社の成長が一段と加速するので、会社経営に必須の経営マネジメント手法といっても過言ではないが、しっかり実践できている中小企業は決して多くない。QPSA活動に終わりはない。なぜなら、ひとたび、QPSAが低下すると競争の優位性が失われ、業績悪化のスパイラルにハマるからだ。QPSA活動を緩めた瞬間から、競合の足音が近づいてくる。競争の優位性を保持するために、心して取り組んでほしい。(この記事は2018年9月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 会社の数字に強くなる方法|数字力が経営を劇的に変える理由
    会社の数字に強くなる方法|数字力が経営を劇的に変える理由数字に強くなることは、経営者の絶対条件になる。なぜなら、数字に強くなれば、自ずと経営が安定するからだ。この記事では、経営者が会社の数字に強くなる方法について、詳しく解説する。数字に強くなることが成功条件数字に強くなることが、安定経営の絶対条件になる。なぜなら、事業活動の結果は全て数字に表れ、数字を無視した会社経営に成功はないからだ。事実、倒産の危機に陥る中小企業の経営者は総じて数字に弱く、安定的に会社を成長させている中小企業の経営者は総じて数字に強い。中小企業経営者にとって、数字に弱いというのは致命的な欠点になり、数字に強くなることが安定経営、強いては、成功の絶対条件になるのだ。【関連記事】図解で簡単に分かる財務諸表の見方数字に強くなることの必要性数字に強くなることの必要性は簡単だ。経営者が数字に強くなれば、会社の経営力も上がるからだ。数字力と経営力、そして、経営力と業績は比例関係にあり、数字に強くなるほど経営力が上がり、経営力が上がるほど業績が上がる。なぜ、数字に強くなると経営力が上がるかというと、正しい経営判断を支える根拠になり得る数字の活用が多彩になり、判断ミスが少なくなるからだ。逆に、数字に強くない社長は、数字を見落としたまま会社経営を続けるので失敗リスクが高まる。会社の数字を無視した会社経営は、標識や信号を無視して自由気ままに自動車を運転しているようなもので、これでは、何れ事故を起こすことは想像に難くないだろう。会社経営は、事業活動の結果である数字を起点に経営采配することで安定経営の基盤が整う。成功するには、数字に強くなる必要があるのだ。数字に強くなるには何をすべきか?数字に強くなるためには何をすべきか?例えば、「この経営者は数字に強い社長です」と紹介された場合、あなたはどんなイメージを抱くだろうか?大抵の方は、財務諸表をスラスラと読み解き、会社の数字を上手に活用している経営者像をイメージするのではないかと思う。財務諸表をスラスラ読み解くには、それなりの知識と訓練が必要だし、簿記や会計の素人が簡単に理解できるものではない。だからといって、簿記や会計の勉強をすれば良いのかというと、そうでもない。例えば、もともと数字に弱い経営者が簿記や会計の勉強しても、結局、財務諸表が理解できずに終わり、かえって嫌いになってしまうことがある。(財務諸表に苦手意識を持っている中小企業経営者は典型になる)数字に強くなるためには、財務諸表の理解が不可欠と思っている経営者が多いが、じつは、ここに、大きな勘違いがある。数字に強い社長は、初めから財務諸表が理解できた訳ではなく、結果として、財務諸表が理解できるようになったケースが多い。会社の数字に強くなる方法と習慣財務諸表の理解は、数字に強くなるための習慣ひとつで深めることができる。具体的には、会社の数字に強くなるための「はじめの一歩」として、財務諸表から数字を拾い、有益な数字に変換する管理会計の実践がお薦めだ。管理会計は簡単で、売上成長率や営業利益成長率の計算も管理会計になる。売上成長率と営業利益成長率は「売上高」と「営業利益」の僅か二つの数字を使って計算する事ができ、この売上と利益の成長率が分かると、会社の事業規模の伸縮が判定できる。計算式売上成長率=〔(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高〕×100営業利益成長率=〔(当期営業利益-前期営業利益)÷前期営業利益〕×100計算例当期:売上高1,500万円 営業利益 100万円前期:売上高1,200万円 営業利益 90万円売上成長率=〔(1,500-1,200)÷1,200〕×100=25%営業利益成長率=〔(100-90)÷90〕×100=11.1%判定例上記例のように、売上高、営業利益、共にプラス成長であれば、順調に会社の事業規模が拡大していることが分かる。これが、共にマイナスであれば、会社の事業規模が縮小していることが分かる。売上高がプラスで営業利益がマイナスであれば、商品、或いはサービスが価格競争に巻き込まれていて、事業の収益性が低下していることが分かる。売上高がマイナスで営業利益がプラスであれば、事業規模は縮小しているが、商品、或いはサービスの収益性は高まっていることが分かる。このように、売上高と営業利益、たった二つの数字を有益な情報に変換するだけで、会社の経営状態が浮き彫りになる。数字に強くなる社長が習慣づけしているのは、管理会計の実践だけである。この習慣が定着すると、数字に弱い社長であっても、僅か数ヵ月で数字に強くなることができる。数字に強くなる管理会計の基本概要最後に、経営者の数字力を高める管理会計の基本について解説する。管理会計とは財務諸表等の経営データの数値を有益な情報に変換、管理、運用し経営力を高める会計手法のことだ。管理会計は、四則演算(加減乗除・+-×÷)の世界なので、簿記や会計の知識ゼロでも簡単に習得することができる。しかも、管理会計は会社の活きた数字を使うので、日常的に運用することで数字力と共に経営力が一段と向上する。しっかり運用すれば、三ヵ月程度で、数字に強くなること可能だ。会社経営は、勘や経験だけでは心許なく、数字無視の経営は失敗リスクが高い。資本力の乏しい中小企業は、たった一つの小さな判断ミスが原因で会社経営が傾くこともあるので、正しい経営判断の根拠になり得る数字という根拠が大切になる。数字に強くなるために、今日からでも管理会計を始めてほしい。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • ビジネス数字の基礎を学ぶ|成功する経営者は数字で判断する
    ビジネス数字の基礎を学ぶ|成功する経営者は数字で判断するビジネス数字の勉強は、中小企業経営者にとって欠かせない。なぜなら、ビジネスの成功はすべて会社の数字の中にあるからだ。この記事では、ビジネス数字の重要性からビジネス数字の勉強法に至るまで、詳しく解説する。ビジネス数字の習得法ビジネスと数字は密接な関係にある。数字の活用なくしてビジネスの成功はないといっても過言ではない。しかし、会社の数字に苦手意識を持つ中小企業経営者は少なくない。例えば、数字の苦手な経営者が、ビジネス数字が分かる本、財務諸表が読める本などの数字の本を手に取って途中で挫折する、或いは、理解が不十分なまま不完全燃焼に終わってしまうパターンは典型だ。ビジネスの数字を勉強するために本を買ったり、会計を学んだり、或いは、ビジネス動画を漁ったりする必要はない。これから解説するビジネス数字の勉強法とビジネスで成功するための数字の考え方さえ理解できれば、経営で実践できるビジネス数字の知識が身につく。ビジネスの数字とは?まず最初に、そもそも、ビジネスの数字とは一体何なのか、というところから解説する。ビジネスの数字とは、端的に「会社の数字」のことである。会社の数字は、事業活動を行うことによって生み出される。モノを売れば「売上」が発生し、モノを仕入れれば「経費」が発生する。そして、売上と経費の差し引きが「利益」であり、この利益を出すことこそビジネスの真の目的であり、会社の存在意義でもある。会社はお金が無くなった時点で倒産(経営破綻)するので、利益が取れないビジネスはビジネスではなく、ただの、ボランティア活動に過ぎない。つまり、売上を作り、売上以下の経費でビジネスを継続し、利益を残すところに会社経営の本質があるのだ。この「売上を上げる・経費を抑える・利益を拡大する」という、ビジネスを成立させている3つの要素を数字で捉えることができれば、ビジネスと数字の関係性と重要性が深く理解でき、数字を活用した合理的な会社経営が実現できる。ビジネスに不可欠な3つの数字ビジネスに不可欠な3大要素(売上・経費・利益)を、数字で簡単に捉える方法としてお薦めなのは「因数分解」の活用だ。因数分解とは代数的対象を、それらを掛け合わせると元に戻る別の対象である因数の積に分解することで、因数分解の目的は、何らかのもの(自然数ならば素数)を基本的な構成要素に帰着させることである。例えば、15という数は3×5という因数の積に分解されるが、これと同じ要領で、ビジネスを成立させている3大要素(売上・経費・利益)を因数分解すると、次の数式で表すことができる。ビジネス数字の因数分解売上=客数×客単価×購入回数利益拡大=売上増×経費減利益=売上×営業利益率売上を上げるためにすべきことは「売上=客数×客単価×購入回数」の数式をベースに対策を考えれば具体策が見えてくる。経費を抑える、及び、利益を拡大するためにすべきことは、「利益拡大=売上増×経費減」と「利益=売上×営業利益率」の数式をベースに対策を考えれば具体策が見えてくる。この3つの数式が経営者の頭の中にある限り、ビジネスが行き詰ることはなく、むしろ、ビジネスの成長発展が加速する。また、この3つの数式を、会社全体、取引先別、商品別という要領で母集団を分解すると、ビジネスの数字の理解と分析が一層深まる。自分の会社の数字を使った勉強ほど、実務に役立つことはないので、手元に会社の数字を取り寄せて、すぐにでもトライしてみてほしい。ビジネスで成功する数字の考え方ビジネスで成功するための数字の考え方について解説する。まず抑えるべきは、ビジネスの成功と失敗は、数字の考え方ひとつで決まる、ということだ。ビジネスの成功と失敗を分かつ数字は何か?それは「利益」である。利益は、ビジネスの成功に欠かせない数字だ。利益を重要視している限り、ビジネスはそう簡単には行き詰らない。ビジネスは、利益を軽視した瞬間に悪化に転じる。なぜ利益が重要かというと、利益はビジネスの成長を牽引する要素を持っているからだ。成長投資を加速するのも利益、売上を拡大するのも利益、事業の付加価値を高めるのも利益など等、ビジネスの成長発展を支えるすべての源泉が利益になる。当然ながら、会社の利益が減少し始めると、そのビジネスは次第に衰退する。利益の拡大なくしてビジネスの成長はなく、モノを売ったら必ず利益を残すことがビジネスの鉄則になる。ビジネスの失敗リスクを高める数字最後に、ビジネスの失敗リスクを高める誤った数字の使い方を解説する。典型的な失敗例は、売上を上げる算式「売上=客数×客単価×購入回数」の「客単価を下げて」、客数と購入回数を上げる方法だ。安値販売は利益軽視の最たる例だ。例えば、商品価格を10%オフ(値下げ)にした場合、利益がどのくらい減少するか分かるだろうか?もしも、商品を販売するために費やす経費が同じであれば、価格を下げた分そっくりそのまま利益も減少する。値下げ前の売上高営業利益率が10%であれば利益が0%になり、値下げ前の売上高営業利益率が5%であれば利益がマイナス△5%の赤字取引に陥る。赤字取引に陥ると、売上を構成する3要素(客数×客単価×購入回数)のうち、客数と購入回数をいくら増やしても利益は一切増えず、むしろ売れば売るほど赤字金額が拡大し、倒産まっしぐらである。ビジネスの成功を支える最も重要な数字が「利益」と云われる所以は、ココにあるのだ。ビジネス数字の基礎を学ぶ総まとめビジネス数字を勉強するうえで最も大切なのは、ビジネスの成功を支える三大要素(売上・経費・利益)と共に、この三大要素の数字を可視化する次の3つの数式を常にセットで考え、ビジネスの良し悪しを判断することだ。ビジネス数字の三大数式売上=客数×客単価×購入回数利益拡大=売上増×経費減利益=売上×営業利益率売上一辺倒に走っていないか?経費削減一辺倒に走っていないか?会社の利益を見落としていないか?ビジネスの成功は数字で決まるといっても過言ではない。日常的に会社の数字を点検し、ビジネスの正否をチェックすることをお薦めする。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 経営に失敗する社長の特徴10選(前編)|避けるべき思考と行動
    経営に失敗する社長の特徴10選(前編)|避けるべき思考と行動中小企業において、会社の経営成績は「社長の能力」で決まる。わたしはこれまで繁栄する中小企業と衰退する中小企業の両方を数多く見てきたが、会社経営の成功と失敗を左右するのは、間違いなく社長の能力である。つまり、中小企業は、社長がズッコケたら、会社もズッコケるということだ。経営に失敗しないことは、経営に成功する事よりも重要である。なぜなら、会社経営において失敗のない連続性こそが、成功を意味するからだ。会社経営において小さな失敗は当たり前のことであり、失敗しながら進化するのが正攻法ではあるが、失敗の中には企業の寿命を縮める危険な失敗があるのも事実だ。ここで紹介する「経営に失敗する社長の特徴10選(前編・後編)」は、中小企業経営者が、できれば避けて通りたい失敗例ばかりである。ひとつでも当てはまる項目があれば、会社経営に失敗する可能性が高いといえる。是非とも、ご自身の日頃の言動と照らし合わせてセルフ診断してほしい。横柄な社長は経営に失敗する横柄な社長は、経営に失敗する社長の典型例だ。横柄な社長には、社員も顧客も、周囲からの信頼も感謝も、成功に必要な要素の殆どがついてこない。なぜなら、根が横柄だと、自己中心、自善他悪といった自分中心の近視眼的な言動に終始し、周囲との信頼関係が全く築けないからだ。横柄な社長は、まさに、総スカン(好かん)状態を呼ぶ、経営に失敗する社長の典型だ。横柄であっても、一時は成功するケースもあるが、成功が長く続くケースは殆どない。必ず、どこかで躓く。躓いた後に振り返ったら誰もいなかったでは、あまりにも寂しいだろう。人間も会社も、生きているのではなく「生かされている」ものだ。ちなみに、社長の横柄さが社員に伝染すると、会社経営は加速度的に失敗に傾く。情報に疎い社長は経営に失敗する昔から情報を制する者が経済を制すると云われているが、それほどに情報の価値は会社経営の成功を大きく左右する。実際、会社経営に成功している社長は積極的に情報を収集している。例えば、自らの手足を動かして現場や社員から情報を入手する、自分の能力不足を自覚して必要な情報を探して補う、価値ある情報であれば躊躇うことなくお金を払って情報を入手する、など等である。このようなスタンスで情報を集めていると、価値ある情報がどんどん手元に集まるようになり、正しい経営判断を支える根拠情報の厚みがどんどん増していく。一方、会社経営に失敗する社長は、すべてが逆だ。例えば、現場や社員から情報が上がってくるのを待つ、自分の能力不足を自覚していない、価値ある情報であってもお金がかかると分かるとそっぽを向く、等である。当然、このようなスタンスでは、価値ある情報が手元に集まらないので、正しい経営判断を支える根拠情報が乏しいままとなり、経営に失敗するのは時間の問題となる。情報に疎い社長も、会社経営に失敗する典型になる。意志が弱い社長は経営に失敗する成功するには、成功するまで継続することが大切で、何事も、途中で投げ出してしまっては、決して成功にたどり着くことはない。例えば、社長の意志が弱く、成功がイメージできない、成功する前に諦めてしまう、といった意志の弱さでは、一生、成功することはできない。また、社長の意志が弱いと、諦める、投げ出す、丸投げする、他人事、無責任、といった負の要因が社員に伝播しやすくなる。このような負の要因が蔓延すると、会社の経営が加速度的に失敗に傾く。成功への執念、信念、志などが希薄な「意志が弱い社長」のもとでは、会社はなかなか成長するものではない。社長の能力で会社の成長が決まる中小企業において、成功も失敗も、社長の意志ひとつで決まるといっても過言ではないのだ。数字に弱い社長は経営に失敗するわたしの経験上、会社経営に失敗する社長は、全員、数字に弱かった。数字に弱い社長は、高確率で経営に失敗している。つまり、数字の弱さを放置する事は、衰退に向かって進んでいるようなものなのだ。数字の弱さを克服する手段は如何様にもある。例えば、経営に成功している社長は、たとえ数字に弱かったとしても、数字に強い参謀役を側につけて会社の数字を上手に活用している。(このような社長に遭遇するといつも感心する)スーパーマンなど存在しない。誰しも得手不得手がある。大切なのは経営の要所をしっかり押さえることだ。会社経営に失敗したくなければ、数字の弱さは決して放置してはならない。感謝しない社長は経営に失敗する感謝しない社長の元には、明るい未来はやってこない。過去があって今がある。すべての出会いやご縁があって今がある。誰かの存在があって自分が生かされている。創業者や先代の社長、社員やその家族、顧客や取引先など、感謝の対象は無限に広がる。また、中小企業の場合、ご縁ひとつで会社経営が軌道に乗るケースは少なくない。社長が感謝の念を忘れた瞬間から、会社経営は失敗に傾く。社員に伝播したら、失敗(倒産)はあっという間である。【後半へ続く】経営に失敗する社長の特徴10選(後編)|会社を危機に導く要因
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  • 経営に失敗する社長の特徴10選(後編)|会社を危機に導く要因
    経営に失敗する社長の特徴10選(後編)|会社を危機に導く要因前編に続いて、経営に失敗する社長の特徴10選(後編)を解説する。経営に失敗する社長の特徴10選(前編)では、横柄な社長、情報に疎い社長、意志が弱い社長、数字に弱い社長、感謝しない社長の5つの経営に失敗する社長の特徴を解説した。後編も前編同様、中小企業経営者ができれば避けて通りたい失敗例を詳しく解説する。ひとつでも当てはまる項目があれば、会社経営に失敗する可能性が高い。是非とも、ご自身の日頃の言動と照らし合わせてセルフ診断してほしい。モラルがない社長は経営に失敗する中小企業に限らず、モラルがない社長のもとで会社経営が成功すること稀で、殆どは失敗する。例えば、法律を守ってさえいれば何をやってもオッケーという考え方は、相当に下品な考え方であり、モラルに失した考え方だ。このようなモラルのない考え方で会社経営を続けると、社員の離反、顧客の離反、世間からの非難などを引き起こし、いつか失敗する。法律を守るのは当たり前だ。法律のうえにある、道理や義理を守り、相手を立てる謙虚な佇まいこそが、会社経営を成功させる上品な考え方であり、モラルに富んだ考え方だ。社長のモラルなくして、会社経営の成功はあり得ない。儲け話に弱い社長は経営に失敗する会社の本業とは関係のない投資や使途不明の安易な儲け話に乗る社長は経営に失敗する確率が高い。資本力のない中小企業は、本業とは関係のない投資や多角化ほどリスキーなものはなく、うまい話ほど失敗のリスクが高い。商売で儲けを出すことは簡単なことではなく、それなりの苦労が必要だ。急がば回れの言葉通り、地道な努力こそが、成功への最短距離である。地道な苦労や努力を投げ出して、安易な儲け話に乗ってしまう社長のもとでは、経営に成功するどころか、失敗するしか道がない状況に陥ることもあり得る。自分が儲けようとするのではなく、相手を儲けさせようという気持ちを優先して会社を経営することが、経営に失敗しない秘訣でもある。また、目先の利益を追いかけるのではなく、次世代の経営者の利益を追いかけた方が、安定経営の基盤が整いやすくなる。目先の利益に踊らされる社長は、経営に失敗する典型といっても過言ではない。仲間を信用しない社長は経営に失敗する仲間を信用しない社長のもとには、良い社員や良い取引先が来ることはない。経験上、不信や疑いの気持ちからは、良いご縁は生まれない。良からぬ因縁を引き寄せるだけだ。良い仲間に恵まれたいと思うのであれば、相手を信用することが大切である。相手を信用すれば、相手もこちらを信用する。周囲からの信用がなければ、会社経営に失敗するであろうことは容易に想像がつくだろう。限られた人材で勝負しなければならない中小企業の場合、社長が仲間を信用するかしないかで、その後の成長が決まってしまうといっても過言ではない。周囲の幸せを考えない社長は経営に失敗する周囲の幸せを考えず、自分の幸せばかりを考える社長は、早晩、経営に失敗する。成功する社長ほど、自分の幸せよりも相手の幸せを優先する。事実、相手が幸せになってこそ、自分が幸せになれるという信念こそが経営に失敗しない秘訣でもある。幸せを考える相手は沢山ある。顧客だけではない。社長自身の家族、社員とその家族、取引先など等、対象は無限に広がる。経営に失敗する社長ほど、相手の幸せよりも自分の幸せを優先するが、欲は魔物だ。自分の欲は程々にして、周囲の幸せを考える余裕を持つことが会社経営に失敗しない秘訣だ。ありがとうとごめんなさいが言えない社長は経営に失敗するありがとう、と、ごめんなさい、のふたつの言葉だけで、上々の人生が送れるのではないかと思うが、会社経営も例外ではない。ありがとう(感謝)と、ごめんなさい(反省)が言えない社長は、高確率で経営に失敗する。なぜなら、中小企業において、社員や取引先の離反が加速する最大の原因は、経営陣との関係悪化だからである。ありがとうは、「いいね」、「サンキュー」、「助かった」、「よくやった」、「よくできた」など等、色んな表現がある。ごめんなさいも、「すまん」、「悪かった」、「申し訳ない」など、色んな表現がある。社長が周囲に対して、感謝や労い、或いは、反省やお詫びを素直に伝えることは、関係者との良好な関係を築くコミュニケーションになり、強いては、中小企業の会社経営に失敗しない秘訣にもなる。【前半に戻る】経営に失敗する社長の特徴10選(前編)|避けるべき思考と行動
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  • 成功する経営者の共通点と12の法則|成果を出す社長の思考習慣
    成功する経営者の共通点と12の法則|成果を出す社長の思考習慣成功者の定義は人それぞれ違いがあるかも知れない。例えば、長生きした人、夢を実現した人、宝くじが当たった人、社長の座に上り詰めた人、大臣になった人など、挙げたらキリがないが、この記事では「成功している経営者」を成功者の例として取り上げる。わたしはこれまで数多くの経営者と接してきたが、たとえ中小企業であっても、成功している経営者の余裕感は半端ない。例えば、☑息抜きで気軽に海外に出かけている経営者☑都会の一等地を購入して癒しの森を作っている経営者☑高級レストランで食事をするためだけに上京している地方経営者など等、成功者らしい日々を過ごしている経営者は私の周りだけでも結構いるが、この記事では、成功している経営者の実例から、成功する経営者の共通点と12の法則を詳しく解説する。成功者は見た目に気を使っている成功する経営者は見た目に気を使っている。見た目の気遣いは、業種が何であれ、成功する経営者の共通点として挙げることができる。成功者は清潔感がある成功する経営者は身なりが綺麗で清潔感がある。フォーマルなスタイルに固執することなく、カジュアルなスタイルであっても相手に不潔な印象を与えることがない。また、成功する経営者のオフィスは例外なく綺麗である。身の回りを清潔に保っている経営者の会社は、生産性の高い仕事を提供しているという共通点もある。成功者はTPOを弁えている成功する経営者は、会う人、会う場所に合わせて服装を決めている。会う人にも、会う場所にも、紹介者にも、時と場所に対して失礼のないような配慮がしっかり身についている。TPO(time・place・occasion)を弁えるということは、相手を立てるということだが、一歩下がって相手を思いやる気持ちを持つことは、成功者に欠かせない気遣いであり、成功者の共通点でもある。成功者は謙虚で礼儀正しい成功する経営者は謙虚で礼儀正しい。簡単にいうと、誰に対しても分け隔てなく「ありがとう」と「ごめんなさい」を素直に言える人である。人は、いつどこで誰に見られているか分からない。いつなんどきも自然体でいられる上品な佇まいは、謙虚さと礼儀正しさなくして身につくものではない。成功者はお金の使い方が上手である成功する経営者はお金の使い方が上手である。会社経営において「お金」ほど成功を左右するものはない。なぜなら、会社はお金がなくなると倒産するからだ。経営者の成功と失敗は、お金の使い方ひとつで分かれるといっても過言ではなく、お金の使い方の上手さは、間違いなく成功者の共通点として挙げられる。成功者は金銭感覚が鋭い成功する経営者は金銭感覚が鋭いのでムダ金を一切使わない。但し、成功のために必要と思ったことに対するお金の使い方には躊躇がない。つまり、必要なものにはお金を使うが、不要なものには一切お金を使わないという確固たるお金の基準を持っているのが成功者の共通点である。貧乏性やスケベ根性を持っていないので、大量に買うと安くなる、今ならポイント倍増、限定感や特別感といった売り文句に惑わされることもない。お金と成功の因果関係は非常に高く、お金の押し出しひとつで成功が分かれるといっても過言ではない。また、成功者は原則、お金が大好きである。後悔や卑しさなく、喜んでお金を使う(金離れが良い)のも成功者の共通点である。成功者は情報の価値を知っている成功する経営者は、優れた情報であれば、お金を払ってでも入手しようとする。また、情報の価値を確かめるために自分の手足を動かしたり、身銭をきって価値を確かめる行動も躊躇なく実行する。優れた情報と判断した場合は、立場や年齢の上下関係なく、相手の意見を謙虚に聞き入れる度量を持っているのも成功者の共通点である。お金で情報を買える経営者は、高い確率で成功している。成功者は見えない世界を大事にしている成功する経営者は、服装やお金などの目に見える世界だけでなく、目に見えない世界、例えば、ご縁、ご恩、運、勘、意志といったものをとても大事にしている。目に見えない世界を大事にすることは成功者の共通点である。成功者は縁の活かし方を知っている成功する経営者は、良縁をとことん活かし、悪縁(因縁)を切る、といった良いご縁の活かし方を知っている。自業自得や因果応報といった法則も深く理解しており、恩義や感謝を忘れることなく、秩序やモラルをしっかり守り、軽率な言動も決してしない。家族や親兄弟、先祖供養を大切にするのも成功者の共通点である。成功者は勘が鋭い成功する経営者は、勘が鋭い。例えば、成功と失敗の岐路に遭遇した場合、確信的な判断基準がなくても勘が鋭いゆえに自然と成功を選択している。鋭い勘は、本質を見抜く力を鍛えることで養われる。本質を見抜く力は観察と行動(経験と体験)から身につく。成功者は運が良い成功する経営者は運が良い。ピンチの時に助けの手が差し伸べられたり、どん底から這い上がるチャンスに恵まれたり、とかく運が良い。運が良いということは、日頃の行いが良い、加えて、身を置く環境が良いということだ。運を味方につける才覚は、間違いなく成功者の共通点として挙げられる。成功者は意志が強い成功する経営者は意志が強い。成功するための努力をいとわない、成功するまで諦めない、成功から転落しないための努力を継続する、など等、強い意志をもって成功を勝ち取っている。成功するまでやり続けるといった意志の強さは、成功者特有の共通点である。成功者は仕事が大好きである成功する経営者は自分の仕事が大好きである。自分の仕事の価値を誰よりも熟知し、仕事に関わる全ての人を愛している。会社の未来の幸せを考えることも成功者の共通点である。成功者は仕事を誰よりも熟知している成功する経営者は自分の仕事のことを誰よりも熟知している。自分の仕事のことなら何を聞いても的確に答えられる基本の知恵が備わっている。基本の知恵は、新しい価値観やサービスを生み出す源泉になる。成功者は仕事を誰よりも愛している成功する経営者は自分の仕事を誰よりも愛している。自分の会社の商品を日常的に使い、商品を愛することはもちろんのこと、会社に関わる社員や取引先、はたまた、顧客まで分け隔てなく愛している。社長の愛情は、周囲との信頼や絆を強くし、マンパワーを飛躍的に高める原動力になる。成功者は会社の未来のことを考えている成功する経営者は会社の未来の幸せを真剣に考えている。自分だけがよければ良いという考えは無く、自分がいなくなった後の会社のこと、社員のこと、取引先のことを日頃から考え、今何をすべきなのかを明確に捉え、実行に移している。未来を変えるのは「今だけ」ということを深く理解し、今この瞬間を全力で生き、今この瞬間の言動を大切にするのも成功者の共通点である。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 成功する経営者の条件|男女差より重要な経営適性とは
    成功する経営者の条件|男女差より重要な経営適性とは成功する経営者の条件とは?男と女、成功する経営者に向いているのはどちらか?成功する経営者の条件は後で述べるとして、そもそも、男と女、成功する経営者に向いているのはどちらか?結論から言うと、男と女、どちらも経営者に向いているといえる。但し、わたしの独断の経験則ではあるが、男性と女性は持っている資質に大きな違いがある。例えば、男性は論理的思考が得意で、例えば、数字に強いという経営者に不可欠な能力は男性経営者に備わっていることの方が多い。一方、女性は論理的思考が苦手で、会社の数字を管理するのが苦手な経営者が多いが、経営センスや事業構想力は女性経営者の方が優れている場合が多い。数字に強いという一面だけで考えると、女性よりも男性の方が成功する経営者に向いているといえ、経営センスという一面だけで考えると、男性よりも女性の方が成功する経営者に向いているといえる。男と女、それぞれ一長一短があるが、数字一辺倒、或いは、経営センス一辺倒では、会社経営は不安定に陥る。大切なことは、経営者として成功するために、不足している資質を補う姿勢である。上の例で言えば、男性は経営センスをサポートしてくれる参謀役を、女性は数字力をサポートしてくれる参謀役を夫々置くことで、会社経営者としての成功確率が高まる。会社経営で成功する経営者の条件とは?中小企業の経営者には、様々な資質が求められる。トップダウン構造にある中小企業は、経営者の能力が、そのまま会社の業績に反映されるので、責任も大きい。すべてを一人の能力で賄えるほど人間は万能ではなく、不足があって当たり前だが、経営者として成功するには、不足を補う努力が必要だ。なぜなら、会社経営を成功に導くには、経営者の能力を引き上げるのが最も手っ取り早いからだ。つまり、「自分に不足している能力は何か?」という自問自答を繰り返し、経営者の能力不足を補う姿勢がとても大切ということだ。(会社の規模や時勢によって求められる資質が変わるので自問自答に終わりはない)中小企業の場合、経営者の能力不足を補うためにヘッドハンティング等の大それた人員補充をする必要はない。夫婦間で互いの不足を補うこともできるし、社員の能力を活かして不足を補うこともできる。兎に角、経営者に自分の不足を見つめる謙虚さが備わっていれば、大抵の能力不足は解消される。ご参考まで、成功する経営者に欠かせない3つの資質を以下に紹介する。成功する経営者は「数字に強い」成功する経営者は数字に強い。会社の数字を知らずして、まともな経営はできず、会社の数字から将来を予測することができなければ、先手必勝の会社経営は実現できない。例えば、会社の発展に欠かせない事業構想、将来計画、投資戦略等は、会社の数字を活用しなければ正しい判断ができない。従って、経営者の数字力は、会社経営の成功に欠かせない重要な資質といえる。成功する経営者は「経営センスがある」成功する経営者は、経営センスがある。例えば、会社の理念やビジョンを決定づけるのは経営センスになるが、理念やビジョンは会社経営の盛衰を決定づける。理念やビジョンは経営者の行動原理を明快にする。更に、組織の力を1点に集中させる役割を果たし、夢の実現スピードを加速させる。理念やビジョンなくして、長期的な会社経営は困難といっても過言ではない。また、新規事業の創出、価値創造等、ゼロから有を生み出す発想力を支えるのも経営センスになる。経営者の経営センスは、会社経営の成功に欠かせない資質といえる。成功する経営者は「コミュニケーション能力が高い」成功する経営者はコミュニケーション能力が高い。経営者のコミュニケーション能力は、会社経営のあらゆる方面で必要になる。例えば、経営者と社員とのコミュニケーションが悪化すると離職率が高まり、組織が弱体化する。組織力の低下は、即、業績悪化に繋がる。また、銀行や取引先とのコミュニケーションが悪化すると、融資が下りなかったり、取引関係を解消されたり、経営に深刻な影響を与える事態を招きかねない。経営者のコミュニケーション力は、会社経営の成功に欠かせない最も重要な資質といっても過言ではない。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 資金繰りは経営の基本|中小企業が押さえるべき資金繰りの本質
    資金繰りは経営の基本|中小企業が押さえるべき資金繰りの本質資金繰りとは、会社の現預金の収入と支出の出納管理のことである。資金繰りは、中小企業の安定経営に欠かせない重要な会計管理になる。この記事では、資金繰りの基本、並びに、中小企業が押さえるべき資金繰りの本質について、詳しく解説する。資金繰り表とは資金繰り表とは、円滑な資金繰りの実現を支える会計ツールのことである。具体的には、日々の収入と支払いを記帳・記録する会計帳簿のことを資金繰り表という。中小企業の多くは信用取引(売掛・買掛取引)が主流なので、現預金の収入予定、或いは、現預金の残高状況に合わせて支出計画を考えないと、現預金の収支がマイナスになるリスクが高まる。万が一、現預金の支出を見誤り、現預金残高がマイナスに転じると、支払うべきお金が無くなり、黒字経営にも関わらず倒産する事態も招きかねない。中小企業が安全な資金繰りを運用するには、最低6ヵ月先までの資金繰り表の作成をお薦めする。なぜなら、先々の資金繰りが不明だと、急な資金不足や資金需要に十分に対応することができないからだ。6ヵ月先までの現預金の収支状況が分かると、先々の現預金残高の状況が把握できるので、資金需要に合わせた資金調達の準備にゆとりが生まれる。例えば、☑運転資金の枯渇(業績悪化、赤字拡大など等)☑突発的な資金需要(設備故障対応、大口取引消滅、開発案件受注など等)など等、突発的な資金需要が発生したとしても先々の資金繰り状況が分かっていれば、事前に必要資金の手当てができる。もし、先々の資金繰り状況が分からなかったらどうなるだろうか?▶「1週間後の支払いの現預金が足りません!!」▶「受注した開発案件に使えるお金が足りません!!」という事態に陥る可能性が出てくる...。手元に資金繰り表がなければ、まともな会社経営ができないことは容易に想像できるだろう。資金繰り表の重要性会社はお金で始まり、お金で終わる。つまり、会社のお金が無くなると、会社は倒産する。会社の倒産は、関係者全員を不幸にする由々しき事態だ。資金繰り表は、会社のお金の残高ポジションの把握に役立つので、正しく運用すれば経営の危険信号を事前に捉えることができる。例えば、黒字経営にも関わらずお金の残高ポジションが上がらない場合は、未回収の不良債権が増えている可能性がある。決まった入金日に支払わない取引先を放置すると、相手方はますます支払いにルーズになる。なかには、督促がない限りは支払わなくても良いと勘違いする取引先も現れかねない。代金回収をおざなりにして、経費の支払いを優先していると、たとえ黒字経営であっても、資金繰りが苦しくなる一方になり、最悪、黒字倒産という結末を招く。資金繰り表を運用しないと、代金回収や不良債権の管理精度が低下し、様々な衰退リスクを生み出す。つまり、資金繰り表は、安定経営の必須ツールといえるのだ。ゆとりを生み出す資金繰り資金繰りのゆとりを生み出すにはコツがいる。例えば、「入るを量りて出ずるを為す(いるをはかりていずるをなす)」という言葉がある。言葉の意味を要約すると「収入に応じた支出計画を考えなければ、貯金はたまらない」ということだが、これは、ゆとりのある資金繰りを実現するうえで不可欠な考え方を表している。つまり、「代金を回収してから支払う」、或いは、「代金以下の支払いに収める」という大原則を守っている限りは、資金繰りに窮することはない、ということだ。当然ながら、この大原則から外れてしまうと、資金繰りはいとも簡単に行き詰る。例えば、☑代金を回収する前に支払う☑代金以上の支払いを抱えるなどの行動は、資金繰りを行き詰らせる最たる要因になる。会社経営とお金には密接な関係性があり、お金の管理の出来不出来で経営の出来不出来が決まるといっても過言ではない。正しい資金繰りが、正しい経営を作り上げるのだ。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 中小企業の人材育成で大切なこと|人材を人財に変える育成法
    中小企業の人材育成で大切なこと|人材を人財に変える育成法中小企業の人材育成で大切なことは、第一に、社員を理解することである。なぜなら、社員の性格、仕事ぶり、得手不得手、長所短所、貢献度等は十人十色であり、その十人十色の社員の集合体が会社の組織を形成するからだ。この記事では、中小企業の人材育成で大切なこと、並びに、人材を人財に変える育成法について、詳しく解説する。人材育成の肝は社員の評価基準にある人材育成の肝は、社員の評価基準にある。例えば、経営者が、社員ひとり一人を深く理解し、個々の才能や能力の開花に役立つ公平な社員評価の基準を持てば、人財育成は大成功する。とはいえ、経営者が全ての社員に対して不満を抱かせない公平な評価基準を持つことは、じつに難しい。例えば、能力が多少劣っていても人並み外れた明るさを持ち合わせている社員がいたとする。明るさという取り柄は、天性の長所で誰しもが持ちえない能力の一種であり、組織の活性剤とも潤滑剤ともなりえる代えがたい長所でもある。もしも、経営者の評価基準が「能力一辺倒」であれば、このような明るさを持ち合わせた社員は評価の対象外になり、組織からはじき出される可能性がある。組織から明るさが無くなると摩擦、嫉妬、妬み等のマイナス要素が蔓延し、組織が弱体化することがあり、人材が限られている中小企業ほど、こうしたマイナス要素の弊害が顕著に表れる。能力の低い社員が、じつは業績に貢献していた、ということは往々にしてある。また、お城の石垣同様、大きさの違う様々な凸凹が組み合わさってこそ、強度の強い組織(土台)が完成する。やはり、能力の凸凹、性格の凸凹、様々な凸凹要素を経営者が深く理解し、社員一人ひとりの良さを引き出す姿勢がなければ、人財育成はうまくいかない。中小企業の人材育成で大切な評価基準前章の通り、経営者の評価基準は中小企業の人材育成の成果を大きく左右する。人材を人財に育て上げるには、経営者が正しい人事評価の基準を持つことが大切で、経営者の人事評価基準が曖昧だと人材育成は失敗する。以下、経営者の正しい評価基準を考えるうえで役に立つ、戦国時代の一時代を築いた三人の武将の「ホトトギスの詩」を紹介する。▶織田信長「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」▶豊臣秀吉「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」▶徳川家康「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」織田信長の合理主義、豊臣秀吉の楽観主義、徳川家康の保守主義、というそれぞれの個性がよく表現された詩である。ひと昔前は、経営者のタイプをこの三人の武将に例えて分別する時代もあったが、人材育成という観点でこの詩を眺めると経営者として少し物足りない面がある。なぜなら、三人の詩を振り返ると「ホトトギスは鳴くものだ」というひとつの固定概念にとらわれた評価基準が結論を導いているからだ。経営者であれば、もう少し大きな度量を持った社員の評価基準が必要で、これでは、前章で示した明るさという長所を持ってはいるものの少し能力が劣っている社員同様、鳴かないホトトギスは評価の対象外になってしまう。戦国時代から昭和の時代に下り経営の神さまと云われた松下幸之助氏はホトトギスの詩を全く別次元の境地で歌い上げている。▶松下幸之助氏「鳴かぬならそれもまたよしホトトギス」鳴かないホトトギスもホトトギスとして認めようという寛容さがにじみ出ているが、中小企業の経営者に必要なのはこの寛容な評価基準だ。これが出来ないならダメ社員というレッテルを張るのではなく、これができないのであればこれはどうだろうかという寛容さが人財を育てる。そして、人材が人財に育つと、自ずと組織力が向上する。人材が限られている中小企業ほど、組織力で会社経営の成功が決まる。中小企業の人材育成は諦めの悪さが大切!!私が30代のころに50歳年上の80代の教育者にお会いした際に、その方は次のようなことを仰っていた。「教育者は諦めが悪い人間でなければ務まらない」と。中小企業の人材育成も同じで、経営者が人材を人財に育てる諦めない気持ちと、根気強く教育を続ける姿勢が大切になる。少なくとも多少能力が劣っていようとも会社の経営方針に従って一生懸命仕事に取り組んでいる社員に対しては、寛容さを持って教育する必要がある。会社の経営資源は社員のほかにもお金やモノや情報など色々とあるが、社員はその中で最も伸びしろのある貴重な経営資源で、経営者の接し方ひとつで100の力が0にも1,000にもなる不思議な経営資源でもある。中小企業は有能な人材を簡単に集めることができないので、人材育成を工夫しなければ強い組織を作ることはできない。中小企業経営者は、このことを肝に銘じて、社員を育成する覚悟を持つことが必要だ。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 黒字経営を実現する6つの手法|中小企業の黒字化ノウハウ
    黒字経営を実現する6つの手法|中小企業の黒字化ノウハウ資本力に乏しいい中小企業は、黒字経営であっても些細な経営判断の誤りから簡単に赤字経営に転落することがある。経営者が経営判断を誤る要因は様々だが、会社によっては黒字経営に浮上するきっかけがつかめないまま苦しんでいるケースも少なくない。この記事では、普遍的に通用する6つの黒字経営ノウハウについて、詳しく解説する。経営者の使命は黒字経営にあり経営者の使命は、黒字経営を持続し、利益を拡大し続けるところにある。当然、黒字経営が実現できなければ、何れ経営が行き詰り、会社は倒産する。倒産するまでの期間が1年後か10年後かは分からないが、結末は変わらない。昨今の情報社会を見渡すと会社経営の成功ノウハウが溢れんばかりに飛び交っているが、そのまま通用する成功ノウハウは多くない。会社を取り巻く経営環境によって、経営判断の基準が変わるからだ。多様化が加速する経済環境において、最早、共通の成功ノウハウ等ないのかも知れないが、黒字経営のノウハウに関しては例外がある。なぜなら、黒字経営は100円売ったら1円以上儲かるという理屈で考えられるからだ。理屈で考えられる以上、中小企業の黒字経営を実現する基本ノウハウは存在する。以下、黒字化に役立つ6つのノウハウを紹介する。黒字化ノウハウ1「数字をみる」黒字化ノウハウ1は「数字をみる」だ。会社の数字を無視した経営に成功はなく、むしろ、失敗しか道がないといっても過言ではない。会社の数字は、会社の業績にとどまらず、会社経営に関わるあらゆる数字を含み、その範囲は無限に広がる。会社は人間とは違い、自分の体調が悪くても周囲に状況を伝えることができないので、会社の経営状況の良し悪しは、会社の数字を通して、経営者が感知するしかない。当然、会社の数字から経営状況の良し悪しを感知できなければ、黒字経営はもちろん、正しい会社経営など出来るものではない。数字を見なければ黒字経営の実現は困難になるが、好調企業の経営者ほど数字に強い。【関連記事】ビジネスの数字を一から勉強する黒字化ノウハウ2「利益をみる」黒字化ノウハウ2は「利益をみる」だ。利益は黒字経営の絶対条件であり、目に見える経営成果でもある。例えば、売上100円に対して利益が10円残れば、その10円を原資に成長投資を検討することができる。或いは、10円の利益を更に増やす経営改善を検討することもできる。事業活動の結果、いくら利益が残っているのかを常に把握できていれば、投資活動や経営改善活動を計画的に進めることができる。利益を見ずして売上だけ見ても、黒字経営はもちろん、正しい会社経営など出来るものではない。当たり前だが、会社に利益を残さなければ、黒字から赤字経営に転落し、何れ会社は倒産する。【関連記事】会社の利益を最大化する方法黒字化ノウハウ3「CFをみる」黒字化ノウハウ3は「キャッシュフロー(CF)をみる」だ。キャッシュフローをみるということは、常に現金のプラスを意識するということだ。現金の調達手段が限られる中小企業が、キャッシュフローを重視しないと、簡単に資金繰りが悪化し、黒字経営であっても倒産リスクが高まる。例えば、法人間の商取引は、信用取引で行われるケースが多い。信用取引は、100円の売上代金を1ヵ月後に受け取る、100円の仕入代金を1ヵ月後に支払う、という具合に、商取引と現金の動きが一致しない。従って、売上の回収は早急に、仕入れや経費の支払は売上回収よりも遅い時期に、という具合に、会社に現金が入ってから売上に対応した仕入や経費を支払うといったキャッシュフロー重視の意識を持たないと、簡単に資金繰りが悪化する。投資活動においても、将来値上がりが期待できる資源への投資、資金回収まで2年超かかる投資、用途未定の土地建物等々、短期的に現金がプラスにならない投資は闇雲にすべきではない。現金のプラスを意識することは黒字経営以前に、商売の鉄則でもある。【関連記事】キャッシュフロー経営で利益を劇的に改善する黒字化ノウハウ4「組織をみる」黒字化ノウハウ4は「組織をみる」だ。会社の成果の源泉は一人ひとりの社員の働きの上に成り立つ。つまり、組織をみるとは、社員のパフォーマンスをみるということでもある。社員の力は、経営者の活用次第で100%以上の力が発揮されることもあれば、0%以下のマイナスに陥り、経営の足を引っ張る存在になることもある。社員の力を引き出すのは経営者の重要な仕事で、経験則的に、組織力が高まれば必ず業績も伸びる。つまり、組織力の向上なくして黒字経営はもちろん、会社の成長もない。(事実、倒産する中小企業の100%は組織が崩壊している)【関連記事】社員のやる気を高めて生産性を改善する方法黒字化ノウハウ5「目標をみる」黒字化ノウハウ5は「目標をみる」だ。社長が社員に対して明確な目標を示せば、組織の力が一点に集中し、大きな成果に結びつく。逆に、経営目標がなければ、効果的かつ効率的な会社経営はできず、行き当たりバッタリの会社経営に陥るリスクが高まる。例えば、100m走か10,000m走のどちらに出走しているのか分らずにスタートを切った選手が1位になることができるだろうか?正しいゴールが見えなければ、トレーニング方法からレースのペース配分に至るまで、全ての前提が変わるが、会社経営も一緒である。経営者が経営目標を示さなければ正しい会社経営は勿論のこと、黒字経営の実現も難しくなる。【関連記事】目標を掲げて事業を拡大する方法黒字化ノウハウ6「ライバルをみる」黒字化ノウハウ6は「ライバルをみる」だ。経営者自身がライバルと競いあう気概を持ち、さらに、そのライバルに打ち克つ努力を継続しなければ、黒字経営はもちろん、会社の成長発展も望めない。例えば、小さな中小企業から出発したマクドナルドの創業者であるレイ・クロックは自身の著書“成功はゴミ箱の中に”の中で、次のように語っている。「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。知りたいものは全部転がっている。私が深夜二時に競争相手のごみ箱を漁って前日に肉を何箱、パンをどれだけ消費したかを調べたことは一度や二度ではない。強みを鍛え、付加価値に力を入れれば我々についてくることができずに競争相手は消滅していくだろう。」ライバルは競合他社である必要はない。自分自身をライバルと捉え、昨日よりも今日、今日より明日、というように、高い目標に向かって経営努力を積み重ねる姿勢も立派な競争になる。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 中小企業の経営課題と解決策|課題解決力が成長スピードを決める
    中小企業の経営課題と解決策|課題解決力が成長スピードを決める中小企業の倒産原因は「経営課題の見落とし」に尽きる。会社の大小関係なく、いかに小さな経営課題であっても、その課題を見落とし続けると、会社経営はいとも簡単に行き詰る。この記事では、中小企業の経営課題を生み出す根本原因と解決策のヒントについて、詳しく解説する。中小企業は経営課題が命取りになる中小企業は、経営課題が命取りになる。たとえ小さな経営課題であっても、経営課題を見落とした瞬間から失敗リスクの芽が育ち、少しのきっけかで倒産危機に瀕することが往々にして起きるからだ。例えば、大企業の倒産や航空機の墜落事故なども、原因を辿ると、小さな課題の見落としに行き着く。経営課題は、どんな会社であっても日常の経営のなかに表れていて、どんなに小さな経営課題であっても、積もり積もれば大きな経営課題になる。経営課題に大小はなく、経営課題を見つけたら即刻解決しなければならない。明日解決しようという気の緩みが、明日の大事故を引き起こすかも知れないのだから。経営課題は放置してはならない!!経営課題とは、企業の成長を阻むリスクのことだが、経営課題は、放置するほどに課題の深刻度が増し、課題解決のハードルが一段と高まる。資金力に乏しい中小企業の場合は、大きな経営改革を断行しなければ存続が危うくなることもあり得る。会社経営を成功に導くには、日頃から小さな経営課題を発掘し、たとえ小さな経営課題であっても速やかに解決することが大切になる。また、中小企業の経営課題は、課題解決の糸口さえ分かれば、苦労なく経営課題が解決できることが多く、経営者ひとりの努力で解決できることも沢山ある。中でも「経営力」と「組織力」は重要で、これらが低下すると経営課題が生まれ、これらが向上すると経営課題の解決力が高まる。中小企業の経営課題の原因になり得る「経営力の低下」と「組織力の低下」、並びに、それらの課題解決のヒントについて、以下順を追って詳しく解説する。中小企業の経営課題「経営力」会社の経営力が低いために、様々な経営課題が山積し、業績が伸び悩んでいる中小企業は少なくない。例えば、商品力や経営資源が優れているにも関わらず、業績が伸び悩んでいる会社などは、経営力不足で経営課題が山積している典型になる。トップダウン構造にある中小企業の場合は、経営者の能力と会社の経営力が比例し、事実、過去に再建調査に入った中小企業の殆どは、経営者の能力不足で業績が悪化していた。私の経験上、経営者の能力不足の最たる特徴は「数字に弱い」ということだ。経営者の数字力は、会社の経営力を決定づける。つまり、数字力さえ高めれば、大概の経営課題は解決できる。例えば、経営者の数字力が高ければ、良い兆候も悪い兆候も事前に捉えることができるので、会社の強みを伸ばすと同時に弱点を改善する正しい経営サイクルが定着しやすくなる。正しい経営サイクルが定着すると、経営課題が次々と解決されるので、自然と会社の経営力と共に業績が伸びる。逆に経営者の数字力が低いと、正しい経営サイクルは定着せず、経営課題が山積し、課題解決も先送りになる。勘と経験だけで乗り切れるほど会社経営は甘くなく、大きな経営課題を見落とすリスクも高まる。経営者の数字力さえ高めれば解決する経営課題は沢山ある。会社の数字に強くなることは簡単で、コツさえ抑えれば誰でも強くなることができるので、是非、意識してほしい。【関連記事】会社の数字に強くなる方法|経営者の数字力が会社の成長を牽引する中小企業の経営課題「組織力」会社の組織力が低いために、様々な経営課題が山積している中小企業は少なくない。例えば、会社の組織力を形成する社員は、経営者の活用次第で100の力が0になることもあれば200になることもある。万が一、問題社員が表れると、たった一人であっても組織や業績の足を引っぱる経営課題を次々と生み出してしまう。事実、倒産の危機に瀕するような会社の組織には必ず問題社員の存在があり、問題社員が経営課題を生み出す根本原因になっていた。中小企業の組織力を強化するには、経営者のコミュケーションとリーダーシップが欠かせない。例えば、経営者と社員とコミュニケーションが良好であれば、問題社員は現れない。また、経営者の数字力を高めることも大切だ。数字という確固たる根拠がある指示命令は、社員の反発を招きにくいからだ。組織力と業績は比例する。つまり、組織力が強化されれば、経営課題の解決力も高まり、業績も伸びるのだ。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 経営改革の戦略と戦術|中小企業の改革を成功させる実践ステップ
    経営改革の戦略と戦術|中小企業の改革を成功させる実践ステップいつの時代も中小企業は厳しい経営環境におかれている。大企業と中小企業の格差社会、経済のグローバル化、情報弱者の増加等々...。中小企業が厳しい時代を生き抜き100年、200年と続く会社を作るには、継続的な経営改革が欠かせない。経営改革を怠り、万が一、事業価値が陳腐化すると、あっという間に市場競争からはじき出されるからだ。この記事では、中小企業に適した経営改革の方法・戦術・戦略について、詳しく解説する。経営改革3つの方法・戦術・戦略中小企業の経営改革には様々な方法があるが、大別すると3つの方法・戦術・戦略がある。これら3つの経営改革を経営を取り巻く環境や会社の成長ステージに応じて上手に実行することが、効果的、かつ、発展性のある経営改革を定着させる秘訣になる。事業活動に定着させるべき消極的経営改革、積極的経営改革、永続的経営改革について、それぞれ詳しく解説する。消極的経営改革消極的経営改革とは、守りの経営姿勢からくる経営改革のことだ。例えば、経費削減、人員削減、コストカット、事業縮小等々は消極的経営改革になる。事業活動のムダムラは利益の垂れ流しなので重要な経営改革ではあるが、消極的経営改革一辺倒では、何れ企業は衰退する。積極的経営改革積極的経営改革とは、攻めの経営姿勢からくる経営改革のことだ。例えば、売上拡大、利益拡大、事業価値強化、ノウハウ強化、新規事業展開等々は積極的経営改革になる。安定的な成長基盤を整えるために必要不可欠な経営改革ではあるが、積極的経営改革一辺倒では、利益やコスト管理が甘くなりやすく、ひとつの躓きで会社が傾くリスクが残る。永続的経営改革永続的経営改革とは、周囲の進化と共に常に実行すべき経営改革のことだ。例えば、社会インフラの発展に伴う生産性改善、技術革新や価値変容等に伴う生産性改善等は永続的経営改革の典型になる。周囲の進化と共に取り組むべき経営改革であり、この改革の実践度がそのまま企業の永続性に繋がる。最重要経営改革といっても過言ではない。経営改革を成功させるには?企業の事業拡大の法則は「売上最大化と経費最小化」を同時に推進するところにある。そのためには前章で解説した「消極的経営改革・積極的経営改革・永続的経営改革」を絶えず継続することが欠かせない。そして、経営改革を軌道に乗せるためには、第一に経営改革の正攻法(ステップ)を理解することが不可欠で、まず最初にすべきことは、経営改革の対象になり得る経営課題を把握することである。経営課題を把握するうえで注意すべき点は、決して勘に頼らないことだ。勘頼みで捉えた経営課題は根拠に乏しいので、経営課題の本質を外しやすく、場合によっては、全ての経営改革が的外れになって、経営改革がきっかけで会社が傾くことがある。経営改革の肝になる課題発掘法経営改革の対象になり得る経営課題を正しく発掘するには、何事も客観視する冷静さが不可欠だ。物事を冷静に客観視するには、事実の細部を捉える虫の眼(ミクロ)と、俯瞰で物事を捉える鳥の眼(マクロ)の両方が必要になる。例えば、虫の眼(ミクロ)で会社の数字を分析し、鳥の眼(マクロ)で会社を取り巻く内外の経営環境を俯瞰すると、会社の経営課題を正しく発掘することができる。経営改革の対象になり得る経営課題の本質を見誤らないためには、数字の綿密な分析が有効で、特に、会社の数字から有益な情報に変換する管理会計の導入・運用が効果的だ。会社の数字は財務諸表、顧客動向、商品収支、取引収支等々、あらゆる数字が分析対象になる。会社の数字は正直なので、多角的に分析するほど確かな根拠が蓄積されて、根拠の蓄積量が多いほど、経営課題の本質が明快になる。また、会社を取り巻く内外の経営環境に関しても、会社の強みと弱みを内外から客観的視点で検証することが大切だ。経営課題が分かれば経営改革は成功する経営課題の本質が分かれば、経営改革は半ば成功したといっても過言ではない。なぜなら、多くの中小企業は経営課題の本質を捉えることができずに、もがき苦しんでいるからだ。例えば、私の経営指導先でも良くあることだが、経営者自身が経営課題(弱み)だと思い込んでいることが、じつは会社の強み(経営資源・付加価値)になるケースは珍しくない。経営課題を見誤って、会社の強みを弱めてしまっては本末転倒もいいところで、このようなミスを防ぐためにも、客観的、多角的、計数分析、組織分析、事業分析、環境分析等が重要になるのだ。【関連記事】経営課題の抽出・分類・分析フレームワークから解消策まで徹底解説経営改革の計画作りと成功のポイント経営課題が明らかになったら、課題解決のための経営改革の計画策定に移行する。経営改革の計画は、企業の数ほど存在するが、本業集中、利益拡大、組織力強化、成長投資加速、付加価値研鑽、等々、中小企業に適した戦略を軸に考えることが大切だ。経営課題同様、的外れな経営改革は、会社の業績改善に少しも貢献しないからだ。経営改革の計画が仕上がったら、後は行動(実行)するのみだが、経営改革の実行プランを仕上げて満足してしまう経営者が稀にいる。何事も大切なのは行動することで、行動しなければ未来は1ミリも変わらず、経営改革の継続なくして企業の持続的成長はない。計画を作ったら、即、行動する。そして、経営改革の成功を左右する検証と修正を絶対に怠らないことだ。計画実行、実績検証、行動修正を基本サイクルとして、種々の経営改革を推進することが、正しい経営改革の方法であり、着実に業績を改善する正攻法になる。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 経営相談を活用した業績拡大法|社長が相談すべきタイミングとは
    経営相談を活用した業績拡大法|社長が相談すべきタイミングとは中小企業の業績は、経営者の能力で決まる。従って、中小企業経営者が自身の能力開発のため、或いは、会社の方針確認のために経営の専門家にアドバイス(経営相談)を求めることはとても良いことだ。この記事では、中小企業の業績を押し上げる経営相談活用術について、詳しく解説する。経営相談は企業成長の正攻法経営相談は、企業成長の正攻法になる。とはいっても、経営相談しようにも何を相談したら良いのか分からない、経営相談しようにもどんな相手を選んだらよいのか分からない等、経営相談を前にして様々な不安を抱く中小企業経営者も多いと思う。このような漠然とした戸惑いを払しょくするためには、まずは経営相談で業績を上げるにはどうすれば良いのかをしっかり理解することが大切だ。なぜなら、経営相談は相談者(経営者)の状態如何で、効果が大きく変わるからだ。例えば、相談者(経営者)の状態如何で、専門家の助言が業績を押し上げることもあれば、専門家の助言が業績を押し下げることもある。なかでも、経営者のマインドは重要で、経営相談を起点に会社の業績を押し上げるには最初のマインドセットが大切になる。中小企業経営者の経営相談活用術経営相談で会社の業績を上げるために、経営者が抑えるべきポイントはただひとつ、「経営者が心にゆとりを持つ」ことだ。なぜ、経営者の心にゆとりが必要かというと、経営者の心にゆとりがないと、焦りや近視眼的な思考に陥り、物事を正しく処理する能力が著しく低下するからだ。例えば、会社の業績が悪化し、経営者の心にゆとりが無くなくなると、経営者の判断力は著しく低下する。このような状態下で経営相談すると、☑誤った助言を真に受ける、或いは、助言の真意が理解できない☑不安と恐怖心を煽った誘い文句や宣伝に引っ掛かり経営の相談相手を誤るなど等、せっかくの経営相談が散々な結果を生み出し、業績を押し上げるはずの経営相談が、かえって経営を危険な状況に追い込むことがあり得る。経営者の心のゆとりが業績を上げる経営者の心のゆとりは健全な経営状態から生まれる。つまり、健全な経営状態(黒字経営)を維持している時に経営相談することが、中小企業が経営相談で業績を上げるベストのタイミングになる。経営者の心にゆとりがあれば、フラット(ピュア)な心持ちで物事を正しく判断することができる。邪心と曇りのない眼で経営相談する相手を選定することもできるし、相談相手からの助言を抵抗なく受け入れる、或いは、相談相手からの助言の本質をしっかり見極めることもできる。さらには、▶会社をもっと良くしたい▶会社を次世代に残せるように成長させたい▶自分が経営から身を引いた後も長続きする経営基盤を作りたいなどといった私欲の絡まない向上心が生まれて、会社経営がより良い方向に向かいやすくなる。私欲の絡まない向上心は、本質的な経営アイデアを次々と生み出すので、会社経営が健全な時こそ、経営相談で業績を上げる絶好のタイミングといえるのだ。経営相談でブレない経営哲学を生み出す経営者が心にゆとりを持って経営相談に臨むと、経営者の「経営哲学」の厚みが一層増す。事実、経営相談を経て、自身の経営哲学を確信に変えて相談会場を後にする経営者の姿を、わたし自身よく目にする。経営者の経営哲学は、その会社のDNAとして次世代へ受け継がれ、会社の永続性を支える無形資産になる。もちろん、ブレない経営哲学は一朝一夕で作れる代物ではなく、不安や恐怖心を煽られた気持ちから受け入れたものからも生まれない。不安や恐怖心を煽られて起こす行動は、他力本願的思考や対処療法的な解決法に偏るからだ。対処療法とは、言い換えれば、行き当たりバッタリの行動のことだが、会社経営の健康レベルを高い位置でキープするには、予防療法的なブレないスタンスで日頃の習慣を改善することが最も優れた方法になる。健康な状態から、さらに健康レベルを引き上げる自助努力こそ、最善の健康法であり、自力本願こそが、会社経営の本質だ。今よりももっと良い会社にしたいという経営者の強い気持ちは、ブレない経営哲学を生み出し、中小企業の業績を引き上げる土壌を整える。つまり、未来志向のある前向きな姿勢をもって経営相談を積極活用すれば、相談効果がみるみると業績に跳ね返ってくるのだ。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 後継者の7つの成功条件|次世代経営者が身につけるべき能力
    後継者の7つの成功条件|次世代経営者が身につけるべき力後継者としての自覚を認識するきっかけは人それぞれだ。☑小さい頃から、後継者になるのが自然な選択だった☑ある日突然、経営者である父親から後継者の指名を受けた☑会社経営の危機を救うために、後継者になることを決めた会社経営の経験が浅い後継者の中には、重責と期待が込められた社長の椅子を目の前にして戸惑いや不安を抱く者もいるが、会社経営の永続性は後継者の能力で決まる。この記事では、後継者が経営者になるために不可欠な7つの成功条件を、詳しく解説する。企業の永続性は後継者で決まる後継者の中には、重責と期待が込められた社長の椅子を目の前にして戸惑いや不安を抱く者もいる。何といっても会社経営の経験が浅い後継者にとって、経営者のポストは未知の世界だ。また、後継者に会社を引き継ぐことを事業承継というが、中小企業の事業承継成功率は極めて低く、大概の中小企業は、三代も続くと衰退の兆候が表れる。事業承継失敗の根本原因を辿ると、後継者育成の失敗になるが、言い換えれば、企業の永続性は後継者で決まるということだ。後継者育成の責務は現役経営者にあるが、後継者育成のすべての責任を現役経営者に委ねていては、後継者が経営者に脱皮することは難しい。やはり、会社を引き継ぐ後継者にも、経営者になるための覚悟と努力が必要だ。例えば、後継者の努力次第で、経営者に必要な資質を事前に身につけることは如何様にもできる。当然、後継者が経営者に必要な資質を事前に身につけていれば、会社衰退のリスクはグッと下がる。早速、後継者が経営者になるために不可欠な7つの成功条件について、以下、順を追って詳しく解説する。後継者の条件1「謙虚であること」謙虚さは、後継者の絶対条件になる。創業者は別にして、既に整いつつある会社組織を預かる立場にいる後継者は、誰に対しても謙虚でなければならない。横柄な態度や見下した態度は、即、経営者失格の烙印を押される欠点に繋がる。また虎の威を借りる狐のごとく、親の威光を振りかざして偉ぶる態度もNGだ。人間が謙虚であれば、少しくらい経営者としての能力が劣っていたとしても、至らぬ点を補佐してくれる協力者が次々と現れる。人間が謙虚ということは、人間が素直ということだが、謙虚さなくして後継者の成功はあり得ない。【関連記事】謙虚な経営者は成功する後継者の条件2「現場を理解すること」現場の理解は、後継者の成功条件になる。なぜなら、現場を知らずして、まともな会社経営はできないからだ。現場を理解するということは、現場の仕事を覚えるということではない。現場の仕事がどのようなものなのか、どこに苦労があって、どこに工夫のヒントがあるのかをつぶさに理解するということだ。顧客の要望、競合の動き、社員や取引先の不満など等、経営改善のヒントはすべて現場にある。日頃から現場をよく観察し、積極的に現場を理解することは、後継者が会社経営に成功する必須条件といっても過言ではない。【関連記事】現場の情報が経営の成功を左右する後継者の条件3「社員と取引先に感謝すること」社員と取引先に感謝することは、後継者の成功条件になる。なぜなら、社員と取引先がいなければ会社経営は成り立たないからだ。後継者はそのことを肝に銘じて、常日頃から社員と取引先に感謝することが大切で、感謝の気持ちは必ず伝わるものだ。また、経営トップからの感謝や労いほど、社員や取引先の励みになるものはない。後継者の経営能力を評価するのは社員と取引先である、という事実も忘れてはならない。そして、会社成長のヒントを持っているのも、社員と取引先だ。社員と取引先に対する労いの気持ちなくして、会社の安定経営は実現困難だ。万が一、社員と取引先の心が後継者から離れると、高い確率で会社経営に失敗する。後継者の条件4「お客様に感謝すること」お客様に感謝することは、後継者の成功条件になる。なぜなら、お客様があって初めて会社経営が成り立つからだ。後継者はそのことを肝に銘じて、常日頃からお客様に感謝することが大切で、目の前のお客様の満足度を高める努力を継続すれば、自然と事業価値が高まり、新しいお客様が間違いなく増える。後継者の努力で新しい顧客が増えると、経営の自信がどんどん高まり、社員の信頼も厚くなる。何よりも、顧客目線で事業運営することは、経営の原点でもある。後継者の条件5「会社の数字を理解すること」会社の数字を理解することは、後継者の成功条件になる。会社の経営成績はすべて会社の数字に表れる。つまり、経営者が指揮する事業活動の全ての結果は、会社の数字に集約される。会社の数字を無視した経営に成功はなく、会社の数字を知らずして会社経営は成り立たない。また、PDCAサイクルの判定基準の最たるものも会社の数字になる。常日頃から、重要な数字である売上・利益・現金等の増減を理解していれば、経営判断を大きく誤ることはない。会社の数字を理解することは後継者の立場であっても、割かし早い時期から取り組むことができる。当然ながら、会社の数字の理解が深いほど、後継者の失敗リスクは低下する。【関連記事】会社の数字に強くなる方法後継者の条件6「経営の勘を磨くこと」経営の勘を磨くことは、後継者の成功条件になる。経営の勘は、経営者に学ぶしかなく、原則的には実際に社長の座についてから、社長の立場で経営采配を繰り返すことでしか身につかない。但し、即効性はないが、経営者の背中を見て学ぶ方法はある。例えば、経営会議や、経営者同士の交流の場等々、社長と行動を共にすることで経営者の勘を多少磨くことができる。後継者の指名を受けたのであれば、発言権がなくても、なるべく早い時期から社長と行動を共にし、経営者としての判断基準、立ち振る舞いや経営の勘どころを学ぶ必要がある。経営の勘は、経営者のみが教えることができる領域であり、一朝一夕で身につけることが出来ない領域だ。経営者と後継者の関係が親子であれば、この時ばかりは親子の関係を断って、お互いプロ意識を持つことをお薦めする。後継者の条件7「独り立ちすること」後継者が晴れて社長の座について経営者になった後は、物心共に先代経営者から自立(独立)しなければならない。経営者に甘えは禁物で、会社の最高責任者としての自覚を持つことが、後継者の成功条件になる。失敗しても先代が何とかしてくれるだろうという甘い考えでは経営者は務まらないし、社員や取引先もついてこない。会社の内外で起こる全ての事象や責任を自分に帰結することが経営者の自覚を育み、先代からの自立を促す。経営者としての勘が身についていない初期段階、少なくとも2年程度は、先代に対して折に触れて経営状況を報告し、意見交換する必要はあるが、すべての責任を背負い、自分の意思や哲学を深める自立心は、経営者としての力量を確実に磨いてくれる。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 経営ノウハウとは何か|業績を伸ばす勝ちパターンの作り方
    経営ノウハウとは何か|業績を伸ばす勝ちパターンの作り方経営ノウハウとは、中小企業の成長発展を支える経営技術であり、知的財産でもある。従って、経営ノウハウの蓄積量が多いほど、その会社の屋台骨が強化され、会社経営の安定度が増す。この記事では、経営ノウハウとは何か、並びに、業績を伸ばす勝ちパターンの作り方について、詳しく解説する。経営ノウハウとは何か?経営ノウハウとは、安定経営を支える経営技術であり、知的財産でもある。当然、ライバル会社に経営ノウハウが流出すると、会社経営に大きな打撃を受ける。経営ノウハウとは、言ってみれば無形資産のようなものだが、中小企業の経営環境は十人十色なので、企業の数だけ経営ノウハウが存在する。例えば、「他人の成功ノウハウが使い物にならなかった」という経験は、社長業を長くやっている経営者であれば誰しも一度は経験があるだろう。実は、中小企業の業績の伸び悩みは「自社にマッチした経営ノウハウが蓄積されていない」ことが大きな原因として挙げられる。わたし自身、倒産の危機に瀕した中小企業を幾度と見てきたが、原因を辿ると大概はココに集約される。自社の経営環境に適した独自の経営ノウハウを形成するには弛まぬ経営改善が欠かせないが、この記事では、経営ノウハウを形成する代表的な3つの方法を紹介する。ひとつは「業績改善から経営ノウハウを作る方法」、ふたつ目は「顧客の声から経営ノウハウを作る方法」、三つ目は「競合比較から経営ノウハウを作る方法」だ。それぞれの経営ノウハウの作り方について、順を追って詳しく解説する。業績改善から経営ノウハウを作る方法中小企業の経営ノウハウは、業績改善からノウハウを作る方法が正攻法になる。例えば、会社の利益が目標指標よりも下回っていれば、経営者は利益目標を達成するために、然るべき計画を立て、行動に移すだろう。行動の結果は、成功と失敗に分かれるが、じつは、成功も失敗も、全てが経営ノウハウとして蓄積される。成功体験は他の商品や部門の業績を伸ばすための経営ノウハウとして、失敗体験は同じ過ちを繰り返さないための経営ノウハウとして活用できる。失敗が減れば業績改善のスピードが確実に加速するので、成功体験も失敗体験も、会社の業績を上げる経営ノウハウとして有効に機能する。業績改善の対象は、売上拡大、原価削減、経費削減、生産性改善など挙げたらキリがないが、業績改善から経営ノウハウを蓄積する上で抑えるべきは、会社の数字を正しく把握することだ。会社の数字をしっかり把握しなければ、目標の設定と結果に対するアクションが曖昧(ピント外れ)になるからだ。正しい目標を掲げて、結果を正しく捉えれば、効果的かつ効率的な業績改善が可能になり、会社経営に活かせる有益な経営ノウハウがどんどん蓄積される。当然、失敗リスクも低下する。会社の数字を正しく理解したうえで業績改善に臨むことが、有益な経営ノウハウの源泉になるのだ。顧客の声から経営ノウハウを作る方法中小企業の経営ノウハウを作る方法として、「顧客の声」や「取引先の声」を活かす方法もある。この方法で気を付ける点は、不特定多数のアンケートや市場調査で調達した顧客の声を使わないことだ。この手のアンケート等は言いたいことが書かれているだけで、あまり役に立たない。顧客の声として有効なのは、実際に複数回にわたり商品を購入しているリピート顧客の声だ。ハインリッヒの法則「1:29:300」の通り、わざわざ会社に対して意見を提供する1人の顧客の背後には、完全に同調する顧客が29人、やや同調する顧客が300人いると思ってよい。たった一人の意見と軽く受け流さずに、大切な経営課題として受け止めることが大切で、その経営課題を磨くことによって会社の付加価値が向上するのであれば、最優先で取り組むべき経営課題として採用しなければならない。課題解決のハードルが高いほど、強靭な経営ノウハウに生まれ変わる要素を持っている。競合比較から経営ノウハウを作る方法中小企業の場合、「競合他社との比較」から経営ノウハウを作る方法も有効だ。競合他社との比較項目は、ネーミング、デザイン、価格、容器、販売先など等、沢山ある。競合他社との比較の場合、デザインや価格の比較に重点が傾きがちになるが、付加価値の再検証という視点で比較を行う方法がお薦めだ。競合他社よりも優れている点を再認識し、価格を上げるという選択を見つけるのも立派な経営ノウハウのひとつだからだ。なお、適正な価格帯を検討する場合は、商品やサービス消費地の「物価」や「客層」に合わせる必要がある。例えば、消費地が東京等の大都市圏にも拘わらず、地元水準に価格を合わせてしまい、然るべき利益を逸失している地方会社は少なくない。値決めも立派な経営ノウハウなので、気を付けたいポイントだ。【関連記事】値決めの法則と方法|商品の価格付けから決め方まで徹底解説経営ノウハウ活用の注意ポイント!!会社に蓄積された経営ノウハウを活用するうえで、ひとつ注意点がある。それは、成功体験も失敗体験も、周囲の状況が変われば結果が変わるということだ。最も影響を及ぼす状況変化は、ヒト(従業員・組織)と、世間(社会・流行)で、例えば、過去の成功体験がヒトや世間が変わった途端に失敗に転じる、或いは、過去の失敗体験がヒトや世間が変わった途端に成功に転じる等は典型だ。会社に蓄積した経営ノウハウを活用する際は、周囲の状況を見極める経営判断(観察眼)が重要になる。この状況判断を疎かにして、過去の成功体験や失敗体験に固執し過ぎると、経営判断を誤る。また、中小企業の経営ノウハウを作る方法はこの他にも様々なアプローチがあるが、大切なのは、どんなに良い商品、良いサービスであっても「常に未完成」という気持ちを持ち続けることだ。経営改善なくして、経営ノウハウは生まれない。そして、経営ノウハウの蓄積なくして、会社の安定成長はない。オンリーワンのノウハウ構築を目指して、コツコツ経営改善に取り組んで頂ければ幸いだ。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 経営理念の本質とは|会社の成長を牽引する理念のつくり方
    経営理念の本質とは|会社の成長を牽引する理念のつくり方会社の経営理念は、企業の成長発展を牽引する重要な要素になる。なぜなら、経営理念は経営者の志や意思を明確に示す組織の羅針盤になるからだ。この記事では、経営理念の本質、並びに、会社の成長を牽引する理念のつくり方について、詳しく解説する。経営理念とは何か?経営理念とは、企業、或いは、社長の経営姿勢を明快にする「指針・考え方・価値観等」のことで、企業の成長発展をけん引する重要な要素になる。経営理念を掲げると、社長の経営姿勢が明快になるので、組織や関係者と共有することで様々な利点が生まれる。例えば、組織力の向上、企業の求心力向上、コミュニケーション向上等は、最たるメリットになる。創業から代が下るにつれて経営理念が形骸化する中小企業は珍しくないが、経営理念は時代に合わせて進化させ、なお且つ、社員と共有し、組織に浸透させることで初めてプラス効果が生まれる。つまり、経営理念の運用・定着の実践度が、会社の成長を決定づけるのだ。経営理念が成長をけん引する経営理念は、会社の成長発展をけん引する。例えば、京セラと日本電産という日本を代表する1兆円企業があるが、両者ともに、ゼロからスタートして僅か40年程度で年商1兆円に達している。京セラの創業者は稲森和夫氏(1932-)、そして、日本電産の創業者は永守重信氏(1944-)だが、二人とも創業するにあたり、販売計画、資金計画、生産計画よりも先に、経営理念を書き上げている。京セラは7人、日本電産は4人からスタートした会社だが、規模の大小関係なく、真っ先に経営理念に手をつけていることから、会社の経営理念が如何に重要なものかが伺える。じつは、経営理念が明確に定まっていない中小企業は少なくない。「あなたの会社の経営理念は何ですか?」という問いに対して、曖昧な返答しかできない経営者も少なくない。そもそも、経営者自身が日々の仕事に追われて、自分の会社の経営理念を深く考えていないケースもあり、経営者が二代目、三代目になると、その傾向が顕著になる。経営理念は、経営者の行動原理を明快にするだけでなく、組織の力を一つの方向に集中させる効果もある。組織の力は分散させるよりも一点に集中させた方が大きな結果を生み出すので、経営理念は、会社の成長と衰退を分かつ重要な要素といっても過言ではない。経営理念の運用・定着は経営者の重要な仕事になる。決して、疎かにしてはならない。経営理念は思ってるだけではダメ中小企業の経営者が思い描く会社の経営理念は十人十色、色々あるだろう。▶「たくさん雇用をして社会貢献したい」▶「たくさん納税して国のために貢献したい」▶「代々続いた優れた技術や商品を継承したい」▶「売上や店舗数を拡大して大きな会社に育てたい」▶「たくさん利益を出して社員の報酬水準を高めたい」等々、、、さらに具体的な例として、▶「世界的企業に部品を供給する」▶「機械に負けない職人技を守り続ける」▶「無農薬野菜を一般家庭に直接届ける」▶「薬剤に頼らない美容サービスを提供する」等々、、、どれも素晴らしい経営理念だが、会社の経営理念は、経営者が思い描いているだけでは何の役にも立たない。なぜなら、経営理念は組織や関係者と共有することで、初めて効果が生まれるからだ。経営理念は共有しなければならない組織や関係者と共有されていない経営理念は、絵に描いた餅で、会社の成長発展に一切貢献しない。残念ながら、立派な経営理念があるにも拘わらず、経営者と関係者の間で経営理念が十分に共有されていない中小企業は少なくない。例えば、経営理念を社長の胸のうちにしまい込んでいる、或いは、代々の経営理念が忘れ去られている、など等の状況は、多くの中小企業で見受けられる。会社の経営理念が関係者と共有されていないと、会社で働く社員は何を基準に判断し、何を拠り所に仕事をして良いのか分からなくなる。また、会社の目指すべき方向性が曖昧になり、開発すべき新商品や販路開拓の方向性も不明瞭になる。これでは、行き当たりバッタリの会社経営に陥ってしまうことは容易に想像ができるだろう。経営理念は、会社が目指すべき方向性を明確に掲げ、更に、その経営理念を関係者と共有してこそ事業拡大に役立つ。なお、経営理念は具体的であればあるほど迫力を増し、一層効果が高まる。大企業に不祥事が絶えない背景には、経営理念が抽象的すぎるという側面があると思う。より具体的な経営理念は、安定経営を支える貴重な経営資源にもなり得るので、経営理念を掲げる際はぜひ意識をしてほしい。経営理念は安定経営を支える!!会社の経営理念などなくても、社長が会社にいれば問題ないと考える経営者もいるかも知れないが、☑社長が交代したら?☑社長が病気で休養したら?事情は様々だが、経営理念がない会社は、社長が会社から離れた途端に経営判断にブレが生じ、過去から蓄積した事業価値が簡単に崩れることがある。当然、会社の事業価値が棄損すると、競争力が低下し市場競争からはじき出されてしまう。資本力の乏しい中小企業であれば、倒産の危機に瀕するかも知れない。繰り返すが、会社の経営理念は、安定経営を支える重要な経営資源になる。経営者は、経営理念を決して疎かにしてはならない。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 経営判断の自信を高める方法|迷わない社長の意思決定術
    経営判断の自信を高める方法|迷わない社長の意思決定術会社経営において、自信のない経営判断ほど怖いものはない。資本力に乏しい中小企業ほど、経営者のほんの小さな経営判断ミスが原因で会社が衰退するからだ。この記事では、経営判断の自信を高める方法、並びに、迷わない社長の意思決定術について、詳しく解説する。自信のない判断は恐怖を招く会社経営において、自信のない判断ほど怖いものはない。例えば、船舶の運転免許を持っていない船長の客船に乗る乗客はいるだろうか?パイロットの免許を持っていない機長の飛行機に乗る乗客はいるだろうか?会社の長は経営者である「社長」だが、経営判断に自信がないと思っている社長の下で働きたいと思う社員はいるだろうか?社員にとって会社は自分の人生を託す大切な場所だ。恐らく、経営判断に自信がないと思っている社長のもとで働きたいと思う社員はいないだろう。会社の長として社員に安心感を与えるには、経営判断に自信を持つことが欠かせないが、経営判断の自信を高める方法は慎重に考えた方が良い。例えば、昨今は経営判断の自信を高めるためにメンタル強化に走る経営者も多いが、果たして、メンタルを鍛えただけで、経営判断に自信が持てるだろうか?出来ないことを出来ると思い込むことを妄信というが、妄信の経営判断ほど怖いものはない。なぜなら、妄信には根拠がないからだ...。経営判断の自信を高める効果的方法経営判断の自信を高める方法は簡単だ。会社経営の基本中の基本である、会社の数字を正しく理解するだけでよい。会社の数字には事業活動の全ての結果が表れる。良い経営も悪い経営も、会社の数字を見れば一目瞭然だ。しかも、言葉は曖昧だが、いつも数字は正直だ。例えば、会社の数字を根拠にした経営判断を繰り返すと、自ずと、経営判断と想定結果の差異が小さくなる。さらに、会社の数字を長期間モニタリングし続けると、自然と、判断と結果の因果関係が経営者の頭の中に蓄積される。判断と結果の因果関係の蓄積量が増えるほど、正しい経営判断を支える根拠情報も蓄積され、結果として、経営判断の精度が一段と上がる。ここまでくると、経営判断の自信が高まるのは時間の問題となる。経営判断の自信を高める数字の活用法会社の数字に苦手意識を持つ経営者は少なくないが、会社の数字に慣れる方法は簡単だ。毎月の業績確認を習慣化するだけで、数字の理解が深まり、経営判断の自信がどんどん高まる。財務諸表の読み方をすべて理解する必要はなく、チェックポイントを絞り込んで数字を読み解く訓練を継続するだけで数字の理解度はグッと高まる。下表は、最低限、毎月チェックすべき項目になる。貸借対照表「現金」、「純資産」損益計算書「売上」、「売上原価」、「売上総利益」、「販売管理費」、「営業利益」それぞれのチェック方法は前月比較、前年比較、年計比較、など等、色々あるが、とにかく、経営者の経営判断と会社の数字の関連性を診ることを習慣付けることが大切だ。業績確認を習慣化すると、最初のうちは財務諸表がよく理解できなくても、▶「うちの会社は売上に波がある」▶「今月は経費を削減した効果で利益が上がっている」▶「今月は新規取引先が増えたので売上が上がっている」など等、徐々に会社の数字に対する理解力が、感覚的に身についてくる。さらに、会社の数字を起点とした、Plan(計画)→Do(実行)→Check(数字を見る)→Act(修正・改善)のPDCAサイクルも効果的に回り始める。自分の経営判断と会社の数字を照らし合わせる習慣が身につくと、経営判断の自信は確実に高まる。経営判断の自信が育たない思考パターン当たり前だが、会社の数字を無視した会社経営を続けている限り、経営判断の自信は一向に高まらない。以下は、経営判断の自信が育たない経営者の典型的な思考パターンになる。社長:(経営判断を下す)部下:「社長、どうもあれは効果がないようです。」社長:「...。」経営判断→部下の進言→最初に戻る、といった会社の数字を無視した思考では、数字を起点としたPDCAサイクルが回らず、行き当たりバッタリの会社経営に陥る。これでは、経営判断に自信がつかないのは明白であり、逆に余計な心配事が増えるだけだ。最初から才能のある経営者はそういないが、世阿弥の言葉「強き稽古、物数を尽くせよ」のように、何事も基本に忠実に、経営判断と会社の数字の検証を習慣化すれば、経営判断の自信は自ずと高まる。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 経営者が持つべき判断基準|失敗しない社長の思考フレーム
    経営者が持つべき判断基準|失敗しない社長の思考フレーム判断とは、物事を選択したり、方針を決めたりすることだ。そして、その判断の拠り所になる情報・事情・数値・経験・勘等の根拠の事を判断基準という。この記事では、経営者が持つべき判断基準、並びに、失敗しない社長の思考フレームについて、詳しく解説する。判断とは|判断基準とは?判断とは、物事を選択したり方針を決めたりすることで、その判断の拠り所になる情報・事情・数値・経験・勘等の根拠の事を判断基準という。経営者の仕事は「判断/決断すること」と云われるように、如何に正しくスピーディーに判断できるかで、中小企業の成長曲線が決まる。イエス・ノー、採用・不採用、やる・やらない、撤退・投資継続、など等、次々と訪れる経営判断をどのような基準で下していくのか。会社の未来は、社長の経営判断の連続で決まる。当然、、経営判断を誤れば業績は悪化するし、経営判断が正しければ業績は上向く。大企業であろうが、中小零細であろうが、業績好調だろうが、不調だろうが、経営判断ひとつで未来が決まる理は変わらない。つまり、失敗しない会社経営を実現するには、確固たる判断基準を経営者が持つ必要があるのだ。経営の成功を支える二つの判断基準経営の成功を支える判断基準は様々あるが、大別すると二つの基準に分けることができる。ひとつは「論理的基準」、もう一つは「非論理的基準」だ。失敗しない会社経営を実現するには、この二つの判断基準を身につける必要がある。論理的基準とは?論理的基準とは、目に見えて理解できる基準のことで、分かり易く言えば、会社の数字が典型的な基準になる。儲かっているのか、儲かっていないのか?、或いは、儲かるのか、儲からないのか?など等の判断基準は、過去の会社の数字を分析すれば、現状のみならず、未来予測も論理性を持って構築することができる。会社の数字を根拠とした論理的基準なくして、正しい経営判断はなかなかできるものではない。非論理的基準とは?非論理的基準とは、目に見えない世界の基準のことである。分かり易く言えば、義理、道徳、商慣習、紳士協定など、モラルに属する基準のことだ。法律の範囲内なら、どんな手段でも儲かれば構わないというスタンスの会社は長続きしない。モラルを無視し、他者に迷惑をかけるようような会社は必ずどこかで行き詰る。モラルなどの非論理的基準なくして、純粋且つ高付加価値な顧客サービスはなかなか成り立つものではない。以上の通り、正しい経営判断を下し続ける事が、成功に近づく確かな方法になるが、その為には、正しい判断基準をしっかり持つことが重要だ。特に、ケースに応じて「論理的基準」と「非論理的基準」を使いこなすスキルが不可欠になる。それぞれの判断基準について、事例を交えて更に詳しく解説する。経営判断を支える論理的な判断基準論理的な判断基準とは、目に見えて理解できる基準のことで、分かり易く言えば、会社の数字が典型的な基準になる。会社はお金が無くなると経営が破たんするので、数字の中でも「お金の動き」は特に重要な判断基準になる。お金の判断基準は「儲かっているか、儲かっていないか」、いわゆる、会社の数字がベースになる。事業活動の結果は全て会社の数字(財務諸表)に集約されるので、会社の数字ほど論理的判断基準になるものはない。自分の財布の勘定は得意でも、会社の数字が苦手な経営者が稀にいるが、衰退企業の経営者は大概数字に弱い。儲かっているか、儲かっていないかの区別はついても、損得の妥当性、或いは、損失の深刻さがどうにも理解できない経営者もいる。当然ながら、このようなあやふやな判断基準をベースに会社経営を続けると、どこかで判断を誤り、いづれ会社経営が行き詰まる。会社の数字は、飛行機の計器のようなもので、計器をみれば、どのくらいのスピードで、どのくらいの高度を、どのくらいの燃料で飛んでいる、など等の飛行状況が明快に分かる。スピードのコントロールも、高度のコントロールも、燃料のコントロールも、すべて、計器の表示を座標にすることで正しい判断が下せる。会社の数字も同じで、現状の経営状態を示す会社の数字を深く理解することが、正しい判断を下す秘訣になり、会社の数字の理解度が深まるほど、論理的判断基準の精度が高まる。経営判断を支える非論理的な判断基準非論理的な判断基準とは、目に見えない世界の基準のことで、分かり易く言えば、義理、道徳、商慣習、紳士協定など、モラルに属する基準になる。例えば、「損して得取れ」という言葉があるが、この言葉ほど、非論理的判断基準を示しているものはない。わたしが経営サポート先の経営者と二人で、とある懐石料理店にお伺いした時のエピソードを紹介する。もともと馴染みのお店だったのでお昼の懐石が済むと、そのお店の店主も加わり三人の歓談が始まった。しばらくたって、店主によんどころない事情が出来たらしく、歓談の途中でお店を出ていった。その去り際に、板場を任せているナンバー2に言ったひとことが実に気の利いたものだった。「今夜のお客様からは御代を頂かなくて結構です」と。店主としては、自分の料理を楽しみに足を運んでくださるお客様から御代を取ったら申し訳ないという気持ちから出た一言だったのだろうが、この一言を聞いた私は、この方の料理は天下一品だが、経営者としても天下一品だなぁと、しみじみ思ったのだった。☑人様を陥れてまで儲けを追求しない☑迷惑をおかけしたお客様から御代を頂戴しない☑世間や人様に迷惑をかけるような商売はしないなど等、モラルのうえに成立する非論理的な判断基準は、時に経営を助け、時に経営者を救う。目先の儲けや損得勘定などの論理的な判断基準だけで物事を決めるのは危険な一面がある。やはり、非論理的な判断基準も考慮しないと、正しい経営判断など出来るものではない。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 社長の仕事は内か外か|会社の成長を左右する時間の使い方
    社長の仕事は内か外か|会社の成長を左右する時間の使い方会社の内と外、社長の仕事はどちらが重要か?結論からいうと、どちらの仕事も重要で、中小企業を成長に導くには、社長が先頭に立って、会社の内と外の仕事をこなすことが欠かせない。この記事では、社長の仕事は内か外か、並びに、会社の成長を左右する時間の使い方について、詳しく解説する。社長の仕事は会社の内と外にある社長の仕事は、会社の内と外の両方にある。会社の内の仕事の代表例は、経営管理、計数管理、実績検証、計画策定、研究開発等があり、会社の外の仕事の代表例は、営業販売、市場調査、アイデア発掘、人脈開拓等がある。何れも重要な社長の仕事であり、例えば、社長が内にこもって、外の仕事を経営幹部やナンバーツーに任せっきりの経営では会社は成長しない。また、社長が経営管理といった内の仕事を省みずに、外に出ずっぱりの経営でも会社は成長しない。やはり、内と外の仕事の両方をバランスよくこなして、はじめて経営者としての仕事が成り立ち、会社の成長が見えてくる。少なくとも、従業員が50名以下(アルバイト・パート含む)の中小企業は、社長の仕事の質で会社の成長スピードが決まる。経営者は内にこもった管理者でも、外に出ずっぱりの営業マンでもない。中小企業を成長に導くには、社長が先頭に立って、会社の内と外の仕事を確実にこなすことが大切なのだ。社長の外の仕事が成長をけん引する社長がすべき外の仕事を営業部長等に全権委任しているケースが稀にあるが、社長が外に出るメリットは計り知れない。例えば、会社のことを熟知している社長の言動は全てが説得力に満ちている。相手の対応や印象も社長と副社長以下では雲泥の差が生じるし、場合によっては、取引の成約率が上がることもある。また、経験豊富な社長の目線(目の付け所・感性・センス・察知能力)は、副社長以下とは根本的に違い、同じ景色を見たとしても、経験豊富な社長と副社長以下の感じ方には大きな開きが生じる。領域によっては、大人と小学生くらいの差が生じる場合もあり、思わぬご縁、棚ぼた的な新規取引、成功のピースを埋めるアイデアは、社長が外の仕事をすることで生まれることが多い。中小企業が少ないチャンスを掴むためには、社長が外に出て営業を補助する、或いは、自分の目で現実(現場)を見るなど等、決して人任せには出来ない社長の外の仕事を習慣を付けることが大切なのだ。社長の内の仕事が経営の精度を高める会社の内の仕事を管理部長等に任せっぱなしで、外に出ずっぱりの営業マン気質の社長さんは少なくない。しかし、事業活動の結果の良し悪しは、全て数字に表れる。その数字を見ずして、事業活動や指示命令の良し悪しを正しく判定することはできない。当然、数字を無視する、あるいは、部下に丸投げするような行き当たりバッタリの経営は、会社の衰退リスクを著しく高める。経営者であれば、最低限、数字の理解を深める「管理会計の運用」と数字を活用した「事業活動の検証」は、社長の仕事として積極的に関わった方がよい。社長の頭の中で、行動と結果の相関関係が整理されると、徐々に経営の精度が高まり、経営の精度が高まるほど、外の仕事の成果も上がる。☑社長が、内にこもってばかりの仕事をしていないか?☑社長が、外に出ずっぱりの仕事をしていないか?社長の内と外の仕事の両立があって、はじめて社長業の精度が高まり、会社の成長スパイラルが回る。中小企業の成長と衰退は社長の仕事ひとつで決まることを肝に銘じてほしい。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 赤字経営を黒字化する方法|中小企業を再生する実践プロセス
    赤字経営を黒字化する方法|中小企業を再生する実践プロセス大企業であれ、中小企業であれ、赤字経営は不幸の始まりである。赤字経営の行きつく先は会社倒産だからだ。従って、経営者は赤字経営を決して容認してはならない。この記事では、赤字経営を黒字化する方法、並びに、中小企業を再生する実践プロセスについて、詳しく解説する。黒字化とは?黒字化とは、マイナス収支(赤字経営)からプラス収支(黒字経営)に収支を改善する取り組みのことだ。会社経営の存続は、売上以下のコスト、つまり、プラスの収支が絶対条件になるので、赤字経営の会社にとって黒字化の取り組みは不可欠になる。黒字化の判定は様々あるが、本業の儲けを示す営業利益の黒字化、会社全体の儲けを示す経常利益の黒字化、キャッシュフローの黒字化は安定経営の絶対条件になる。特に、営業利益の黒字化とキャッシュフローの黒字化は重要で、営業利益が赤字だと事業そのものの継続が困難になり、キャッシュフローが赤字だと黒字倒産のリスクが飛躍的に高まる。赤字経営の先にあるのは企業倒産なので、赤字に転落する予兆を感じたら、すぐに黒字化に取り組むことが大切だ。黒字化の基本アプローチ中小企業の約7割が赤字経営に陥っていると云われている。赤字経営に頭を悩ませている経営者も多いと思うが、黒字化の方法さえ抑えれば赤字脱却の道筋は見えてくる。中小企業において、赤字経営を黒字化する方法はシンプルで、まずは徹底してムダとロスを排除し、収支をトントンに持っていくことが早期黒字化の基本アプローチになる。収支をトントンに持っていく順番は、第一にキャッシュフローの黒字化、次に、事業収支上(経理上)の黒字化である。赤字経営を脱却しようと、売上拡大や事業拡大に躍起になる経営者がいるが、この選択は間違っている。なぜなら、現在進行している売上拡大や事業拡大の戦略が、赤字経営の元凶になっている可能性が高いからだ。従って、何よりも優先すべきは、赤字の原因であるムダとロスを排除し、収支をトントン(プラスマイナスゼロ)に持っていくことだ。売上拡大や事業拡大は、それからでも遅くなく、黒字化した後に、いかようにも挽回できる。赤字経営を黒字化する最初のステップ赤字経営の原因になり得るムダとロスの垂れ流しは、現金の垂れ流しと同じことだ。自分の財布から毎日お金が逃げていると思えば、黒字化への意欲も上がるのではないかと思うが、赤字経営を黒字化するために収支をトントンに持っていくと、会社の現金流出が止まるので運転資金にゆとりができる。運転資金にゆとりができると、会社の資金繰りと経営者の心に余裕ができる。さらに、経営者の不安も解消されるので、冷静かつ客観的な精神状態で、事業成長のアイデアを考えることができるようになる。冷静さと客観性を見失った経営者の経営判断は、大概、誤っていることが多い。従って、何事にも優先して、収支をトントンに持っていき、会社経営にゆとりを持つことが重要なポイントになる。赤字経営を黒字化する具体的方法収支をトントンにする一番の近道は、事業のロスとムダを徹底的に解消することだ。そして、事業のロスとムダは「売上・売上原価・販売管理費」の3つの領域に潜んでいる。それぞれのロスとムダの解消方法を詳しく解説する。黒字化の方法「売上のロス解消」意外なことに、ロスとムダは売上の中にも潜んでいる。ロスとムダになりうる最たる原因は、赤字商品と赤字取引だ。赤字経営に陥っている中小企業には、売れば売るほど赤字が拡大する赤字商品、或いは、赤字取引が必ず存在する。赤字商品や赤字取引は、商品や取引毎の損益分析で探ることができる。広告宣伝の意味合いがあったとしても、赤字経営であれば、全ての赤字商品と赤字取引を解消すべきだ。会社経営の原則は儲けること、即ち、黒字経営が第一である。黒字化の方法「売上原価のロス解消」売上原価の中にも、ロスとムダがたくさん潜んでいる。主なロスとムダの発生場所は、仕入と製造原価だ。仕入のロスとムダは、仕入調達ルートや調達方法の工夫で改善することができる。製造原価のロスとムダは、製造商品の組合せや人員配置の工夫で改善することができる。仕入等のロスとムダを改善する際に注意すべき点は、品質を低下させないことだ。なぜなら、資本力の乏しい中小企業にとって、安かろう悪かろうの仕入方針の行く末は、衰退しかないからである。黒字化の方法「販売管理費のロス解消」販売管理費の中にも、ロスとムダがたくさん潜んでいる。主なロスとムダの原因は、労働生産性の低下と経費の無駄遣いだ。労働生産性の低下は、営業ルートや配送ルートの損益分析、催事やイベントの損益分析等々、あらゆる労働生産性を個別分析することでムダとロスを探ることができる。経費の無駄遣いは、収益に貢献していない経費の削減、消耗品の調達ルート変更による経費削減、広告宣伝や印刷物の調達ルート変更による経費削減、水道電機の節約、文具の共有化、など等、ムダとロスを解消する方法はいくらでもある。なお、経費の無駄遣いは、変動費よりも固定費の削減を推進した方が即効性が高い。黒字経営の大原則とは?モノを売ったら、1円でも多く儲かる。黒字経営は会社経営の基本原則である。赤字経営では、不安が消えない、報酬が増えない、成長投資の原資が賄えない、未来が見えない、など等、良いことはひとつもない。中小企業の黒字化は、赤字経営に転落した時点で、すぐに取り組まなければならない。なぜなら、資本力に乏しい中小企業の場合、黒字化の取り組みが遅れるほど、赤字経営からの脱却が難しくなるからだ。また、常に黒字経営をキープするために、日頃からしっかり経営改善に取り組むことも大切だ。謙虚に上を目指す向上心は、赤字経営を未然防止する確かな方法になる。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 会社経営を成功に導くコツ|社長が押さえるべき成功の原理原則
    会社経営を成功に導くコツ|社長が押さえるべき成功の原理原則会社経営を成功させるには、経営に失敗しないための「経営のコツ」を習得しなければならないが、経営のコツを習得することは容易ではない。例えば、大学や専門学校で経営学や会計学を優秀な成績で修めたとしても、実践のない経営理論は役に立たないし、優秀な経営者になれるとも限らない。当然ながら、経営のコツも磨かれない。この記事では、会社経営を成功に導くコツ、並びに、社長が押さえるべき成功の原理原則について、詳しく解説する。経営のコツは実践で磨かれる経営のコツは実践で磨かれる。なぜなら、実践のない経営理論は、会社経営に役に立たないからだ。なぜ実践の伴わない経営理論が役に立たないのかと言うと、会社経営は生き物のごとくたえず状況が変化するため、ひとつの経営理論や判断基準が通用しないことが度々起きるからだ。経済の多様性は増しているので、経営判断をする上で考えるべき領域は益々広がり、一層複雑化している。当然、経営理論だけで正しい判断を下せるほど、中小企業の会社経営は甘くない。経営のコツは、会社経営の実践が伴って、はじめて確かなものに育つ。そして、経営のコツを抑えている限り、会社が大きく傾くことはない。【関連記事】社長業は経験がものを言う|100冊の書物より1回の経験から学ぶ景気とうまく付き合う経営のコツ景気と経営には、密接な関係性がある。従って、景気とうまく付き合うコツを習得していれば、経営に失敗するリスクを抑えることができる。過去を振り返っても、景気は時代と共に変化し、会社経営に大きな影響を及ぼしていることに気が付くと思う。例えば、景気が良ければ消費が拡大するので、自然と景気の恩恵に預かる会社が増加する。逆に、景気が悪ければ消費が縮小するので、企業の商品やサービスは厳しい選択の眼にさらされ、事業価値の低い会社は厳しい環境下での経営を余儀なくされる。つまり、中小企業が景気に左右されないためには、日頃から景気に打ち克つ経営を実践することが大切だ。事実、景気が悪い中でも健全経営を持続している中小企業は沢山ある。それでは、「景気の悪化と共に衰退する会社」と「景気の良し悪しに関係なく持続的成長を遂げる会社」、両者の違いは一体どこにあるのだろうか?景気に左右されない経営のコツとは?有利な方につくことを表した「勝ち馬に乗る」という言葉があるが、中小企業の会社経営も例外ではない。景気が良いとき、つまり、外部環境が有利な時は積極経営、景気が悪いとき、つまり、外部環境が不利な時は堅実経営というように、メリハリをつけた会社経営を実践することが、景気に左右され難い経営基盤を整えるコツになる。例えば、追い風と向かい風、走りやすいのはどちらかと問われれば、答えは明白である。会社経営においても、追い風(好景気)のときは困難が少なく、向かい風(不景気)のときは困難が多くなるものだ。向かい風で困難が多いにも関わらず、無理をして突進しようとすると、途中で転んだり、キズがついたりと、会社経営に大きなダメージを受ける場合もある。不景気の時は、ジタバタせずにどっしり構えて、ムダムラを徹底して排除する、現状の商品やサービスの付加価値を再検証する、設備の保守保全を徹底する、社員教育を充実させる、など等、派手な投資は行わずに堅実な会社経営を心掛けた方が、失敗リスクを低く抑えられる。逆に、好景気の時は、不景気の時に工夫と努力で蓄積した付加価値を一斉に開花させるチャンスになる。追い風で困難が多くないので、新商品の投入、新市場の開拓、など等、業績拡大に貢献する取り組みの効果を最大化しやすくなる。このように考えると、好景気時の積極経営は「ローリスクハイリターン」、不景気時の積極経営は「ハイリスクローリターン」、ともいえる。どちらが得策かは、考えるまでもないだろう。また、好景気の時は、本業以外の分野に無駄な投資(散財)をしないことも大切なポイントになる。例えば、本業とは関係ない株式投資や不動産投資等は典型で、このような投資は、無に帰す、もしくは、マイナスを生み出す元凶になりかねない。好景気のときは、不景気時の努力を開花させることを最優先に考えることが、失敗しない会社経営のコツになる。会社の数字を見誤らない経営のコツ数字と経営には、密接な関係性がある。例えば、会社の数字は見方を誤ると、大きな錯誤が生まれ、経営判断を誤ることがある。利益の動向を見落とし、思わぬところで成長投資の判断を誤り、拡大経営から衰退に転じるケース等は、数字で経営に失敗する典型例になる。会社経営は利益を出すことで初めて成り立つので、経営に失敗しないコツは「利益を見落とさない」ことに尽きる。利益を見落とすと、大きな錯誤が生じる失敗リスクが飛躍的に高まる。急成長から一転して業績悪化に陥る会社が稀にあるが、このような業績悪化のケースは、経営者が日頃から利益(数字)を見ていれば防げる事態である。売上が拡大傾向にも関わらず、利益が横ばい、或いは、利益が減少している中小企業は少なくないが、まずは、利益が出ている売上なのか否かを正しく理解することが、失敗しない会社経営のコツになる。経営のコツは万能か?中小企業の経営環境は十人十色なので、どんな会社にも通用する経営のコツは多くない。経営のコツは大小様々なものがあるが、その会社独自の経営のコツというものが必ずある。例えば、この記事で解説した2つの経営のコツは基本原則なので普遍性があるが、成功事例をもとにした経営のコツは他人からそのまま拝借しても殆ど通用しない。このような経営のコツは、自社の経営環境を鑑みてアレンジしなければ使い物にならないので注意が必要だ。中小企業を成長発展に導く経営のコツは、第一に実践ありき、第二に創意工夫や小さな失敗の積み重ねが大切になる。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 先行投資が未来を切り開く|成功する経営者の投資判断とは
    先行投資が未来を切り開く|成功する経営者の投資判断とは先行投資とは、投資の対価を得るために先行して投資するお金や時間のことだ。先行投資は、会社経営のみならず、経営者や一個人の成長のための必須条件であり、事実、成功者ほど先行投資に抵抗がない。この記事では、成功する経営者の先行投資の考え方について、詳しく解説する。先行投資とは?先行投資とは、投資の対価(リターン)を得るために先行して投じるお金や時間のことだ。会社経営においても先行投資は重要で、とりわけ、経営者自身に対する先行投資は重要だ。中小企業は、経営者の能力が、そのまま業績と連動するからだ。従って、経営者の能力研鑽の先行投資、或いは、成功を勝ち取る先行投資は非常に重要になる。なお、経営者の能力を研鑽するための先行投資は「経営力の向上」にフォーカスを当てると効果的だ。経営力が向上すれば業績が自然と上がるので、経営力を高める先行投資は早ければ早いほど良い。(具体的には経営のプロに学ぶ、プロの経営参謀を活用する等)。また、鉄は熱いうちに打て、という言葉通り、若い内から先行投資を行うと、獲得できる効果も大きくなる。先行投資なくして成功なし先行投資なくして成功はない。会社経営に限らず、成功には準備期間があり、必ず一定の先行投資(時間とお金)がかかる。例えば、全くの素人分野に100万円の投資を行い、1,000万円の利益を上げることを目標に掲げたとする。投資の成果目標を達成するには、専門知識の習得時間と専門知識の提供者への先行投資(時間とお金)が不可欠で、こうした先行投資なしに、素人分野で投資を成功させることはほぼ不可能に近い。つまり、時間やお金をケチっていては、いつまで経っても成功することはない、ということだ。若い頃から身銭をきって先行投資を続けていると、本物を見抜くセンスが磨かれ、投資対効果が大きくなり易いので、成功したいと思ったら、自分の払える範囲で先行投資を始めることをお薦めする。成功するために必要なお金と時間一般的に、成功するために必要なお金と時間は途方もなくかかる。例えば、どんな分野においてもプロフェッショナルな領域に達するための練習時間は、最低10,000時間以上は必要と云われている。仮に1日2時間の練習ペースであれば13年ちょっとかかり、1日1時間の練習ペースだと26年ちょっとかかる。経営のプロも例外はなく、時間の限られている現役経営者が、独学で経営の専門知識を勉強し続ける選択は現実的ではないし、決して賢い選択とは言えない。経営の勉強を1日2時間、13年も費やしていては効果が出る前に会社が衰退するかも知れないし、独学という、あやふやな知識基準で勉強を進めた結果、失敗リスクが高まることもあり得る。貴重な時間を無駄にしないためにも、経営者は、お金で時間を買う先行投資という考え方が大切だ。例えば、プロの経営参謀を雇う、或いは、経営の悩みが出たら即プロに相談する等の先行投資を日頃から実践していれば、成功までの時間が短縮でき、さらに成功の確率も上がる。先行投資とはお金で時間と成功を買うこと先行投資とは、お金で時間と成功を買うことだ。わたしの場合は、プロ経営者になるために若い時から意識的に先行投資をしてきた。例えば、経営コンサル会社を創業する前は終業後に1日平均4時間×5年間(7,000時間以上)、法律・会計学校に通い会計・税務全般と経済法律の専門知識を習得した。加えて、経営コンサルの先輩プロに相当な報酬を支払い(3,000時間以上)、経営実務に活かせる専門的な経営技術を磨いた。当然ながら、先生はプロ弁護士であり、プロ税理士であり、プロの経営者である。プロ経営者になると決心したのが28歳の時だったが、惜しみない先行投資の結果、僅か5年後には独立することができた。先行投資なくして経営コンサルタントとしての独立はあり得なかっただろう。成功する経営者ほど先行投資に抵抗がない成功を強く意識している経営者ほど先行投資に抵抗がない。また、会社成長のために、自身の不足を徹底的に正そうとする向上心も旺盛だ。この手の中小企業経営者は、成功するためにお金と時間を惜しむことなく積極的に先行投資を行っている。わたしの経営サポート先の中小企業の経営者も例外ではなく、会社経営で成功するために先行投資で私の経営サポートを受け入れ、☑3ヵ月で数字に対する抵抗感がなくなった☑会社の経営は経営のプロから教わるのが一番早い☑今まで悩んでいた経営判断や経営課題に頭を悩ますことが少なくなったなど等、皆さん熱心に経営力を磨いて、業績をどんどん高めている。成功したいから教えを受ける、或いは、結果を出したいから教えを受けるというのは、プロの世界では珍しいことではない。プロテニス、プロゴルフ、プロ野球、そして、プロ経営者に至るまで、どんな分野でも共通している。成功するためにお金と時間を惜しまずに先行投資する考え方は、成功を目指す経営者の絶対条件といっても過言ではない。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 資金繰りを改善する5つの方法|キャッシュフローで会社は強くなる
    資金繰りを改善する5つの方法|キャッシュフローで会社は強くなる会社の資金繰りを改善する有効な方法は、キャッシュフロー重視の経営に徹することに尽きる。キャッシュフロー重視の経営とは、現金の収入と支出を巧みにコントロールして、常に現金収支のプラスを維持する経営姿勢のことだ。この記事では、資金繰りを改善するキャッシュフロー経営の基本、並びに、資金繰りを改善する具体的方法について、詳しく解説する。会社の資金繰りは社長の経営姿勢で決まる会社の資金繰りの良否は、社長の経営姿勢ひとつで決まる。例えば、資金繰りに成功している会社の経営者は、現金収支のプラスをシビアに管理するキャッシュフロー重視の経営を実践し、安易に身銭をきるようなことはない。☑常にプラスの収支を得るにはどうすればよいのか?☑身銭を切らずに儲かるためにはどうすればよいのか?ということを日頃から真剣に考え、常に現金収支をシビアに管理するキャッシュフロー重視の経営を実践し、余裕のある資金繰りを実現している。一方、資金繰りに失敗するような会社の経営者は、現金収支のプラスに無頓着で、安易に身銭を切るタイプの方が多く、常に余裕のない資金繰りに陥っている。このように、資金繰りの余裕度は、経営者がキャッシュフローを重視するかしないかで大きく変わる。資金繰りを改善するキャッシュフロー経営資金繰りを改善するキャッシュフロー経営とは、常にプラスの現金収支を意識する経営姿勢のことである。つまり、手元現金をしっかりモニタリングし、上手にプラスの資金繰りをコントロールする経営手法がキャッシュフロー経営の基本になる。ここで、キャッシュフローを重視しない場合、資金繰りにどのような悪影響が出るのかを簡単な例を用いて解説する。例えば、500万円分の商品を現金払いで先に仕入れて、倍額の1,000万円で商品を掛け売りで販売したとしても、売った相手から売掛金(現金)を回収しない限り、手元の現金残高はプラスにはならない。万が一、相手方の資金繰りが困窮していて売掛金の回収が出来なくなると、手元に残るのは、仕入れに費やした500万円のマイナス分だけになる。この場合、帳簿上は営業利益が500万円のプラス(黒字)になるが、資金繰りの実態は500万円のマイナス(赤字)になる。これが、キャッシュフローを重視しない結果、資金繰りが悪化し、黒字倒産のリスクが高まる典型例になる。キャッシュフロー重視の経営を徹底していれば、このような事態に陥るリスクは殆どなくなる。例えば、売上金を回収してから仕入れの代金を支払う、或いは、信用不安がある相手に対しては前金商売に徹する等の対策は、資金繰りを悪化させないキャッシュフロー重視の経営といえる。キャッシュフロー重視の経営で、常に現金収支のプラスが維持されていれば、資金繰りに窮することなく、会社の規模を大きくすることができる。資金繰りの改善において、キャッシュフロー重視の経営は絶対条件と言っても過言ではない。【関連記事】キャッシュフロー経営で利益を劇的に改善する会社の資金繰りを改善する具体的方法資金繰りに悩みを抱えている中小企業の経営者は実に多い。事実、資金繰りの悩みは、中小企業向けに無料経営相談を開設している中小機構(独立行政法人)に寄せられる経営者の悩みトップ3にも入っている。中小企業の資金繰りを改善する方法はキャッシュフロー重視の経営を実践することに尽きるが、すぐに実践できる資金繰り改善の具体的方法を紹介する。資金繰り改善方法1「現金回収の短縮」現金回収とは、売掛金や受取手形のような現金化されていない売上債権の回収のことで、売掛金等の回収を早めると資金繰りがすぐに改善する。例えば、現金回収日を60日後から30日後というように1ヵ月早めるだけで、売掛金の半額が現金に転換されるので、資金繰りがグッと楽になる。なお、現金の回収日を短縮する際に数%の割引率を適用すると相手方の抵抗感が和らぐ。資金繰り改善方法2「支払タイミング」支払タイミングとは、買掛金や支払手形の支払うタイミングのことで、収支がマイナスにならないタイミングで支払いを調整すると資金繰りが改善する。例えば、原則、売上金を回収してから仕入代金を支払うという、常に現金収支がプラスになる支払タイミングを守っている限り、資金繰りが悪化することはない。いわゆる、前受金の活用だ。前受金とは、商品やサービスの提供前に、その商品やサービスの対価を貰うお金のことで、初回取引、少額取引、単発の高額取引などは前受金を活用した方が資金繰りが楽になる。資金繰り改善方法3「不良在庫の処分」売り残り、或いは、売れ行きが芳しくない不良在庫の現金化(不良在庫の処分・換金)は、資金繰りを改善する有効な方法だ。お金を生み出さない不良在庫は、現金収支を悪化させる元凶になる。不良在庫の弊害は、お金を眠らせているだけに止まらない。在庫管理の手間や保管費用などの現金支出が加算され、資金繰りをどんどん悪化させる。不良在庫は、仕入原価を下回らない程度の割引価格で早々に現金化(処分)するのが得策で、中でも賞味期限のある食品や陳腐化サイクルが早い家電品などは、現金化(処分)のタイミングを逃すと価値がゼロ以下になるので、早めの見切りが大切になる。資金繰り改善方法4「高付加価値商品の拡充」利益がたくさん取れる高付加価値商品の拡充は、資金繰りを改善する有効な方法だ。例えば、原価10円を10倍の100円で販売できるような高付加価値商品であれば、1度の売上で沢山の利益が手元に残るので、資金繰りがどんどん楽になる。逆に、原価10円を1.1倍の11円でしか販売できないような低付加価値商品であれば、1度の売上で追加の仕入資金も賄えないほど、資金繰りが困窮する。資金繰りが安定している会社には、必ず、高付加価値商品の存在がある。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 低価格戦略の末路|価格競争で失敗する会社の共通点
    低価格戦略の末路|価格競争で失敗する会社の共通点低価格路線とは、安さを武器に市場拡大を推進する戦略だが、中小企業にとって低価格路線や低価格戦略の末路は決して明るくなく、低価格路線で経営に失敗するケースが非常に多い。この記事では、低価格路線や低価格戦略の末路、並びに、低価格路線・戦略の失敗リスクについて、詳しく解説する。低価格路線に成長なし既存市場に後発参入する場合は、低価格が集客の役に立ち、事業規模拡大を後押しすることはあるが、低価格を売りにしたまま、未来永劫、成長発展を遂げる中小企業は稀だ。なぜなら、低価格では適正な利益水準をキープすることが難しく、成長投資に向ける原資の確保が十分にできないからだ。事務所や店舗を所有している、減価償却を終えた建物で営業している、など等の特殊な要因があれば多少の長続きはするかも知れないが、十分な成長投資ができなければ、何れ限界がやってくる。成長投資には様々な領域があり、建物や設備の保守保全費用、社員教育費用、開発費用、市場開拓費用、製造効率や能力の改善費用など等、その領域は多岐にわたる。低価格路線や低価格戦略を推し進めた結果、些少の利益しか手元に残らず、十分に成長投資の費用が賄えなければ会社はどうなるだろうか?恐らく、☑事務所や店舗の老朽化と共に経営が破たんする☑変動費や固定費の多少の増額がきっかけで経営が破たんする☑事務所や店舗を外部賃貸に切り替えた途端に経営が破たんするなど等、低価格路線の末路は、悲惨な結果になるだろう。低価格戦略の失敗事例中小企業が価格戦略で失敗しないためには、会社の利益水準が適正か否かを日頃からモニタリングすることが大切になる。適正な利益水準がキープされない状態で会社経営を続けると、何れ資金繰りに窮して、衰退リスクが高まるからだ。例えば、次の2つのグラフは実在する中小企業の「売上」と「営業利益」の実績値を表したものだ。金額単位は何れも百万円で、ひとつ目のグラフは、創業間もない小売業である。ご覧の通り、創業年から3年で創業時の約3倍の売上規模(1.1億円)まで成長しているが、利益は一向に増えていない。低価格路線で集客を優先した結果、利益が残らないという大きな副作用が残ったことが分かる。次のグラフは、創業50年を迎える小売業である。グラフは直近5期分の売上と営業利益の推移だが、ご覧の通り、5年前から売上が5億円も増加(35億円→40億円)しているにも関わらず、利益は一向に増えていない。真ん中の48期には2億円の借入を起こしているので、運転資金に窮している状況は容易に想像がつく。このように、中小企業が低価格路線を推し進めると、収益性が著しく低下し、資金繰りも悪化する。当然、低い収益性では、十分な成長投資ができないので、持続的成長の実現が困難になる。必要資金を貸してくれる銀行がある内は良いが、借入金の返済原資は会社の利益なので、利益ゼロの状態で借入限度額を超過した瞬間に倒産の危機にさらされる。中小企業にとって、低価格路線や低価格戦略の末路は、決して明るいものではないのだ。※一つ目の事例企業は実際に私が経営サポートに入り2年かけて高収益体質に改善している。一度、低価格路線に舵を切ると後戻りするのが大変だが、必ず打つ手はある低価格路線の出口戦略スケールメリットが出せない中小企業にとって、低価格路線・低価格戦略の最大のデメリットは「収益性が低い」ことだ。逆に言えば、会社の収益性さえ改善できれば、低価格脱却の道筋が見えてくる。中小企業の収益性を改善する方法は、大きく2つある。ひとつは、販売価格を上げること。もう一つは、仕入値(売上原価)を下げることだ。価格を上げた分、或いは、仕入値を下げた分は、そのまま全て利益に転換される。価格を上げることが困難な場合は、売上構成比の上位20%の商品群の関連商品を、現状商品よりも高い売上総利益率(粗利率)でラインナップすることで全体価格を引き上げることができる。売れている商品の関連商品はついで買いを促進するので、比較的短期間で効果が上がる。仕入値を下げる方法は色々あり、例えば、納品ロットを増やして単価を下げる、決済方法を現金払いにして単価を下げる等は有効だ。商品やサービスをライバルよりも安く売る手法は、最も手軽に売上を作る方法だが、低価格は低収益を生み出し、一度手を出すと抜け出せないデメリットがついて回る。大企業であっても低価格オンリーで競争に勝ち抜くのは困難で、事実、低価格路線で経営が破たんした大企業、或いは、赤字経営に苦しんでいる大企業は沢山ある。中小企業が低価格に頼る前にすべきことは沢山ある。☑低価格以外で勝負できる強みはないか?☑独自の付加価値を高める努力はやり尽くしたか?低価格に頼らない経営努力を継続していれば、未来は必ず明るくなる。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 組織力を強化する社長の仕事|強い組織をつくる実践ステップ
    組織力を強化する社長の仕事|強い組織をつくる実践ステップ組織力は、会社の業績を如実に表す。事実、業績好調な会社ほど組織力が盤石で、業績不調な会社ほど組織力が脆弱だ。この記事では、組織力を強化する社長の仕事、並びに、強い組織をつくる実践ステップについて、詳しく解説する。組織力が低下すると業績が悪化するわたしは過去に数千名超の中小企業の社員と面談してきた。その結果分かったことは、業績好調な会社ほど組織力が盤石で、業績不調な会社ほど組織力が脆弱なことだ。つまり、会社の組織力が、その会社の業績を如実に表していた。また、業績不調な会社ほど社員の労働環境や報酬レベルの改善が後回しになり、働くほどに社員の不平不満が溜まり、組織力が更に低下する悪循環に陥っていた。このような状態に一度陥ると、組織力と共に業績も下降する一方になり、そこから挽回するのが益々困難になる。(下図は組織力と業績の比例関係を示したもの)組織力と業績の相関グラフ組織力強化は社長の仕事社員を大切にしない会社に明るい未来はない。そして、中小企業の組織力強化は、社長が積極的に参加しないと成功しない。なぜなら、中小企業は大企業とは違い、社内の教育者が圧倒的に不足しているからだ。同期はもちろん、先輩や後輩が満足にいない中で、社員が自力で成長するには限界がある。また、社員の能力やスキルを活かす人事権を握っているのも社長自身だ。社長が積極的に社員と関わり、社員のことを心底理解しない限り、理想の組織作りなど出来るものではない。つまり、中小企業において、組織力の強化は社長にしかできない大切な仕事なのだ。以下、3つの重要なポイントについて、詳しく解説する。組織力強化1「社員の性格理解」組織力強化に繋がる社長の仕事1は、「社員の性格を深く理解する」ことだ。社員の性格は十人十色だ。せっかちもいればおっとりもいる、几帳面もいればズボラもいる、得手不得手もあれば立場の違い、能力の違いもある、など等、同じように叩いても音色が違うのが社員の性格だ。当然、社員の性格を深く理解せずに、自己中かつ近視眼的な姿勢で社員と接していると、社員側のストレスが大きくなり、次第に社長と社員の信頼関係が崩れる。社長と社員の信頼関係は、各社員の性格に合ったオーダーメイドなコミュニケーション術を社長が実践することで生まれる。社長と社員のコミュニケーションは至る場面にあり、例えば、社員への挨拶や声掛け、社員への指示命令、社員への叱咤激励、社員との会食など等、挙げたらキリがない。すべてのコミュニケーションは組織力強化の絶好の機会になり、各社員の性格に合わせた挨拶や声掛け、指示命令、叱咤激励、会食の仕方など等のコミュニケーションに気を遣うだけで、社員のヤル気が上がり、組織全体のパフォーマンスが上がる。社員の性格理解は、組織力強化に繋がる社長の仕事の中でも最重要といっても過言ではない。また、社員の性格理解が深まると、社員の長所と短所が明らかになるので、自ずと適材適所の精度も上がる。組織力強化2「社員の適材適所を図る」組織力強化に繋がる社長の仕事2は、「社員の適材適所を積極的に図る」ことだ。社員の適材適所で大切なのは「社員の長所」を最大限に活かすことだ。自分自身を振り返れば分かりように、ヒトの短所は簡単に治らない。殆どの短所は治らずに墓場までいく。(余談ながら、人間の短所は年齢と共に度がきつくなる。つまり、直るどころか年を重ねるごとに酷くなるのが人間の短所だ)社員の短所は社長と周囲のフォロー、並びに、仕事の仕組みでカバーし、長所を最大限に活かす適材適所が出来れば、組織力は一段も二段も強化される。中小企業は限られた人材で勝負しなければならないので、社長が社員の性格を深く理解し、長所を活かす適材適所ができるか否かが、組織力強化を左右する重要なポイントになる。どんな社員を採用するかではなく、今いる社員をどう活かすかが重要ということだ。組織力強化3「社員の活動フォロー」組織力強化に繋がる社長の仕事3は、「社員の活動を丁寧にフォローする」ことだ。事業活動と同じで、社員の動きも、計画(Plan)、行動(Do)、検証(Check)、修正(Action)のPDCAサイクルで回っている。このPDCAサイクルの速度が速いほど、且つ、精度が高いほど、会社の組織力と共に業績が伸びる。このPDCAの中で重要部分はPCAだ。社員の行動(D)に対して、社長が計画(Plan)、検証(Check)、修正(Action)のPCA部分を積極的にサポートすると、社員の仕事の質が上がり、社員の仕事の質が上がるほど、組織力と業績も上がる。社員なりのPDCAサイクルは存在しているが、経営者や経営幹部が社員のPDCAサイクルを丁寧にフォローすることが、組織力強化の秘訣になる。中小企業において、経営管理だけが社長の仕事ではない。組織力の強化も、他人任せにはできない重要な社長の仕事になる。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 強運を呼び込む逆転発想法|成功する経営者が持つ運の使い方
    強運を呼び込む逆転発想法|成功する経営者が持つ運の使い方ビジネスを成功に導くために必要な要素に、お金、人脈、情報、才能、努力などがあるが、これらに劣らぬ大事な要素がある。それは「運(うん)」だ。運はビジネスの成功に不可欠な要素で、運を味方につけるとビジネスチャンスは大きく広がる。この記事では、強運を呼び込む逆転発想法、並びに、成功する経営者が持つ運の使い方について、詳しく解説する。運がなければ成功しない!?運(うん)は、成功と失敗を分かつ重要な要素になる。例えば、潤沢な資金があり、優れた人脈や情報を持ち、素晴らしい才能にも恵まれ、人一倍の努力を重ねたとしても、運のない経営者はビジネスの成功率が低下する。たとえ一時の成功に預かったとしても運に見放されてしまえば、いとも簡単に失敗に転じる。一方、運を呼び込む経営者は、どん底の苦しい状況に追い込まれたとしても、必ず成功の階段を歩み始める。或いは、お金も人脈もないない尽くしの状況に置かれたとしても、必ず助けの手を差し伸べる協力者が現れる。果たして、運の良い経営者と運の悪い経営者の差はどこにあるのだろうか?運を呼び込む逆転の発想法とは?運の良い経営者と運の悪い経営者の差は、日頃の行いの良し悪しや身を置く環境によって大きな差が表れるが、最も重要なポイントは「発想法」にある。発想法という精神的なものであっても、運を引き寄せる力に大きく影響を及ぼし、発想法ひとつで運の活かし方が大きく変わる。例えば、会社が逆境に晒された時、或いは、負のスパイラルに陥った時の解決策として最も有効な策は何だろうか?努力も万策も尽きた状態で負のスパイラルから抜け出しマイナスをプラスに変える方法は一つしかない。それは、マイナスをプラスに変える発想の切り替えだ。つまり、運を呼び込むコツは「逆転の発想法」にある。プラス思考が運を呼び込むマイナスをプラスに切り替える逆転の発想法は、間違いなく運を呼び込む。例えば、マイナスの事態に直面した時に、マイナス思考を引きずって前に進むことを諦めれば、状況は絶対に好転しない。また、一度マイナス思考に傾くと、やることなすこと全てが悪い方向に行くような錯覚に陥り、大きなチャンスや協力者の助けの手をつかみ損ねる。つまり、マイナス思考では、運に見放される一方になるのだ。逆に、マイナスの事態に直面した時に、プラス思考で地道にコツコツと前に進めば、マイナスを打開するチャンスが訪れ、チャンスをものにするほど状況が好転する。わたしの経験上も、ピンチをチャンスと捉え、プラス思考に発想を切り替えるだけで、運が上がることが多い。発想の切り替えひとつで運を味方につければ悪循環を断ち切ることもできるので、運は思考を切り替えるだけで簡単に手に入る貴重な経営資源ともいえる。運を呼び込むとチャンスが訪れる!!運を呼び込む逆転の発想法で現実を受け入れると、今まで見えなかったチャンスや固定概念やしがらみにとらわれない大胆なアイデアが生まれる。また、プラス思考かつ多角的視点でピンチを脱する解決策を考えると、思いがけないヒントやアイデアが発見できる。多角的に物事を見る癖は運を活かす上で非常に重要で、経営を四方八方から多角的に観察すると、従前の経営姿勢の誤りやビジネスモデルの欠陥に気付き、それが成長のきっかけになったりする。多角的な視点は大胆な発想を生み出す。そして、大胆な発想は大胆な決断を後押し、時に大きな成功をもたらす。会社経営を長く続けていると、時には不測の事態や悪いことも起こり得るが、大事なのは「運に見放されない」ことだ。運を呼び込む逆転の発想法を忘れなければ、きっと成功の糸口が見つかる。「今が底」「夜の次は朝」「失敗は成功のもと」「ピンチはチャンス」どんな時も運を味方につけるプラス思考の発想を大切にして、誠実な姿勢で経営を続けていれば道は必ず開けるものだ。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 中小企業のインターネット活用術|経営に効くIT活用の実践法
    中小企業のインターネット活用術|経営に効くIT活用の実践法インターネットとは、複数のコンピュータネットワークを相互接続した、グローバルな情報通信網のことだ。情報技術、並びに、コンピュータ技術等の総称であるIT技術(information technologyの略)の中で、最も中小企業の会社経営に影響を及ぼした技術は「インターネット」といえる。この記事では、中小企業のインターネット活用術、並びに、経営に効くIT活用の実践法について、詳しく解説する。インターネットが情報の支配構造を変えたインターネットが影響を及ぼした分野は様々あるが、情報分野に対する影響は計り知れない。なぜなら、情報と購買には密接な関係性があるからだ。事実、情報を制するものは、経済を制すると云われており、例えば、消費者の購買基準は、外部から入ってくる情報をもとに形成される。外部から入ってくる情報の元を辿ると、全てはマスコミ(テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、等の情報媒体)に繋がる。そのマスコミを支えているのは大企業の資金であり、さらに大企業を支えているのはメガバンク等の大手金融機関の資金だ。世の中は民主主義の平等社会で成り立っているように見られるが、実は、消費者に届けられる多くの情報は大企業に有利な情報に溢れている。☑偽物が本物として世間に受け容れられる☑消費者に不誠実な論理で経済活動が成り立つ☑健康効果が不明瞭な特定保健用食品(トクホ)の市場席巻など等は、大企業による情報支配が大きく影響している。中小企業は、こうした不利な状況下での会社経営を余儀なくされていたが、インターネットの登場と共に、情報の支配構造は大きく変わった。インターネットが、大企業の情報支配構造に風穴を開けたのだ。インターネットは会社経営に役立つIT技術中小企業の経営に最も活用したいIT技術はインターネットだ。なぜなら、インターネットが普及したおかげで、情報支配の構造が大きく変わったからだ。例えば、ホームページを開設すれば、全世界の人々に対して、会社の商品やサービスに関する正しい情報を公開することができ、更には、商品やサービスを直接販売することもできる。インターネットを活用すれば、どんなに小さな中小企業であっても、自分たちの言葉で、事実を正しく伝えることができ、第三者に情報を歪められることもない。インターネットは、正しい情報をストレートに発信することのできる優れた情報発信媒体であり、大々的な広告活動が展開できない中小企業にとって、これほど力強い情報発信媒体(メディア媒体)はない。中小企業のインターネット活用メリット中小企業のインターネットの活用メリットは、こればかりではない。中小企業(主に生産者)がダイレクトに情報を発信できるようになったおかげで、商品の販売ルートも大きく変わった。例えば、インターネット到来前のビジネスは、消費者に近い川下産業が販売を牛耳っていて、商品流通は、川上に位置する生産者→商社→卸売→小売→消費者という流れが一般的だった。当然ながら、販売力の強い川下産業(商社・卸売・小売)が価格決定権を握り、生産者は適正利益が出ない価格で川下産業へ販売せざる得ないことも珍しくなかった。一方、消費者の側も、多くの流通業者(川下産業)の仲介手数料が加算された割高な値段で商品を購入せざる得なかった。インターネット登場後は、この商流が一変した。例えば、生産者がネットショップを開設すれば、一瞬にして販売先は末端消費者、販売相手は全世界ということも可能になる。生産者が末端消費者に直接販売することが可能になると、適正な利益水準での販売が可能になる。一方の末端消費者も、良いモノを適正な価格で購入することができる。インターネットは、独占市場(独立市場)を築く成功率とスピードを格段に上げる優れたツールだ。満足な営業活動が展開できず、単独で独占市場を築くのが難しい中小企業にとって、これほど役立つツールはない。IT技術で中小企業の生産性を上げるインターネットをはじめとするIT技術を中小企業の経営に活用するケースは他にも沢山ある。例えば、IT技術を活用した生産性改善は、もっとも費用対効果が大きい分野で、情報発信力、情報共有力、事業効率化、暗黙知の可視化など等、生産性改善に繋がるIT技術の活用は挙げたらキリがない。また、Web会議やメールといったIT技術の活用による、出張や会議の生産性改善効果も大きい。会社の生産性が高まれば、会社の収益性も高まるので、IT技術の活用が、儲かる会社経営の礎を作るといっても過言ではない。インターネットをはじめとするIT技術は運用費用が格段に安いというメリットがあるので、資本力の乏しい中小企業ほど、IT技術を活用しない手はない。(この記事は2016年6月に執筆掲載しました)
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  • 社長がやってはいけない数字の勘違い10選|経営を誤らせる危険な思い込み
    社長がやってはいけない数字の勘違い10選|経営を誤らせる危険な思い込み数字は、経営判断の客観的な根拠になる。しかし、数字の読み方を勘違いしたり、経営を誤らせる危険な思い込みがあったりすると、大きな失敗を招くことがある。この記事では、社長がやってはいけない数字の勘違い10選について、詳しく解説する。売上が増えれば利益も増えるは誤解売上が増えれば利益も増えるは大きな誤解だ。売上と共に増えるコストの増加具合によっては、利益が減少するからだ。例えば、仕入値80円の商品を「10円のコスト」をかけて100円で売れば利益が10円残る。この10円のコストが一定であれば売るほどに利益が増えるが、コストが1.5倍に増えると2倍の量を売っても利益は横ばい、コストが2倍に増えると何個売っても利益が残らず、コストが2倍を超えると売るほどに損失(赤字)が増えることになる。会社経営を長くしていると、売上が増えても利益が横ばい、あるいは、売上が増えても利益が減少するケースに陥ることは珍しくないが、普段から利益の減少に目が届いていれば衰退リスクが膨らむ前に手を打てる。しかし、万が一「売上が増えれば利益も増える」という誤解が前提にあると、利益の減少に気が付かず、気がついたら時すでに遅しというパターンに陥ることもある。売上増加=利益増加という関係は簡単に成立するものではない。採算割れの売上を捨てると、売上減少=利益増加という関係が成立するように、売上と利益の関係性を正確に把握するには、売上と利益の間にあるコストに着目しなければならない。人件費は削ればいいは危険な勘違い人件費は、殆どの会社にとっての最大コストになる。しかし、人件費は削ればいい、という考えは危険な勘違いだ。人件費削減の失敗リスクは想像以上に大きいからだ。事業は人なり、という言葉の通り、ビジネスはヒトで始まり、ヒトで終わる。そのヒトのパフォーマンスを著しく低下させる報酬カットやリストラ等の人件費削減は、間違いなく衰退リスクを大きくする。社員の離職やモチベーションの低下を誘発し、人員不足や人財不足に悩まされる、不安定な経営に陥るパターンは典型だ。人件費は削ればいいというものではなく、いかなる時も削らなくて済むように、日頃から社員を育て、活躍の場を作り、ヒトのパフォーマンスを最大化する意識を持つことが大切だ。もちろん、人件費を適度にコントロールする必要はあるので、労働生産性の向上は欠かせない。例えば、残業を減らすための働き方の改善や最新の設備やテクノロジーを導入し労働量を減らす等はヒトへの労働負担やストレス負荷を減らす効果があるので有効だ。また、企業の付加価値を研鑽し、収益力を高め、新たに獲得した利益を人件費に還元する意識も大切だ。これらの取り組みは、ヒトのパフォーマンスを着実に高め、人件費の売上を作る力を格段に引き上げる。人件費が増えるほど、売上と利益が増える会社ほど、こうした取り組みがしっかり定着している。銀行は利益だけを見ているは間違い銀行は利益だけを見て、企業を評価しているわけではない。利益も重要な指標の一つではあるが、それよりも重要視しているのは資産状況(貸借対照表)だ。利益は一定期間の会社の成績でしかない。今年は黒字かも知れないが、来年は赤字になるかも知れない。だから銀行は利益だけを見てお金を貸すことはしない。利益よりも見られるのは資産状況、つまり、貸借対照表に載っている資産と負債の状況だ。貸借対照表には創業から現在までの経営成績の蓄積が表れる。一定期間の会社の成績しか表れない損益計算書よりも、経営の良し悪しを判断できる情報がより多く詰まっている。創業から現在までの利益の蓄積だけでなく、お金の使い道、お金の出所、お金の余裕に至るまで、お金を貸すに値する会社か否かを判断するのに十分な情報が含まれている。たくさん利益を出しているのに銀行からたくさんお金を借りられない会社は、間違いなく、貸借対照表の成績が悪い。負債過多、資本欠損、債務超過等は典型だ。小さな会社ほど資金調達の手段が銀行などの金融機関に限定されるので、銀行は利益だけを見ているという間違いは、社長がやってはいけない勘違いの最たる例といえる。経営判断を誤らせる典型的な数字の誤解を解説最後に、経営判断を誤らせる典型的な数字の誤解を解説する。以下、社長がやってはいけない数字の勘違い10選を紹介する。売上が増えれば利益も増える前章で解説した通り、売上が増えても、利益が減るパターンもある。売上と利益をセットで見る意識が大切だ。人件費は削ればいい前章で解説した通り、人件費は削ればいいものではない。人件費は相当繊細に取り扱わないと衰退リスクが高まる。銀行は利益だけを見ている前章で解説した通り、銀行は利益だけを見ているわけではない。利益も見るが、それよりも重視ししているのは資産状況(貸借対照表)だ。借金はしない方が良い借金はしない方が良いは、勘違いだ。借金は資金と投資の効率を高め、会社の繁栄スピードを加速するからだ。例えば、1千万円の利益を成長投資に回す会社と、1千万円の利益を担保に1億円の借金をして成長投資を推進する会社、両者を比べた場合、繁栄が加速するのは後者だ。借金は悪ではなく、繁栄の必然といった一面もあるのだ。利益率が高ければ会社経営は安泰利益率が高ければ会社経営は安泰と思う経営者は少なくないと思うが、いくら利益率が高くても、利益の額が小さいと経営はなかなか安定しない。一定の利益の金額に達するまでは、率と金額の両面を目標に掲げると良い。利益が出ていれば会社は倒産しない利益が出ていれば会社は倒産しないは、大きな勘違いだ。会社倒産に直結する大きな要因は利益の増減ではなく、現金の増減だからだ。たとえ、たくさんの利益を出していたとしても、手元の現金がなくなってしまえば、会社経営は簡単に破綻する。逆に、利益が出ていなくても、借入や身銭で現金を補填すれば会社経営はいつまでも続く。利益が増えれば現金も増える利益が増えれば現金も増えるは、最も危険な勘違いだ。なぜなら、利益と現金は殆ど動きが一致しないからだ。完全現金商売ならいざ知らず、殆どの会社は信用取引(売掛金、買掛金等)だ。売上は回収して初めて現金が増えるし、仕入は支払って初めて現金が減る。利益と現金の動きは会社が大きくなるにつれて複雑になるが、管理がおざなりになると黒字倒産(利益はあるのに現金がなくなる状況)という悲劇を生むこともあるので注意が必要だ。コストは削ればいい人件費同様、コストは削ればいい、というものではない。コストは削るものではなく、売上を作るために積極的に使うものだ。削るのではなく、ダイナミックに事業領域にコストをぶつけるからこそ、大きな売上が返ってくるのだ。コストを削るという発想ではなく、コストの費用対効果を高めるという発想が重要で、特に上位コストの費用対効果が高まると、大きな売上と利益に恵まれるようになる。業界平均を目指せば会社が良くなる業界平均を目指せば会社が良くなるは大きな誤解だ。なぜなら、業界平均は僅かなトップ集団企業の数字を沢山の下位集団企業が足を引っ張る構図で計算されるからだ。業界平均を目指しても、中流集団に追いつく見込みはなく、ましてやトップ集団に追い付くことなど夢のまた夢だ。会社を良くしたいのであれば自分の数字を超える努力を地道に続けるのが一番確実だ。自分に勝ち続ける企業が、業界のトップの座に近づくのだ。利益は節税で減らした方が良い利益は節税で減らした方が良いは誤解がある。例えば、節税のために事業に関連のない土地建物、車両等の固定資産、利益の繰り延べにしかならない保険商品等を購入し、利益を圧縮したとしても、長い見れば競争力の低下を招き、将来獲得利益は間違いなく減少する。節税ばかりに気を取られるのではなく、成長投資を含む事業活動に関連する全ての費用をしっかり計上し、適正な利益を毎期算定し、税金を納め、着実に体力(内部留保)をつけた方が繁栄の基盤は盤石になる。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長の時間の使い方が会社の利益を決める|経営者の最強タイムマネジメント術
    社長の時間の使い方が会社の利益を決める|経営者の最強タイムマネジメント術会社は経営者の能力以上に大きくならないと良く言われる。実際に企業経営に関わっている身からしても、社長の時間の使い方が会社の利益や繁栄を決める側面は大きいと感じる。この記事では、社長の時間の使い方と利益の相関関係、経営者の最強タイムマネジメント術について、詳しく解説する。社長の時間配分と利益の相関社長の仕事の時間配分と利益の多寡には、間違いなく相関関係がある。社長が重要な仕事に割く時間が長いほど利益は拡大し、逆パターンになると利益は縮小する。社長の時間の使い方が企業の繁栄を決定づけるわけだが、経営者にとって最も重要な仕事は「ビジネスの仕組み創り」だ。現場作業に没頭するのではなく、より良いビジネスの仕組みを考え、組織の言動や事業活動の精度を高める作業に没頭することが、利益を拡大する社長の仕事であり、社長業の肝になる。一見すると遊んでいるように見える経営者であっても、会社経営がうまく運んでいる会社の社長は、総じてビジネスの仕組み創りが得意だ。発想が豊かで、卓越した行動力を発揮し、儲かる仕組みをどんどんアップデートしている。知的好奇心も旺盛で、専門家やブレーンを積極的に活用し、社長=企業の知的水準をスピーディーに高め、事業活動をブラッシュアップし、新しい商品やサービス、新しい常識や体験を次々と社会に送り出している。時間配分を見事に采配し、利益を最大化している経営者は、社長にしかできない仕事を選別する嗅覚に優れている。当然、重要な仕事に割く時間配分が増えるので、自ずと会社の利益が拡大する。結果、社長の時間配分と利益の相関が良い方向に回るスパイラルが定着し、繁栄の基盤が益々盤石になる。経営者がやるべき仕事会社の利益を最大化するには、社長にしかできない重要な仕事に、より多くの時間を配分することが欠かせない。経営者がやるべき仕事はビジネスの源流を辿ると見えてくるが、最も重要な仕事は、事業は人なりと言われるように「人的資源の最大化」だ。社長自身が経営の勉強を続けることは必須で、その上で、ビジネスを取り巻く人脈作り、人財採用と育成の仕組み作り、社員・お客様・取引先・地域社会等のステークホルダーとの信頼関係強化等、人的資源の最大化に繋がる仕事が最も重要になる。続いて「顧客創造・付加価値研鑽・数字の拡大」のビジネスの繁栄を後押しする三本柱の実践だ。具体的な実践法については、拙著「小さな会社の安定経営の教科書」に記しているので、そちらをご覧いただければ幸いだ。最後は「成長投資と上位コストの費用対効果を高める」仕事だ。成長投資(研究開発・人財育成等)は経営の状態に関わらず、一定量を投下し続ける意識が必要だ。上位コストはトップ3くらいまで抽出し、そのコストの費用対効果を爆上げする仕組みを考えると、コストを使うほど、売上が増えるスパイラルが回る。以上、人的資源の最大化、顧客創造・付加価値研鑽・数字の拡大の実践、成長投資と上位コストの費用対効果を高める仕事の時間を増やすことができれば、会社の売上と利益は自ずと拡大する。経営者がやってはいけない仕事経営者がやってはいけない最たる仕事は、人的資源の最大化、顧客創造・付加価値研鑽・数字の拡大の実践、成長投資と上位コストの費用対効果を高める仕事、この3つの業務の精度を低下させる言動だ。人的資源を棄損する言動は、社長自身が経営の勉強をしない、ご縁やご恩を無駄にして人脈を台無しにする、社員・お客様・取引先・地域社会等のステークホルダーからの信頼を失う言動が目立つ、などが挙げられるが、こうした仕事(言動)の時間は1秒でも少ない方が良い。ビジネスはヒトで始まり、ヒトで終わるので、人的資源を棄損する仕事(言動)は、最もやってはいけない仕事と言っても過言ではない。また、顧客創造・付加価値研鑽・数字の拡大を実践しない、成長投資と上位コストの費用対効果を高める仕事をやらないのも問題だ。これらの実践に役立つ最新の知見・ノウハウ・テクノロジーの導入を阻害すること、社員の有益なアイデアやチャレンジを無下にすることもやってはいけない。経営者がやってはいけない仕事に割く時間が増えると、企業は加速度的に衰退するので、くれぐれも注意してほしい。そして、タイムイズマネー (Time is money)という言葉の通り、社長の時間は企業の利益を大きく左右する重要な経営指標ということを片時も忘れないでほしい。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • キャッシュフロー経営の基本|黒字倒産を防ぐための資金管理指標
    キャッシュフロー経営の基本|黒字倒産を防ぐための資金管理指標キャッシュフロー経営とは、現金の流れを重視する経営スタイルのことだ。現金は企業経営の根幹を支える指標になるので、キャッシュフロー経営の理解は企業の盛衰を決定づける。この記事では、キャッシュフロー経営の基本について、詳しく解説する。キャッシュフローと利益の違いキャッシュフローと利益の違いについて解説する。キャッシュフローと利益の大きな違いは、計算方法の基準の置き方にある。キャッシュフローの計算は現金の増減に基準が置かれていて、利益(粗利・営業利益等)は取引の発生時点に基準が置かれている。例えば、仕入原価80円の商品を100円で販売したとする。キャッシュフローの計算は、仕入の支払い、売上の回収など、実際の現金の動きに連動して計算される。(例:仕入の支払いが済んだのに、売上の回収がなければキャッシュフローはマイナス80円となる)一方の利益の計算は、販売までの過程で生じた商取引の発生に連動して計算される。(例:売上100円-仕入80円=利益20円となる)両者を比べれば分かるように、キャッシュフロー(現金)と利益の金額はまったく一致しない。だから、利益が出ていれば、会社経営は安泰という思い込みは、極めて危険な事態を招く。会社経営は現金がなくなった瞬間に破綻するからだ。黒字倒産が起きるメカニズム黒字倒産が起きるメカニズムについて解説する。黒字倒産はキャッシュフロー経営の実践力が弱いほど、起こり易くなる。しかも、黒字倒産に企業規模の大小は関係ない。事実、2008年に起きた世界同時不況の際に日本の上場企業の倒産が相次いだが、その半数は黒字倒産だった。黒字倒産とは、読んで字のごとく、経営成績は黒字なのに、現金が枯渇して倒産してしまう事態のことを言う。前章の「キャッシュフローと利益の違い」で解説した通り、 キャッシュフローと利益の金額は一致しない。利益が出ていても、キャッシュ(現金)がマイナスになる事態は良くあり、例えば、売上の回収が遅い、利益が在庫に変わる・設備に変わる、利益以上に返済負担が重い等の状況はキャッシュを減らす典型になる。当然、キャッシュがマイナスになる事態を放置し続ければ、次第に手元の現金が枯渇し、いくら黒字経営であっても、会社は倒産の危機に瀕する。黒字倒産を未然に防ぐには、現金の増加、あるいは現金の流れに重点を置くキャッシュフロー経営の実践が欠かせないのだ。営業CF・投資CF・財務CFの読み方営業CF・投資CF・財務CFの読み方について解説する。キャッシュフローの計算は、営業活動・投資活動・財務活動の三つの領域に分かれる。中小零細等の非上場企業には作成義務がないが、それぞれの計算過程、読み方、注視すべきポイントは以下の通りだ。営業CF営業活動によるキャッシュフローは、会社の最終利益「税引前当期純利益」に本業の営業活動の過程で生ずる現金増減に影響を与える項目を加算・減算して計算する。具体的には、減価償却費、支払利息、売上債権、棚卸資産、仕入債務、法人税等の支払い、その他資産・負債の増減などがある。営業CFは会社の資金繰りに直結する領域なのでプラスが絶対目標になる。共通で言えるのは売上債権と仕入債権、製造業等は減価償却費、小売業等は棚卸資産、これらの項目の増減はCFに大きな影響を与えるので注視するとよい。また、営業CFは、投資CFと財務CFのマイナスをカバーする原資になるので最も重要なCFになる。投資CF投資活動によるキャッシュフローは、固定資産(設備、機械、有価証券等)の取得や売却、並びに、貸付の増減に応じて計算する。事業用の固定資産を取得した年度はマイナスになる。投資CFのマイナスは、営業CFと財務CFでカバーすることになるが、ココのシミュレーションが甘いと資金繰りに行き詰まるので注意が必要だ。財務CF財務活動によるキャッシュフローは、金融機関からの借入金、借入金の返済、配当金の支払等の増減に応じて計算する。新しく借金をした年度はプラスになるが、返済だけの年度はマイナスになる。財務CFのマイナスが営業CFを上回ると返済苦に陥り、資金繰りに行き詰まるので、営業CFのプラスの範囲内で返済計画を立てることが大切だ。中小企業が最優先で見るべき資金指標中小企業が最優先で見るべき資金指標について、解説する。前章で解説した営業CF・投資CF・財務CFの増減と併せて見るべき指標は、PLの経常利益、BSの現預金と純資産の3つの項目だ。これらの指標を見ていれば、キャッシュフロー経営が板につき、資金繰りで悩むことが殆ど無くなる。営業CF・投資CF・財務CFの判断ポイントは既に解説した通りだ。PL(損益計算書)の経常利益、BS(貸借対照表)の現預金と純資産は、何れも常に増加・プラスが正常となる。PLの経常利益、BSの現預金と純資産が何れも増加・プラス傾向であれば、営業CF・投資CF・財務CFのバランスが適正(最終合算CFがプラス)に保たれる。逆に、PLの経常利益、BSの現預金と純資産のどこかが減少・マイナス傾向になると、営業CF・投資CF・財務CFのバランスが悪化(最終合算CFがマイナス)し、資金繰りに支障がでるようになる。利益だけを気にする経営者は少なくないが、PLの経常利益だけでなく、BSの現預金と純資産の二つの指標だけは、毎月、月次のたびにチェックすることをお薦めする。資金ショートを防ぐ実践的な管理方法最後に、資金ショートを防ぐ実践的な管理方法について解説する。資金ショートを防ぐ実践的な方法としてお薦めなのは、資金繰り表の作成だ。資金繰り表とは、現金の残高を月単位で計算する表のことだが、最低半年から一年先までの資金繰りの計画を作成すると安心だ。資金繰り表は、半年から一年先の売上と経費の計画値に、回収・支払いのタイミングを加味するだけで簡単に作成できる。ココに一過性コスト(税金・返済・設備投資等)を加えると、資金繰りの先行きが読めるようになる。あとは、実績が確定する度に計画値を実績で上書きし、予実管理を継続するだけで良い。長期間、資金繰り表を運用するとキャッシュフローの流れが手に取るように分かるようになり、資金繰りの失敗が少なくなる。また、新規の借入や設備投資の回収計画の精度も上がるので、会社経営の成果を出しやすくなる。資金不足に対する先手も打ちやすくなるので、社長業のストレスも小さくなる。結果、現金の流れを重視するキャッシュフロー経営がますます盤石になる。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 値上げの正しいやり方|顧客離れを防ぎ利益を増やす価格戦略
    値上げの正しいやり方|顧客離れを防ぎ利益を増やす価格戦略ビジネスは必ず経済物価の影響を受けるので、値上げは避けられない決断の一つになる。しかし、商品やサービスの価格は顧客の購買動機の大きな要素を占めるため、安易な値上げは客離れを招き、衰退リスクを高めることもある。この記事では、値上げの正しいやり方、並びに、顧客離れを防ぎ利益を増やす価格戦略について、詳しく解説する。値上げが必要な会社のサイン値上げが必要な会社のサインについて解説する。値上げが必要なサインは、利益率の悪化を一つの基準にすると分かり易い。会社経営において利益率は重要指標の一つになるが、「売上高営業利益率(売上高に占める営業利益の構成比率)」は値上げの可否を判定するのに有効に活用できる。なお、この経営指標の測定方法は必ず年計比較を用いた方が良い。季節変動や特需要因の影響が解消されて、正確な利益率の推移が分かるからだ。利益率の推移が上昇、あるいは、横ばいであれば値上げの必要性はない。逆に、利益率の推移が下降しているようであれば、それは値上げが必要なサインになる。利益率の悪化は、売上と利益の間にあるコストの増加を意味するため、増加したコストを吸収(企業努力)、あるいは、価格転嫁(値上げ)しなければ利益率は改善せず、衰退リスクが膨らみ続けることになる。値上げが必要なサインを見つけたら、即、コスト改善に取り組み、状況に応じて値上げの検討、実行を考えなければならない。原価上昇時の価格改定の考え方コスト上昇時の価格改定の考え方について解説する。コスト上昇時は、価格改定前にコストを詳細分析し、上昇したコスト項目を特定することが重要だ。特に上位コスト(少なくともトップ5)の上昇は、利益圧迫の根本原因、さらに言えば、価格競争力低下の根本原因になるので、見逃しは禁物だ。上昇コストが特定出来たら、それが社会や業界によるものか、自社都合(企業努力不足)によるものかを判定する。簡単に言えば、上昇コストの抑制(低減)が、コントロール可能か不可能かを判定する。社会インフラ(電気ガス水道、通信輸送物流費等)や業界(原材料費、輸入費等)のコストが上がり、自社商品やサービスのコストが上昇したのであれば、それはコントロール不可能な領域になるので、価格改定を考える必要がある。自社都合(人財不足、人員不足、生産性悪化、設備老朽化、ムダムラの蓄積等)でコストが上がったのであれば、それは企業努力が不足している証拠でもあるので、仕事の仕方や仕組みを根本から考え直し、一から企業努力を積み重ねる必要がある。上昇コストの抑制(低減)が、コントロール可能か不可能かの判定をおざなりにして、安易に値上げすると、値上げが仇となって顧客離れを引き起こし会社が危機的状況に陥ることがあるので、この初動はくれぐれも丁寧に対応することをお薦めする。顧客が離れない値上げの伝え方顧客が離れない値上げの伝え方について解説する。顧客離れを抑制する値上げの伝え方は、企業努力、事実の蓄積、新条件提示、差別化ポイント等が重要になる。企業努力企業努力の伝達は、値上げに伴う顧客離れの抑制に絶対不可欠だ。生産性改善、コスト削減、拠点の統廃合など、こちらが身を切る覚悟を示せば、相手の値上げに対する感情は相当和らぐ。また、企業努力はライバルに差をつける強みの源泉になるので限界まで挑戦する姿勢が必要だ。事実の蓄積事実の蓄積も、値上げに伴う顧客離れの抑制に欠かせない。コスト上昇の背景、推移、上昇率、一時的なのか恒久的なのか、コントロールできるのか出来ないのか等、事実を具体的に積み重ねるだけでなく、値上げに伴い品質向上、安全向上、採算改善等が図れ、長期的に安定供給できる根拠等も丁寧に伝えることが大切だ。企業努力は“情”で事実の蓄積は“理”になるが、情と理で値上げの必要性と妥当性を訴えることが相手の心を動かす秘訣になる。新条件提示価格を改定する前に、新しい条件提示を検討することも大切だ。例えば、製造個数や納品個数を増やして従前価格を維持できるのであれば、値上げではなく、ロットの改定を検討すれば良い。あるいは、納品場所を、先方(顧客先配達)から当方(工場渡し)に変えて従前価格が維持できるのであれば、値上げではなく、納品場所の変更を検討すれば良い。顧客に対して値上げ以外の選択肢を与えることも、顧客離れを防ぐ伝え方になる。差別化ポイント差別化ポイントの伝達も値上げに伴う顧客離れの抑制効果がある。大きな強みがあるほど、価格交渉力が強くなるからだ。冒頭でお伝えした通り、ビジネスは必ず経済物価の影響を受けるので、値上げの決断は必ずどこかでやってくる。差別化ポイントは値上げが必要になってから磨くのではなく、いつ値上げの必要に迫られても大丈夫なように日頃から磨くのが正解だ。強みがあればライバルを制して先手で値上げに動くことができるが、強みがなければライバルの後追いでしか値上げが出来なくなる。顧客離れが起きないのがどちらかは比べるまでもないだろう。値上げ後の売上・利益のシミュレーション方法最後に、値上げ後の売上・利益のシミュレーション方法について、解説する。値上げ後の売上・利益のシミュレーションは、最良・ノーマル・最悪の3パターンで予測するとよい。最良の計画は、販売個数が変わらないパターンで作成する。値上げしているので、個数は一緒でも売上・利益ともに増加する。ノーマルの計画は、販売個数が10%ダウンするパターンで作成する。個数は減るが、値上げしているので、売上・利益ともに現状維持、やや増加になる場合が多い。(なお、値上げの価格設定はこのノーマル計画を基準にして考えると調整し易くなる)最悪の計画は、販売個数が20%ダウンするパターンで作成する。個数が大幅に減るので、売上も利益も減り、場合によっては値上げ前の水準、あるいは、それを下回るかも知れない。値上げ後の売上・利益のシミュレーションは、値上げ前に上記3パターンを作成し、売上と利益の推移を確認しながら、値上げの価格設定を検討すると良い。また、このシミュレーションの最悪パターンになった時の行動計画(経営方針、営業戦略、融資交渉等)を事前に固め、すぐに売上・利益の回復に動ける体制を作っておくことも大切だ。値付けは経営という言葉がある通り、値上げは他人任せには出来ない社長の重要な仕事の一つだ。そして、値上げの成功には、自身の感性や経験だけでなく、あらゆる経営指標を駆使し、最適解を目指す努力が必要だ。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長が知るべき採用の経済学|採用コスト・定着率・生産性の関係
    社長が知るべき採用の経済学|採用コスト・定着率・生産性の関係採用活動はすべての会社に関わる必須業務だ。採用コストが上昇すると、会社の利益が圧迫され、競争力が低下するので、しっかり抑えたい経営指標だ。この記事では、社長が知るべき採用の経済学と題して、採用コスト、定着率、生産性の関係について、詳しく解説する。採用コストの計算方法採用コストの計算方法について解説する。採用コストは、人財を採用するために一定期間に費やしたコストを累積すると計算できる。期間設定は、会社の会計年度と同様、一年間で区切ると分かり易い。例えば、一年間に2名の人財を採用したとする。その2名を採用するために費やしたコストの累積が100万円であれば、会社の採用コストは100万円、一名当たりの採用コストは50万円/名になる。採用コストは、広告費用、紹介費用、説明会や面接費用、それらに付随する諸費用等、すべてを集計する。なお、採用コストは経済指標の一つの求人倍率(求人企業数÷求人者数)と相関がある。求人倍率が1の場合は、求人企業と求人者が同数で見合っているので、双方の労力やコストは過不足ないバランスが取れる。求人倍率が0.99以下の場合は、求人企業数より求人者数の方が多いので、求人者は就職難に陥り、就職の労力とコストが上がる。一方の企業は採用し易くなるので、採用コストが下がる。求人倍率が1.01以上の場合は、求人企業数より求人者数の方が少ないので、求人企業は採用難に陥り、採用の労力とコストが上がる。一方の求人者は企業に就職し易くなるので、就職コストが下がる。このように、採用コストは景気の動向によって増減する側面があるが、大切なことは、どんな時代であってもこの会社で働きたいと思わせる強みや環境を追求する姿勢を持ち続けることだ。採用コストが低い会社ほどそうした姿勢を強烈に持っている。早期離職が会社に与える損失早期退職が会社に与える損失について解説する。早期退職に伴う会社の最たる損失は、採用コストが無駄になり、さらに会社の生産性が著しく悪化することだ。採用コストの無駄は目に見える損失なので分かり易いが、じつは生産性の悪化という目に見えない損失の方が大きく、会社に与えるダメージもでかい。例えば、早期退職することでそれまでに費やした採用と教育の労力やコストが無駄になる、早期退職者のフォローに回る社員達の労力やコストが無駄になる、人員が減少して生産性が悪化する等は典型だ。さらに、早期退職者につられて辞める社員が現れると、会社の損失は加速度的に増え、衰退リスクも高まる。経営者や幹部層が現場のフォローに回らざる得なくなり、会社経営と社長業の精度が著しく悪化するからだ。このように、早期退職者が会社に与える損失は極めて大きい。早期退職を防ぐために、相性の良い社員を採用することの重要性、会社への定着率を高めるための仕掛けがいかに重要かお分かりになるだろう。生産性の高い人材の見極め方生産性の高い人財の見極め方について解説する。生産性の高い人財は「創造力」、「人望とモチベーション」、「ヒューマンスキル」の3つの指標を使うと見極められる。創造力は、言われた仕事をやるのではなく、その仕事の課題や解決法を自主的に考える素養があるか否か。人望とモチベーションは、人柄が良く、仕事に対するモチベーション、あるいは、仕事を通じて成長したい気持ちが高いか否か。ヒューマンスキルは、純粋な素直さ、誠実さ、謙虚さ、胆力や求心力、責任感や決断力、信念や影響力など、人間的な魅力の源泉の種があるか否か。以上、創造力、人望とモチベーション、ヒューマンスキルの高い人財は極めて高い生産性を発揮する。しかも、何でも自主的、主体的に動くのでコストパフォーマンスが高く、会社経営のあらゆる面に多大な好影響をもたらす。なお、何れのスキルも採用時点で多少の物足りなさがあっても、後天的に身に着けられるスキルなので、教育次第でいかようにもリカバリーできる。人財の採用と教育の投資対効果最後に、人財の採用と教育の投資対効果について解説する。人財の採用は企業の永続性を高め、人財の教育は定着率と生産性を高める。人間には寿命があるので一定サイクルで人財は入れ替わる。また、一定の離職も必ずあるので、採用できない会社は企業の永続性に陰りがでる。従って、一定期間、一定人数の人財の採用は、企業の永続性を確立するうえで欠かせない。また、人財を採用すると、人員不足や人財不足に陥るリスクが解消されるので、健全な労働環境が維持される。労働環境の悪化は離職という悲劇を招くので、この点も採用の大きな効果といえる。人財の教育は、定着率と生産性の向上に繋がるので大きな投資対効果がある。例えば、この会社でキャリアが活かせる、あるいは、この会社でキャリアが伸ばせると思わせる環境や教育、フォローやサポート体制、前章で解説した創造力、人望とモチベーション、ヒューマンスキルの3つのスキルの教育等は、定着率を高めるだけでなく、大きな投資対効果がある。人件費は、殆どの会社で最も大きなコストになる。つまり、売上を作るために一番上手に使うべきコストが人件費ということだ。その人件費の最適化を図るうえで、人財の採用と教育は絶対に欠かせない要素になる。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長の決断を誤らせるバイアス|数字で経営判断を正しく行う方法
    社長の決断を誤らせるバイアス|数字で経営判断を正しく行う方法社長が決断を行う上で、数字は最も身近な根拠になる。しかし、数字の認知バイアス(偏見や先入観で非合理な決断をする心理)がかかると、誤った判断を誘発する恐れがある。この記事では、社長の決断を誤らせるバイアス、並びに、数字で経営判断を正しく行う方法について、詳しく解説する。経営者が陥り易い認知バイアス経営者が陥り易い認知バイアスについて解説する。経営者が陥り易い認知バイアスの代表例は「数字の責任所在」と「数字の相関関係」だ。数字は事業活動の結果を示すので、数字が悪いと、現場で働く社員が悪いと考えるバイアス(偏見や先入観)がかかる経営者が稀にいるが、これは間違いだ。事業活動の結果は社長の責任、当然、結果を示す数字の責任も社長が背負うのが正しい認識だ。誤ったバイアスは、社員のモチベーションとパフォーマンスを引き下げるので、くれぐれも注意してほしい。数字の相関に関してもバイアス(偏見や先入観)がかかっている経営者が稀にいる。売上が上がれば利益も上がる、利益が増えれば現金も増える、利益は節税で減らした方がいい等は典型だ。数字のバイアスは危険な決断を招き、衰退リスクを高めるので、注意してほしい。なお、バイアスがかかりやすい数字の勘違いを以下の関連記事で紹介しているので、参考にしてほしい。【関連記事】社長がやってはいけない数字の勘違い10選|経営を誤らせる危険な思い込み数字無視の感覚経営の危険性数字無視の感覚経営の危険性について解説する。数字は事業活動の結果を表すので、数字無視の感覚経営は極めて危険だ。感覚的にうまく行っているように見えても、数字(結果)がついてこない、あるいは、数字(結果)が悪化することは良くあることだ。数字を見て、言動を修正し、また数字を見る。この繰り返しが、会社経営を安定させる正攻法であり、決断の精度を高める確かな方法だ。また、数字があると、この数字まで悪化したら撤退、あるいは規模縮小など、経営が危機的状況に陥る前に上手に先手を打つことができる。このほかにも、人件費のコントロール、一般コストや成長投資のコントロールも数字があるからうまく采配でき、費用対効果を高めることができる。感覚一辺倒でうまくいくほど会社経営は甘くない。百戦錬磨の社長であっても感覚の衰えは必ず来る。だからこそ、数字という根拠を武器に決断する術を定着させることが重要だ。数字を使った決断プロセス数字を使った決断プロセスについて解説する。数字を使った精度の高い決断プロセスを実現したいのであれば、重要な経営指標のチェックを日常化すれば良い。お薦めの指標は、PL(損益計算書)の「売上高と経常利益」、BS(貸借対照表)の「現預金と純資産」だ。僅か4つの指標をチェックするだけで決断の精度が飛躍的に上がる。何れの指標も増加が良好を示し、減少は悪化を示す。経営者がこの指標をベースに決断すると、判断の精度が良くなる。また、この指標をベースに目標数値を決め、その目標を達成するための行動目標と達成期日を社員に示せば、効率的に経営を改善することができる。決断のプロセスに数字がないと、感覚的な自己流経営に陥り、衰退リスクを大きくしてしまう。そうならない為にも、数字を使った決断を心掛けてほしい。判断ミスを減らす仕組みづくり最後に、判断ミスを減らす仕組みづくりについて解説する。経営者の決断ミスや判断ミスを減らす最も有効な策は、検証の精度を高めることだ。未来は予測することはできても、未来を当てることは誰にもできない。また新規事業等は十中八九失敗するのだから、すべての決断や判断には失敗のリスクがついて回る。会社経営は決断の連続で前に進むので、失敗を怖がって決断を先延ばしするのは愚の骨頂で、大切なのは、決断の失敗をリカバリーする仕組みをつくることだ。判断ミスの検証は、前章で紹介したPLの「売上高と経常利益」、BSの「現預金と純資産」が役立つ。この何れかの指標が減少傾向に陥ったら、どこかで判断ミスが起きたと考えてよい。また、現場の最前線にいる社員に判断基準を持たせることも必要だ。こういう顧客の声、現場の声、こういう状況や数字が出たら判断ミスの疑いありという基準を与えるのだ。社員の合否の判定スピードが上がるので、会社として判断ミスに即座に対応できるようになる。判断ミスが少なくなると、社長業の精度が上がるだけでなく、社員のパフォーマンス、会社の売上と利益、お客様の満足度など、すべての指標が良好になるので、検証の仕組みはしっかり構築してほしい。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 社長がやるべき数字会議の進め方|月次会議が利益につながる運営術
    社長がやるべき数字会議の進め方|月次会議が利益につながる運営術数字は、事実、根拠、客観性等を示す重要な情報だ。会議議題の協議成果を高める側面もあり、数字の活用次第で会議の成果は天と地ほどの差が生じる。この記事では、社長がやるべき数字会議の進め方、並びに、月次会議が利益につながる運営術について詳しく解説する。月次会議で見るべき数字月次会議で見るべき数字について解説する。月次会議で最低限見るべき数字は、BSの現預金と純資産の推移、PLの売上と経常利益の年計、売上や利益との相関が強い独自指標の3つだ。BS(貸借対照表)の現預金と純資産は、増加は良好を示し、減少は悪化を示す。良好な場合は、今の戦略が正しい証拠なので、アクセルを踏み込んでも問題ない。悪化の場合は、今の戦略が間違っている可能性が高いので、アクセルを緩め、原因を特定し、戦略を修正しなければならない。また、大型の成長投資等で一時的に現預金と純資産が減少(悪化)する場合は、目標の期間内に増加傾向に転ずるよう、戦略や業務の進捗をしっかりモニタリングすることが大切だ。PL(損益計算書)の売上と経常利益の年計は、増加は良好を示し、減少は悪化を示す。良し悪しの対応は、前記した通りだが、他部門にわたる場合は、部門別の損益をしっかりチェックすること、また前年比と決算比を常にモニターすることが欠かせない。売上や利益との相関が強い独自指標は、顧客数、来店数、顧客単価、購入頻度、リピート率、新規率、稼働率、不良率、歩留まり等、一般的な経営指標以外の業界独自の成果や生産性を表す指標のことだ。PLの指標同様、良し悪しの対応は前記した通りだが、事業領域毎(営業、製造、管理等)に見るべき独自指標があるので、しっかり抑えたいところだ。なお、月次会議で見るべき数字(幹部や社員と共有すべき数字)はシンプルなほど良いので、見ても意味がない数字やあまり効果がない数字は除外して構わない。会議が形骸化する理由会議が形骸化する理由について解説する。会議が形骸化する最大の理由は、形式化(マンネリ化)だ。例えば、会議の議題、報告の内容、会議メンバー等の固定化、あるいは、形式化が進むほど、会議がマンネリ化し、会議を起点に経営の成果を上げる本来の効果が無くなり、会議が形骸化する。社長が参加する経営会議だけでなく、その経営会議のための部門会議も形骸化すると、事業活動の生産性は著しく悪化し、会議が売上や利益の足を引っ張るという、本末転倒な状況を招くこともある。また、参加メンバーの発言・意見をシャットダウンし、社長等の議長だけが一方的に発言・意見する会議も形骸化し易い。このケースで会議が形骸化すると、主体的・能動的に動ける社員が少なくなるので、会社の成果が社長の能力以下にしかならない弊害を招く。加えて、社員の働く意欲が低下し、社長の心身的ストレスが大きくなるので、非常に危険な状態を招く。社員を巻き込む会議運営のコツ社員を巻き込む会議運営のコツについて解説する。社員を巻き込む会議運営のコツは「決めること」、「時間の効率化」、「発言・意見の機会提供」の3つが重要になる。会議の目的は、決めることだ。会社経営は決断の連続で事業活動の成果が大きくなるので、決めることほど重要なものはない。逆に決めることがないのであれば、無理に会議を開催する必要はない。会議の時間を効率的に使うことも大切だ。会議で効率的に何かを決めるためには、会議前に議題と補足情報、並びに、その議題等に対する会議メンバーの発言・意見を共有し、会議を迎えることが欠かせない。情報を共有しないまま会議を開催すると、何も決められないまま終わるリスクが高まるので注意してほしい。会議メンバーに、発言・意見の機会を提供することも大切だ。会議の議題毎にメンバーの発言や意見を反映させて、なお且つ、決める場に社員を巻き込むことで、責任とモチベーションの起因を与えることができる。たったこれだけで、会議が終わってからの組織のパフォーマンスと事業活動の成果が大きく変わる。経営改善の成果を高める数字の活用法最後に、経営改善の成果を高める数字の活用法について解説する。経営改善の成果を高めるために抑えるべきポイントは「数字は結果でしかない」という風土を定着させることだ。数字を達成するために動くのではなく、こう動けば数字がついてくる、だから「今月はこう動こう」と具体的な行動目標を立て、結果(数字)をモニタリングし、結果に応じて行動を修正する、この繰り返しが経営改善の成果を高める正攻法になる。数字を絶対目標に掲げすぎると、数字必達のために組織のモラルが低下する、あるいは、顧客や取引先に迷惑をかけてでも数字を達成する社員が現れかねない。また、数字の責任の所在を明確にすることも重要だ。数字は結果でしかないので、社員の責任ではなく、社長の責任だ。だからこそ社長には、数字が良くなるように、社員に具体的行動目標を与え、組織のパフォーマンスを高める義務がある。以上の前提を元に、数字の意味や仕組みを社員に教育し、その重要な数字にいつでもアクセスできるようにして、達成期日や進捗の確認日をしっかり設定し、社員のフォローアップを充実させて目標達成のプロセスを最適化すると、数字の成果が出やすい環境が整う。数字を振り回したり、数字に振り回されたりする経営に良いことはない。繰り返すが、そもそも数字は結果でしかない。良い数字をキープするために一番大切なことは何かを常に追求し、そこに組織の行動を集中させることが何よりも大切だ。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 利益改善の簡単具体策15選|小さな会社でもすぐできる収益強化術
    利益改善の簡単具体策15選|小さな会社でもすぐできる収益強化術利益は企業の永続性に不可欠な要素だ。商品やサービスが生み出す利益は強みの陳腐化に伴い必ず悪化するので、利益改善は企業が生存するための絶対条件になる。この記事では、利益改善の簡単具体策15選と題して、小さな会社でもすぐできる収益強化術を詳しく解説する。利益率を改善する2つのアプローチ利益率を改善する2つのアプローチについて解説する。利益率は、売上を増やすか、コストを減らすかの2つのアプローチで改善することができる。売上をキープしコストを下げる、コスト据え置きで売上を増やす、双方のレバレッジが効くほど、手元に残る利益は大きくなり、利益率が改善する。以下、簡単にできる利益率改善の具体策をそれぞれ紹介する。売上拡大(1)一番は強みを磨くことだ。強みは売上の源泉になるので、強みの研鑽は最も優先すべき取り組みになる。小さな会社の最たる強みは機動性とスピードだ。ライバルよりも一歩先を行き、ひと手間多いサービスを常に心掛ければどんな会社であっても強みが大きくなる。そして、その強みを伝える努力が大きいほど、強みが売上に転換し易くなる。コスト削減(2~4)一つ目は上位コストの費用対効果を高めることだ。上位コストはトップ3を抽出し、集中的に改善すると効果的だ。二つ目は惰性コストとムダムラを削減すること。惰性コストとムダムラは毎年発生するので、定期的にリストアップし改善すると良い。三つ目は生産性の改善に取り組むこと。小さな会社ほど金額ベースのコスト削減に限界があるが、最新技術・ノウハウ・テクノロジーを取り入れて生産性を改善すると、コスト削減の限界が訪れない。ちなみに、商品の品質や顧客サービス低下を招くコスト削減と社員の安心安全を損なうコスト削減は絶対にNGだ。なお、利益改善の結果は、売上総利益率(粗利率)と売上高経常利益率の二つの指標を用いてモニタリングすることが大切だ。利益指標の計算方法売上総利益率=(売上総利益÷売上)×100売上高経常利益率=(経常利益÷売上高)×100売上総利益率と売上高経常利益率は上昇が改善目標になる。この二つの指標の結果を見て、より良い言動に修正し、新しい戦術・戦略を展開する、この繰り返しが利益改善の精度を高め、より収益性の高い経営基盤を作る。人件費と経常経費の見直し続いて、人件費と経常経費(事業活動の維持コスト)の見直しについて解説する。人件費と経常経費は全ての会社にとって大きな負担コストなので、利益率を改善するうえで見直しは避けて通れない。以下、簡単にできる利益改善に繋がる具体策をそれぞれ紹介する。人件費(5~8)大前提として、報酬削減、昇給停止、賞与カット等、モチベーション低下の起因を作る人件費の削減はやってはならない。そのうえで、一つ目は社員教育を充実させること。社員のスキルが上がれば事業活動のパフォーマンスが上がり、利益が拡大するからだ。二つ目は、組織のフラット化だ。社員の多能化、縦割りの弊害解消等が推進され、労働生産性が高まり、利益が拡大する。三つ目は、自動化・デジタル化の推進。個々の作業負担が軽減されて、残業が減り、全体の人件費が低下する効果が期待できる。四つ目は行動目標と行動原理の提示だ。社員が自主的かつ主体的に行動できるようになり、組織のパフォーマンスが上がり、結果、利益が拡大する。経常経費(9~11)一つ目はオフィスの小規模化・シンプル化だ。例えば、都心や一等地の回避、フリーデスクの活用、クラウドサーバーの利用等は、地代家賃だけでなく、業務効率の向上にも繋がり、大きな利益改善効果をもたらす。二つ目は、自動化・省エネ化・デジタル化の推進。照明の自動点灯やLED化、教育ツールのデジタル化(タブレット・動画活用等)、ペーパーレス化、問合せ自動応対化、Web会議・テレワーク、SNS活用等、利益拡大に繋がる施策がたくさんある。三つ目は共同購入・小ロット購入の徹底だ。例えば、個人単位の備品購入を止めて共同購入する、消耗品の大量購入を止めて小ロット購入する等の買い方は、購入の手間と保管のスペースを小さくするので、利益拡大に繋がる。価格改定・仕入交渉・商品構成見直し続いて、価格改定・仕入交渉・商品構成見直しについて解説する。価格改定は売上拡大に繋がり、仕入交渉と商品構成見直しは売上拡大とコスト削減の両方に繋がる。何れも利益率を改善する大きな効果がある。以下、簡単にできる利益改善に繋がる具体策をそれぞれ紹介する。価格改定(12)商品やサービスの価格は、利益の大きさを決めるだけでなく、購買動機の大きな一因にもなるので、適時検討しなければならない。しかも、ビジネスは経済物価の影響を必ず受けるので、価格改定はすべての企業に必要な取り組みになる。例えば、コストが上昇し、利益が低下傾向に転じたら値上げを検討しなければならない。逆に、コストが低下し、利益が増加傾向に転じたら、値下げと共に顧客をさらに増やす決断を検討しなければならない。価格改定の成否は、自社の強みとライバルの動向が肝になるので、客観的に自他を分析し、情勢を判断する目を持つことが重要になる。仕入交渉(13)仕入交渉は、競争ではなく、共生をベースに行うことが大切だ。複数社を競争させて一番安い仕入会社を選択し続けると、知らぬ間に安かろう悪かろうの水準に陥り、会社経営が行き詰まるからだ。仕入値を下げるために購入個数を増やす、納品場所を変える、仕入低減策を一緒に考える等、仕入先と共存共栄の関係性を築くところに、長期的な利益が見えてくる。また、仕入先との特別な関係性は、特別なモノを特別な条件で仕入れられるチャンスに繋がり、仕入が強みになって売上が一層拡大することもある。仕入先に犠牲を強いて獲得した利益は長続きしないどころか、衰退リスクを著しく引き上げるので、くれぐれも注意してほしい。商品構成見直し(14)商品構成の見直しは様々な切り口がある。自社にしか提供できないオリジナル商品は高粗利・高利益率の看板商品として売上と利益の拡大に役立つ。商品やサービス、あるいは、ターゲット顧客を一つに絞る専門店戦略は、強みが際立つので売上が増え、さらに運営コストが下がるメリットがある。割安な初回限定品やお試し品は新規顧客の獲得に役立ち、売上拡大を後押しする。不採算商品の改善や撤退は、場合によって売上は減るが、利益は確実に増える。商品ごとの利益率を分析・把握したうえで、これらの施策を参考に商品構成を最適化すれば、利益を効果的に改善することができる。不採算商品の改善と見抜き方(15)続いて、不採算商品の改善と見抜き方について解説する。不採算商品を見抜き、利益を改善するために真っ先にやるべきことは採算分析だ。会社全体、事業別、部門別、顧客別、商品別と領域を細分化し、採算割れの根本原因を特定することが第一になる。原因が特定出来たら、改善方法を検討する。具体的には、値上げか、企業努力か、はたまた、その両方のハイブリットか、不採算を改善する方策を考え、実行する。何をやっても採算割れの改善が出来ない場合は、終売、もしくは、撤退を考える。なお、不採算商品は、採算割れの期間が長くなるほど、利益改善の難易度が上がる。だから、常日頃から商品の採算をしっかり管理し、採算割になった瞬間に対応することが大切だ。結局、会社の大小問わず、高利益・高収益がキープできている会社は、採算管理が末端まで徹底されている。言い換えれば、採算管理は利益改善の基本であり、大原則と言っても過言ではないのだ。利益改善の成功事例最後に利益改善の成功事例について解説する。何れも私が実際に経営サポートに入った先の企業の利益改善事例だ。ケース1「営業利益が20倍に増えた会社」この会社は、良い商品を作っていながら、その強みを十分に顧客に伝達していなかった。強みを明確にして、ターゲット顧客に対してその強みを発信し、短期間で相応の値上げに成功した。結果、利益水準が大幅に改善した。この会社の利益改善の成功ポイントは、強みを徹底して磨くことを最優先したことだ。その結果、強みが磨かれるほどに、弱みが無くなり、企業の収益力が一段と高まった。ケース2「営業利益15倍に増えた会社」この会社は、低価格戦略で売上を拡大していたので利益水準が低かった。真っ先に、ターゲット顧客を綿密に分析したところ、低価格戦略から高価格戦略に切り替えても、影響が小さいことが分かった。矢継ぎ早に、不採算商品や事業の縮小・改善、ニーズ対応型からニーズ提案型商品の拡充、高付加価値商品の拡充等を実践した結果、売上拡大のペースを維持しながら、利益率を大幅に改善することができた。この会社の利益改善の成功ポイントは、レッドオーシャン(熾烈な市場競争)から脱却するために、オリジナリティー溢れる商品を拡充し、独自のブルーオーシャン市場(ニッチ独占市場)を開拓したことだ。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 経営の悩みの解消方法|社長の悩みが解決するシンプルな考え方
    経営の悩みの解消方法|社長の悩みが解決するシンプルな考え方小さな会社ほど重要な経営判断が社長に集中するので、経営者の悩みは尽きることがない。社長が悩みを抱えることは、ある意味、当然のことであり、悩みがあって当たり前ではあるが、大切なことは悩みを放置しないことだ。この記事では、経営の悩みの解消方法、並びに、社長の悩みが解決するシンプルな考え方について、詳しく解説する。経営の悩みの解消方法経営の悩みの解消方法として確実な方法は「相談できる専門家」を抱えることである。経営の悩みを解消する手段として、自分で勉強する方法もあるが、独学は、誤った時に修正が利かないデメリットがある。大概は、失敗して初めて気が付くパターンが殆どであり、それであれば、最初から、専門家を頼った方がよい。経営の専門家は多岐にわたる。会社経営全般であれば経営コンサルタント、法務は弁護士、税務は税理士など等、必ず、その道の専門家がいる。そもそも社長の時間は極めて限られている。社長のパフォーマンスを上げるには、悩む時間を減らすために専門家を活用し、自身がすべき重要な仕事に集中するための取捨選択を日常的にしなければならない。初めから専門家を頼れば、社長業の生産性が上がるだけでなく、判断基準の精度も上がるため、成功の確率がグッと上がる。従って、できるだけ若い内から、専門家に身銭をきる習慣をつけ、頼るべき専門家を選別する眼を養うことをお薦めする。悩みを放置すると悩みが大きくなる経営の悩みは放置せず、サッと解決するのが良い。なぜなら、経営の悩みを放置するほど、衰退リスクが高まり、更に悩みが大きくなるからだ。悩みは小さな内に解消することが安定経営の鉄則であり、悩みの放置は経営者の怠惰といっても過言ではない。専門家の悩み相談は、せいぜい1時間1万円程度である。その1万円で悩みが解決でき、更に、会社の損失リスクを抑えられるのであれば、安いものである。1万円の相談料が、100万円や1,000万円の価値を生み出す事も往々にしてある。成功社長ほど、自身の苦手分野を把握しており、その苦手を補う専門家、或いは、ブレーンを上手に活用して悩みを解決している。ちなみに、公的機関の無料のよろず相談等はピンポイントで活用する分には問題ないが、悩みの根本解決の手段としてはお薦めできない。タダほど高いものはないと云われるように、時間と労力の割に役立たないケースが多いからだ。社長の悩みが解決するシンプルな考え方最期に、社長の悩みが解決するシンプルな考え方について解説する。経営の悩みはサッと解決することに越したことはないが、中には、尾を引く悩みもあれば、すぐには解決しない悩みもある。例えば、悩みを解決するために人事を尽くしたとしても、なかなか悩みの種が解消されないケースが稀にある。こういう場合は、強引に悩みを解決しようとはせずに、ただ静観し、流れに身を任せる手もある。押してダメなら引いてみろ、ではないが、悩みを解決する手段が強引になるほど、話がこじれることは良くあることである。特に家族や組織などの人の問題は、強引さが仇となる。やる事をやっても悩みが解決されない場合は、一度、立ち止まって解決法を考え直すことも時には必要で、場合によっては静観することで悩みが勝手に解決することもある。
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  • 経営者の悩みを解決する実践ノウハウ20選|社長の悩みは放置するな
    経営者の悩みを解決する実践ノウハウ20選|社長の悩みは放置するな中小企業の経営者は悩みを沢山抱える。なぜなら、トップダウン構造にある中小企業ほど経営者に重要な決断が集中するからだ。この記事では、経営者の悩みを解決する実践ノウハウについて、詳しく解説する。社長の悩みは放置するな!!!社長業ほど難易度の高い仕事はない。従って、経営者に弱点があるほど経営の悩みが山積する。経営の悩みには程度の大小があるが、経営課題に直結する深刻な悩みを放置すると、少しのきっけで会社が衰退することもあり得る。また、社長が解決できない悩みを抱えるほど精神面のダメージが大きくなり、リーダーシップ力の低下と共に業績が悪化することもある。会社経営は生き物のようなものなので、経営者が悩みを抱えることはとても自然なことではあるが、経営の悩みは素早く解決するのが鉄則で、決して放置してはならない。経営者はどんな悩みを抱えているのか?経営の悩みは絶えないが、中小企業の社長が抱える悩みは概ね以下ランキングの通りになる。1位は売上の悩みで、売上をどう伸ばせばよいのか、売上の減少に歯止めがかからない等の悩みは典型になる。2位はコストの悩みで、過分なコストをどうやって削減すればよいのか、どうやってコスト削減のネタを作ればよいのか等の悩みは典型になる。3位は資金繰りの悩みで、運転資金に余裕がない、返済苦に陥り資金繰りが苦しい、成長投資の原資が捻出できない等の悩みは典型になる。4位は人事組織の悩みで、社員採用や社員教育に悩みがある、組織力が低下している、問題社員の存在に悩んでいる等の悩みは典型になる。5位は会社経営(マネジメント)の悩みで、会社経営に不安を抱えている、経営者としてのスキルやマインドが不足している等の悩みは典型になる。以上の通り、中小企業の経営者は様々な悩みを抱えているが、経営の悩みは放置することなく、速やかに解決することが大切だ。経営者の悩みを解決する実践ノウハウ20選経営者の悩みを解決する実践ノウハウ20選として、当サイト内からお悩み解決に役立つ厳選ノウハウを紹介する。売上・コスト・資金繰り・人事組織・会社経営の上位5位について、テーマ別に悩みを解決するお薦めのノウハウ記事を紹介しているので参考にすることをお薦めする。売上の悩みを解決する実践ノウハウ経営者の売上の悩みを解決する実践ノウハウを紹介する。売上のお悩み解消に役立ててほしい。売れる商品の作り方売れる商品は安定経営の必須アイテムになる。また、売れる商品が多い程、少ない努力でモノが売れ続ける仕組みが定着するので、会社の成長スピードが一段と加速する。この記事では、売れる商品の作り方について詳しく解説している➡この記事を読む営業力を強化する7つの効果的方法営業力は企業の存続を左右する。商品やサービスが売れなければ商売が成り立たないからだ。この記事では、営業力を強化する7つの効果的方法について詳しく解説している➡この記事を読む売れる営業マンが持っている売る技術・戦略・コツビジネスのなかで最も難易度の高い仕事が「モノを売る(売上を作る)」仕事なので、いかにして売れる営業マンを育成するかが、ライバル企業に差をつけるポイントになる。この記事では、売れる営業マンが持っている売る技術・戦略・コツについて詳しく解説している➡この記事を読む経営健全化から成長戦略までの事業拡大の正攻法事業拡大なくして企業の存続なし。つまり、事業拡大の取り組みは、企業の生命線になる。この記事では、事業拡大の方法、並びに、事業拡大のための経営健全化から成長戦略に至るまで詳しく解説している➡この記事を読むコストの悩みを解決する実践ノウハウ経営者のコストの悩みを解決する実践ノウハウを紹介する。コストのお悩み解消に役立ててほしい。コストダウンのネタは無限にあるコストダウンのネタが尽きると会社の衰退リスクが高まる。なぜなら、ライバルよりも低コストでより良い商品やサービスを提供できなければ、たちまち市場競争から脱落するからだ。この記事では、コストダウンのネタからコスト削減の限界に至るまで詳しく解説している➡この記事を読む効果的なコスト削減/経費削減の方法同じ商品を競合他社よりも低コストで提供できれば、市場競争を優位に展開することができる。この記事では中小企業に適したコスト削減の基本ステップについて詳しく解説している➡この記事を読む簡単かつ即効性のあるコストダウン手法低コスト体制で高付加価値商品を開発することができれば、大きな利益を獲得することが容易になるので、コストダウンは高い収益基盤を整える効果もある。この記事では、簡単かつ効果的なコストダウンの手法について詳しく解説している➡この記事を読むコスト削減の考え方・目的・効果・方法を徹底解説闇雲なコスト削減が原因で企業の付加価値が棄損し、会社が衰退することがある。つまり、コスト削減は、方法論ひとつで企業の盛衰を決し、企業の成長に大きく影響を及ぼす。この記事では、コスト削減の考え方、コスト削減の目的・効果・方法から成功事例に至るまで詳しく解説している➡この記事を読む資金繰りの悩みを解決する実践ノウハウ経営者の資金繰りの悩みを解決する実践ノウハウを紹介する。資金繰りのお悩み解消に役立ててほしい。5つの数字で資金繰りを改善する方法資金繰りは会社の生命線になる。なぜなら、資金繰りに失敗し、現金が枯渇すると、いかに儲かっていようが、会社が倒産するからだ。この記事では、5つの数字で資金繰りを改善する具体的方法について詳しく解説している➡この記事を読むキャッシュフロー経営で利益を劇的改善キャッシュフロー重視の経営は、会社の利益を押し上げ資金繰りを改善する効果がある。なぜなら、キャッシュフロー重視の経営は、会社のお金の動きを可視化し、経営者に明快な損得基準を与えるからだ。この記事では、キャッシュフロー経営の基本について詳しく解説している➡この記事を読む減価償却が分かればキャッシュフローが良くなる減価償却が分かれば、キャッシュフローが良くなる。なぜなら、減価償却費は経費として計上しても、現金流出が伴わないからだ。この記事では、減価償却とキャッシュフローの関係性について詳しく解説している➡この記事を読む会社の利益を上げる5つの方法資金繰りを楽にする現金の源泉は利益になる。従って、良好な資金繰りを実現するには利益拡大が不可欠になる。この記事では、利益を上げる前に理解すべき注意点、並びに、すぐに実践できる中小企業の利益を上げる5つの方法について詳しく解説している➡この記事を読む人事組織の悩みを解決する実践ノウハウ経営者の人事組織の悩みを解決する実践ノウハウを紹介する。人事組織のお悩み解消に役立ててほしい。事業は人なりは経営の理なり事業は社員一人ひとりの働きのうえに形作られるので「事業は人なり」は紛れもない事実であり、経営の本質を突いた理である。この記事では、中小企業の人材育成の重要ポイントを詳しく解説している➡この記事を読む人事評価の本当の目的とスゴイ効果人事評価の本当の目的は社会で広く通用する社員を育てるところにある。社員が育てば、自ずと会社の業績が拡大するので人事評価の効果は計り知れない。この記事では、人事評価の本当の目的とスゴイ効果について詳しく解説している➡この記事を読む社員のリストラは最悪の方法社員の生活の糧(生計)を脅かすリストラは、社員にとってみれば最悪の方法であり、リストラを免れて会社に残る社員にとってもモチベーションを下げるきっかけになり得る。この記事では、社員のリストラのデメリットと共に、社員に感謝し大切にすることでリストラを回避する方法について詳しく解説している➡この記事を読む社員が会社を辞める本当の理由社員が会社を辞める動機はより良い環境を求めるところにあるので、社員が会社を辞める根本的な理由を突き詰めて考えると「先行きの不安」ということになる。この記事では、社員が会社を辞める本当の理由について詳しく解説している➡この記事を読む会社経営の悩みを解決する実践ノウハウ経営者の会社経営(マネジメント)の悩みを解決する実践ノウハウを紹介する。人事組織のお悩み解消に役立ててほしい。起業の基本知識と成功ノウハウこれから起業する方や新規事業を計画している中小企業経営者、或いは、すでに起業している起業家のために、起業に失敗しないための基本知識と成功ノウハウを詳しく紹介している➡この記事を読む経営者になるためのスキルとマインド社長になるにはどうすべきかを考えている後継者、或いは、経営者になるために必要なスキルとマインドを習得したいと考えているビジネスパーソンは意外と多い。この記事では、経営者になるための必須スキルとマインドについて詳しく解説している➡この記事を読む中小企業が後継者不足に陥る本当の理由中小企業の約半数以上は後継者不足に陥っていると云われていて、年商1億未満の中小零細企業に至っては約八割もの会社が後継者不足に陥ってる。この記事では、中小企業が後継者不足に陥る本当の理由について、詳しく解説している➡この記事を読む経営管理能力の自己採点チェックシート中小企業において社長の経営管理能力ほど重要なものはない。なぜなら、社長の経営管理能力によって、会社の成長と衰退が決まるからだ。この記事では、社長の経営管理能力の低下サインを具体的に記した自己採点チェックシートを紹介している➡この記事を読む
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  • 女性社長の悩みはあって当たり前|経営の悩みを解決する確かな方法
    女性社長の悩みはあって当たり前|経営の悩みを解決する確かな方法女性社長の悩みはあって当たり前である。なぜなら、女性、男性関係なく、会社経営に悩みはつきものだからだ。この記事では、女性社長の悩みを解決する確かな方法について、詳しく解説する。女性社長は経営者のスタンダード女性社長の割合は全体の1割弱、そして、女性社長の3割は自分で事業を起業した創業者となっている。(共に帝国データバンク調べ:2018年)このデータに個人事業主を含めると女性社長や女性起業家の比率はグッと上がり、既に、経営者のスタンダートとして女性社長が広く定着しつつあることが伺える。女性社長や女性起業家の増加は社会にとって大変喜ばしいことだが、10年後の会社生存率は約5%と云われているように、事業承継や起業家として社長の地位に就くことより、事業を継続することの方が遥かに難しい。事実、思うように経営が進まずに事業運営に悩みを抱える女性経営者、或いは、理想と現実のギャップに悩みを抱えて孤立する女性経営者は少なくない。女性社長はなぜ悩みを抱えるのか?女性社長はなぜ経営の悩みを抱えるのか?良くあるパターンは、家庭生活や出産育児との両立から抱える悩みだが、この悩みは、男性社長にはない女性社長特有の悩みといえる。また、男女関係なく、経営者や起業家としての準備不足から経営の悩みを抱えるパターンも多い。会社経営は周囲の環境変化と共に絶えず課題が生まれるので、経営者のスキルとマインドのレベルが低いと、経営の悩みが無限に山積する。しかも、山積した悩みを放置するほど経営状況が悪化し、悩みの深刻度が増す一方になる。社長は全ての経営責任を背負っているので、一人で悩みを抱えて業績悪化を見過ごすわけにはいかない。悩みを抱えたら速やかに解決する、これが会社経営の正攻法になる。女性社長の悩みを解決する確かな方法女性社長の悩みを解決する方法は3つある。ひとつは、女性社長特有の悩みを解決してくれる先輩社長に学ぶこと、二つめは、専門家を活用すること、三つめは、経営者の必須スキルとマインドを身につけることだ。女性社長の悩みを解決するそれぞれの方法を詳しく解説する。女性社長に学ぶ女性社長の悩みは女性社長が一番よく知っている。従って、先行して成功している女性社長に悩みを打ち明けアドバイスを仰ぐことは、お悩み解決の有効な方法になる。専門家の活用専門家の活用もお悩み解決の有効な策になる。弁護士等の士業、マーケティング等の特定分野の専門家、会社経営であれば私のような経営コンサルト等を活用することが、最も確実で最速なお悩み解決法になる。経営者の必須スキルとマインドを身につける会社経営の全ての悩みはスキルやマインド不足から生まれる。社長は、決断力、責任感、数字力など等、様々なスキルやマインドが求められるが、悩みを緩和、或いは、悩みを解決するには、経営者の必須スキルとマインドの習得が欠かせない。
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  • 経営者はしんどいが成功すれば人一倍の幸せを勝ち取れる
    経営者はしんどいが成功すれば人一倍の幸せを勝ち取れる経営者の仕事はじつにしんどい...。トップダウン構造にある中小企業ほど様々な決断が経営者に集中するので悩みの量やストレスの負荷が半端ない。この記事では、経営者のしんどさ、並びに、経営のしんどさから抜け出す方法について、詳しく解説する。なぜ経営者はしんどいのか?なぜ経営者はしんどいのか?それは、会社のトップに君臨する最高経営責任者だからだ。会社のトップである社長の立場は実にしんどい。なぜなら、最終決断するのも社長、経営責任を負うのも社長、副社長以下すべてスタッフの不平不満の矛先も社長、とにかく、会社経営に関わる全てのストレスを背負うのが社長の立場だからだ。トップダウン構造にある中小企業ほど様々な決断責任や采配責任が経営者に集中するので、悩みの量やストレスの負荷が半端なく、経営者としての力量が不足するほど、しんどい思いをする。経営のしんどさから抜け出す方法経営のしんどさから抜け出す方法は3つある。ひとつは専門家を活用すること、二つめは好調な業績をキープすること、三つめは経営者の必須スキルとマインドを身につけることだ。経営のしんどさから抜け出すそれぞれの方法を詳しく解説する。専門家を活用する経営者のしんどさの正体は大きな悩みや不安感に行きつく。こうした悩みや不安感は専門家を活用すれば確実に解消される。弁護士等の士業、マーケティング等の特定分野のコンサル、私のような経営コンサルタント等、しんどくなったら悩みや不安感の元になっている分野の専門家に速やかに相談することがしんどさから抜け出す確かな方法になる。好調な業績をキープする経営者は業績が悪化するほどしんどい思いをする。お金の苦労や組織内の苦労が山積し、しんどさがピークに達すると参ってしまう社長もいる。こうしたしんどさは好調な業績をキープすることで解消される。つまり、衰退を予見し先手を打つ会社経営の実践が、しんどさから抜け出す確かな方法になる。経営者の必須スキルとマインドを習得する経営者のスキルとマインドが不十分だと、会社経営の悩みが次々と生まれて、次第にしんどさが増していく。こうしたしんどさは経営者の必須スキルとマインドを習得することで解消される。つまり、経営者の自己研鑽がしんどさから抜け出す確かな方法になる。成功すれば人一倍の幸せを勝ち取れる経営者にとってしんどい思いをするのは辛いものだが、そのしんどさ(現実)を受け止めてしまえば、前に進む勇気が湧いてくる。しんどさを背負ったら、このしんどさと同じくらいの幸せが訪れると思って、プラス思考でしんどさを受け入れ、一歩ずつ成功のステップを歩めば必ず幸せが訪れるものだ。ピンチはチャンスと捉えて諦めずに努力することが大切で、何事も努力を継続すれば必ず活路は開ける。経営者は沢山のストレスを抱え、しんどい思いも沢山するが、経営者として成功することができれば人一倍の幸せを勝ち取れる。成功を勝ち取るには、しんどさを抱えても、絶対に成功するという強い想いを持って成功するための歩みを止めないことが大切だ。
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  • 成功体験に固執するな。それは次の失敗の種になる
    成功体験に固執するな。それは次の失敗の種になる成功体験は、企業や人財の成長のカンフル剤になるが、極めて再現性が低い。だから、成功体験に固執すると、大概はそれが次の失敗の種になり、成功を遠ざける要因を作ってしまう。ビジネスの世界では、成功は偶然の賜物、失敗は必然の結果という法則があるように、成功に学ぶのではなく、失敗に学ぶことが成功の近道になる。多くの成功者が、成功体験は一日で捨て去れと言っていることからも、説得力のある法則と言える。また、新しいビジネスに関して言えば、十中八九は失敗するのだから、成功体験が如何に当てにならないかお分かり頂けると思う。成功体験から学ぶのではなく、失敗から学び、同じ失敗をしない仕組みを作ることに全力を尽くすことが、成功への最短ルートになる。自分の成功体験に固執する必要も、他人の成功を羨む必要もない。自分の失敗体験だけでなく、他者の失敗にも目を向けることの方がよほど大切で、それが新たな成功体験を引き寄せる確かな法則だ。成功体験を引き寄せる法則とは成功を引き寄せる、あるいは、失敗から抜け出すには、失敗から学ぶことが一番の近道になる。失敗から素直に学ぶ姿勢は会社の衰退を防ぎ、失敗から学ぶ企業風土の醸成は次の成功体験を確実に引き寄せる。真の失敗は、失敗から何も学ばないことだ。言い換えれば、真の成功は、失敗から何かを学ぶことだ。成功を成功とは思わず、どうしてもっと大きな成功に至らなかったのかをしっかり分析し、その失敗を正し、言動を改めることが大切だ。小さな失敗を軽視してはならない。それが積もり積もって大きな失敗に繋がる恐れがあるからだ。一人ひとりの社員が、成功ではなく、失敗から学ぶことに重きを置くようになると、失敗を恐れる社員が少なくなり、新しい挑戦を楽しむ風土が生まれる。大きな変革や驚くイノベーションも生まれ易くなり、繁栄の基盤が一段と盤石になるスパイラルが回る。ビジネスは結局自分次第だ。なぜ自分は成功できないのか、なぜ自分は失敗ばかりしてしまうのか、その原因さえ分かれば、成功は向こうからやってくる。まさに失敗は成功の母だ。成功体験に固執しない組織作り最後に、成功体験に固執しない組織作りについて解説する。じつは、会社の組織は、個人よりも圧倒的に成功体験に固執しやすい。ある戦略、ある事業で一度成功すると、その成功体験者たちが組織の主流派になり、権威と権力を強めるからだ。このような組織構造に一度陥ると、新たに入社する新人や管理部門のスタッフも主流派に忖度するようになるので、組織全体が成功体験に固執するようになる。こうなると、大概の失敗を「運が悪かった。特殊事情が重なった」などの言い訳で片づけ、正論や現実に耳を傾けなくなる。当然、失敗から学ぶことも、新しい発想もなくなり、衰退は加速する一方になる。わたしの経験からも言えるが、成功体験に溺れる組織はじつにひ弱だ。逆に、失敗体験に溺れて這い上がってくる組織はじつに強く、たくましい。成功は偶然の産物だ。成功体験はさっさと捨て去り、固執しない方が会社は着実に繁栄する(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 業界の常識を疑え。そこにブレークスルーの突破口がある
    業界の常識を疑え。そこにブレークスルーの突破口がある業界の常識を覆す新しい商品が世に出ると、それが次第に新しい常識にとって代わり、その商品が支持され続ける。つまり、業界の常識を疑い、その常識を覆す新たな常識(新商品・新感覚・新体験・新技術等)の創造にこそ、ブレークスルーの突破口がある。業界の衰退や斜陽産業化等に直面するほどブレークスルー(困難な状況を打破すること)が求められるが、そういう時ほど、常識の延長線上ではなく、常識そのものを疑うことが重要になる。正しい常識に従うのではなく、その常識の正しさを問いただす姿勢、あるいは、誰かが作った常識を覆す姿勢が、会社の繫栄を引き寄せるということだ。幸い、お金がなかろうが、人財が不足していようが、能力が劣っていようが、常識という凝り固まった思考の枠さえ外せば、誰にでも自由な発想でビジネスを再点検することができる。もっと楽しい常識はないか、もっと面白い常識はないか、もっと社会に役立つ常識はないかと、今の常識を疑い、新しい常識を創造するプロセスの先に、次の時代が待機している。前例がないからこそ挑戦する価値があり、皆が反対するからこそ新しい常識になる可能性が広がる。常識の前に立ち止まるのではなく、常識を乗り越えた先にブレークスルーが待っているのだ。業界の常識を疑い、業界の限界を突破する業界の常識に対応する商品を投入しているだけだと、業界の限界が会社の限界点になってしまい、業界が衰退期に入ると、会社も同様に衰退してしまう。業界のニーズや顧客のニーズに対応しているだけの会社が、需要の縮小と共に衰退するケースは典型だ。こうした衰退リスクを解消するのは、業界に新しい常識(新商品・新感覚・新体験・新技術等)を提供する、あるいは、既存の商品やサービスを新しい市場や顧客に提供するしかない。アメリカの巨大IT企業のGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)、あるいは、資産を持たず独自のプラットフォームでサービスを提供しているメルカリ、アスクル、ラクスル、ウーバー、一休.comなど、新しい常識で成功してきた企業は数多にある。資産を持たない企業の成功事例があるように、重要なのは会社の体力や資産ではなく、常識を疑う力(発想力・創造力)である。常識の外からナゼを繰り返すブレーンストーミング(自由な雑談)、突拍子もない地点から出るアイデアを受け入れる組織風土、異業種・外国企業・ベンチャー等の事例に学ぶなど、常識を疑う力を磨く方法はいくらでもある。常識を疑い続けると、時には自分たちの仕事を否定することになる場合もあるが、未来のお客様を先取りする作業だと思えば、否定の抵抗もなくなるものだ。とにかく、業界の常識を疑う先にブレークスルーがあることを忘れないでほしい。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 目標達成のために逆算思考で物事を考える
    目標達成のために逆算思考で物事を考える組織の目標達成スキルは、企業の永続性を確実に高める。目標を掲げ、それに向かい行動し、スピーディーに結果を出し、また新たな目標に向かう組織マインドが定着するほど、業績好調をキープし易くなるからだ。目標を掲げること自体が目的化し、目標に向かう行動が伴わないまま時間だけが過ぎるパターンに陥っている中小企業は少なくないが、その根本原因は逆算思考の欠如にある。逆算思考とは、最終的な目標(ゴール)を明確に掲げ、目標を達成するために必要なステップやプロセスを未来から現在に向かって細分化し、計画を構築する思考法だ。逆算思考のことを、未来を起点に現在の行動を考え、今の行動を決めるバックキャスティング思考法とも言うが、この思考法は、理想の未来を実現するうえでとても効果的だ。例えば、逆算思考で目標達成の道筋を明快に計画すると、日々の延長線上でできる範囲でやる、という曖昧な発想がなくなり、日、週、月、年単位で、やるべきことが明快になる。計画未達の管理も綿密になるので、日々の行動修正や戦略修正の打ち手も自然と早くなる。結果、組織の目標達成スキルが高まり、どんな環境であっても成果が出せる経営基盤が整う。逆算思考は単なるスケジュールや計画管理のテクニックではなく、社長の決断や組織の行動原理そのものを変える強力なフレームワークなのだ。小さな会社ほど逆算思考の効果が大きい逆算思考の効果は小さな会社ほど大きくなる。本当に必要な行動だけが浮かび上がり、選択と集中やイノベーションが推進されて、成長の壁を突破する進化と変革のチャンスに恵まれるからだ。また、慣れた仕事のやり方や昔からやっている従来の方法といった既存の枠から解放されて、発想がより自由になるので、不要な業務や非効率な仕組みを改善し易くなる。この他にも、先手必勝の決断が定着する、赤字経営に陥るリスクが最小化する、資金繰りに追われなくなる、計画の不備がなくなり「忙しい」という言い訳が社内から消える、労働生産性が向上し、持続的成長が続く、等の効果も期待できる。これらの効果は、ゴールをより明快に設定し、逆算思考で計画を綿密に立てるほど大きくなる。なお、逆算思考で計画を立てる際は、地に足がついた行動目標を、より具体的に考えることが大切だ。期日、数字、責任者は必須で、いつまでに、どのくらいの数字(売上・利益・現金)を、誰の責任で推進するのかを具体的に落とし込むほど、計画の行動プロセスと責任の所在が具体的になり、達成達成の確度が高まる。また、経営者は現場進捗と最終目標との乖離と、社員の適材適所とストレス耐性をよく観察し、時には行動スケジュールや最終目標そのものを調整することも必要だ。加えて、社長自身が今の行動の意味づけを逆算で語るほど、組織に逆算思考が定着し、受動的から能動的に動ける組織体に変貌する。目標未達に悩んだ時は、逆算思考で計画を見直すことをお薦めする。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 値下げの罠と正しい価格戦略|中小企業が陥りやすい薄利多売の回避法
    値下げの罠と正しい価格戦略|中小企業が陥りやすい薄利多売の回避法お客様にとって、商品やサービスの価格は安いに越したことはない。しかし、安易な値下げは会社経営の衰退リスクを引き寄せ、場合によっては経営破綻の危機を招く。この記事では、値下げの罠と正しい価格戦略、並びに、中小企業が陥りやすい薄利多売の回避法について詳しく解説する。値下げが利益を破壊する理由値下げが利益を破壊する理由について解説する。値下げが利益を破壊する大きな理由としては挙げられるのは「売上減少」と「付加価値低下」の二つだ。売上減少が利益を破壊する理屈は簡単だ。利益は、売上-コストで計算されるので、値下げで売上が減少すると、コストが変わらない限り、利益も減少する。コストは変わらないのに、周囲が値下げしたからといって、それに追従した結果、利益が減少するパターンは典型になる。(例:売上100円-コスト90円=利益10円⇒値下げ後の売上90円-コスト90円=利益0円)付加価値の低下で利益が破壊される理屈も難しくない。値下げした後に、従来の利益水準に戻そうとすると、どうしてもコストを下げざる得ない。より安い原材料やより安い製法等を追求することになるので、大抵は付加価値の源泉になる強みが削がれる。強みが削がれると、商品やサービスの魅力が低下するので、顧客の購買動機は次第に「価格のみ」になる。結果、ライバルがさらに値下げすると、追従せざる得なくなり、ますます利益が破壊される状況に追い込まれる。このように、安易な値下げは会社経営の衰退リスクを引き寄せ、場合によっては経営破綻の危機を招く。値下げには利益を破壊する副作用があることを決して忘れないことだ。値下げなしで売れる仕組み作り値下げなしで売れる仕組み作りについて解説する。値下げなしで健全な売上をキープするには、会社の付加価値(強み)を磨き続けるしかない。例えば、小さな会社は大企業が得意とする大量、画一的、広域、資源分散、万人向け、ワンサイズ、ビックサイズ等の戦略ではなく、少量・多品種・狭域、資源集中、少数向け・スモールサイズ等の戦略で商品やサービスを展開することで、大企業との差異が生まれ、お客様の心に響く付加価値が得られる。この大と小の違いこそが、小さな会社が新しく生まれ続ける理由だが、言い換えれば、違いを創造し、付加価値を高めることが、値下げなしで健全な売上をキープする秘訣であり、小さな会社が生き残る絶対条件になる。また、調子の良い時ほど、強み、エッジ、とんがり等の付加価値を磨く意識が必要だ。付加価値が大きくなると、集客力、収益力、ブランド力などが盤石になり、価格競争に左右されない強い会社になる。好調時は、強み、エッジ、とんがり等の付加価値を磨く原資、組織、環境が揃っているので、価値向上を推進する絶好のタイミングだ。小さくトライアンドエラーを繰り返し、スピーディーに付加価値を磨くほど、売上と利益が拡大し、経営基盤が盤石になる。価格競争から抜け出す差別化戦略価格競争(薄利多売)から抜け出す差別化戦略について、解説する。価格競争(薄利多売)から抜け出す差別化は、前章で解説した通り、大企業とは違うことをやり続ける戦略が一番効果的だ。この差別化戦略をベースに、近道したり、横着したりせず、丹精込めて事業を育てることが大切で、植物や生き物を育てるがごとく、手間暇を惜しまず、丁寧に、諦めずに、丹精込めて事業を育て続けると、着実に付加価値が大きくなる。樹木の年輪が大きくなるほど、大木となり倒れにくくなるように、丹精を込めた事業は世の中から必要とされ、繁栄の原動力になる。今どういう事業を抱えているかよりも、今の事業をどう育てるかの方がよほど重要だということだ。また、値下げの圧力やコストの圧迫を跳ね返す、価格据え置きや値上げ提示等も時には必要だ。ビジネスは必ず経済物価の影響を受けるので、値下げの圧力やコストの圧迫が起こる。こうした圧力や圧迫に屈すると、薄利多売に陥り、次第に利益が減少し、会社経営が行き詰まるので、適宜、価格据え置きや値上げ提示等が必要になる。なお、値上げのやり方に関しては、以下の関連記事で詳しく解説しているので参考にしてほしい。【関連記事】値上げの正しいやり方|顧客離れを防ぎ利益を増やす価格戦略価格戦略の成功事例最後に、価格戦略の成功事例について解説する。何れも私が実際に経営サポートに入った先の企業の価格戦略の成功事例だ。ケース1「売上1.5倍、営業利益が20倍に増えた会社」この会社は、良い商品を作っていながら、その付加価値を十分に表現できていなかった。矢継ぎ早に、付加価値研鑽、ターゲット顧客明確化、情報発信充実等を実践し、短期間で顧客単価10%アップを達成した。結果、利益水準が大幅に改善し、現預金も沢山増えた。成長投資の原資が増えたので、設備投資、人財育成、新規事業等の未来投資も活発になり、経営基盤が更に盤石になった。この会社の価格戦略の成功ポイントは、強みを徹底して磨くことを最優先したことだ。その結果、強みが磨かれるほどに、弱みが無くなり、価格競争力と共に会社の永続性が高まった。ケース2「売上1.5倍、営業利益15倍に増えた会社」この会社は、低価格戦略で売上を拡大していたので値下げの弊害が顕著だった。真っ先に、ターゲット顧客を綿密に分析したところ、低価格戦略から高価格戦略に切り替えても、影響が小さいことが分かった。矢継ぎ早に、不採算商品や事業の縮小・改善、ニーズ対応型からニーズ提案型商品の拡充、高付加価値商品の拡充等を実践した結果、売上拡大のペースを維持しながら、利益率を大幅に改善することができた。現預金も飛躍的に増加し、資金繰りの悩みが解消されると共に、成長投資も活発になり、経営基盤が更に盤石になった。この会社の価格戦略の成功ポイントは、レッドオーシャン(熾烈な市場競争)から脱却するために、オリジナリティー溢れる商品を拡充し、独自のブルーオーシャン市場(ニッチ独占市場)を開拓したことだ。(この記事は2026年1月に執筆掲載しました)執筆者・監修者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 経営ノウハウ情報局|全カテゴリー一覧
    経営ノウハウ情報局|全カテゴリー一覧会社を経営をするうえで社長が持つべき重要な経営ノウハウを徹底解説しています。中小企業は社長の能力がそのまま業績に表れます。業績を改善するには経営者自身の能力研鑚が欠かせません。中小企業経営者のみならず、これから起業する方、経営幹部、後継者の方々にも必見の経営ノウハウが満載です。儲かる実践経営ノウハウ経営者必見の儲かる100以上の実践経営ノウハウを紹介しています。経営スキルとマインド経営スキルとマインドを高めるノウハウを紹介しています。会社経営の基本失敗しない為に絶対に抑えるべき会社経営の基本を数多く紹介しています。組織力強化のノウハウ強い組織を作り上げる実践ノウハウを紹介しています。売上拡大のノウハウ売上拡大の実践的戦略とノウハウを紹介しています。税金の基本ノウハウ経営者が知るべき税金の知識を紹介しています。イノベーション戦略イノベーション経営のノウハウを紹介しています。生産性改善のノウハウ生産性改善の実践的ノウハウを紹介しています。超速で拡大するノウハウ超速で事業を拡大する実践ノウハウを紹介しています。社長のための実践経営学経営を学びたい社長ための現場ですぐに役立つ実践経営学を紹介しています。よく分かる財務諸表のミカタ財務諸表を読み解くコツとポイントに焦点を絞ったノウハウを紹介しています。すぐ出来る経営診断のススメ会社の成長に役立つ中小企業に適した経営診断手法を紹介しています。経営者が知るべき知識経営者が知るべき知識を数多く紹介しています。会社経営で大切なこと経営者が抑えるべき会社経営で大切なことを数多く紹介しています。会社経営のレアな知識会社経営に活かせるレアな知識を数多く紹介しています。後継者の経営能力強化後継者の経営能力を高めるノウハウを紹介しています。経営者を助ける経営ノウハウ経営の悩みを解消する実践的な経営ノウハウを数多く紹介しています。会社経営を成功に導く法則失敗しない会社経営を実現するノウハウを数多く紹介しています。中小企業がとるべき経営戦略会社の将来を形作る重要な道しるべになりうる戦略を紹介しています。中小企業の経営指標と分析手法中小企業に適した経営指標と経営分析手法を沢山紹介しています。社長のお悩みTOP3と解決策中小企業経営者の悩みTOP3と解決策について詳しく解説します。起業の成功ノウハウ起業に失敗しないための基本知識と成功ノウハウを詳しく紹介しています。経営改善を成功させる方法経営者が抑えるべき経営改善を成功させる方法を詳しく解説しています。成功する経営者の5つの特徴成功している経営者の特徴(事例)を沢山紹介しています。
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